著者
荒木 のりこ 江上 敏哲 坪内 奈保子 西川 真樹子 渡邊 伸彦
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.112, pp.2042, 2019-08-31 (Released:2019-09-11)

2018年,国際日本文化研究センターはOCLC WorldCat に蔵書の目録情報を登録し,OCLC WorldShare ILL による海外からの本格的なILL 受付サービスを開始した。目録は30万タイトルを一括登録し,またILLは1 年間で236件の受付を実施した。実施までには紀伊國屋書店,OCLC,海外の日本研究司書コミュニティとの連携・協力があった。実施後は多方面に広報を実施した。これらにより海外の日本研究への寄与や,日文研自体の存在感向上が期待できる。課題として,謝絶の多さ,参加料・労働力等のコスト,国内他大学の参加を増やすこと等がある。
著者
渡邊 伸行
出版者
日本顔学会
雑誌
日本顔学会誌 (ISSN:13468081)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.61-67, 2022-12-21 (Released:2022-12-21)
参考文献数
12
著者
光廣 可奈子 渡邊 伸行 北岡 明佳
出版者
日本視覚学会
雑誌
VISION (ISSN:09171142)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.135-145, 2023-10-20 (Released:2023-10-25)
参考文献数
21

In this study, we examined the effect of the duration of exposure on three facial evaluations: beauty, likability, and attractiveness of the whole face and facial parts (eyes, nose, and mouth). Participants were randomly assigned to four groups of different exposure duration conditions: 20-ms, 100-ms, 1000-ms, or without a time limit, and were asked to rate the beauty, likability, and attractiveness of the whole face and facial parts (eyes, nose, and mouth) on a 7-point scale. The results showed that all three evaluations of the whole face or facial parts were constant over exposure durations, while differences in likability among the stimulus emerged as the exposure duration was prolonged. We also analyzed the temporal changes in the contribution of facial parts to the three evaluations of the whole face with the data obtained in the same experiment. As a result, the eyes made a high contribution to all three evaluations of the whole face, and the mouth contributed to the likability and attractiveness of the whole face. These results suggest that facial beauty, likability, and attractiveness might be processed differently.
著者
田中 保平 藤原 慈明 渡邊 伸貴 山黒 友丘 富永 経一郎 新庄 貴文 太田 真 伊澤 祥光 米川 力 間藤 卓
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.58-61, 2020-02-29 (Released:2020-02-29)
参考文献数
7

75歳,男性。ハチ酒造りを趣味とし,これまで多数回のハチ刺傷歴があるが症状を呈したことはなかった。某日スズメバチに両肩を2カ所刺傷された後,意識消失した。血圧低下・頻呼吸・全身の膨疹を認め,アナフィラキシーショックとしてアドレナリンを筋注され当院に搬送となった。病着したとき,呼吸・循環動態は安定していたため,経過観察を目的に入院し翌日に退院した。ハチ刺傷によりアナフィラキシーショックをきたすことはよく知られ,通常は2度目以降の刺傷により発症率が増加すると思われる。一方で複数回の刺傷において無症状であればその危険性は低下していると考えられやすい。しかし本症例は多数回の刺傷歴があるものの無症状で経過し,今回に限りアナフィラキシーを発症した。残念ながらその機序を説明する所見を得ることはできなかったが,このような症例が存在することの重要性に鑑みここに報告する。
著者
片岡 容子 種村 正 佐々木 伸子 由井 恵美 渡邊 伸吾 堤 由美子
出版者
一般社団法人 日本超音波検査学会
雑誌
超音波検査技術 (ISSN:18814506)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.370-377, 2019-06-01 (Released:2019-06-12)
参考文献数
5

目的:心エコーで算出する肺体血流比(Qp/Qs)に誤差が生じるのは,右室流出路形状が楕円形であることが原因の一つであると考えられる.本研究の目的はCTで右室流出路形状を解析すること,CTと心エコーで右室流出路断面積を比較し,その差が生じる原因について検討することである.対象と方法:心エコーとCTを同時期に施行した右室拡大がない67例(男性53例,女性14例,平均年齢58±26歳)を対象とした.CTで得られたMPR画像から,右室流出路の長径,短径,断面積を計測した.心エコーでは右室流出路長軸断面で計測した右室流出路径を直径とする面積を下位肋間断面積とし,探触子を1肋間上方に移動させて計測した面積を上位肋間断面積とした.CTから得られた値から右室流出路形状を解析し,各断面積を比較した.結果と考察:右室流出路形状は全症例が心臓の前後方向につぶれた横長の楕円形を呈していたことから,右室流出路形状そのものがQp/Qsの誤差要因の一つであることが明らかになった.CTの面積は6.6±1.8 cm2,心エコーで計測した下位肋間断面積は5.3±1.2 cm2(p<0.001),上位肋間断面積は6.5±1.2 cm2(ns)であったことから,右室流出路径は上位肋間で計測した方が良いと考えられた.結論:右室流出路形状が横長の症例においては,心エコーによる右室流出路径計測は上位肋間で行うとCTで計測した右室流出路断面積に近い値が得られる.右室流出路形状が楕円形であること自体が肺体血流比の誤差要因の一つであり,心エコーで計測している部位が症例によって一定ではないためにバラツキが生じるものと考えられた.
著者
服部 良久 青谷 秀紀 朝治 啓三 小林 功 小山 啓子 櫻井 康人 渋谷 聡 図師 宣忠 高田 京比子 田中 俊之 轟木 広太郎 中村 敦子 中堀 博司 西岡 健司 根津 由喜夫 藤井 真生 皆川 卓 山田 雅彦 山辺 規子 渡邊 伸 高田 良太
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

