著者
高橋 康之
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.35, no.10, pp.880-888, 1986-10-20 (Released:2009-11-10)
参考文献数
37
被引用文献数
5 5
著者
岡本 匡史 山内 徹 矢野 駿太郎 黒瀬 直孝 川北 貞夫 高橋 康次郎 中村 輝也
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.94, no.10, pp.827-832, 1999-10-15 (Released:2011-09-20)
参考文献数
9
被引用文献数
3 4

(1) 清酒中の溶存酸素の保存中での消費速度はビンの色によって異なり, 無色透明ビンのような光透過量の多いビンに詰めた清酒の溶存酸素は速く消費された。(2) 光透過量が多い容器では, 溶存酸素を低減させることにより日光着色を顕著に抑制できた。しかしながら, 日光臭が強く発生して品質が悪くなった。(3) 光透過量の少ない褐色ビン, 黒色ビンおよび緑色ビンの場合, 初発の溶存酸素濃度が従来清酒と同程度 (3.2ppm) であれば, 保存中に老香, 雑味, 着色が増加した。また, 低すぎる (0.7PPm) と苦味, えぐ味および日光臭が発生した。これらの結果から, その間の溶存酸素濃度の中に品質維持に最適な濃度が存在するものと考えられた。(4) 最適な溶存酸素濃度は褐色ビンと黒色ビンでは2.0 ppm前後, 緑色ビンでは2.0 ppmよりも高いところにあり, この溶存酸素濃度に清酒を調整して詰口を行うことによって, 詰口時の品質を流通段階で長く維持できると考えられた。
著者
高橋 康夫
出版者
Traverse編集委員会
雑誌
Traverse
巻号頁・発行日
vol.1, pp.19-24, 2000-06
著者
高橋 康博
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.222-227, 2011-09-30 (Released:2015-12-16)
参考文献数
4

関節リウマチの治療は生物学的製剤の登場で,関節炎のコントロールが容易になった.運動療法も以前より積極的に筋力強化,可動域改善に取り組みやすくなった.基本的には,上肢は可動域拡大を下肢は筋力増強を目標に行う.運動負荷は,関節腫脹を目安にすることが臨床的であり,そのためにはセラピストは常に関節腫脹をみる姿勢が必要である.運動の実際では,可動域訓練は最終域でのセラピストが感じる感覚を大切に関節面を引き離し可動域の拡大をはかる.筋力増強では,痛みも含め今発揮できる筋力に対し最大の抵抗運動を行う.足趾運動は協力に矯正運動を行い,日常生活では長座位がとれることを目標に,起き上がりで必要な腹筋運動も頸椎に負担をかけないように行う.セラピストもコントロールしやすくなったRAに対し,積極的に関わりをもってもらいたい.
著者
高橋 康夫 後藤 晋 笠原 久臣 犬飼 雅子 高田 功一 井口 和信 芝野 伸策
出版者
日本林學會
雑誌
日本林學會誌 = Journal of the Japanese Forestry Society (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, 2001
参考文献数
29

東京大学北海道演習林 (富良野市) において, 北海道の渓畔林の主要構成種で雌雄異株性の高木であるヤチダモ (<I>Fraxinus mandshurica</I> var. <I>japonica</I>) の性表現とサイズ構造を調査した。天然林に設定された岩魚沢大型試験地 (18.75ha) に存在する胸高直径5cm以上のヤチダモの場合, 個体数は未開花個体135 (19.6%),雌性個体293 (42.6%), 雄性個体260 (37.8%) であり, 開花個体の性比に1:1からの有意な偏りは認められなかった。未開花個体のサイズは開花個体よりも小さく, 開花個体のサイズ構造に雌雄差は認められなかった。27年生と50年生のヤチダモ人工林では, それぞれ525個体中4個体 (0.8%), 558個体中272個体 (48.7%) が開花していた。50年生人工林における未開花と開花個体あるいは雌雄ごとのサイズ構造は, 天然林と同様の傾向を示した。成長および形質が優れた優良木98個体の性比では, 雄性個体が有意に多いことが明らかとなった。ヤチダモは材質や通直性に優れた有用広葉樹であり,林業において性の取り扱いを検討する必要が示唆された。
著者
高橋 康造 佐渡 一成
出版者
順天堂大学
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.56-65, 2002-07-10
参考文献数
13

