著者
鈴木 徹 平野 幹雄 北 洋輔 郷右近 歩 野口 和人 細川 徹
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.105-113, 2013 (Released:2015-02-18)
参考文献数
15
被引用文献数
1

従来、自閉症児の対人相互交渉の困難は、他者理解の困難が背景要因として指摘されてきた。しかしながら、心の理論課題の結果と日常生活の様相について実証的な研究は行われてこなかった。本研究では、高機能自閉症の一事例を対象に、心の理論課題の実施と実際の様相、とりわけ自身の言動と他者の言動の因果関係の理解の様相から対人相互交渉の困難の要因について検討を行った。その結果、心の理論課題を通過した対象児は、対人相互交渉において、過去の他者の言動と現在の状態との因果関係について適切な解釈を行っていた。一方、過去の自身の言動と現在の状態の因果関係について誤った解釈を行うことが多かった。このことから、対人相互交渉の困難を招く一因として、自己の言動の認識の困難という可能性について論じた。
著者
鈴木 徹 平野 幹雄
出版者
NPO法人 日本自閉症スペクトラム支援協会 日本自閉症スペクトラム学会
雑誌
自閉症スペクトラム研究 (ISSN:13475932)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.67-72, 2018-09-30 (Released:2019-09-30)
参考文献数
11

本研究では、知的障害特別支援学校中学部および高等部に通うASD児と知的障害児を対象とした自己/他者理解課題の実施と教員を対象とした社会的相互作用場面に関する半構造化面接の実施から、ASD児における自己/他者理解の程度と社会的相互作用との関連について検討した。結果として、ASD群は自己/他者理解課題の通過率が知的障害群よりも低かった。また、ASD群では自己/他者理解の程度が低い(高い)と社会的相互作用の自己/他者理解の問題が多い(少ない)傾向を示したが、知的障害群ではそのような傾向は認められなかった。これらのことから、ASD児においては、自己/他者理解の程度と社会的相互作用の様子に関連があり、自己/他者理解の程度が社会的相互作用における自己/他者理解の問題の頻度に反映されていることが示唆された。
著者
田中 邦一 横田 道生 鈴木 徹 佐伯 悟
出版者
Japan Society of Photogrammetry and Remote Sensing
雑誌
写真測量とリモートセンシング (ISSN:02855844)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.2-7, 1978-03-25 (Released:2010-03-19)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

沿岸環境や水質汚染の監視のために, 水面からの反射スペクトルの特性と水質との関連を明らかにする必要がある。こうした目的に沿って1975年から1977年までに筆者等は, いろいろな湖や海域で水面からの反射スペクトルの測定と同時に, 透明度等の水質調査を行なってきた。特に採水した試水については, 光学的な水質項目である懸濁物質量とクロロフィル量の分析を行なった。本論では, 以上の観測結果から, 水面からの反射スペクトルと水質との関連についての検討を行なった.これらの結果として, 汚濁の強い水域では清澄な水域より, 反射率が高いので, 水質の指標として水面反射率の測定は有効であると結論できる。
著者
五明 明子 鈴木 徹 飯島 澄男
出版者
応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.p1360-1367, 1989-09
被引用文献数
2
著者
五明 明子 鈴木 徹 飯島 澄男
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.1360-1367, 1989

有機金属気相成長により成長したGa<sub>x</sub>In<sub>1-x</sub>P結晶のバンドギャップエネルギー (<i>E</i><sub>g</sub>) が, GaAs基板に格子整合のとれた組成 (<i>x</i>=0.5) のもとで,既報告値~1.92eVより約90meV低い値をとりうることを見いだした. Ga<sub>0.5</sub>In<sub>0.5</sub>Pの<i>E</i><sub>g</sub>は,成長時の原料のV族対III族濃度比,成長温度, ZnやMgなどのp型不純物ドーピング濃度,基板結晶方位などに依存する.このE<sub>g</sub>異常に対応して, [〓1&plusmn;11] 方向のGaとIn単層超格子の形成を見いだした,この単層超格子の形成に対する基板方位の及ぼす影響を調べ,超格子の形成に基板が本質的な役割を果たすことを明らかにした.その結果に基づいて,超格子形成メカニズムを提案した.
著者
村井 武四 秋山 敏男 尾形 博 鈴木 徹
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.145-149, 1988-01-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
15
被引用文献数
10 13

