著者
谷川 聖
巻号頁・発行日
2018-03-22

北海道大学. 博士(医学)
著者
古谷 陽一 谷川 聖明 立野 豊 寺澤 捷年
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.131-138, 2004-01-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
16
被引用文献数
2 1

今回, 我々は黄耆桂枝五物湯が有効であった知覚異常の3例を経験したので報告する。症例1は70歳の女性, 1998年発症の帯状疱疹後神経痛 (左三叉神経領域) で, 左顔面のしび加れと痛みを主訴に●●●●●●に当科初診。黄耆桂枝五物湯を服用4週後にはしびれは初診時の5割に改善し, 6週後には約2割に軽減した。●●●●から, 六味丸を併用し, ●●●●にしびれと痛みはほぼ消失した。症例2は55歳女性, 1999年から両手にしびれがあり, 2002年3月に手根管症候群と診断された。同年4月に当科初診。黄耆桂枝五物湯を服用し1週間で, 手掌全体のしびれが指先だけになった。現在は同薬の服用に加え防已黄耆湯, 鍼灸治療の併用でしびれはほぼ消失した。症例3は72歳の女性、●●●●●●に帯状庖疹 (Th12, L1レベル) を発症。同年●●●から麻酔科で加療されたが, 改善がしないため, 同年●●●に当科を初診。黄耆桂枝五物湯を開始し23日後にはしびれと痛みは当科初診時の4割ほどに改善, 6週服用後は2割ほどに軽減した。
著者
石川 耕平 佐藤 憲市 伊東 民雄 尾崎 義丸 浅野目 卓 山口 陽平 石田 裕樹 石塚 智明 岡村 尚泰 渕崎 智紀 谷川 聖 田中 伸哉 中村 博彦
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.9, pp.688-693, 2017 (Released:2017-09-26)
参考文献数
13
被引用文献数
1 2

Tumefactive multiple sclerosis (MS) は広範な浮腫や巨大な病変を形成することから, 脳腫瘍と鑑別が困難な例が多い. 本症例は66歳男性で右上下肢の単純部分痙攣発作で発症した. 左前頭葉の病変は画像上悪性グリオーマが疑われ摘出術が行われたが, 病理検査で脱髄性の所見や広範な出血および壊死像, Creutzfeldt cellを認めたことからtumefactive MSの診断に至った. 診断には病理検査が決定的となるが, 画像上病変部の血流上昇を認めないことが悪性グリオーマとの鑑別点と考えられた.
著者
長谷川 聖 花木 啓祐 松尾 友矩
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境工学研究論文集 (ISSN:13415115)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.465-476, 1999-11-15 (Released:2010-03-17)
参考文献数
18

To demonstrate the efficiency of sulfur as denitrification electron donor, the column and the batch experiments were carried out. Nitrate-nitrogen was sufficiently removed by the soil column packed with elemental sulfur. When denitrification proceeded insufficiently, the high concentration of N2O was detected. On the other hand, when denitrification proceeded sufficiently, N2O formation was kept low. The batch experiments indicated that high water content and CaCO3 addition for pH adjustment are effective methods to proceed denitrification sufficiently and decrease N2O emission. In the case of adding each electron donor (S0, FeS, glucose, or cellulose), produced N2O was more readily reduced than the case of soil alone. When inorganic sulfur was used as electron donor, the maximum concentration of produced N2O in the gas phase was very low (about 50 ppm), which was 2 order lower than the concentration in the case that organic compounds were used as electron donor. This indicated the possibility to suppress N2O emission by adding sulfur into the soil and proceeding sulfur denitrification.
著者
谷川 聖明 GOTO Hirozo NAKAMURA Norio TANAKA Nobumitsu HATTORI Masao ITOH Takashi TERASAWA Katsutoshi
出版者
和漢医薬学会
雑誌
和漢医薬学雑誌 (ISSN:13406302)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.45-50, 1999-07-20
被引用文献数
6