目的:老視に対するコンタクトレンズ(CL)として多数の累進多焦点(遠近両用)コンタクトレンズ(以下BFCL)が存在する.それぞれのBFCLに対し視機能検査を行い比較検討した.対象:順天堂大学医学部付属医院コンタクトレンズ科において老視対策としてBFCLを処方した120例(224眼),(男性17例女性103例・平均年齢51.7±8.5歳<40〜64歳>).方法:視機能検査として遠見・近見視力,コントラスト感度およびBFCL装用者による装用状況またその満足度を聴取し検討した.結果:BFCL全体の平均では遠見視力0.93±0.07近見視力0.78±0.15と良好であった.処方変更回数は1.46±0.45回.コントラスト感度は,中間周波数領域および高周波数領域での低下をどのBFCLにおいても認めた.視力は遠方・近方ともに比較的良好であった.結論:現状のBFCLは十分に日常生活に有用なレベルに達していると思われた.しかし,コントラスト感度の低下は否めなく,いわゆる鮮明さは単焦点CLあるいは眼鏡に比較し劣る.現在のところハード系BFCLではコントラスト感度の点では交代視型の方が有用な視機能が得られ,ソフト系BFCLは,照準線共軸型同時視型ソフトコンタクトレンズが良好な視機能を得られるようである.
著者
高橋 康夫
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
vol.282, pp.169-176, 1979-08-30 (Released:2017-08-22)

This paper, taking over the preceding papers, will deal with the problem of the formative period by investigating the stage of Cho and Machigumi grawing. Contents of this is as follows. 1. Disputed point. 2. Analysis of the affair in the seventh year of Daiei Period. 3. Toward the establishment of the Rokucho Organization.
著者
高橋 康次郎 吉沢 淑
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.14-20, 1986-01-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
7

酒質の多様化や製造コストの逓減をはかるため, 承認規準の特例取扱いが認められ, これに伴う試験醸造が本酒造期行われることとなった。すなわち原料白米の一部に施行令第二条に掲名されている穀類, でん粉やこれらのこうじが清酒の原料として使用できることとなった。そこで新たに使用できる原料の品質, 製造工程と製成酒への影響を検討した結果について解説していただいた。
著者
高橋 康史
出版者
日本犯罪社会学会
雑誌
犯罪社会学研究 (ISSN:0386460X)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.100-114, 2015

本稿の目的は,犯罪者を家族にもつ人びとが,いかにして自己の体験を語るようになるのかを描き出し,彼/彼女らが実践するスティグマ対処の手段の1つとしての役割距離とそのメカニズムを明らかにすることである.したがって,犯罪者を家族にもつ人びとへの支援に関する研究と異なる視点から,彼/彼女らの経験に接近する.具体的には,これまでの研究で議論されていない犯罪者を家族にもつ人びとの体験の語り得なさを乗り越える過程を捉えることを目指し,彼/彼女らの語りを事例として役割距離の観点から検討した.その結果,彼/彼女らは,加害者の家族として自己を振る舞えるようになるというスティグマの受容を経ることで,沈黙の状態から脱却していたことが明らかになった.彼/彼女らは,異質な他者や同じ属性をもたない他者との同質性の発見や,同じ属性をもたない他者との関係性を通じた自己の内にある普通さの想起によって,加害者の家族としての自己との距離化を実践し,スティグマが自己の役割の一部でしかないことを自覚していた.以上のことから,彼/彼女らの「回復」において,同じ属性をもたない他者との出会いや相互作用が重要な意味をもつことがわかる.
著者
土田 啓介 若狭 幸太 アイマン ビン モハマド ハリル 前田 将克 高橋 康夫
出版者
一般社団法人 溶接学会
雑誌
溶接学会全国大会講演概要
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.300-301, 2014