A 4-week feeding study and succeeding hematological analyses were carried out using fingerling yellowtail in order to test the interaction of dietary oxidized oil and glutathione. Major ingredients of the experimental diets were raw sand lance (61%) and raw mysis (40%). Supplemental level of oxidized cod viscera oil (POV, 84meq/kg) was 5% with or without glutathione supplementation (0.1%, reduced form). Fish fed the diet with the oxidized oil alone showed poor growth rate and high mortality (23% in 4 weeks). Although no sekoke disease like symptom was detected even in this dietary group, the hematological analyses revealed that feeding the oxidized oil lowered hematocrit level and serum neutral fat content, but increased glutamic-oxaloacetic transaminase and glutamic-pyruvic transaminase activities, and immunoglobulin M level in the serum as well as free amino acid levels. Supplementation of glutathione to the diet prevented these symptoms almost completely.
著者
鈴木 徹
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.2_54-2_61, 2016-02-01 (Released:2016-06-03)
参考文献数
9
著者
高井 隆雄 鈴木 徹 佐藤 雄二 山田 有紀子
出版者
低温生物工学会
雑誌
低温生物工学会誌 (ISSN:13407902)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.118-123, 1997-12-29 (Released:2017-06-19)
参考文献数
4
被引用文献数
2

Recrystallization phenomena in frozen foods hurt the quality. In this study, rates of recrystallization of ice in frozen foods were determined for red meats of tuna and tofu cakes. These samples were frozen in methanol brine at -50℃ and stored at -50, -30, -20, -5℃ for maximum 80 days. Mean diameter of ice crystals in frozen foods were observed by microscope after these samples were fixed by freeze-substitution method and then sliced to very thin samples. The rates of recrystallization were k=135×10^3exp(-18.69/RT) and k=26×10^3exp(-1.6/RT) for tuna fish meat and tofu cake, respectively. These values were smaller by thousand times than the Zaritky's results. Zaritky's results were obtained at -20℃ final freezing temperature. The difference of final freezing temperature caused large difference in the recrystallization rates. The lower the final freezing temperature make the better storage conditions for frozen foods.
著者
小林 りか 田村 朝章 渡辺 学 鈴木 徹
出版者
公益社団法人 日本冷凍空調学会
雑誌
日本冷凍空調学会論文集 (ISSN:13444905)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.155-161, 2015-06-30 (Released:2016-06-30)
参考文献数
8
被引用文献数
1

食品冷凍において,凍結,低温貯蔵,解凍といった一連の冷凍操作すべてが品質劣化に影響を与える.特に大部分をタンパク質で構成される魚介類の品質は,タンパク質の冷凍変性に大きく影響を受ける.そのような中,解凍過程におけるタンパク質変性挙動に関する研究は,凍結貯蔵過程と比較してあまり着目されてこなかった.そこで本研究では,マグロ魚肉の解凍過程でのタンパク質変性の反応速度をCa-ATPase 活性値を指標として算出し,解凍中保持温度よる影響を議論した.同時にドリップ流出量を測定して両者の相関性を検証した.結果として,10℃以下の解凍中保持温度によってタンパク質変性進行は抑制され,Ca-ATPase 比活性値とドリップロスには緩やかな相関関係が確認された.
著者
佐々木 健太郎 海野 善和 島津 真樹 鈴木 徹 野口 和人
出版者
宮城教育大学特別支援教育総合研究センター
雑誌
宮城教育大学特別支援教育総合研究センター研究紀要
巻号頁・発行日
no.8, pp.89-99, 2013-06

