著者
永野 久志 高田 安章 鈴木 康孝 杉山 益之 橋本 雄一郎 坂入 実
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.1105-1110, 2013

駅や商業施設,スタジアムなどの,非常に人が多い場所で爆発物の検査を行うため,被験者の手元周辺の検査に特化した爆発物蒸気のサンプリング部を開発した.サンプリング部を駅の自動改札機のICカード認証部を模した形状とし,ICカードをICカード認証部にかざして通過する間に,手やICカードに付着している化学物質から発散する蒸気を質量分析計に吸引し検出する構成とした.ICカード認証部に沿って流す気流について検討した結果,ICカードに付着したtriacetone triperoxide(TATP)や2,4,6-trinitrotoluene(TNT)などの蒸気圧の高い爆薬成分を,約1秒で検出できることを確認した.これにより,駅などの人の往来の非常に多い場所において,人の流れを妨げずに爆発物の検査を実施できる見通しを得た.
著者
弘中 和憲 石橋 憲一 小疇 浩 宮下 裕幸 森 元幸 津田 昌吾 高田 明子
出版者
日本食品保蔵科学会
雑誌
日本食品保蔵科学会誌 = Food preservation science (ISSN:13441213)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.67-74, 2005-03-31
参考文献数
30

3品種の国産加工用ジャガイモを5および12℃で90日間貯蔵し、インベルターゼ、スクロース-6-リン酸シンターゼ(SPS)およびUDP-グルコースピロホスホリラーゼ(UGPase)活性を測定した。この研究の目的は、それらの3酵素に及ぼす貯蔵温度の影響の検討である。5℃貯蔵のジャガイモは12℃に比べ多くの還元糖を蓄積した。さらに、低温(5℃)はインベルターゼおよびSPS活性を増加させた。これらのことより、これらの2つの酵素は加工用ジャガイモの低温における還元糖増加に、重要な役割を担っているものと推察された。
著者
弥中 和憲 石橋 憲一 小疇 浩 小林 祥則 森 元幸 津田 昌吾 高田 明子
出版者
Japan Association of Food Preservation Scientists
雑誌
日本食品保蔵科学会誌 (ISSN:13441213)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.9-14, 2005
被引用文献数
4

3品種の国産加工用ジャガイモを5および12℃で90日間貯蔵し, インベルターゼ, スクロース-6-リン酸シンターゼ (SPS) およびUDP-グルコースピロホスホリラーゼ (UGPase) 活性を測定した。この研究の目的は, それらの3酵素に及ぼす貯蔵温度の影響の検討である。5℃貯蔵のジャガイモは12℃に比べ多くの還元糖を蓄積した。さらに, 低温 (5℃) はインベルターゼおよびSPSは活性を増加させた。これらのことより, 加工用ジャガイモの低温における還元糖増加に, この2つの酵素は重要な役割をになっているものと推察された。
著者
野田 英嗣 WIDYAPARAGA Adhika 小清水 孝夫 迫田 直也 河野 正道 高田 保之
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
動力・エネルギー技術の最前線講演論文集 : シンポジウム
巻号頁・発行日
vol.2012, no.17, pp.109-110, 2012-06-20

Thermoacoustic refrigeration is a very attractive method of temperature control due to its environment friendliness. The thermoacoustic heat pumping occurs within a regenerator positioned in the thermoacoustic device. The acoustic field within the device consists of acoustic travelling waves propagating in positive and negative directions and as such, the regenerator temperature gradient will be influenced by both. To investigate the effect of these individual travelling waves, we constructed a thermoacoustic device consisting using two opposite facing speakers thus enabling manipulation of positive and negative direction travelling waves. By decomposing the measured acoustic field into its positive and negative propagating components and calculating the acoustic power using the two sensor method, the effect of the individual travelling waves on the direction of acoustic power and regenerator temperature gradient was observed.
著者
廣松 卓真 小清水 孝夫 WIDYAPARAGA Adhika 河野 正道 高田 保之
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
スターリングサイクルシンポジウム講演論文集 (ISSN:09189238)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.17, pp.71-72, 2014-12-05

We have constructed and tested a shell and tube heat exchanger with a dual speaker thermoacoustic device. We have tested a shell and tube heat exchanger by changing the phase between two speakers at both ends of the device. Five thermocouples are positioned within the regenerator and inlet and outlet water temperature were measured with two other thermocouples. Two pressure sensors are positioned each side of the device along the regenerator. We have measured the regenerator temperature and pressure at both sides of the regenerator with changing the mass flow rate of coolant water. The temperature distribution of regenerator and the acoustic power were gained from measured values.
著者
高田 みなみ 長江 美代子
出版者
日本赤十字豊田看護大学
雑誌
日本赤十字豊田看護大学紀要 (ISSN:13499556)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.121-131, 2012-03-31

統合的文献研究により、非接触文化である日本の看護の臨床場面において、成人患者に対するタッチングが有効に働く要因を探求した。選択基準に合致した20 の文献を分析した結果、タッチングの効果が有効に働く以下の5 つの要因が示唆された:1)人には生来接触欲求があり、自分が所属する社会に受け入れられる方法で満たしている、2)心理的不安が高い人ほどタッチングが有効に働いている、3)生来持っている依存傾向や対人不安が高いと身体接触をポジティブに受け入れる傾向がある、4)タッチングの部位とその効果を高めるための併存行動によって効果に差がある。患者は身体接触のニードを持っており、個々のニードを把握し、目的に合わせたタッチングを実施することがその効果につながる。
著者
高田 敏
出版者
The Japanese Association of Sociology of Law
雑誌
法社会学 (ISSN:04376161)
巻号頁・発行日
vol.1969, no.21, pp.50-82,218, 1969

