著者
関口 博之 英保 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06
被引用文献数
1

楽器の演奏が通常の身体運動と大きく異なる点は、動作(例えば鍵盤打鍵)の終了時刻が予め決められていることである。このため鍵盤楽器の演奏では打鍵に先立ち、打鍵位置への指移動等の準備動作が必要になる。この動作は譜面上には記載されないため、正しい動作の習得は容易ではない。また打鍵音から良し悪しを決める試行錯誤的方法では練習効率の向上は望めない。筆者らは、与えられた音符列データに対する最も理想的な運指動作を練習者に提示するシステムの構築を目指している。この動作は仮想空間における、鍵盤楽器と手のモデルを用いたシミュレーションにより導出する。本システムの実現には、実際の演奏における手・指の動作解析、運動特性を正確に反映した手・指モデルの作成が不可欠である。今回本研究のべースとなる、鍵盤楽器演奏シミュレーションシステムを作成した。以下、本システムとシミュレーショシ例にっいて述べる。
著者
関場 亜利果
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.141-141, 2005

本研究はキネティック・アートの芸術家グループとして知られているグルッポT(グループT)の活動に関する研究の一部である。本稿は最初の展覧会「ミリオラマ1」で提示された,グルッポTおよび彼らの先駆者による宣言・作品について考察し,1960年代イタリアにおけるキネティック・アートの一面を明らかにすることを目的としている。本研究では先行研究・および現存する史資料のみからでは分からない点を,グルッポTメンバーへのインタビューなどから明らかにした。グルッポTの公式グループ展は14回開催されたが,本稿でとりあげた初回展覧会「ミリオラマ1」は,歴史的前衛美術との関わりが最も具体的に示され,彼らの活動の根底にある造形思想が表されている。この展覧会で展示されたグルッポTの作品をみると,動きということが,視覚的にではなくさらに広い身体表現を伴った知覚に関わるものだと最初から理解されていたことが分かる。
著者
関 喜一
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.71-74, 2001
被引用文献数
1 2

本稿では,視覚障害者のためのVR技術について,晴眼着用VRとの違いについて述べ,次に聴覚と触覚に情報を提示する形式にわけてその原理と応用例を紹介した.聴覚VRについては,頭部伝達関数を用いた音響VRの原理と,視覚障害児教育への応用例,及び視覚障害者歩行補助への応用例を紹介し,続いて視覚障害者の障害物知覚について説明し,その訓練を行うための音響VR技術の例を紹介した.また,過去に行われた歩行補助装置の研究についても概説した.触覚VRについては,数少ない研究事例の中から,ピンディスプレイを用いた視覚障害者用3次元触覚情報提示装置の研究を紹介した.
著者
尾関 祐二 藤井 久彌子
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
脳と精神の医学 (ISSN:09157328)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.347-353, 2009-12-25 (Released:2011-02-02)
参考文献数
47
著者
鈴木 信也 村山 悠佳 杉山 恵理花 関山 正夫 佐藤 均
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.129, no.7, pp.829-842, 2009
被引用文献数
8 3

We established dose estimation formulae for renal-excretion drugs using the glomerular filtration rate (GFR), tubular secretion clearance (Sc), and unbound fraction of drug in plasma (fp) as a renal function index of physiological development in neonates and infants not more than 2 years of age. A dose ratio of (D<sub>C</sub>/D<sub>A</sub>)=clearance ratio of (CL<sub>C</sub>/CL<sub>A</sub>)≅(fp<sub>C</sub>·GFR<sub>C</sub>)/(fp<sub>A</sub>·GFR<sub>A</sub>) for neonates and infants/adults was applied to drugs with fp·GFR>Sc, while D<sub>C</sub>/D<sub>A</sub>=CL<sub>C</sub>/CL<sub>A</sub>≅(β·BSA<sub>C</sub>+fp<sub>C</sub>·GFR<sub>C</sub>)/(β·BSA<sub>A</sub>+fp<sub>A</sub>·GFR<sub>A</sub>) was applied to drugs with Sc>fp·GFR using the coefficient of each drug (β) and body surface area (BSA). Validity of the estimation formulae was investigated in drugs with fp·GFR>Sc such as vancomycin (VCM), arbekacin (ABK), fosfomycin (FOM) and norfloxacin (NFLX), and in drugs with Sc>fp·GFR such as digoxin (DGX) and amoxicillin (AMPC). First, we compared the clearance ratio (CL<sub>C</sub>/ CL<sub>A</sub>) of VCM, ABK, and DGX estimated by our method with those calculated using the Japanese population clear- ance values and those estimated allometrically (BSA<sub>C</sub>/BSA<sub>A</sub>). Next, we compared the established doses of all drugs investigated with the doses for neonates and infants calculated from the conventional dose estimation methods for children and our estimation formulae, and evaluated our method. As a result, favorable consistency was observed in the CL ratio for all drugs, and the doses of VCM, FOM, NFLX and AMPC calculated from our estimation formulae approximated the established doses. In conclusion, the validity of the dose estimation method using pharmacokinetic factors related to physiological development (i.e., GFR, fp, Sc) for renal-excretion drugs in neonates and infants was demonstrated.<br>
著者
菊池 正行 玉川 勝美 広島 紀以子 相原 良之 三島 靖子 関 敏彦 角田 行
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.534-542, 1984-12-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
33
被引用文献数
3 5

