著者
田中 亮太 則永 行庸 工藤 真二 林 潤一郎 渡邊 裕章
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
石炭科学会議発表論文集 第50回石炭科学会議 (ISSN:24238295)
巻号頁・発行日
pp.62-63, 2013-10-21 (Released:2017-03-22)

This study focuses on the syngas production by partial oxidation of coke oven gas (COG). The reforming of COG, which is a multi-component mixture, in a turbulent flow includes various complex processes. Previous studies were limited to the results using simulated gas with a laboratory scale small reactor and a laminar flow. In this study, we developed a model which considers both chemical reactions and fluid dynamics for simulating the reforming characteristics of the actual COG in a bench scale relatively large reactor. The detailed chemical kinetic model which consists of more than 2000 elementary reactions and 257 species was reduced to 410 reactions and 47 sepcies for realizing coupling a finite rate reaction model with the turbulence model. Numerical simulations could fairly reproduce the reformed gas compositions and temperature profiles in a reformer.
著者
井上 学 田中 健作
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2017, 2017

<u>1.はじめに</u><br><br> 乗合バス事業は、明治期の末頃から大正期にかけて始まった。1923(大正12)年の関東大震災の復興に際し、東京市で大規模な路線網によって運行されたことが契機となり、全国的に乗合バス事業が拡大したといわれている。ただし、それら路線網の展開や事業者の参入などの状況については、事業者が発行した社史や事業沿革などの資料に限られ、全国的な事業の開始と展開は明らかにされているとは言い難い。これは、事業開始当初から現在に至るまで、日本全国の事業者や路線網がほぼ明らかにされている鉄道事業と大きく異なる。そこで、乗合バス事業の初期段階における路線網の復原とその特性を明らかにすることを本発表では試みる。くわえて、当時の資料の有用性についても言及したい。<br><br><u>2.使用した資料の特徴</u><br><br> 乗合バス事業の許可については、実質的に各府県が扱っていたが、事業者間競争が激しくなったため、1931年の自動車交通事業法の制定によって鉄道大臣が管理することになった。そのような背景を持って発行されたのが鉄道省編による『全国乗合自動車総覧』(1933)である。本資料は全国のバス事業者と路線、事業規模等などが収められている。路線の空間情報として、起終点については地番までの住所が記載されているものの、経由地は数カ所の地名のみである。路線図についても簡略化された図が添付されているがすべての事業者が記載されているわけではない。<br><br> 一方、大阪毎日新聞社発行の『日本交通分県地図』は東宮御成婚記念として1923年の大阪府から1930年の新潟県まで北海道を除く府県版が発行された。バス路線も記載されているが、事業者名は記載されていない。また、各府県版が同時期に発行されたのではないし、発行順序も地域ごとにまとまって発行されていない。そのため、資料の統一性には欠けるものの、当時の道路網や鉄道路線などバス路線網と比較検討しやすい特徴を持つ。<br><br> そこで、本発表では両資料を用いて当時の路線網の復原を試みた。今回は中部地方の4県(長野県、岐阜県、静岡県、愛知県)を対象とした。<br><br><u>3.バス路線網の特性と資料の有用性</u><br><br> 『日本交通分県地図』の発行時期は長野県・岐阜県(1926年)、愛知県(1924年)、静岡県(1923年)と近接しているが、路線網は各県によって大きく異なった。岐阜県や愛知県では路線網が全県的に広がっているが、長野県や静岡県は局所的にとどまる。『全国乗合自動車総覧』で路線の開設時期を検討すると、静岡県では昭和に入ってから路線の新設が相次いでいる。つまり、乗合バス事業の普及と展開は全国均一に広まったのではなく、地域や時期によって大きく異なる点が想定される。<br><br> 路線網については都市や集落間、街道で運行される路線、鉄道駅から周辺集落への路線、鉄道駅同士を短絡する路線や鉄道と競合する路線も見られた。鉄道にくらべてバスは細かい地域を回ることができるという特性が、すでにこの時点で活かされていたといえよう。<br><br> このように、発行時期の不一致と事業者名がない『日本交通分県地図』と空間情報の解釈が難しい『全国乗合自動車総覧』の2つの資料を用いることで、当時のバス路線網の復原には一定程度有用である点が認められた。ただし、『全国乗合自動車総覧』には消滅した事業者がないため、記載されている事業者が必ずしも運行開始時点からその事業者名であったかについては明らかにできないという限界も見られた。この手法を用いて今後は全国的な路線網の復原を目指す。

