著者
関 恵美 杉山 希 須藤 敦仁 中野 亜希人 羽田 久一
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.214-217, 2014-09-12

家庭環境全体をネットワーク化するスマートハウスは次世代の住宅として注目を集めている.スマートハウスのコントロールでは,リラックスした状態に適したインターフェイスが必要となる.そこで本研究ではスマートハウス内での利用を想定したぬいぐるみ型インターフェイスを提案し,ぬいぐるみの手足を使った握りジェスチャと振りジェスチャによって家電製品をコントロールすることができるシステムの実装を行った.
著者
大関 泰裕 安光 英太郎
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

研究成果の概要(和文):従来知られていなかった全く新規な一次構造を持つα-ガラクトシド結合性レクチンMytiLecのアミノ酸配列を決定し、グロボトリオース(Gb3)糖脂質糖鎖結合性、Gb3発現Raji細胞に対する増殖抑制を見出した。SUEL/ラムノース結合レクチンファミリーでGb3に結合したナマズ卵SALレクチンは同細胞の増殖に影響せず、多剤耐性トランスポーター遺伝子の発現を抑制した。両結果を総合すると、同一糖鎖に結合するレクチンでも、その結合力や価数の違いから、異なるシグナルを細胞内に伝達することが判明した。細胞増殖の調節に応じて適切なレクチンを投与することで、細胞研究における機能制御が可能と示唆された。

1 0 0 0 OA 海兵団

著者
関口好雄 著
出版者
海国社
巻号頁・発行日
1943
著者
山口 喜雄 藤澤 英昭 柴田 和豊 天形 健 春日 明夫 福本 謹一 永守 基樹 新関 伸也
出版者
宇都宮大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

(1)本邦初の美術教育文献WEB サイト(http://www.ae-archiving.jp/)を構築し、英日対訳を含む日本美術教育主要文献解題442 件を同Web サイト上に公開した。(2)11年間の論文12件(うち査読付論文9)を本科研報告書I『20世紀後半の日本美術科教科書研究 山口喜雄著 (1998‐2008)【日英対訳】』(全333 頁)にまとめ、〈第32 回InSEA 国際美術教育学会世界大会2008 in 大阪〉にて400 部、国内外関係機関や諸学会等にて600 部を頒布した。(3)欧米における著名美術館の教育担当者に対する面談調査を行った。合衆国のシカゴ美術館とメトロポリタン美術館、イタリアのピッティ宮殿美術館とバチカン美術館、フランスのルーブル美術館、スペインのピカソ美術館、 イギリスのコートールド協会美術館、オランダの国立ゴッホ美術館等々を対象とし、英日対訳の報告文を本科研報告書IIに記載した。(4)前記の欧米 美術館の面談調査報告を含む「美術教育文献アーカイビングの十年の進展」、「美術教育文献実践報告・研究論文ライティングリサーチ」15 件等々をまとめた 本科研報告書II『美術教育のアーカイビング&ライティングリサーチ2011【英日対訳】』(全198頁)を刊行、配布した。
著者
関口 雄祐
出版者
千葉商科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

目的は,幼児における活動と睡眠が精神的安定にどのように影響を与えているのかを明らかにすることである.保育園児を対象に,午睡制限(通常2時間を,1時間に変更)が精神的行動的にどのような影響を与えるのか,CBCLを用いて評価した.その結果,年齢別では,3歳児クラスは午睡制限が問題行動の増加を引き起こし,4・5歳児クラスでは,問題行動の減少が見られた.また,5歳児クラスについては,周辺環境の異なる複数の保育施設で比較しても,共通して午睡制限は問題行動の減少を示した.これらの結果は,4・5歳児クラス(すなわち4~6歳児)では,QOLの観点から,午睡時間を減らした生活リズムを考えることが必要なことを示唆する.
著者
与芝 真 半田 宏一 樋口 大介 井上 和明 関山 和彦
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.40, no.8, pp.460-465, 1999-08-25 (Released:2010-02-22)
参考文献数
16

