著者
藤波 裕樹 田中 彰
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.968-976, 2013 (Released:2013-11-18)
参考文献数
29
被引用文献数
3

ドチザメは伊豆半島下田周辺海域において混獲されるが,その生物学的知見は少ない。そこで,下田周辺海域におけるドチザメの年齢・成長・繁殖について調査した。試魚は,1991~2012 年に採集された雄 113 個体,雌 123 個体である。椎体に形成される輪紋は雄で 3~15 輪,雌で 2~18 輪確認された。観察値より求めた von Bertalanffy の成長式は雄:Lt=1329−1079 exp(−0.178 t),雌:Lt=1436−1186 exp(−0.165 t)であった。50% 成熟全長および年齢は雄で 914 mm,5.7 歳,雌で 1083 mm,8.6 歳であった。近年,大型個体の数が減少しているため,継続的な調査の必要が示唆された。
著者
田淵 宏朗 田中 勝 甲斐 由美 高畑 康浩
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.81, pp.46-49, 2015-05-15

22品種・系統のサツマイモについて,「ハイスターチ」のサツマイモネコブセンチュウレースSP1・SP2に対する抵抗性遺伝子座qRmi(t)判別用DNAマーカーE33M53_090・E41M32_206の遺伝子型の決定,および,抵抗性形質の検定を行った.両者の関係を解析したところ,これらのDNAマーカーは「ハイスターチ」の後代品種・系統においてハイスターチ型のqRmi(t)を継承する抵抗性系統の選抜に使用可能であることが示唆される結果が得られた.
著者
田中 佐代子 小林 麻己人 三輪 佳宏
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

研究者によるビジュアルデザインの質を高めるための基礎的要件を明らかにし、研究者によるビジュアル資料作成のための指針を構築するために、以下を行った。1)指針案を反映させた「科学者のためのビジュアルデザインハンドブック」(田中、2013)の有用性と問題点を検証するために、アンケート調査を実施した。そしてその回答を分析し考察した。2)PowerPointにおけるデフォルトの問題点を調査した。また指針案を、文献資料をもとに再確認した。さらに指針案の実際的効果も検証した。
著者
田中 正一
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.125-136, 2002-02-01 (Released:2009-11-13)
参考文献数
55
被引用文献数
15 19

Replacement of α-hydrogen atom of α-amino acids with alkyl substituents affords α, α-disubstituted α-amino acids, which are non-proteinogenic amino acids. This kind of modification changes the conformational freedom of peptides containing such residues. 2-Aminoisobutyric acid (dimethylglycine, Aib) is a natural product, isolated as a component of peptaibol antibiotics, and is widely used among peptide chemists for the construction of helical secondary structure. Contrary to 310-helical structure of Aib homopeptides, the conformation of homopeptides prepared from diethylglycine or dipropylglycine is a fully planar C5-conformation. Besides achiral α, α-disubstituted α-amino acids, the conformation of homopeptides prepared from chiral α-methylated or α-ethylated α, α-disubstituted α-amino acids was recently reported. The conformation of homopeptides prepared from chiral α-methylated α, α-disubstituted amino acids is the 310-helical structure and the screw sense of helicity (P) or (M) depends on the chirality of quaternary carbon center of amino acids, while that of α-ethylated α, α-disubstituted amino acids is the fully planar C5-conformation. The application of α, α-disubstituted α-amino acids for the design of biologically active peptides and catalytic peptides is also described.
著者
樋口 精一郎 藤本 智 田中 誠之 鄭 澤根
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌
巻号頁・発行日
vol.1984, no.8, pp.1268-1272, 1984

数種のオルト位アルキル置換ニトロベンゼンおよびパラ置換ニトロベンゼンの1600cm<sup>-1</sup>付近のバンドとパラ置換体に特徴的な1120,860cm<sup>-1</sup>のバンドのラマン散乱強度を検討した。1600cm<sup>-1</sup>のバンド強度の検討から,置換基効果による強度の挙動が局所的な電子密度の変化によるのではなく,分子内電荷移動に関係する電子雲の空間的広がりによることが示唆された。このことは,あつかったバンドに共鳴ラマン効果がかかわっていることを示唆する。そこで,パラ置換ニトロベンゼンの3本のバンドの強度について励起波長依存性を検討した。励起光が短波長になるにしたがい強度はほとんどの場合に増大するが,1600,1120cm<sup>-1</sup>のバンドの強度増大はそれほど大きくないのに対して,860cm<sup>-1</sup>の方は,置換基の電子供与性が強くなり分子内電荷移動型のUV吸収が長波長側ヘシフトするといちじるしく大きくなることが明らかにされた. このように強度を置換基および励起波長という2点から見ることにより,置換基による1120および860cm<sup>-1</sup>バンドの相対強度の逆転というスペクトルパターンの変化,強度のいちじるしい大きさなどの問題を解釈し得ることが示された。
著者
臼田 信光 深澤 元晶 森山 陽介 厚沢 季美江 橋本 隆 山口 清次 深尾 敏幸 田中 雅嗣 下村 敦司
出版者
藤田保健衛生大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

