著者
阿部 真 阿部 篤志 齋藤 和彦 高嶋 敦史 高橋 與明 宮本 麻子 小高 信彦
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.131, 2020

<p>大型の着生ラン、オキナワセッコク(<i>Dendrobium okinawense</i> Hatusima et Ida)は、沖縄島北部やんばる地域を代表する固有種のひとつである。戦後の森林伐採や乱獲のために激減したとされ、環境省と沖縄県が絶滅危惧種(それぞれIB類、IA類)に指定する。本研究は、本種野生株の分布情報から、その適切な保護・回復のために有効な森林管理を検討する。これまでに本種が成熟林に依存すること、着生木(ホスト)樹種の選好性があること、また、2018年までに整備された国立公園の保護区域が現生する株の多くをカバーすることを明らかにした。本報告では、探査を重ね400近くになった着生木の情報から、本種の生育に求められる環境条件を、林齢や地形について絞り込む。伐採や盗掘のリスクを抑えつつ適切な林分や配置を誘導することにより、本種の分布について効果的な回復が期待できる。研究は(独)環境再生保全機構の環境研究総合推進費(課題番号4-1503及び4-1804)の支援を受けた。また、環境省の調査資料(やんばる地域希少植物生育状況調査、平27~28)の提供を受けた。</p>
著者
高橋 與明 高嶋 敦史 小高 信彦
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.131, 2020

<p>沖縄島北部のやんばる地域に分布している亜熱帯林は、世界的に見ても希少な植物相を育む森林であり、多くの固有種や希少種が生息している。沖縄県は台風の常襲地域であるため、森林は台風の影響を受け、高い頻度で撹乱が発生する(小多ら、2015)。例えば2012年には、最大瞬間風速が50m/sを超えるような大型の台風によってやんばる地域の森林が広範囲に渡り大きく攪乱されたが、そのような攪乱が森林生態系に与える影響は大きいと考えられる。広大な森林域の生態系に対する攪乱の影響を正しく評価するためには、局所的な生態系調査は必要であるとともに、林冠木が暴風によって被害を受けた地理的な位置を広域で把握することも必要となる。本研究では、後者について大型の台風による攪乱前後の二時期の航空機リモートセンシングデータからやんばる地域の森林変化を検出する手法を考案し、変化量をマッピングした。使用したリモートセンシングデータは航空機LiDARデータ(台風攪乱前)と空中写真測量データ(台風攪乱後)である。マッピングの結果、負の変化量が大きな場所は林冠木の樹冠が損傷している被害地(二次元的な空間分布)を的確に表現していることが示された。</p>
著者
吉村 健司 高橋 一弘
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:24321982)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.2-23, 1997-03-17 (Released:2017-04-08)
参考文献数
12

An electric power system is a large-scale energy system composed of a lot of equipment such as power generating units, transmission lines, voltage transformers and power demand loads. It is also a very complex system including generator's electromagnetic dynamics and many control system's characteristics to maintain a constant level of voltage and systemfrequency. Eigenvalue analysis is one of the methods to handle a power system stability problem associated with the system dynamic perfomance. This paper describes mathematical models of power system components and also explains a calculation technique of eigenvalue analysis to evaluate a large -scale power system stability. Its application for improving stability enhancement using eigenvalue sensitivity is also described in this paper.
著者
高橋 大地
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.254-255, 2020 (Released:2020-07-29)
被引用文献数
1
著者
高橋 眞一
出版者
神戸大学
雑誌
国民経済雑誌 (ISSN:03873129)
巻号頁・発行日
vol.194, no.5, pp.31-46, 2006-11
著者
百鬼 史訓 斉藤 和男 高橋 彬 黒川 隆志
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.29-37, 1977-03-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
28

