著者
橋本 直之 横川 正美 山崎 俊明 中川 敬夫
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.AdPF1010, 2011

【目的】<BR> 高齢化の進行とともに認知症高齢者も増加し、その予防に対する取り組みが注目されている。歩行などの有酸素運動は認知機能を改善させるとの報告がある。一方、前頭前野は大脳後半部からの情報を把握、了解、統合、分析を伴う場所であり認知症と深く関係があるとされており、長期的な有酸素運動により前頭前野機能テストの改善が見られたなどの報告もされており、有酸素運動は脳機能向上に有用といえる。前頭前野が関与すると考えられている、運動および精神機能を評価する指標として、脳血流動態の測定があるが、脳血流は運動負荷により増加するとされて、運動強度の違いにより脳機能の向上に違いがある可能性がある。高齢者に対する運動療法では、軽負荷の運動プログラムの方が参加しやすく、運動強度の違いによる効果の違いを検証することは重要であると考える。そこで、本研究ではその予備的研究として若年健常者に対し、異なる運動強度で行った運動が高次脳機能にどの程度影響を及ぼすかについて比較&#8226;検討することとした。<BR>【方法】<BR>20歳代から30歳代の一般健常男性で研究内容に同意の得られた者30名(24.5±2.7 歳)を対象とした。最大運動能力測定(MVE)は自転車エルゴメーターを用い、症候限界性多段階運動負荷試験を行った。MVEは自覚症状の出現により駆動が困難となった時点、または運動の中止基準に該当する所見が出現した時点の負荷量とした。MVEの20%、40%、60%の負荷で運動を行う運動群とコントロール群の4群にランダムに振り分けた。運動群は15分間の自転車エルゴメーター駆動を行い、その前後にPaced auditory serial addition test(PASAT)およびPsychomotor Vigilance Task (PVT)を行った。コントロール群は自転車エルゴメーター上での安静座位を15分行い、その前後に運動群と同じテストを実施した。各群の前後のテスト成績の比較を二元配置分散分析で検討した後、多重比較検定を行った。有意水準は5%とした。<BR>【説明と同意】<BR>測定の趣旨&#8226;方法について口頭及び書面にて説明を行い、同意を得られた者を対象とした。本研究は所属する施設の医学倫理委員会の承認(承認番号257)を得て行った。<BR>【結果】<BR> 二元配置分散分析で交互作用を認めた項目はなかった。多重比較において、PASATでは20%、40%、60%MVEの各群で運動前と比べ運動後の方が、有意に点数が高かった(20%、40%:p<0.05、60%:P<0.01)。PASATの連続正解数では40%MVEでのみ有意な増加が見られた(p<0.05)。PVTの多重比較では、どの群においても運動前後で有意な変化を認めなかった。<BR>【考察】<BR>PASATの遂行時には前頭前野、左下頭頂小葉&#8226;左上、下側頭回が同時に、あるいはこのいずれかが関与していたと報告されており、テストにおける賦活領域は前&#8226;中大脳動脈の流域であると推察される。中大脳動脈は中等度運動時に脳血流が最大となる、あるいは低強度運動でも前頭機能の血流量が増大するという報告があり、今回の20%、40%、60%MVEの運動時にPASAT の点数が改善したことは、これらの報告と一致すると考える。今回一過性運動の効果の検証を行うため、運動の前後でテストを実施しており、慣れにより影響を受ける可能性が考えられた。コントロール群には増加傾向を認めたが、統計学的に有意な差を認めなかった。したがって、今回の結果より慣れによる点数の増加は否定できないが、運動による効果はあるものと考える。注意の要素としては(1)選択機能(2)覚醒ないし持続性注意(3)認知機能の制御があげられ、PASAT は注意の制御を評価するテストであり、PVTは注意の持続力&#8226;覚醒度を評価するテストである。今回の結果から一過性の運動は注意の制御により効果がある可能性が示唆された。<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR>高齢者は軽負荷での運動の方が参加しやすいとされており、どの運動強度がより認知機能に効果を及ぼすかを検証することは重要である。本研究はその予備的研究としての意義を持つと考える。
著者
橋本 直樹
出版者
日本門脈圧亢進症学会
雑誌
日本門脈圧亢進症学会雑誌 (ISSN:13448447)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.114-118, 2011-06-30 (Released:2013-12-24)
参考文献数
13
被引用文献数
1

