著者
荒川 豊 田頭 茂明 福田 晃
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.10, pp.1-6, 2010-08-26

本研究では,2009 年 12 月から 2010 年 6 月にかけて収集した位置情報付きツイート 50 万件の中から,位置依存性の高い文字列を抽出する手法を提案する.提案手法では,あるキーワードを含むツイート群に対して,緯度および経度の標準偏差をそれぞれ求め,ツイート群のばらつきの度合いから,そのキーワードの位置依存性を測る.しかし,この手法では,依存する位置が複数存在するキーワード (例えば,チェーン展開している有名店舗名など) を位置依存性の低い単語として判定してしまう.そこで,ある一定の割合以上のツイートを含むエリアを高速に抽出する二次元深さ優先探索を提案する.提案手法では,まず,エリアを 100 キロ四方のグリッドに分割し,それぞれのグリッド内のツイート含有率を計算する.次に,ツイート含有率がある閾値を超えたエリアを 10 キロ四方のグリッドに分割し,同様の判定を行い,最終的には 1 キロ四方のグリッドまで走査する.これらの分析により,1 つのキーワードに対して複数の位置依存性を抽出することが可能となる.In this paper, we propose how to extract the location-dependent keywords from our database which includes 465254 tweets obtained from Dec. 2009 to June 2010. First, we analyize the standard deviation of latitude and longitude, which shows variation level. It is very simple way, but it can't find out the keywords which depend on several locations. For example, famous department stores distributed all over Japan have a large standard deviation, but they will depend on each location. Therefore, we propose two dimension breadth first search, where the searching area is divided into some square grid, and we extract the area which include tweets more than average. In addition, we re-divide the extracted areas into more small grids. Our method can extract some locations for one keywords.
著者
中西恒夫 久住憲嗣 福田晃
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.9, pp.1-6, 2013-03-06

XDDP4SPLは,派生開発の中で現有ソフトウェア資産に関する理解を深め,コア資産の新規開発や現有ソフトウェアからの発掘を進め,コア資産の蓄積を進め,プロダクトライン開発に漸次的に移行するべく提唱された開発プロセスである。その過程においては,ソフトウェアプロダクトラインのパラダイムに基づく開発と派生開発による開発が併走し,現有ソフトウェア資産については,プロダクトライン全体の中での位置づけが定まっている部分とそうでない部分,コア資産として管理される部分とそうでない部分とが併存するため,プロダクトライン開発への移行,コア資産の蓄積の現況の把握が欠かせない。この目的のため,現有ソフトウェア資産の理解の深化にあわせて,徐々にトレーサビリティ管理の詳細度を向上できる,階層化トレーサビリティマトリックスの記法,ならびにフィーチャモデルの変化に伴う更新の方法を述べる。
著者
荒川 豊 田頭 茂明 福田 晃
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.2268-2276, 2011-07-15

本研究の目的は,我々がこれまでに提案しているコンテキストアウェア日本語入力システムの実現に向けて,ユーザの位置と実際に入力された文字列との相関関係を明らかにすることである.本論文では,位置情報付き日本語データの中から,位置依存性の高いキーワードを抽出する手法を2つ提案する.データとしては,2009年12月から収集しているTwitter上のツイート約50万件を用いる.提案手法1では,あるキーワードを含むツイート群に対して,緯度と経度の標準偏差を求め,ツイート群のばらつきの度合いから,そのキーワードの位置依存性を測る.提案手法2では,複数の位置に依存しているキーワード(たとえば,チェーン展開している店舗名など)を高速に抽出するための手法として,探索を3階層(100kmの正方エリア,10kmの正方エリア,1kmの正方エリア)に分けて行うことにより,提案手法1では検出できない,全国に分散したキーワードがある確率以上で出現する1km正方エリアの高速な抽出を実現している.The objective of this study is to specify the relationship between user's context and really-used words for realizing the context-aware Japanese text input method editor. We propose two analytical methods for finding location-dependent words from a half million tweets including Japanese and geographical location, which have been collected since Dec. 2009. First method is to analyze the standard deviation of both latitude and longitude of all the tweets including a certain word. It is very simple way, but it cannot find out the keywords that depend on multiple locations. For example, tweets including famous department store's name has a large standard deviation, but they may depend on each location. Therefore, we propose three-tier breadth first search, where the searching area is divided into some square mesh, and we extract the area which includes tweets more than average of upper area. In addition, we re-divide the extracted areas into smaller areas. Our method can extract some locations for one keyword.
著者
荒川 豊 田頭 茂明 福田 晃
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2010-MBL-55, no.10, pp.1-6, 2010-08-26