桂皮の血流改善作用については古くから知られており,これに関連した報告はあるものの,その詳細な検討はなされていない。今回我々はマグヌス法を用いて,ラット胸部大動脈輪状標本における桂皮含有クンニンの血管作動性について検討した。桂皮含有タンニンは,プロスタグランディンF_<2α>(PGF_<2α>)の血管収縮に対し,内皮保存血管において濃度依存性に血管弛緩作用が認められた。しかし,内皮除去血管及ぴN^G-nitro-l-argininemethyl ester(L-NAME)前処置内皮保存血管においては,血管弛緩作用はほぼ消失した。以上より,桂皮含有タンニンの血管弛緩作用は内皮依存性であることが明らかとなった。桂皮含有タンニンをさらに二量体から五量体までのタンニン画分に分取し検討したところ,二量体以上の重合したタンニンにおいて血管弛緩作用が認められた。また,重合度が増すに従い血管弛緩作用はより低い濃度で発揮され,作用も増強されることが明らかとなった。
著者
磯本 征雄 野崎 浩成 吉根 勝美 長谷川 聖美 石井 直宏
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.54-64, 1996-08-15
被引用文献数
12

本論文では, 感性情報を伴う情報検索に印象語のキーワードが有用であることに注目して, シソーラス中での印象語の類義語関係の強さを定量的に決める手法を議論する。一般に, 美術作品の批評や鑑賞は情緒的・主観的・感覚的であり, この領域の情報検索では, キーワードとして印象語が多用される。ところが, 印象語には複雑で曖昧な多数の類義語があり, 情報検索にはファジィ・シソーラスによる統制が不可欠である。本論文では, 印象語を一群の刺激事象が持つ属性のファジィ集合とみなし, 曖昧な類義語関係をメンバーシップ関数や類義語係数として実験的に定量化する手法を提案する。この手法の特徴は, 複数被験者に一連の刺激事象を提示して印象語に関連した反応データを収集し, これらの解析を通して印象語のファジィ類義語関係を算出することにある。この結果は, 感性情報検索の印象語シソーラスとして, ファジィ・データベースの機能に組み入れて活用できる。
著者
長谷川 聖修 衣笠 隆 木塚 朝博 本谷 聡 檜皮 貴子
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

研究の目的は、JPクッション・ソフトジム・Gボール・バランスボードなど、動的なバランス運動「遊び」に関するブログラムを開発し、高齢者の動的バランス能力や不安定な環境時の身体動作の改善を目指すことであった。高齢女性26名を対象に6ヶ月間にわたる転倒予防教室を実施した。各種体力測定を実施した結果、動的なバランス能力に改善が認められた。また、アンバランスな状態からの回避動作に改善傾向が示唆された。
著者
西嶋 尚彦 長谷川 聖修 尾縣 貢 國土 将平
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

本研究は「子どもの体力低下要因について発育発達および社会生活的側面から体系的,総合的に調査研究し,体カ低下の要因」を究明することを目的とした先行研究プロジェクトを発展的に継承し,子どもの体力向上プログラムの実践的検証と,そのための運動,遊び,生活習慣改善に関する科学的根拠を総合的に解明するものであった.以下の4つのサブプロジェクトを実施した.課題a)走・跳・投などのスポーツに基礎的運動の成就と習熟を決定する主要動作実験協力校を依頼し,関連する単元で疾走向上プログラムを実践し,単元の前後に運動動作の成就と体力を測定した.構造方程式モデリングを適用して,小学生の疾走運動の成就と習熟を決定する主要動作と技能を分析した.課題b)健康のための体力つくり運動の運動特性と体力向上効果実験協力校を依頼し,体力つくりに関連する単元で体力向上プログラムを実践し,新体力テストを用いて体力測定を実施した.小学校と中学校での体力向上プログラムの効果を実践的に検証した.課題c)体力向上に有益な運動遊びの体力・運動特性基本運動の熟練者である体育専攻学生と未熟練者の一般学生男女を対象として,基本的運動遊びである蹴球の体力・動作・運動・戦術特性を検討するために,項目反応理論分析を適用して.蹴球動作・運動・戦術の成就と習熟のための達成度評価基準を分析した.課題d)体力向上のための主体的な生活習慣改善を決定する要因実験協力校を依頼し,体力つくりに関連する単元で体力向上プログラムを実践し,健康習慣,運動習慣,生活時間など健康生活に関する調査と体力測定を実施した.小学生と中学生の体力向上のための主体的な運動生活習慣の改善を決定する要因を分析した.