症例は21歳男性のHBVキャリア. 急性発症し近医入院, 1カ月間肝庇護療法を受けたが改善せず, 劇症化を疑われて当院入院した. HBe抗原陽性でプレコア領域にも YMDD 領域にも変異は認められなかった. インターフェロン (IFN), ラミブジン (3TC), ステロイドパルス療法, サイクロスポリン投与と33回にわたる人工肝補助療法により肝不全を脱した. その後ウイルスの再増殖と共に再燃, PT50%に低下したため再入院, 初回と同様の投薬を受け, 劇症化せずに退院した. しかし, HBe 抗原高値, 血中の HBV 量も大量であり, IFN, 3TC 併用投与に全く反応しなかった. そのため, ファムシクロビルを投与したところ, 3カ月の治療後HBe抗原系のセロコンバージョンと血中ウイルス量の低下が見られ, 治療を脱することができた. HBV キャリアの劇症化例では IFN, 3TC のみならずファムシクロビル投与が必要な症例が存在する事が明らかにされた.
著者
小関金山 (喜七) 著
出版者
東陽堂
巻号頁・発行日
1907
著者
関野 正志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IBISML, 情報論的学習理論と機械学習 = IEICE technical report. IBISML, Information-based induction sciences and machine learning (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.265, pp.203-210, 2010-10-28
参考文献数
5
被引用文献数
2

確率的行列分解(Probabilistic Matrix Factorization : PMF)において、行列要素とは別の、行や列に対応する特徴量を反映させる確率的行列分解回帰(Probabilistic Matrix Factorized Regression : PMFR)を提案する。あわせて、変分ベイズ推定の新たな初期化方法も提案する。PMFRはPMFと縮小ランク回帰を特別な場合として含み、ベイズ推定により両者の特性を適切に反映させることができる。推薦システムでは、PMFRは協調フィルタリング(Collaborative Filtering : CF)と内容ベースフィルタリング(Content-Based Filtering : CBF)を統合した確率モデルの一つとしても考えられる。MovieLensデータに適用した結果、デモグラフィック属性をユーザの特徴量、ジャンル属性を映画の特徴量とするPMFRは、PMFよりも高精度であり、特にコールドスタート問題に有効であることがわかった。
著者
米持 真一 梅沢 夏実 磯部 充久 松本 利恵 深井 順子 城 裕樹 関根 健司 相沢 和哉
出版者
公益社団法人大気環境学会
雑誌
大気環境学会誌 (ISSN:13414178)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.211-221, 2009-07-10
被引用文献数
3 1

マルチノズルカスケードインパクタ(MCI)サンプラーを用いて,埼玉県内の国道17号線沿道3地点と,対照となる一般環境の3つの組合せからなる計6地点で,微小粒子(PM_<2.5>)と粗大粒子(PM_<2.5-10>)を捕集した。MCIサンプラーを用いて得られたPM_<2.5>質量濃度は,FRMサンプラーを用いて得られたPM_<2.5>質量濃度より5%程度高くなった。道路沿道と一般環境のPM_<2.5>質量濃度間の相関は,PM_<2.5-10>濃度間の相関より高くなった。しかしながら,特に田園に位置する騎西では,冬期に道路沿道よりも高濃度となる現象が見られた。この原因は収穫期以降に見られるバイオマスの燃焼によるものと考えられた。また,東京湾から55kmの距離に位置する騎西でも,夏期の粗大粒子中に海塩粒子が輸送されていた。県内の6地点における硫酸イオンの濃度変動の類似性を変動係数で評価したところ,夏期,冬期ともに変動が極めて類似していた。このことから,少なくとも県内の硫酸イオンは自動車などの局所的な発生源の影響は少なく,長距離輸送などの影響が示唆された。
著者
米浪 直子 尾関 百合子 伊藤 知子
出版者
京都女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

野菜類は細菌に汚染されていることが多く、水洗浄だけでは完全に取り除くことは難しいことが報告されている。食中毒を予防するためには、HACCPの考え方をできる限り取り入れ、各給食現場に応じた衛生管理を行うことが必要である。それゆえ、本研究では、(1)HACCPに基づいた野菜の調理作業工程と一般的な調理作業工程について、いくつかのポイントで細菌検査を行った。(2)酢の物の調理作業工程のモデル実験で、きゅうりの洗浄、加熱処理、食酢の添加による殺菌効果について検討を行った。(3)生野菜の細菌数に及ぼすマスタードドレッシングの効果について検討した。以上のことから中心温度75℃1分以上の加熱処理を重要管理点としたHACCPシステムに基づく衛生管理の重要性が確認された。
著者
作田 幸憲 佐々木 英樹 星野 光晴 関根 好文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-II, エレクトロニクス, II-電子素子・応用 (ISSN:09151907)
巻号頁・発行日
vol.77, no.9, pp.363-370, 1994-09-25
被引用文献数
9 1