本研究では,2009 年 12 月から 2010 年 6 月にかけて収集した位置情報付きツイート 50 万件の中から,位置依存性の高い文字列を抽出する手法を提案する.提案手法では,あるキーワードを含むツイート群に対して,緯度および経度の標準偏差をそれぞれ求め,ツイート群のばらつきの度合いから,そのキーワードの位置依存性を測る.しかし,この手法では,依存する位置が複数存在するキーワード (例えば,チェーン展開している有名店舗名など) を位置依存性の低い単語として判定してしまう.そこで,ある一定の割合以上のツイートを含むエリアを高速に抽出する二次元深さ優先探索を提案する.提案手法では,まず,エリアを 100 キロ四方のグリッドに分割し,それぞれのグリッド内のツイート含有率を計算する.次に,ツイート含有率がある閾値を超えたエリアを 10 キロ四方のグリッドに分割し,同様の判定を行い,最終的には 1 キロ四方のグリッドまで走査する.これらの分析により,1 つのキーワードに対して複数の位置依存性を抽出することが可能となる.
著者
舟阪 淳一 最所 圭三 福田 晃
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.82, no.5, pp.818-826, 1999-05-25
参考文献数
6
被引用文献数
4

NetNewsの配送記事量が増加してきており, 1日20Gbytesに達することもある. そのため記事の保存及び配送には大量のディスク及び回線資源が必要となってきている. 一方, 多くのサーバでは読まれている記事が全記事の10%に満たない. 従来のNetNewsシステムは全記事をコピーするので, 90%がむだな配送ということになる. そこで本論文では, 資源の効率的な利用のため下流のサーバをもたない末端サーバをキャッシュシステムに置き換え, 選択的に記事をコピーすることを提案し, NetNewsのアクセスパターンを考慮したいくつかのキャッシングアルゴリズムを提案し, 評価する. ログを用いたシミュレーションの結果, ニュースグループにより選択的にプリフェッチし残りの記事をオンデマンドキャッシュする方法が, キャッシュのヒット率とディスクの使用量のバランスを最も良くすることがわかった.
著者
部谷 修平 久住 憲嗣 石原 亨 神山 剛 中西 恒夫 福田 晃
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2011-SLDM-149, no.2, pp.1-6, 2011-03-11

本論文では AndroidOS 上で動作するアプリケーションの省電力化のためのプロファイリング手法を提案する.従来の消費電力分析技術は分析のために対象システムを稼働させなければならなかったり,計算負荷が大きく手軽ではなかった.またシステム全体の電力しか分析できず,ソフトウェアのクラスやメソッドレベルでのボトルネックの発見には役に立たなかった.本手法はリソース消費ログから消費エネルギーを見積もる軽量な線形モデル式をもとにしているためシミュレーションで手軽にできる.またメソッド単位で電力を分析できるという特徴を持つ.本手法の中で電力分析のための侵襲性の異なる 2 種類のログの取り方を示す.本論文の最後で提案手法についてログの取得方法,誤差と侵襲性について評価した結果,それぞれのログの取得方法について精度と侵襲性の関係を明確化できた.
著者
長堀 哲 荒川 豊 田頭 茂明 福田 晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. MBL, [モバイルコンピューティングとユビキタス通信研究会研究報告] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.1-8, 2011-05-26

携帯電話の普及に伴い,その利用マナーに関して敏感な社会になっている.例えば,電車に乗車中では携帯電話の電源を切ることが推奨されている.また,映画館や会議中はマナーモードにしておくべきである.一方で,家や歩行中,鞄の中に携帯電話がある場合は音を鳴らすモードにして携帯電話からの通知を聞き逃すことを防ぎたい.そこで,こうした端末の設定を自動的かつ適切に切り換える手法が求められている.本研究では,周囲の端末で協調を行うことにより,自動的なモード切り換え手法を提案する.提案システムでは,端末の位置情報から周囲の端末を認知してそれらの端末間でモード情報を共有し,マナーモードの割合から自身のモードを判定する.本論文では,この提案手法のシステム設計を行い,協調によるモード切り換えの簡単なプロトタイプを作成し,評価実験と考察を行った.
著者
周天宇 中西恒夫 久住憲嗣 福田晃
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.5, pp.1-6, 2013-03-06

GPSならびにQZSSによる測位の精度を向上させるべく,捕捉した衛星の中から実際に測位に用いる衛星を選択するアルゴリズムを提案する。提案アルゴリズムは捕捉した衛星の中から仰角が1番目と2番目に大きい2機,ならびに仰角が近く,方位角が90°ずつ均等に空いている4機,計6機を選び出す。提案アルゴリズム「ファジイ6機衛星群選択アルゴリズム」は,既存のファジイ4機衛星群選択アルゴリズムの拡張である。開空条件の良い場所でも悪い場所でも,測位精度を示すGDOPが同アルゴリズムよりも良い値を示した。また,QZSSを併用する場合としない場合とでは,併用する場合のほうがGDOPが良くなることも確認された。
著者
森 奈実子 久住 憲嗣 中西 恒夫 福田 晃
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)
巻号頁・発行日
vol.2010-MBL-53, no.12, pp.1-8, 2010-03-19