23人の研究分担者が国内外の研究協力者と共に、中・近世ヨーロッパのほぼ全域にわたり、帝国、王国、領邦、都市と都市国家、地方(農村)共同体、教会組織における、紛争と紛争解決を重要な局面とするコミュニケーションのプロセスを、そうした領域・組織・政治体の統合・秩序と不可分の、あるいは相互関係にある事象として比較しつつ明らかにした。ここで扱ったコミュニケーションとは、紛争当事者の和解交渉から、君主宮廷や都市空間における儀礼的、象徴的な行為による合意形成やアイデンティティ形成など、様々なメディアを用いたインタラクティヴな行為を包括している。
著者
清弘 智昭 渡邊 伸悟 幸田 道友
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2000 (ISSN:24243124)
巻号頁・発行日
pp.64, 2000 (Released:2017-06-19)

鞠やリング, 升などを回転する傘の上で回す傘回しは日本の伝統芸能の1つである。この傘回しをおこなうロボットの制御はすでにPID制御で実現可能となったがその理論的な解析は行われていなかった。ここでは鞠の空間的な位置によるポテンシャルエネルギーと鞠の回転による運動エネルギに着目して数学モデルを作成した。さらに, このモデルに基づき現代制御理論による制御のシミュレーション, 及び実機による実験を行った。
著者
渡邊 伸行 河崎 翔太
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第17回大会
巻号頁・発行日
pp.138, 2019 (Released:2019-10-28)

本研究では、顔面表情の感情的評価にしぐさが及ぼす影響について検討することを目的とした。モデル2名に表情4種類 (喜び、驚き、怒り、無表情)、しぐさ9種類 (手で口を覆う、後ろ髪を触る、腕を組む、など) を組み合わせた演技をしてもらった静止画像、計72枚を刺激として用いた。実験では、刺激をランダムに呈示し、実験参加者はセマンティック・ディファレンシャル (SD) 法 (Osgood et al., 1957) に基づいて、12項目の形容詞対を用いて7件法で評価してもらった。実験で得られた評定値の平均値を用いて、因子分析を実施した結果、従来の表情認知研究 (Russell, 1997; Takehara et al., 2002など) で繰り返し見出されてきた、評価性 (快—不快)、活動性の2因子が抽出された。因子空間における刺激の布置を確認したところ、しぐさが表情に対する感情的評価に何らかの影響を及ぼすことが示され、例えば腕組みの動作では表情が示す感情をより強調する効果があることが示唆された。
著者
田中 保平 伊澤 祥光 渡邊 伸貴 山黒 友丘 富永 経一郎 新庄 貴文 太田 真 米川 力 間藤 卓 青木 裕一 笹沼 英紀
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.314-317, 2020-03-31 (Released:2020-03-31)
参考文献数
12

症例は40歳代男性。仕事中に弾き飛ばされた3kgのアルミ塊が胸腹部に当たり受傷した。造影CTで肝内側区域に著明な血管外漏出像を伴う日本外傷学会分類IIIbの肝損傷を認めた。経カテーテル動脈塞栓術で肝動脈の一部を塞栓して止血が得られたため, 非手術治療 (以下NOM) を選択した。しかし入院6日目に胆汁性腹膜炎を併発し, 開腹ドレナージとENBD留置を行い, いったん全身状態は改善した。その後, 腹痛と発熱が再燃し, CTで肝壊死と肝膿瘍を認めたため経皮的ドレナージを施行したが, ドレナージ後も胆汁漏は持続したため肝左葉切除術を施行し, 最終的に良好な経過を得た。 肝損傷に対するNOMの成功率は高いが, NOM中に合併症のため手術が必要になる症例も存在する。特に重症度が高い損傷は合併症の頻度が高く, 手術が必要となる可能性も高いため, 厳重な経過観察と機を逃さぬ対応が必要なことを改めて認識した。
著者
服部 友里 渡邊 伸行 鈴木 敦命
出版者
日本基礎心理学会
雑誌
基礎心理学研究 (ISSN:02877651)
巻号頁・発行日
pp.38.6, (Released:2019-09-10)
参考文献数
52

It has recently been reported that a person’s face is perceived as more attractive when presented in a group than when presented alone. This phenomenon is called the cheerleader effect. To distinguish this effect from classical assimilation and contrast effects, this study examined if it was observable when similarly attractive faces were presented in a group. It also explored whether the cheerleader effect was modulated by the combination of the observer and face gender, considering that there are well-known gender differences in face processing. In each trial of the experiment, participants rated the physical attractiveness of a target face that was presented alone or together with two different faces. In the latter type of trial, the three faces were of the same gender and were of similar attractiveness. The cheerleader effect was successfully replicated in the present experimental setting, and the size of the effect was particularly large when female participants rated male faces. These findings indicate that the cheerleader effect may occur through mechanisms that are different from assimilation and contrast with surrounding faces, and that the effect is subject to modulation by both observer and face gender.