p-GaNでは溶解している水素によりMgが不活性化されてしまう。高温雰囲気中でp-GaNに電界を形成することで電気特性が向上した。Au膜の電極で電界中熱処理を行うとコンタクト特性が向上することが明らかになった。
著者
高橋 康浩
出版者
新潟大学
雑誌
人文科學研究 (ISSN:04477332)
巻号頁・発行日
vol.118, pp.Y45-Y55, 2006-03-31
著者
藤本 直浩 原田 修治 日田 官 高橋 康一 松本 哲郎
出版者
産業医科大学学会
雑誌
産業医科大学雑誌 (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, 2002-03-01

androgen receptor(AR)の転写活性を調節する共役因子、および抗アンドロゲン作用を示すとされる2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin(TCDD)の受容体であるAryl hydrocarbon receptor(AhR)の発現について前立腺癌培養細胞、前立腺組織における発現を調べた。【方法】前立腺癌培養細胞(DU145,PC3,LNCaP,LN-TR2)、針生検または手術(TUR-P)によって得られた前立腺組織(肥大症9例、癌21例)についてRT-PCRを行い、ARA55、ARA54、ARA70、SRC1、TIF2、RAC3、FHL2、AhRの発現を調べた。【結果】ARA54、ARA70、SRC1、RAC3は調べたすべての細胞株で発現していたが、ARA55、TIF2はLNCaP、DU145で発現を認めないか、わずかな発現しか認めず、FHL2はLNCaP、LN-TR2には発現していなかった。前立腺組織に於いてはTIF2,RAC3以外の共役因子は発現しており、ARA55、SRC1はホルモン療法に反応が悪い症例で発現が高かった。AhRはLNCaP、LN-TR2には発現していなかったがDU145、LNCaP、前立腺組織においては発現を認め、その発現量には各検体間で明らかな差はなかった。【結論】共役因子の発現パターンに相違があることから、共役因子の相違が前立腺細胞のアンドロゲンに対する反応性の違いに寄与している可能性が考えられる。また、前立腺におけるAhRの役割に関しては、良性(肥大症)、癌およびその悪性度において明らかな差は見られず、明らかではなかった。
著者
吉沢 淑 高橋 康次郎 ウィチェン ヨンマニチャイ
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.80, no.1, pp.64-66, 1985

昭和58年度洋酒鑑評会に出品されたりキュール23点の成分を分析し, その特徴を比較した。<BR>(1) リキュールの品種により成分組織に特徴が認められ, 酸度は果実系リキュールが高く, 甘味度はクレムドカカオが高い。<BR>(2) アルコール分はキュラソーが約4%と最も高く, 梅酒が低い。その他のリキュールは24~30%に集中している。<BR>(3) キュラソーとクレムドカカオは全糖中砂糖の比率が80%以上と高く, チェリーブランデーは低い。<BR>(4) これらの特徴は55年度出品酒のそれと同様であった。
著者
西来 邦章 高橋 康 松本 哲一
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.119, no.7, pp.474-487, 2013-07-15 (Released:2013-11-02)
参考文献数
35
被引用文献数
2

活火山を有する浅間・烏帽子火山群において21試料のK–Ar年代測定を行い,火山活動場の時空間的変遷を明らかにした.本火山群は西北西–東南東方向に約22 kmにわたり分布し,主稜線は成層火山体で構成され,周辺域には溶岩ドームなど単成火山的な山体で広範囲に分布する.本火山群は活動地域と休止期を基に以下の4つのステージに区分される.ステージⅠ(約100万年前),西部地域のみ;ステージⅡ(85~75万年前),西部地域で南北にやや伸張した広範囲;ステージⅢ(45~24万年前),西部地域から中央部;ステージⅣ(約13万年前以降),中央部から東部地域.本火山群で認められる単成火山的な活動は,約80万年前,約30万年前,約10万年前および約2万年前の短期間に限られる.約30万年前には,西部地域のみであった活動場が東進し,現在の浅間・烏帽子火山群の配列方向である西北西–東南東方向の活動場へ移行した.