The purpose of this study is to clarify the morphological features and characteristics of the standing posture of the Kendomen in comparison with the Judomen and non-athletes.We studied on the changes of the relief of the back during various standing posture with the aid of moire contourography. And also, we studied on the vertebral column by the conformateur and the perpendicular line of the body gravity center by the gravianalyzer.The subjects for this study were thirty four Kendomen, twenty six Judomen and twelve non-athletes, students of Tsukuba University, aged 18-20 years.The results were as follows:1) In the girth of the upper limb and the forearm of the Kendomen, a striking contrast between right and left was observed.2) The right shoulder of the back of the Kendomen had a tendency to be in the front and downward.3) The moire contourography of the back of the Kendomen, Uudomen and non-athletes were taken and the characteristics of the relief of their back were examined.4) Of the vertebral angles of the Kendomen,. the angle A (inclination of cervical lumbar line) in the relaxed posture took a negative value, and this tendency was more conspicuous in good and military posture.5) In the position of the body gravity center,. little difference was found between the Kendomen and the non-athletes.6) A few students both in the Kendomen and non-anthletes had the perpendicular line of the body gravity center laid upon the aulicular line. In the good or military posture, the incidence of the overlie of two lines became more frequent.

1 0 0 0 OA 症例報告

著者
近川 美喜子 三代 納央美 高橋 治 栗岡 宏行
出版者
日本舌側矯正歯科学会
雑誌
日本舌側矯正歯科学会会誌 (ISSN:18836216)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.21, pp.63-71, 2010 (Released:2012-03-28)

1.咬合平面カントと片側臼歯部欠損を伴う成人反対咬合症例・・・近川 美喜子2.上下顎叢生症・・・三代 納央美3.非抜歯叢生症例・・・高橋 治4.抜歯部位を考慮した成人上下顎前突症例・・・栗岡 宏行
著者
仲谷 美沙子 田島 浩子 川西 智子 高橋 慎治 内田 季之 鈴木 一有 古田 直美 伊東 宏晃 徳永 直樹 金山 尚裕
出版者
静岡産科婦人科学会
雑誌
静岡産科婦人科学会雑誌 (ISSN:21871914)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.50-57, 2014

胎児と胞状奇胎が認められる病態には、胎児が存在する部分胞状奇胎の場合と、正常胎児・全奇胎の双胎の場合がある。今回、我々は胎児が共存する部分胞状奇胎と診断された3例を経験した。3症例とも妊娠初期に稽留流産となり、子宮内容除去術が施行された。そのうち2症例では、施術前に胎盤の超音波断層法像に異常を指摘されておらず、子宮内容除去術後に診断された。胞状奇胎の超音波像は多彩であり、必ずしも典型的な嚢胞状所見を示さないこともある。胎芽(児)を超音波で描出する稽留流産の場合、稀ではあるが胎児共存奇胎の可能性を念頭に置き、慎重に超音波検査を行い、胎盤・絨毛組織の病理検査を怠らないことが重要であると考えられた。
著者
樋口 景介 千葉 雅俊 山口 佳宏 高橋 哲
出版者
日本口腔顔面痛学会
雑誌
日本口腔顔面痛学会雑誌 (ISSN:1883308X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.37-42, 2017 (Released:2019-04-24)
参考文献数
10

症例の概要:症例は69歳の女性.約1か月前より左眼窩〜側頭部の発作痛を繰り返すようになった.某病院脳神経外科を受診し,頭部CTとMR検査で異常は認められなかったため,歯科疾患と考え,東北大学病院歯科顎口腔外科を初診来院した.発作痛は1日10回程度,2〜3分間の電撃痛(VAS:75)で,診察時に確認できなかったが左眼に流涙を伴うとのことだった.三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)を疑い,インドメタシンファルネシル(400mg/日)を7日間投与したが痛みに変化はなかった.発作性片側頭痛を除外し結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNCT),または頭部自律神経症状を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNA)を疑い,当院神経内科を紹介した.神経内科で発作中の左側結膜充血および流涙が確認され,SUNCTと確定診断された.クロナゼパムおよびガバペンチンによる薬物療法を受け,発作痛は改善した.考察:SUNCTは一側性の眼窩部,眼窩上部または側頭部の激痛発作で,同側の結膜充血および流涙を伴うことを特徴とするTACsである.TACsはタイプ診断に,発作痛の持続時間とインドメタシンの有効性を評価することが重要である.TACsなどの頭痛患者は歯科を受診する可能性があるため,一般歯科医でも頭痛の知識が必要と考えられる.特に,口腔顔面痛専門医はTACsを正しくタイプ診断できる必要がある.結論:歯科医も頭痛の知識を持つことが重要であると考える.