水晶発振器は従来から高安定な周波数発生源として利用されているが,近年では温度変化や経時変化に対する発振周波数の変化が小さいことのほか,出力信号のスペクトル純度の優れていることが必要になっている.スペクトル純度を改善する方法の一つとしては水晶振動子を装着時の発振回路のQ,いわゆる負荷Qを下げないように回路を設計することが重要となるが,従来から負荷Qに着目した論文は理論的な検討が多く,実際上,発振回路の負荷Qをどのように評価すべきかについてはあまり検討されていない.そこで,本論文ではまず水晶発振回路の負荷Qの評価法について検討した.その結果,負荷Qは発振回路を開回路にし,入出力電圧の位相-周波数特性の傾きから算出する方法で評価可能であることを確認した.また,負荷Qが水晶振動子の無負荷Qと回路内の損失分によって決まることより,回路内の損失分を負性抵抗回路によって補償する負荷Qの改善法を提案し,負荷Qを水晶振動子の無負荷Q以上に改善できることを明らかにした.また,負荷Qの改善によって出力信号スペクトルの半値幅が狭くなることを実験的に確認した.
著者
関口 敦 佐藤 千穂 竹内 光
出版者
東北大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

近年、長期的予後の改善が著しい乳がん患者において、がん治療に合併する認知機能障害が注目されている。本研究では、閉経後乳がん患者の術前後および術後半年時点での脳形態変化、および認知機能を評価した。術直後で視床の体積減少および、注意機能の低下が認められ、麻酔薬の量との有意な相関が認められた。また、術後半年時点では、手術のみで治療が完了した群ではこれら変化は回復したが、術後内分泌療法を受けた群では回復していなかった。認知リハビリテーション介入研究は、ゲームソフトを利用したパイロット研究を健常群に対して実施したが、注意機能に対して有意な介入効果は認められず、患者群への介入は実施しなかった。
著者
日置 雅和 河並 崇 松本 洋平 堤 利幸 中川 格 関川 敏弘 小池 帆平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.198, pp.37-42, 2009-09-10
被引用文献数
3

我々の研究グループは,ソフトウェアとハードウェアの観点から,電力を再構成可能なFPGAである"Flex Power FPGA"の予備的評価を行ってきた.今回,我々はFPGAとしての回路再構成機能に加えて,電力再構成機能を有するFlex Power FPGAチップの設計と試作を90nm CMOS技術で行った.また,デバイス設計と同時に,Flex Power FPGAのための専用ソフトウェアを開発した.専用ソフトウェアを用いて16ビットカウンタ回路のビットストリームを生成しチップへ実装した.その結果,設計したチップ上で16ビットカウンタの完全動作を確認した.
著者
笠井 尚哉 関根 和喜
出版者
日本信頼性学会
雑誌
日本信頼性学会誌 : 信頼性 (ISSN:09192697)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.366-373, 2007-09-01

開放検査を行なわず,操業中に石油タンク底部の腐食損傷評価を可能にする新しいAE(Acoustic Emission)グローバル診断システムの考え方と内容を紹介した.この技術は,消防法に準拠して計測された離散的板厚データ群を整理して得られる腐食リスクパラメータとAE計測から求められるAE活動度が相関を持つことをベースとしている.多くの実タンクを対象に,得られた腐食リスクパラメータとAE活動度からデータベースを構築することで,腐食評価検量線を作成し,これを用いれば,供用中のAE活動度計測から,石油タンク底部全体としての腐食損傷を定量的に評価することが可能となる.この診断システムの大きな特徴は,法規に基づき行われている離散的板厚計測で保障される評価と等価な評価結果が担保される点にある.従って,現行腐食管理技術の低コスト代替評価技術として汎用化されることが期待されている.