本稿では,特別支援学校高等部木工班が行った,生徒の内発的動機付けを促す状況作りに着目した授業作りの実践を整理し,個々の生徒に見られた変化及び生徒同士の関係性の変化との関連を探ることを目的とした。個々の実践に対する生徒の様子,生徒同士のかかわりの様相,個々の生徒の意識の3つの観点から分析を行った結果,個々の生徒の意欲的な取組が観察された。また,生徒同士のかかわり合いは,形式的なものから非形式的なものへと発展し,その頻度も高くなった。一年間の取組を通して,支援し得た点として,個々の生徒の目的意識を高めたこと,個々の生徒の技能が習熟し周囲に目を向ける心理的余裕を与えたこと,生徒同士の関係そのものを構築したことの3点が考えられた。今後の課題としては,生徒を主体とした授業を展開するための教師の支援のあり方について検討を重ねること,生徒同士の関係性を構築するための支援をすることが挙げられた。
著者
大東 延久 清地 正人 綱脇 恵章 藤田 雅之 今崎 一夫 中井 貞雄 三間 圀興 車 信一郎 後藤 道夫 小久保 正之 中尾 直也 山中 千代衛 加瀬 貞二 青山 誠 赤羽 温 中野 文彦 松岡 伸一 山川 考一 大前 吾一 八木 隆志 伊藤 紳二 文 雅司 和泉田 真司 小野 晋吾 劉 振林 大竹 秀幸 猿倉 信彦 耿 紀宏 和田 智之 浦田 佳治 田代 英夫 南畑 亮 児玉 英範 田上 潤一 河仲 準二 窪寺 昌一 佐々木 亘 黒澤 宏 寺嶋 克知 田中 宏和 久保 博一 鈴木 徹 太田 毅 榎波 龍姫 若林 理 溝口 計 大部 彩子 渡邊 隆之 中野 真生 堀 司 西坂 敏博 伊藤 貴志 小島 哲夫 今野 進 藤川 周一 安井 公治 吉澤 憲治 森 勇介 佐々木 孝友 田中 光弘 岡田 幸勝 島村 清史 Namujilatu 福田 承生 松原 健祐 田中 歌子 今城 秀司 早坂 和弘 大向 隆三 占部 伸二 渡邊 昌良 大場 正規 加藤 政明 丸山 庸一郎 小矢田 康晴 山本 修平 平野 嘉仁 Pavel Nicolaie 佐藤 聡長 伊藤 篤史 大島 広明 吉田 弘樹 阪上 幸男 挾間 寿文 西岡 一 鬼澤 敦子 上原 昇 植田 憲一 西村 昭彦 宅間 宏 常包 正樹 田口 昇 稲場 文男 関田 仁志 RUTHERFORD Todd TULLOCHI Bill 笠松 直史 BYER Robert 松井 宏記 江口 武芳 川田 安男 金辺 忠 山中 正宣 中塚 正大 井澤 靖和 神崎 武司 宮島 博文 宮本 昌浩 川嶋 利幸 岡田 康光 菅 博文 秋山 靖裕 高瀬 智裕 高田 淳 湯浅 広士 小野 明 吉田 史朗 中山 通雄 佐藤 雅夫 内藤 真哉 町田 久忠 家久 信明 軽部 規夫 西畑 実 鈴木 伸孝 太田 忠喜 藤原 弘康 市位 友一 木村 信二 木村 美紀雄 庄司 康浩 今城 正雄 柳澤 隆行 内野 修 永井 智広 長澤 親生 住吉 哲実 荒井 恒憲 佐藤 俊一 石原 美弥 菊地 眞 バサ ニレシ 岡田 龍雄 前田 三男 水波 徹 松岡 直哉 岡崎 豊 菊池 健 山口 滋 南里 憲三 藤岡 知夫 森 啓 鈴木 薫 中田 順治 嘉成 和孝 小平 裕司 内藤 靖博 永野 宏 蓮池 透 谷脇 学 清水 幸喜 熊谷 幹郎 高島 洋一 遠藤 雅守 川上 政孝 武田 修三郎
出版者
The Laser Society of Japan
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.23-24,27, 1999
著者
松崎 智広 鈴木 徹也 徳田 雄洋
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.266-282, 2002-07-15 (Released:2012-01-10)