脾摘後症例は,肺炎球菌を中心とした莢膜保有菌により重症感染症に罹患しやすくoverwhelming postsplenectomy infection(以下OPSI)として知られている.急激な臨床経過と高い死亡率のため治療法よりもむしろ予防に重点がおかれ,肺炎球菌ワクチンの接種,抗菌薬の予防的投与などが臨床的に推奨されている.欧米においては,OPSIの予防のため脾摘後患者に対する肺炎球菌ワクチンのガイドラインは普及している.しかし,我が国では,ITPに対するガイドラインのみであり,また脾摘後患者に対するアンケート調査においても,肺炎球菌ワクチンの投与はほとんどされていなかったのが現状であり,いまだ我が国においては,欧米のように脾摘後患者に対する肺炎球菌ワクチンのガイドラインが普及しておらず,早急に消化器病医,消化器外科医,救急医が中心になり,欧米のようなガイドラインの作成が急務のように思われる.
著者
橋本 直之 横川 正美 山崎 俊明 中川 敬夫
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.377-381, 2013 (Released:2013-07-16)
参考文献数
23
被引用文献数
2 2

〔目的〕運動強度の違いが,脳血流と注意力に与える影響を検討すること.〔対象〕20~30歳代の健常男性30名.〔方法〕対象者を最高酸素摂取量に応じ20%群,40%群,60%群の各運動群と運動なしのコントロール群に振り分けた.近赤外分光装置にて,運動中の前頭葉領域の脳血流を測定し,運動前後にPaced Auditory Serial Addition Task(PASAT)とPsychomotor Vigilance Task(PVT)を行った.〔結果〕脳血流の変化量は,左右ともに60%群がコントロール群と20%群よりも有意に大きく,PASATの正解数は運動後に40%群と60%群で有意に増加した.〔結語〕60%群は前頭葉領域の血流を増加させるとともに注意機能を向上することが示唆された.
著者
橋本 直史
出版者
北海道大学大学院農学研究科
雑誌
北海道大学農經論叢 (ISSN:03855961)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.117-127, 2006-03-24

The Standardization of crops has made distribution efficient and widespread. However the role of "Standardization" has shifted to price making. The reasons are as follows : the price of crops has been decreasing, the numbers of imported crops are increasing, and the distribution system is changing. There have been only a few studies on the standardization of crops in Japan. The purpose of this paper is to trace the changes of standardization process in Japan and its background, as well as to examine the function of standardization and its effect in each era.
著者
青木 耀平 丸山 啓介 橋本 直己
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.89-92, 2016

近年,立体物に対し映像を投影することでその見た目を変化させるプロジェクションマッピング技術が注目されている.プロジェクションマッピングは,対象形状に応じた投影位置の調整作業が必要となるが,安価な深度センサを導入することで,投影対象の位置姿勢検出を自動的に行い,適切な映像の生成が可能となるため,コストを抑えつつ手軽にプロジェクションマッピングが実現できる.しかし,深度センサは計測精度が低いという課題が存在し,高精度な映像投影への応用は困難である.そこで本研究は,ロバスト推定を用いた深度センサの計測精度向上手法の導入とデバイスの高精度な校正を行うことで,誰もが気軽に利用できる高精度なプロジェクションマッピングシステムの実現を目指す.
著者
中俣 尚己 山内 博之 橋本 直幸 建石 始 小口 悠紀子 小西 円 堀内 仁 森 篤嗣 合田 陽子 加藤 恵梨 澤田 浩子 清水 由貴子 山本 和英
出版者
京都教育大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2018-04-01

2018年7月7日に京都教育大学で第1回ミーティングを行い、作業方針を固めた。以下、「新規コーパス構築」「既存コーパス分析」のそれぞれの作業について順番に実績を述べる。新規コーパス構築では、120ペア、240名の調査協力者を集めることにした。関西60ペア、関東60ペアで、さらに性別でも「男男」「男女」「女女」でバランスをとる。その上で、話題選定班の協力の元、『実践日本語教育スタンダード』を元に15の話題を選定し、各5分ずつの談話を録音することにした。調査に先立ち、協力者への説明や、同意の取り方、さらには指示の出し方など細かいプロトコルを定め、共有した。2018年度は120ペアのうち55ペアの録音を完了し、ほぼ半分の録音が完了した。2019年10月に全作業を完了する予定である。既存コーパス分析では、名大会話コーパスの全てのファイルを目で読み、『実践日本語教育スタンダード』をベースに話題の分割を行うことにした。プレ調査の結果、各ファイルにつき3名の作業者を当てることが妥当と判断した。分割のための書式を定め、結果を機械分析班が作成したプログラムで加工し、その後対面ですり合わせ作業を行う。全129ファイルを4分割して作業を進めることにした。現在、分割の作業進捗度は75%程度であり、全体の25%については2019年3月にすり合わせの作業を実施した。なお、代表者は全ファイルの作業をすでに終えている。作業の完了は2019年9月の見込みである。
著者
上野 香奈 美濃口 健治 河野 泰郎 小田 成人 和田 記代子 宮本 正秀 横江 琢也 橋本 直方 美濃口 秀子 田中 明彦 國分 二三男 足立 満
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.565-570, 2002-07-30 (Released:2017-02-10)
参考文献数
21
被引用文献数
1