1 0 0 0 未刊謡曲集

著者
田中允 編
出版者
古典文庫
巻号頁・発行日
vol.23, 1974
著者
横堀 武夫 皆川 七郎 渥美 光 小野寺 真作 大内田 久 大路 清嗣 岡村 弘之 大塚 昭夫 川崎 正 木村 宏 国尾 武 鈴木 正彦 田中 吉之助 田中 栄 高瀬 恭二 高橋 賢司 玉手 統 宮本 博 村木 潤次郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會誌 (ISSN:00214728)
巻号頁・発行日
vol.74, no.630, pp.830-831, 1971-07
被引用文献数
1

材料の強さと破壊の問題は, きわめて複雑であって, 従来, 固体物理学, 確率統計論, や金および金属組織学, 弾塑性力学などの連続体力学, 材料試験などの異なる立場から, それぞれ独立に研究が進められていた. これら各分野の研究の相互の関連を究明し, 情報を交換し, 知識の交流をはかること, 特に微視的立場と巨視的研究との結びつきを重視し, 問題の解明に資することを目的として, 境界領域としての材料強度研究会が, 昭和42年7月に, 主査以下19名の委員をもって発足し, 昭和44年6月に予定の2年の会期を経過したが, さらに1年の会期延長を認められて, 昭和45年6月末に満3年の会期を終了して解散した.
著者
田中 譲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.93, no.6, pp.663-674, 2010-06-01
参考文献数
32

本論文では知識連携のタクソノミ,必要性,実現技術に関して述べる.知識連携には,意味的連携,サービス連携,ビュー連携の三つの側面がある.それぞれの知識連携はこれらの一つ以上の側面をもつ.論文の後半では,ウェブアプリケーションを含むウェブリソースのアドホック知識連携に関して述べる.この論文は,筆者のミームメディアに関する研究と,これに基づいたアドホック知識連携に関する研究を概観し,ウェブ自体をミームメディアへと拡張したミメティックウェブのアーキテクチャを提案する.ミメティックウェブでは,すべてのユーザが拡張ウェブリソースの再編集と再流通を行うことによって,拡張ウェブリソースの進化が加速される.最後に,ミメティックウェブの実現基盤技術として,新しいミームメディアシステムであるWebble Worldを提案する.Webble WorldはSilverlightプラグインを用いて開発されたウェブトップで動作可能なミームメディアシステムで,クライアント側にミームメディアシステムのカーネルをインストールすることなく利用可能なシステムである.
著者
久保 勇貴 志築 文太郎 田中 二郎
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.1061-1072, 2017-05-15

本論文において,我々は超小型端末向けの新しいタッチジェスチャとして,ベゼルからベゼルへのスワイプジェスチャBezel to Bezel-Swipe(以降,B2B-Swipe)を示す.ユーザは指の触覚から各ベゼルを見ることなく区別できるため,B2B-Swipeをアイズフリーで行える.また,矩形の超小型端末の場合,B2B-Swipeは16通り存在する.さらに,B2B-Swipeは1本指による1回のスワイプであるため,超小型端末が備えるタッチパネルのみを用いて実装可能である.これらにより,B2B-Swipeは端末にセンサを追加することなく,かつ既存のタッチジェスチャと共存しつつ超小型端末の入力語彙を増やすことができる.本論文では,B2B-SwipeがBezel Swipeおよびフリックと共存できること,およびアイズフリー入力可能であることを検証するために行った性能評価実験の結果も示す.
著者
田中純夫 辻田知晃 佐渡幹也 西田敬志
出版者
日本教育心理学会
雑誌
日本教育心理学会第57回総会
巻号頁・発行日
2015-08-07