高脂血症による引き起こされる動脈硬化と脂肪肝は、虚血心疾患や肝硬変などの重篤な生活習慣病のリスクファクターとなる。細胞内における脂質代謝の改善により、高脂血症の予防と治療が行える可能性がある。ミトコンドリア脂肪酸β酸化系は全ての脂肪酸を異化し、エネルギー産生で中心的な役割を演ずるが、未解明の部分が多い。全身臓器・培養細胞を材料として、分布とPPARを介する代謝制御について調べ、生理的な意義を研究した。
著者
奥田 邦晴 樋口 由美 増田 基嘉 林 義孝 南野 博紀 山西 新 川邊 貴子 灰方 淑恵 喜多 あゆみ 田中 美紀 高橋 明 小西 努
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.E0786-E0786, 2005

<B>【目的】</B><BR> 近年、競技やレクリエーションとして積極的にスポーツ活動に参加する重度の障害者が増加してきている。理学療法の目標の一つに障害者の生活支援がある。この生活支援に焦点を当て、重度の障害者の生活遂行過程においてスポーツが果たす機能ならびに理学療法学との接点を明らかにすべくインタビューによる調査を行った。<BR><B>【対象と方法】</B><BR> 本調査の主旨に同意を得ることができたスポーツを行っている重度障害者76名(A群)およびスポーツを行っていない重度障害者24名(B群)の計100名とした。スポーツ群の障害内訳はC5・6頸髄損傷39名、脳性麻痺(CP)30名、筋ジス他7名、スポーツ選手群はC5・6頸髄損傷11名、CP12名、他1名であった。上記対象者に面接による聞き取り調査を実施した。面接時間は平均約1時間、ボイスレコーダーでの録音および口述筆記を行った。<BR><B>【結果】</B><BR> 医療機関の受診状況はA群76%、B群95.8%であった。特にリハ科の受診率はA群の11.8%に比べB群では39.1%と高率であり、内容も理学療法目的がほとんどで日常的なリハ医療への依存性が高い傾向が見られた。スポーツを始めたきっかけは友人・知人の紹介が多く(43.4%)、医療従事者からの情報提供は極めて少なかった(3.9%)。リハセンター等のスポーツ施設を併設する医療機関に入院できるかどうか或いは障害者のスポーツに精通している指導者に出会えるかどうかが後のスポーツ活動に大きな影響を与えていた。スポーツを行う目的について71.1%が競技であり、レクリエーション、リハは各々11.8%であった。楽しみである、生き甲斐であると答えた者が約半数あった。スポーツ開始時期について、CP者では養護学校での体育の授業が45.2%、残りの41.9%の人は早い人で19歳、遅い人では54歳(平均29.8歳)であった。有職率はA群46.1%、B群16.7%であった。A群は給与、年金等すべての収入を合わせた年収について回答を得た70名は54.3%が200万円未満であったが、14.3%は年収400万円以上を得ていた。B群の20名は約8割が年収200万円に満たない状態であり、低所得層であることが伺えた。<BR><B>【考察】</B><BR> スポーツをするかしないかは本人の選択であるが、せめてスポーツに関する情報提供は早期から行われるべきであり、理学療法士は社会参加の一手段としてのスポーツの機能について認識を深めることが重要である。スポーツ場面において、選手同士は新たな自己を再発見・再認識することができるだけでなく、自己および他者の存在や役割を客観的に理解し合うことができ得る。また、スポーツはセルフヘルプグループに類似する機能、エンパワーメント機能等、重度障害者が充実した自立生活を送ることや自己実現を可能にする一手段として、また社会に踏み出す一歩としての重要な役割を有していることが明らかになった。
著者
田中豊松 編
出版者
内外出版協会
巻号頁・発行日
1908
著者
田中 覚
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05272997)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.225-227, 1987-06-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
田中重弘著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1981
著者
田中重弘著
出版者
文芸春秋
巻号頁・発行日
1985
著者
田中重弘著
出版者
文芸春秋
巻号頁・発行日
1982
著者
瀬戸 孝夫 田中 穣 田島 稔
出版者
日本測地学会
雑誌
測地学会誌 (ISSN:00380830)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1-2, pp.34-39, 1970-08-25 (Released:2011-07-05)
参考文献数
14

Observations of magnetic variations were made by means of portable fluxgate type magnetometers at Akagane (cp = 39°10:6 N, λ =141°20:6 E), Ishibuchi (ψ = 39°06:7 N, A = 140°54:6 E), Yuzawa (ψ = 39°10:2 N, A = 140°29:8 E) and the Mizusawa Geodetic Observa-tory (ψ = 39°06:5 N, A = 141°12:4 E) for the purpose of studying the conductivity anomaly along the east-west line including the Observatory in the Tohoku district of Japan. Using the observed events having the duration time longer than 30 minutes, the ele-ments of Parkinson Vector at four stations are obtained as shown in Table, whose direc-tions are eastward and opposite from those obtained by using the data of geomagnetic micropulsations having the periods of 10-60 seconds. A brief discussion was made about the relation between the conductivity anomaly and the crust and upper mantle structure in the Tohoku district which has typical geo-physical characteristics among circum-pacific island arcs.

1 0 0 0 下野足利氏

著者
田中大喜編著
出版者
戎光祥出版
巻号頁・発行日
2013