アレルギー性鼻炎は,気管支喘息の増悪要因であることが示唆されている.そこで今回,スギ花粉症が成人気管支喘息におよぼす影響について検討した.当科外来通院中の成人気管支喘息患者333名中116名(34.8%)にスギ花粉症が合併していた.スギ花粉飛散期に喘鳴,呼吸困難,咳嗽,喀痰などの喘息症状が悪化するかを問診したところ,スギ花粉症を合併している116名の成人気管支喘息患者のうち41名(35.3%)の患者が,何らかの喘息症状が増悪すると回答した.喘息症状が悪化すると回答した41名中13名(スギ花粉症合併気管支喘息患者の11.2%)の患者は実際にスギ花粉症状出現後,朝のピークフロー値がスギ花粉飛散前と比較して平均10%以上(平均56.2L/min)低下した.スギ抗原特異的IgE値やヒスタミンに対する気道過敏性は,スギ花粉飛散期に喘息症状が増悪する群としない群との間に有意差は認められなかった.以上より,一部の成人気管支喘息患者では,スギ花粉飛散期に気流制限が認められることから,スギ花粉症は気管支喘息の増悪要因の一つであることが示唆された.
著者
橋本 直樹
出版者
日本門脈圧亢進症学会
雑誌
日本門脈圧亢進症学会雑誌 (ISSN:13448447)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.16-18, 2014 (Released:2016-12-27)
参考文献数
14
被引用文献数
1

脾摘および脾機能低下症例は肺炎球菌やインフルエンザ菌を中心とした莢膜保有菌により重症感染症に罹患しやすく終生,脾摘後重症感染症overwhelming postsplenectomy infection(OPSI)に罹患する可能性がある.特に,脾機能低下症例やPSE症例で末梢血にHowell Jolly bodyの出現した症例は脾機能低下からOPSIになる可能性があり,脾摘と同様のOPSIに対する対応をすべきである.本症に対する対策として重要なのが発症早期における治療である.早期治療を行う上で現状において最も不足している要素が医療,患者両方の教育および啓蒙という点である.初診にあたると思われる開業医や救急病院医師が本病態に対して認識を深めることが大切である.医療側の自覚のみならず,患者側にも十分な情報が行き届くように患者用情報資料や携帯用の警告提示物(ブレスレット,ペンダント)の作成なども考慮すべきである.
著者
梅林 大督 原 政人 橋本 直哉
出版者
三輪書店
雑誌
脊椎脊髄ジャーナル (ISSN:09144412)
巻号頁・発行日
vol.31, no.11, pp.985-991, 2018-11-25

はじめに Augmented reality(AR)とは,現実環境において視覚・聴覚などの知覚に与えられる情報をコンピュータ処理により追加,削減,変化させる技術である5,11).コンピュータ上で作成した仮想画像,映像,音声などを現実世界に反映する技術を示す.すでにわれわれの生活に広く浸透しており,スマートフォンやカーナビゲーションなどに用いられている.カーナビゲーションの実際を図示する(図1).カーナビゲーションは古典的には紙媒体の地図を読むことからはじまる.その後,ディスプレイの地図上に矢印を走らせることで経路を確認するナビゲーションが一般化された.これに対してARカーナビゲーションでは,ディスプレイの代わりにフロントガラスなどへ映像を投影して現実空間と融合させる手法が利用される.位置情報に付帯する情報を,ナビゲーションシステムを用いてフロントガラスに投影して現実視野と融合させたもの,これがARカーナビゲーションである.このナビゲーションシステムは自動車だけでなく,手術におけるナビゲーションにも有用であり応用されてきた.本稿では,AR技術の脊椎手術への応用の実際について紹介する.
著者
田中 智大 橋本 直明 関川 憲一郎 大久保 政雄 小林 克也 松浦 広 光井 洋 鈴木 丈夫 岸田 由起子 山崎 一人 薬丸 一洋 田村 浩一
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.574-580, 2008 (Released:2009-01-09)
参考文献数
23
被引用文献数
1