Ⅰ 目的 昨年の発表ではBaron-CohenらのEmpathizing-Systemizing理論に基づいて,「男性脳」の特性を示すものは回避型の愛着の得点が有意に高いことを報告した(田中・佐渡・西田,2014;西田・田中,2014)。 今年度は特に成人前期までに内的作業モデルを通して形成された愛着スタイルに着目して,自閉症スペクトラムの特性とどのように関連するのかを探ることを目的とする。Ⅱ 方法1対象:首都圏の大学に在学する大学生225名(男性104名,女性121名,平均年齢19.7)2期間:2014年7月初旬3質問紙の構成:(1)対象者の属性:性別,学年,年齢等からなる。(2)一般他者版成人愛着スタイル尺度(Brennan, 1988):下位尺度は「見捨てられ不安」18項目,「親密性の回避」12項目からなり合計30項目で構成される。(3)内的作業モデル尺度(戸田, 1988):成人の内的作業モデルの質を評価するための尺度である。下位尺度は「安定型」「アンビバレント型」「回避型」の3つからなり,各6項目の合計18項目で構成される。(4)自閉症スペクトラム指数(Autism-SpectrumQuotient, Baron-Cohen, 2001以下「AQ」とする):下位尺度は「社会的スキル」「注意の切り替え」「細部への注意」「コミュニケーション」「想像力」の各10項目からなり,合計50項目で構成される。(5)AS困り感尺度(山本・高橋,2009):自閉症スペクトラムの行動特徴を有する学生の日常生活における支援ニーズの把握を目的としており,合計25項目で構成される。Ⅲ 結果・考察 成人前期の愛着スタイルと自閉症スペクトラムとの関連を検討するために,成人の愛着を測定する「一般他者版成人愛着スタイル」および「内的作業モデル」と自閉症スペクトラムを測定する「AQ全体」と「5下位尺度」および「AS困り感」との間で相関係数を算出した(Table1)。主な結果は以下の通りである。○一般他者版成人愛着スタイルの下位尺度「見捨てられ不安」「親密性の回避」の双方が「AQ全体」および「社会的スキル」「コミュニケーション」という対人関係の側面との間に明確な正相関が示された。○AQ尺度の全般および「AS困り感」は,内的作業モデルの「安定型」との間では負相関を示し(女性の方がより明確に関連している),内的作業モデルの「アンビバレント型」「回避型」とでは正相関を示した。安定した愛着形成は定型発達の基盤となりうること,また発達的な弱点を補填しうる可能性が示唆される。(本研究は,平成26~28年度日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(C)26380954(研究代表者:田中純夫)の助成を受けて実施した調査の一部を使用している。)
著者
宮川 愛由 田中 謙士朗 藤井 聡
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.344-355, 2016 (Released:2016-12-20)
参考文献数
19

本研究は都市計画,土木計画に抜本的な影響を及ぼす地方政府の統治機構改革を決する政治プロセスの合理化に資する効果的なコミュニケーションについての実証的知見を得る事を目的として,大阪市を廃止して都区制度を導入する,所謂「大阪都構想」を巡る住民投票を事例として,有権者の接触メディアと政策判断との関係性を分析した.その結果,テレビや新聞といった両論併記が原則となる情報媒体を参考にする傾向が高い有権者は,情報の真偽の判断が困難となるが故に従前の意見を変化させない一方で,意見を変化させた人々の内,「反対」に転じた人々は精緻化見込理論でいうところの事実情報に基づく「中心ルート」によって,「賛成」に転じた人々は「周辺ルート」によって態度を変容させたことを示唆する分析結果が示された.
著者
熊谷 英紀 山田 敬三 田中 充 佐々木 淳
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.ソフトウェア科学・工学, pp.335-336, 2009-03-10
著者
田中 幸子 平岩 和美 武本 秀徳 岡崎 満樹 大塚 和宏 霜井 哲美
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.G0556-G0556, 2005

【はじめに】理学療法士を目指し胸膨らませて入学して初めに学ぶことは,理学療法士教育の第1ページとなる重要な意味を持つ。しかし,実際には1年前期のカリキュラムは専門分野が少なく,基礎分野がほとんどの時間を占める。本校ではできるだけ早い時期に専門分野に触れられるよう,生活環境論を1年生で教えてきた。今回アンケートをもとに,1年生で取り組む利点と今後の課題を紹介したい。<BR>【経過】生活環境論は1年生前期に行われた。その内容は講義形式とグループ発表形式で構成した。グループは,日本社会が抱える生活環境・居住環境・子供の生活環境・障害者の生活環境・女性の生活環境・高齢者の生活環境・介護保険・生活習慣病と生活環境,の中から希望を募りグループ割をした。発表は1時限(90分)に2グループとし,その中に質疑応答も含めた。発表終了時には各グループの発表に対して無記名にてアンケートを取り,グループへのコメントを記入させた。コメント部分は切り取って発表者に渡し,フィードバックし,最後に発表者の感想を提出させまとめとした。<BR>【対象と方法】対象は本校理学療法学科1年生全員。アンケート調査を生活環境論の授業終了後に無記名で行った。回収率は100%であった。調査は2年間,同様に行われた。アンケートの内容は授業開始前にどれくらいキーワードを知っていたか,グループ活動に費やした時間と場所,積極的に参加できたか、についてであった。<BR>【結果と今後の課題】1年生で授業を受ける前に知っていた言葉は,バリアフリー(99%),QOL(47%),ADL(27%),ユニバーサルデザイン(27%)の順であった。このことより1年生から生活環境論に対する学習レディネスはあると言えよう。授業に積極的に参加できましたか,との問いには,「はい(55%),いいえ(5%),どちらでもない(35%)」,と半数以上が積極的に参加できたと答えた。1回のグループ学習の準備に要した時間は11時間以上38%,6-10時間29%,1-5時間33%であった。<BR> 1年生から生活環境論を学ぶ意義としては,以下のことがあげられる。日常生活(活動)に制限が生ずるとき,患者に原因があるとする医学モデルの考え方と生活環境に原因があるとする社会モデルの考え方があるが,理学療法の講義はほとんどが,医学モデルとなっている。早い時期に社会モデルの考え方を知ることは幅広い視野にたった理学療法士育成に役立つ。1年生で教えることの課題としては疾患についての知識が乏しく,各論が理解しにくいことがあげられるが,これは後に「日常生活活動」(3年次)を教える教師が1年次の生活環境論も担当することによって,卒業までに理解できるように設定し,解決している。<BR> 今後さらに学生が積極的に学習に取り組める授業を模索していきたい。
著者
竹森 敬祐 三宅 優 田中 俊昭 笹瀬 巌
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.54, pp.31-36, 2004-05-21
参考文献数
11
被引用文献数
3