きのこ中金属の含有実態を有用性と有害性の両面より把握する目的で, 21種32点の食用きのこについて18金属の分析を行った.1. 鉄, カリウム, ナトリウム, マグネシウム, 亜鉛, 銅及びマンガンの必須金属は, 一般の野菜類と同程度の値であった.2. カルシウムの含有量は, 一般の野菜類と比較し低く, 供給源として考えた場合, 著しく有用性に乏しいものであった.3. 鉛, クロム, ニッケル, コバルト, バナジウム, スズ及びアンチモンの有害金属は, 不検出またはこれに近い値であった.4. カドミウムは, ほぼ全試料より検出し, 特にコウタケ( 1.02μg/g) とホウキタケ (0.80μg/) が高い値を示し, 食べる量によっては有害性を示す危険性がある.5. アルミニウムは, 一般の野菜類の10倍以上の含有量が測定されたが, 有害性を示すとは考え難い量であった。6. セレンは, コウタケのみから高い濃度で検出され (6, 10μg/g), 十分に安全な値とは断言できず, 食べる量によっては有害性を示すことが考えられる.7. 各金属の含有傾向を知る目的で, 確率紙を用いた濃度分布の検定を行ったが, マンガン,カリウム及びマグネシウムが正規分布, カドミウムが対数正規分布によい適合を示した.8. 金属間の相関性は, 銅とカドミウム; 鉄とアルミニウム; 亜鉛と銅; アルミニウムとカドミウム; 鉄とナトリウム: 亜鉛とカドミウムと, 危険率1%で有意の相関性を得た.9. 発生場所と金属含有量の差は, アルミニウム, マグネシウム及びカドミウムが, 枯木上に発生するきのこより地上に発生するきのこの方が濃度が高く, 有意水準5%で有意な差を認めた.
著者
関根 純二郎 ハッサム エルディン モハメド カメル 森田 二郎 大浦 良三
出版者
Japanese Society of Sheep Science
雑誌
日本緬羊研究会誌 (ISSN:03891305)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.30, pp.17-21, 1993

乾草の種類がめん羊の飲水量に及ぼす影響を明らかにする目的で, 4頭のめん羊にイタリアンライグラス乾草 (IR), バーミューダグラス乾草 (BE), スーダングラス乾草 (SU) およびアルファルファ乾草 (AL) をラテン方格法により給与した。日平均飲水量は, BEおよびAL給与でIRおよびSU給与より多くなったが, 乾物摂取量あたりの飲水量は, 乾草の種類による違いはなく, 3.2~3.9g/乾物gの範囲にあった。しかし, 個体間の乾物摂取量あたりの飲水量には有意な違いが認められた。個体間の飲水量の変動の要因についての解析から環境温度以外の要因も関与していることが示唆された。
著者
園田 潤 小関 勇気 佐藤 源之
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J97-C, no.8, pp.324-327, 2014-08-01

本論文では,GPUにおけるディレクティブの統一規格であるOpenACCを用いたFDTD法,最適2次FDTD法,MW-FDTD法のGPU実装について,CUDA実装やCPUにおけるOpenMPマルチスレッド計算との比較検証を行っている.
著者
関 裕也 関 貴子 黒沢 明子
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.B3O1059-B3O1059, 2010