ドメイン特化型開発では,特定の市場領域に属するソフトウェアを効率的に開発できる DSL (Domain-Specific Language) を定義し,開発者はその言語を用いてソフトウェアを開発する.しかし,ドメイン特化型開発では特有のテストプロセスは定義されていない.そこで,本稿では DSL の分類に応じたテストケース自動生成手法を援用したテストプロセスを提案する.ケーススタディとして小規模な DSL に提案手法を適用し,その結果を基に従来手法との比較を行った.
著者
米道 宏子 伊藤 麻衣 阿部 啓子 高橋 有希 中里 弥生 上遠野 雅美 平野 加奈子 阪本 靖介 福田 晃也 笠原 群生
出版者
一般社団法人 日本移植学会
雑誌
移植 (ISSN:05787947)
巻号頁・発行日
vol.56, no.Supplement, pp.s75, 2021 (Released:2022-05-12)

チャイルド・ライフ・スペシャリスト(以下CLS)とは、医療現場において心理社会的サポートを提供する専門職である。アメリカ小児学会はChild Life Programの必要性を明確に提言している。今回、急性肝不全症例の患者サポートに関して必要性・重要性をCLSの視点から報告する。当院へ紹介される小児急性肝不全の患児は転院後にICU管理となる重症症例がほとんどである。通常の移植患者と異なり小児劇症肝炎症例は鎮静管理下・人工呼吸・血漿交換治療を継続し、治療によって自己肝が回復しない場合は緊急肝移植手術が必要となる。そのため移植術前に患児への十分な説明が行えず、患児の理解や受容が欠けた状況の中で患児は術後に覚醒するため、医療的トラウマのリスクが高まる。これらの要因が、長期管理における患児の病識の欠落、内服コンプライアンスの低下の原因となると考えられる。当院の急性肝不全患者に対し、CLSは主に①ティーチング、②プリパレーション/ディストラクション、③治癒的遊び、④復学支援を行う役割を担い、病状や手術への理解促進・医療環境への適応・治療に対する患児の協力・ご両親の治療への理解・積極的介入を引き出すことに成功している。小児急性肝不全以外にも緊急で移植を行わなければならない状況は多い。しかし日本ではCLSの数や認知度が不十分な為、今後、患児と家族へのサービスの影響や効果を識別する研究を行いCLSの重要性を啓発してゆく必要がある。
著者
荒川 豊 田頭 茂明 福田 晃
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2010-SLDM-144, no.50, pp.1-7, 2010-03-19

本研究では,コンテキストアウェアIME実現へ向けて,コンテキストと入力文字列との相関関係を明らかにするために,Twitter (ツイッター) のつぶやきを収集し分析を行った.ツイッターを分析対象とした理由は,位置情報が付加された文字列が大量に得られることと幅広いユーザ層の文字列が得られることからである.2009 年 12 月 15 日から 2010 年 2 月 1 日の位置情報付きの 13590 件のツイートに対して,位置情報から得られるランドマーク情報と,時間情報から得られるテレビ番組情報とのマッチングを行ない,取得したツイートのうち,4.83% が発言した位置を元に得られるランドマーク情報を含み,8.16% が発言した時間を元に得られるテレビ番組情報を含んでいることを明らかにした.また,一致した文字列は,2~3 文字であることや Web 検索結果の上位 10 件に約 45% が含まれていることを明らかにした.
著者
井福 裕俊 中山 貴文 坂本 将基 齋藤 和也 小澤 雄二 福田 晃平 中村 朱里
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要 (ISSN:21881871)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.267-272, 2017-12-19

The purpose of the present study was to classify standing posture of the upper grade elementary school children in the second sexual stage into five types according to Kendall's method, and to clarify factors affecting those postures by using seven muscle strength or flexibility tests. A total of 196 children (104 boys, 92 girls) were analyzed. Only 22% of children were a good posture even if the ideal and military postures were combined, whereas a bad posture, i.e., kyphosis-lordosis, flat-back and sway-back postures, accounted for 78%. The deviation of the body's center of gravity was significantly shorter in the good pasture than in the bad posture. When principal component analysis was applied to the data for seven muscular strength or flexibility tests, military posture had high overall evaluation of muscular strength and flexibility and kyphosis-lordosis posture was lower, whereas ideal posture was mainly held by muscular strength and flexibility of lower body and flat-back posture was mainly held by those of upper body. These findings suggest that it is necessary to improve muscle strength and flexibility in order to improve the bad standing posture of upper grade elementary school children.
著者
久保 一雄 李 承諭 内野 雅人 佐藤 孝嗣 石田 繁巳 田頭 茂明 福田 晃
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.339-340, 2019-02-28