昨今,急速にインターネット全域に拡大する攻撃が深刻な問題になっている.ネットワークサービスに影響を与える大規模攻撃やワーム感染ホストが与える局所的な攻撃の確実な検出と迅速な対応,被害規模の把握は重要な課題である.本研究では,侵入検知システム(IDS: Intrusion Detection System)のイベント出力に関する情報理論的な曖昧度を情報エントロピーによって算出し,その長期間の統計分布の平均と標準偏差を用いて,短期間の異常性を評価する手法を提案する.実際のIDSログを用いて局所的攻撃の検出率に関する評価を行い,本手法が未検出率ならびに誤検出率を低減できること,従来からのイベント頻度を用いた異常検出手法と組み合わせることで確実に検出できることを示す.本手法をインターネットの攻撃概況指標へ適用することで,セキュリティ監視者の迅速な対応と情報交換に寄与する.Recently, rapid increasing attacks that influence network services have become critical issues on the Internet. A detection technique for large scale attacks and worm infected hosts needs to estimate degree of its propagation. In this research, we propose an anomaly detection technique for IDS (Intrusion Detection System) events using the information entropy. And the information entropy is adapted to a profiling approach which compares the current information entropy with mean and standard deviations of the past information entropies. Experimental evaluations with real IDS events show that the detection ratio of false positives nd false negatives for the large scale attacks or the worm attacks on our approach is better than that using event counts on previous approach. Furthermore, the combination system of our approach and previous approach is able to detect potential issues perfectly. We also adapt the techniques to a thereat indicator, and its objective alarms effect with quick and reliable response for security operators.
著者
小川 達哉 田中 直行 小森 俊昭 柴野 成幸 椿 昌裕 砂川 正勝
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.216-220, 2001-01-25 (Released:2009-08-24)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

症例は, 29歳女性.下腹部痛を主訴として,近医受診し,鎮痛剤および点滴等の治療を受けたが症状の改善がみられず,当院産婦人科受診となった.婦人科にて骨盤内腹膜炎疑いで保存的加療を行ったが,症状は悪化し当科紹介となった.腹部CT検査により,子宮筋腫および膀胱子宮間に存在する索状物による絞扼性イレウスを疑い緊急手術を施行した.術中所見では子宮筋腫と膀胱との間に索状物が存在し,回盲部の高度炎症および回腸末端から口側約110cmにわたる小腸壊死を認めた.子宮筋腫と膀胱との間に索状物があり,子宮膀胱間を連結し,膀胱子宮窩がヘルニア門となり絞扼性イレウスが生じたものと考えられた.この索状物は,中腎傍管が癒合し子宮広間膜を形成する際に形成されたものであろうかと推測された.
著者
田中 喜代次
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.71_1-71_1, 2016