【目的】脳卒中片麻痺の麻痺側下肢筋力を対象とした研究では、大腿四頭筋のみを指標としているものが多い。しかし、脳卒中片麻痺の下肢筋力と他の因子との関係を調べる上で、大腿四頭筋のみの指標で十分なのだろうか。日々の臨床では、麻痺側大腿四頭筋を重点的に強化しても能力が改善しない例を多く経験するため、大腿四頭筋以外に重視すべき筋があるのではないかと疑問に感じている。そこで今回、ハンドヘルドダイナモメーター(以下、HHD)を用いて脳卒中片麻痺患者の大腿四頭筋を含む複数の下肢筋力を測定し、バランス・歩行・ADLとの相関を検討した。<BR>【方法】対象は、歩行能力が監視レベル以上の脳卒中片麻痺患者22名(男性14名、女性8名、平均年齢61.9±8.8歳、平均罹患期間66.2±70.1ヶ月)である。HHD(μTasF-1:アニマ社製)を用いた麻痺側下肢の筋力測定は、前脛骨筋、下腿三頭筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、股関節屈筋、伸筋、内転筋、外転筋を対象に行った。測定は、最大努力の等尺性収縮を5秒間行わせた。1回の練習後、30秒以上の間隔をあけ2回測定し、最大値を採用した。そして得られた値(N)に、関節からセンサーまでの距離(m)を乗じてトルク値を求め、さらにデータを標準化するためにトルク値を対象者の体重(kg)で除して筋力値(Nm/kg)とした。バランスおよび歩行指標はFunctional Reach Test(以下、FRT)、10m歩行速度(以下、歩行速度)、Timed U p & Go Test(以下、TUG)を計測した。歩行速度とTUGはいずれも最速歩行で計測した。ADL指標はFIMを用いた。統計学的解析は、各筋力値とFRT、歩行速度、TUG、FIMの間で、Pearsonの相関係数検定を実施した。<BR>【説明と同意】本研究は、ヘルシンキ宣言に沿って計画した。対象者には本研究についての説明を行い、同意を得た上で計測を行った。<BR>【結果】前脛骨筋、大腿四頭筋、股関節内転筋、外転筋においてFRT(r=0.44, 0.45, 0.65, 0.64)、歩行速度(r=0.52, 0.51, 0.68, 0.70)、TUG(r=-0.45, -0.49, -0.64, -0.71)、FIM(r=0.45, 0.46, 0.65, 0.58)の全指標と相関が認められた(前脛骨筋と大腿四頭筋はp<0.05、股関節内転筋と外転筋はp<0.01)。また、股関節伸筋はいずれの指標とも相関が認められなかった。その他の筋に関しては、部分的な相関しか認められなかった。<BR>【考察】結果より、バランス・歩行・ADLと相関の認められた筋は、前頸骨筋、大腿四頭筋、股関節内転筋、外転筋であった。特に股関節内転筋と外転筋は前2者に比して高い相関が認められた。股関節内転筋が全指標と相関するのは仮説に反していたが、股関節外転筋との同時収縮で骨盤の側方安定性を得るために重要な役割を果たしていると解釈できる。以上より、脳卒中片麻痺の能力との関係を調べる際、大腿四頭筋だけでなく骨盤の側方安定性に関与する股関節内・外転筋群も指標として用いる方が、より的確に関係性を捉えることができると考える。<BR>【理学療法学研究としての意義】脳卒中片麻痺の麻痺側下肢筋力を対象とした先行研究の多くは大腿四頭筋のみを指標としているが、本研究結果から股関節内・外転筋群の方が指標として適している可能性が示唆された。さらに、麻痺側股関節内・外転筋群を強化し、同時収縮を促すことで、脳卒中片麻痺の能力が向上する可能性も示唆された。この点については、今後検討を重ねていきたい。
著者
建部修見 森田 洋平 松岡 聡 関口 智嗣 曽田 哲之
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.77(2001-HPC-087), pp.177-182, 2001-07-25

ペタバイトスケールデータインテンシブコンピューティングのためのGridDatafarmアーキテクチャの設計と実装を行っている.Grid Datafarmは,PCクラスタのローカルディスクを利用した広域データ並列ファイルシステムを提供し,オンラインでペタバイト規模の大容量と,ローカルI/Oバンド幅を利用したスケーラブルなI/Oバンド幅が特徴である.Gfarm並列I/O APIおよびGfarmコマンドにより,単一システムイメージの操作を可能とする.ファイルの複製,ヒストリによる再生成などにより,自動的な耐故障性,負荷分散も目指している.
著者
大関 真之 一木 輝久
出版者
東北大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