症例は75歳,女性.65歳時に胃癌にて幽門側胃切除術を受けた.微熱と肝機能障害で近医より紹介受診.来院時,肝胆道系酵素の上昇を認めた.ウイルス性肝炎および自己免疫性肝炎は否定的だった.単純CTで肝および脾のCT値が著明に上昇し,MRIでT1W, T2Wともに著明な低信号を認め,鉄沈着症を疑った.他臓器への鉄沈着を示唆する所見はなかった.血清鉄は210 μg/dlと高値,血清フェリチン値も6600 ng/mlまで上昇していた.生検した肝組織では,Kupffer細胞のみならず肝細胞内にも著明な鉄の沈着を認めた.患者に輸血歴は無かったが,胃癌術後の鉄欠乏性貧血に対し,鉄剤を断続的に約30カ月間静注された既往があり,その前後でのCT所見に変化を認めた.二次性鉄過剰症(続発性ヘモクロマトーシス)と診断し,デフェロキサミン500 mgの筋肉注射を開始,その後瀉血療法を併用し血清フェリチン値は1199 ng/mlまで改善した.鉄剤静注継続の際に注意すべき病態である.
著者
宮下 修 松村 興一 島津 浩 橋本 直人
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.29, no.11, pp.3181-3190, 1981-11-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
36
被引用文献数
12 28

A series of 5-fluoro-6-substituted-5, 6-dihydrouracil-5-carboxylic esters (13), -5-carboxamides (15, 16), and -5-carbonitriles (18, 19) was prepared by direct fluorination of the corresponding uracil-5-carboxylic esters (6), -5-carboxamide (14), and -5-carbonitrile (17) with fluorine or trifluoromethyl hypofluorite (CF3OF) in the presence of water, methanol and/or acetic acid. Hydrolysis of the above-mentioned products under mild conditions gave 5-fluorouracil (1a) in high yield. Some applications of the present method for the synthesis of 1-(2-tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil (1b) were also described.
著者
古屋 智規 高橋 賢一 橋爪 隆弘 久保田 穰 和嶋 直紀 橋本 直樹 伊藤 誠司 鈴木 行三 伊藤 良正
出版者
Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.121-125, 2003

bolus造影helical CTによりIIIb型膵頭部完全断裂と診断し, 尾側膵胃吻合を行って良好な経過を得た症例を経験したので報告する. 症例は19歳, 女性. 2001年8月27日, 軽ワゴン運転中防雪棚に衝突. 上腹部をハンドルに強打し近医に搬送された. 収縮期血圧62mmHg, 腹部造影CTで外傷性膵損傷と診断されたが, 損傷程度の把握不能で翌日当科に紹介された. 腹膜刺激症状あり, 気管内挿管後にbolus造影helical CTで膵頭部の完全断裂と診断して直ちに開腹した. 膵は上腸間膜静脈~門脈本幹右縁で完全断裂していた. 頭側主膵管は縫合閉鎖し, 尾側膵断端は主膵管にカニュレーションし, 端側で胃後壁に吻合した. 術後経過良好で術後49日で退院し, 術後膵機能に問題なく, 現在元気に社会復帰している. bolus造影helical CTが外傷性膵損傷の損傷部位と程度の把握に有用で, III型膵頭部完全断裂と診断された場合, 尾側膵胃吻合は, 手技が単純でかつ機能温存の面からも極めて有用な術式と考えられた.
著者
橋本 直樹
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1971

博士論文
著者
橋本 直樹
出版者
食品資材研究会
雑誌
ニューフードインダストリー (ISSN:05470277)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.36-43, 2010-02
著者
宮下 修 松村 興一 笠原 俊彦 島津 浩 橋本 直人
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.887-898, 1982-03-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
6
被引用文献数
3 8

Various derivatives of 5-fluoro-5, 6-dihydrouracil with an alkoxycarbonyl, substituted carbamoyl, or cyano group at C-5, and one of a variety of substituents, i.e., alkoxy, substituted mercapto, substituted amino, acyl amino, and alkylidene- and arylideneaminooxy at C-6, have been synthesized as a class of potential pro-drugs of autitumor agents, 5-fluorouracil (5-FU) and 1-(2-tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil (Ftorafur). Antitumor activity of these compounds against leukemia P388 or L1210 in mice and antifungal activity against Botrytis cinerea are described.