<p> 日本人の平均寿命が90年の間に男女とも約2倍に延伸し、2016年のWHO発表によると女性86.8歳(世界1位)、男性80.5歳(世界6位)となっている。また、2000年から2015年にかけて世界の平均寿命が5年も長くなっているらしい。寿命の延伸やスポーツ人口の増加とともに、高齢者がlife enjoyment目的や健康増進目的で運動・スポーツに勤しむケースが格段に増えてきている。従来では、心不全、腎不全、肝疾患などに対しては運動を控える指示が出ていたが、最近では推奨される例が多い。運動の医療的効果が過剰に発信されるせいか、アメリカスポーツ医学会(ACSM)はEIM (= Exercise Is Medicine) とまでプロパガンダするようになっている。</p><p> 今回のシンポジウムでは、ワールドマスターズゲームズ2021組織委員である東直也氏にスポーツライフの真髄について熱く語ってもらう予定である。司会の田中喜代次(筑波大学)は、27年にわたる中高年者(有疾患者)の運動習慣化生活の実態、体力の推移、老化抑制効果などを紹介し、かつ自身のスポーツライフの実態について語る予定である。また、吉中(京都学園大学)は、介護予防(フレイル予防、寝たきり予防)に向けて導入している京都式総合介護予防プログラムとレクリエーションの実際についてプレゼンしていただくこととなっている。</p>
著者
宮西 宏樹 田中 耕一
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.279-279, 2011

光学活性シクロヘキサン-1,2-ジアミンと4,4'-ジホルミルアゾベンゼンまたは4,4'-ジホルミルスチルベンを[3+3]環化縮合させることにより、光学活性な環状イミンホストおよびアミンホストを合成し、溶液中でのフォトクロミック特性やキラル認識能について評価及び検討を行ったので報告する。
著者
齋藤 秀亮 荻堂 盛誉 長谷 英昭 田中 克彦 北山 智暁 伊禮 一宏 嘉陽 牧乃 仲村 亮 園田 朗 華房 康憲 丸山 正
出版者
国立研究開発法人海洋研究開発機構
雑誌
JAMSTEC Report of Research and Development (ISSN:18801153)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.73-80, 2014 (Released:2014-11-18)
参考文献数
14
被引用文献数
1 2

海洋研究開発機構(JAMSTEC)地球情報研究センターでは,JAMSTECが保有する潜水調査船や無人探査機で取得された膨大な深海の映像や静止画像を管理し,インターネットに公開している.国際海洋環境情報センター(GODAC)にて2011年から稼働を開始しているデータベースシステム「深海映像・画像アーカイブス(J-EDI)」は,配信している深海映像や画像の撮影環境の多様さやその量において他に類を見ない.潜航調査で撮影されたオリジナルの映像や画像は公開用にフォーマット変換やサイズ変更され,公開用の映像や画像にはGODACスタッフによって被写体に応じたアノテーションが付与されている.J-EDIの稼働によりアノテーションが付与された公開映像の数は飛躍的に増加した.一方,映像利用のためには適切なフォーマットでの公開が必要であるが,オリジナル映像のフォーマットが多様化することで,公開用フォーマットへの変換処理が煩雑になる課題がある.さらに,アノテーションは,膨大な量の深海映像や画像から目的のものを探すために有効であるが,記録された物体の詳細な同定には専門的な知識が必須である.現在のJ-EDIにおけるアノテーションの多くは大まかな分類情報しか示していないため,専門家と協働したアノテーション付与体制を構築することが必要である.
著者
田中 一義
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.86-89, 2008-02-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
7

ポリアセチレンなどの共役ポリマーに現れるソリトンやポーラロンは,非線形微分方程式の特殊解として理解される。ここでは数学および数理物理学的な見地から非線形微分方程式の特殊解としての一般的なソリトンを概説し,併せてポリアセチレンにおけるソリトンとポーラロンの性質は,キンク型ソリトンとして定式化されることを説明した。
著者
田中 麻帆
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.137-148, 2015-06-30

Contemporary artist David Hockney's (b. 1937) trips to Japan were connected to the works he created in the 1970s and 1980s. However, prior studies have not analysed these works in detail. This report re-examines Hockney's interest in Japan by collating the Japanese art that he encountered during his travels. Some scholars identify the works that Hockney created after first visiting Japan in 1971 as the impetus for his moving beyond naturalistic composition based on one-point perspective. This report additionally compares his works with Japanese paintings he may have encountered and indicates their similarity in terms of techniques depicting time. In the 1980s, Hockney created collages of photographs, which require time to shift the viewer's gaze across multiple points of focus. He called this visual sense "reverse perspective". Although preceding studies have referenced 'reverse perspective' theory, they have lumped together Chinese and Japanese art. Hockney has stated that his visit to Kyoto's Ryoan-ji Temple inspired his "reverse perspective" theory, the background of which requires further examination. Hockney explained this theory by referring to Chinese scrolls; however, when his works from that period are analysed in detail, they reveal that he might also have gained knowledge from his exposure to Japanese scrolls.