高度道路交通システムにおいて道路を走行する車両を検出することは重要なタスクの1つである.筆者らは,ウェイクアップ機構を有する音響車両検出システムを開発してる.超低消費電力マイコンを用いた省リソース車両検出モジュールで車両を検出した上で,同時通過車両の検出や車両進行方向の推定を可能とする高精度音響車両検出モジュールをウェイクアップさせて車両を検出する.本システムの実現に向け,超省電力マイコン上に実装可能な省リソース車両検出機構をこれまでに報告した.本稿では,省リソース車両検出モジュールの実証評価及びそれに基づくウェイクアップ型音響車両検出システムの消費電力評価について述べる.
著者
福田晃著
出版者
三井弥書店
巻号頁・発行日
1984
著者
中西 恒夫 福田 晃
雑誌
情報処理学会研究報告システム評価(EVA)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.13(2001-EVA-002), pp.163-170, 2002-02-14

CMOS 回路の消費電力はビット反転の数に比例する.本稿では,CMOS 回路の電力消費を削減するべく,ビット反転数が最小化されるように符号を再割当する問題を,二次整数計画問題として定式化する.大規模な二次整数計画問題を短時間で解析的に解くことはいまだ困難であるため,本稿ではシミュレーテッドアニーリングを用いてこの二次整数計画問題を解く.符号再割当の結果,ビット反転数は 0% から 51.6% まで削減できたが,同時に削減率はファイルの種類や符号のビット幅に大きく依存することがわかった.
著者
笠原 群生 内田 孟 佐々木 健吾 平田 義弘 武田 昌寛 上遠野 雅美 久保田 智美 中里 弥生 福田 晃也 阪本 靖介
出版者
一般社団法人 日本移植学会
雑誌
移植 (ISSN:05787947)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2-3, pp.197-208, 2018 (Released:2018-11-07)
参考文献数
33

【Purpose】 We reviewed our experience of liver transplantation in the National Center for Child Health and Development and report the results herein.【Subjects and methods】 We have handled 500 cases of liver transplantation from November 2005 through March 2018 in the National Center for Child Health and Development. Variables including indication of liver transplantation and immunological outcome were reviewed.【Results】 There were 469 living donor, 27 deceased and 4 domino liver transplantations in the study period. The indication for liver transplantation was cholestatic liver disease in 48.0%, followed by metabolic liver disease in 22.0% and acute liver failure in 12.6%. The mean age of recipients was 4.0±5.5 years and body weight was 14.9±13.3 kg. Immunosuppression consisted of tacrolimus and low-dose steroids. The incidence of acute cellular rejection was 42.0%. The 10-year patient survival was 90.2%.【Conclusion】 Satisfactory results can be achieved in the liver transplantation program in the National Center for Child Health and Development. Deceased donor liver transplantation, patients with acute liver failure and re-transplantation shows significantly lower patient survival. We conclude that liver transplantation is a safe and effective treatment modality together with proper indication and excellent management strategy. The significant factors affecting survival may be overcome by the technical and immunological refinements that have occurred in recent years.
著者
西山 直希 片山 徹郎 最所圭三 福田 晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.71, pp.69-76, 1998-08-06
参考文献数
7
被引用文献数
1

家電製品や計測機器などに組み込まれているコンピュータ、いわゆる、組み込みシステムが重要視され、様々なシステムが開発されている。また併せて、組み込みシステムに特化した専用のソフトウェアも作成されている。本稿では、組み込みシステムの制御ソフトウェア開発の際にかかる負担を軽減するために、機器制御ライブラリの生成支援を目指す。ここでいう、機器制御ライブラリとは、機器を直接制御するコードであり、低レベルデバイスドライバと呼ぶ。8ビット、あるいは16ビットワンチップマイコンなどを使用した、制御向け小規模組み込みシステムにおけるアプリケーション開発を支援するため、低レベルデバイスドライバの生成システムを提案し、システムの入力形式、および生成自動化の可能性について考察する。Embedded systems such as computers used in electrical appliances and instruments are considered. Various embedded systems are developed, and software dedicated to them is also. This paper shows support to generate libraries of devices to reduce the burden in development of software to control an embedded system. A library of devices is defined as a set of codes to directly control a device and is called as a low-level device drivers. A low-level device driver generation system is proposed in order to support development or an application program for a small scale embedded system with an 8-bit/16-bit micro-computer. Input forms of the low-level device driver generation system and the possibility of automatic generating the low-level device driver are examined.