Webアプリケーションのプログラムを作成するには,アプリケーションロジック以外にもデータ入出力,セッション管理,セキュリティ管理等のプログラムを作成する必要があり,その作成に多くの手間とWeb関連知識が必要となる.我々は,Webアプリケーションの実行をパイプ/フィルタアーキテクチャに基づくプログラムの実行とみなすことにより,Webページとアプリケーションロジックの記述からWebアプリケーションを構築する生成系PF-Webを設計し実現した.Webアプリケーションの記述にはWebページとプログラム間の値の流れを図示したWeb遷移図とフィルタの出力値を定める等式を用いる.これらの記述にはCGI等のWebの規格に関する知識は不要であり,データ入出力,セッション管理,セキュリティ管理等のプログラムは自動生成されプログラマが作成する必要はない.図を用いる全体的動作の定義と値の依存関係に基づく計算の定義によってWebアプリケーションを容易に構築できる.
著者
鈴木 徹 宇治 督 横井 勇人
出版者
東北大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

魚類でiPS細胞を開発できれば、凍結細胞での養殖優良系統の保存技術の開発が期待できる。本研究では、魚類iPS細胞の開発に向けて基盤技術の開発をめざした。Oct4プロモーターでGFPを発現するメダカとゼブラフィシュのトランスジェニックフィシュ系統を作製し、iPS化をGFPの緑色蛍光でモニターできる培養系を開発した。胚細胞にMini-CircleDNAを導入することにより、iPS細胞を開発できる可能性、再生ヒレに出現する多能性細胞を利用することに、効率的に体細胞をiPS細化できる可能性が示唆された。
著者
佐藤 隆徳 畠山 勝徳 石田 正彦 鈴木 徹 塚崎 光 西畑 秀次 飛弾 健一 吉川 宏昭 釘貫 靖久 由比 進
出版者
農業技術研究機構野菜茶業研究所
雑誌
野菜茶業研究所研究報告 (ISSN:13466984)
巻号頁・発行日
no.5, pp.47-54, 2006-03

1)'はくさい中間母本農8号'は,低温をほとんど必要としない長日要求性の極晩抽性系統'つけな中間母本農2号'に日本型ハクサイを交雑し,後代で極晩抽性個体の選抜を繰り返すことにより育成された,結球部形状が日本型ハクサイに近い極晩抽性系統であり,2005年に中間母本登録された。2)'はくさい中間母本農8号'の晩抽性は,既存の晩抽性ハクサイ品種の'はるさかり','晩輝','幸村'よりも高い。さらに,野菜茶業研究所アブラナ科育種研究室で育成した抽だいに対する低温要求性の高い,'はくさい中間母本農6号'より晩抽性の高い系統である。3)'はくさい中間母本農8号'の「球のしまり」はゆるく,「球重」も軽く,ハクサイとしての実用形質は既存の晩抽性品種に比べ劣る。4)極晩抽性'はくさい中間母本農8号'と非晩抽性の'無双'のF1では,抽だいまでの日数(晩抽性の程度)は,両親のほぼ中間の値を示し,さらに同F2ではピークの位置は同じであるが分離しており,それぞれ両親の抽だい性程度に近いものが認められた。5)極晩抽性'はくさい中間母本農8号'と晩抽性でない'無双',さらにF1およびF2における抽だい性の分離状況から,'はくさい中間母本農8号'の極晩抽性には,比較的少数の遺伝子が関与しているものと推定される。6)分離世代であるF2において,'はくさい中間母本農8号'の晩抽性と同程度のものが約10%出現するので,育種操作で多数の個体を扱うことが比較的容易なハクサイの場合,選抜に十分な数の晩抽性個体を得ることが可能である。
著者
渡邊 学 鈴木 徹
出版者
東京海洋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

水産物の冷凍流通は、未凍結での冷蔵流通に比べて可食期間が遥かに長いため、船舶輸送による輸送エネルギーの低減や、食品廃棄の抑制など、環境面では優位性が期待できる。しかし、多くの消費者が冷凍品は美味しくないというイメージを持っており、冷凍流通品の地位は低い。本研究では、マグロとサンマを用いた官能評価を行い、環境負荷と美味しさを統合的に評価することを試みた。この結果、冷凍品は環境負荷が大幅に小さく、美味しさにはそれほど顕著な違いが無いことが示された。すなわち持続可能な社会を実現するためには、冷凍流通を上手に利用することが有効であると言える。