機械学習アルゴリズムの多くは勾配降下法に基づき、その都度パラメータを更新する。その更新に際して極小の谷に落ち込むことがしばしばある。その回避のために熱揺らぎに相当するガウスノイズを導入する、シミュレーテッドアニーリング法、さらには量子揺らぎを導入する量子アニーリング法が物理学サイドからは提案されている。現在投稿中の論文は、深層学習における量子揺らぎの導入によってもたらされる効果の検証を行ったものである。量子揺らぎの導入により、トンネル効果によって極小の谷を超える効果を期待することはもちろんであるが、有限の量子揺らぎにより、谷の中における谷の形状の探索が可能であることが判明した。この形状の探索により、機械学習アルゴリズムの性能指標として最も重要な汎化性能が向上することが判明した。数値実験として極めて汎用的なオープンデータセットについて検証を行ったところ、良好な汎化性能を獲得した。この汎化性能の起源について、解析的検討を行ったところ、極小の周りの揺らぎをガウス分布の形で取り入れており、MM勾配降下法を採用すると、エントロピー勾配効果法として知られる海外の有力グループの手法を系統的に導出することができた。またこの手法は計算リソースを大半に割くため、MM勾配降下法だけでなく簡易的な手法にする他のタイプの近似を導入する可能性についても検討を行った。特に励起状態への遷移を考慮した離散的ノイズを導入すると、対応するフォッカープランク方程式に補正項が加わり、確率分布の形状による改善効果がもたらされることが判明した。この成果も突如得られたものであるため、最終年度である次年度に出版をする予定である。
著者
新関 八紘
出版者
東海大学
雑誌
東海大学スポーツ医科学雑誌 (ISSN:09153659)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.98-100, 1993-03-05
著者
安藤 和敏 伊藤 公人 甲斐 充彦 前田 恭伸 関谷 和之
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.315-321, 2012-06-01

静岡大学工学部システム工学科で開講している授業科目「プログラムコンテスト」において,敢闘賞の決定を最短距離DEAによって行った.プログラムコンテストはグループで協調して自発的に学習に取り組むProblem Based Learningの1つであり,コンテスト形式は各グループが互いに競争して研鑽する仕掛けの1つである.競争の前提として,グループの能力が均一であることが望まれるが,グループ編成の実務上では実現困難である.どのグループも質の高いグループ活動を最後まで持続しコンテストに意欲的に参加することを期待し,2011年度から「敢闘賞」を新設した.新設の経緯と「敢闘賞」決定に用いたDEA,そしてその評価結果を報告する.
著者
関洋平
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.2, pp.1-8, 2012-09-18

インターネット, Web を利用した電子メディアの発展とともに,ユーザ個人が発信する意見の影響は大きくなり,その利用方法は変遷し続けている.電子的に蓄積された意見情報を分析することにより,消費活動や行動判断に有用な情報へのアクセスを支援する研究として,主に自然言語処理,情報検索,データ工学などの分野で,意見分析あるいは意見マイニングの研究が行われている.意見を分析するための表層的な特徴は,文書ジャンルあるいはメディアごとに異なることが知られており,ニュース,レビュー,ブログ,マイクロブログなど,様々なメディアごとにコーパスが重要な役割を果たす.本稿では,意見分析についての最近の研究におけるコーパスの使用状況を明らかにするとともに,意見分析コーパスの代表的な事例について紹介する.
著者
片山 一朗 横山 明子 松永 剛 横関 博雄 西岡 清
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.104, no.7, 1994

重症の顔面皮膚炎を持つアトピー性皮膚炎患者に対する脱ステロイド外用療法の評価を行った.対象は68名の入院患者とし,亜鉛華軟膏の面包帯療法,ないし白色ワセリン,白色ワセリン亜鉛華軟膏混合軟膏の単純塗布を主体とした治療を行った.3分の1の症例において退院後1年以上顔面の皮膚炎の再燃は見られれなかったが残り3分の2の症例においては一年以内に再燃する傾向が見られ,うち10名では増悪時ステロイドの外用が必要であった.この再燃率は顔面の皮膚炎の持続期間,顔面に対するステロイド軟膏の使用期間と比較的よく相関する傾向が見られたが,血清IgE値,使用ステロイド軟膏の強さ,入院期間との間には特に一定の傾向は見られなかった.今回の検討においては30歳以下の患者が9割以上を占め,その増悪因子も多様であった.なお入院時および経過中,9例に白内障の合併が見られた.
著者
若松 茂 関口 修 若松 伸夫 永山 陽一 荒川 新一郎
出版者
放送大学
雑誌
放送教育開発センター研究紀要 (ISSN:09152210)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.151-164, 1995

Experiments on a lifelong learning system were carried out in a rural district in Fukushima prefecture, by an audiovisual learning with video programs of the University of the Air which were followed occationally by the tutoring session at a distance with a 64/128 kbs compressed interactive video via ISDN (INS-Net64). During the course of pedagogical examinations, it was found that the tutoring session at a distance was quite acceptable for students on condition that sound was good, that a statue of teacher as big as lifesize was shown on TV, and that interaction was sought between teacher and students during session. Since the foregoing compressed video via ISDN is cost effective, through this study it appears that practical use of interactive video can effectively be realized in lifelong diatance learning.