Inhaltsübersicht<br>1. Die Fragestellung<br>a) Peitsche und Zuckerbrot.<br>b) Der Gegenstand dieses Aufsatzes.<br>2. Die Entstehung der Theorie der Leistungsverwaltung<br>a) Der Dualismus der Verwaltung im bürgerlich-liberalen Rechtsstaat: die hoheitliche Verwaltung und die fiskalische Verwaltung.-Die Teilung der hoheitlichen Verwaltung in die obrigkeitliche Verwaltung bzw. die Eingriffsverwaltung und die schlicht-hoheitliche Verwaltung unter der Weimarer Verfassung.<br>b) Ernst Forsthoffs "Die Verwaltung als Leistungstäger" vom 1938.<br>c) Die Problematik der Forsthoff'schen Theorie der Leistungsverwaltung.<br>3. Die Entwicklung der Theorien der Leistungsverwaltung nach dem 2. Weltkrieg<br>a) Die Wandlung der Forsthoff'schen Theorie der Leistungsverwaltung.<br>b) Der Begriff der Leistungsverwaltung.<br>c) Der Sozialstaatsgedanke als Grundlage der Theorie der Leistungsverwaltung.<br>4. Die Leistungen und die öffentliche Sicherheit<br>a) Die Leistungsverwaltung und die Sicherheitspolitik in einigen Sozialstaatstheorien.<br>b) Die Problematik der Theorie der Leistungsverwaltung. Die Rollen, die die Theorien der Leistungsverwaltung spielen.-Die Problematik des Begriffs der Leistungsverwaltung.-Die Probleme der Rechtsdogmatik um das sog. Leistungsverwaltungsrecht.
著者
町田 史門 小山 貴之 宋 洋 高田 さとみ 嶋田 茂 越前 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMM, マルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.226, pp.5-10, 2012-09-27

カメラ付きモバイルデバイスの普及により,SNSへの写真投稿が容易になっているが,その写真投稿に起因したプライバシー侵害の問題が次第に増加しつつある.この問題の多くは,被写体ユーザの了解を得ることなく写真を投稿する行為にあるが,そのプライバシー侵害と感じる要因を,アンケート調査と過去のSNS記事アーカイブを用いたマイニングにより解析し類型化を行なった.更にそれを用いたプライバシー保護サービスの策定を行なった.
著者
辻村 憲雄 三上 智 吉田 忠義 高田 千恵
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.267-276, 2005 (Released:2010-08-05)
参考文献数
15

The authors studied the feasibility of utilizing ebonite as a personal neutron dosemeter in criticality accidents. A disc-shaped ebonite, a hard rubber containing 30wt% sulfur, can be used as a highly effective criticality neutron dosemeter because of a simplicity of measurements of beta activity arising from 32S(n, p)32P reactions. The counting efficiency of beta particles with an end-window GM counter for an ebonite disc in 50mm diameter and 3mm thick was determined by 252Cf neutron irradiation. The neutron spectrum dependency of 32P activity per neutron dose was computed using Monte-Carlo calculations of various neutron spectra that could be encountered in criticality accidents, and the results were tabulated as a set of spectrum correction factors. Performance tests using the SILENE reactor indicated that neutron doses could be evaluated within ±15% with the application of suitable correction factors.
著者
林 誠之 三ツ井 哲朗 前原 佳紀 井浜 三樹男 高田 俊二
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.75-80, 2008-04-25 (Released:2011-01-04)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

筆者らは, 現在のCCDやCMOSが直面している感度の限界やモアレ, シェーディングなどの画質の問題を解決する手段として, 有機光電変換膜を積層したCMOSカラーイメージセンサーを提案している.撮像素子として用いられる有機光電変換膜は, 高い光電変換効率のみならずノイズ低減のためにシリコンフォトダイオードと同等レベルの低い暗電流が求められる.しかし, 従来の有機光電変換膜は電圧印加時の暗電流抑制が十分ではなかった.そこで, 本報告では有機光電変換膜の暗電流抑制方法としてブロッキング層の導入を検討した.暗電流抑制効果と撮影画質に及ぼす影響について評価を行い, 適切なブロッキング層の導入が暗電流抑制に対して有効であることを示した.
著者
武田 悠暉 山本 修平 西出 亮 高田 秀志
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.249-250, 2016-03-10

近年,携帯端末の普及によりゼミや会議など1つの場所に集まって多くの端末間でコンテンツを共有するような場面が増加している.このような場面において,ファイルサーバやクラウドストレージを用いる共有方法ではアクセスポイントにアクセスが集中して通信速度が低下する可能性がある.また,USBメモリや1対1の端末間共有を用いる方法では,共有のための操作を複数回行う必要がある.そこで,本研究では多くの端末間でコンテンツの共有を可能にするようなネットワークを,iOS端末を対象に,Multipeer Connectivityフレームワークの持つ様々な制約を考慮した上で実現する.
著者
千島 拓朗 成田 晋吾 大滝 学 高田 淑子 鈴木 雄太 木村 雄太 太田 孝弘
出版者
宮城教育大学情報処理センター
雑誌
宮城教育大学情報処理センター年報 = Miyagi University of Education Information Processing Center (ISSN:13404113)
巻号頁・発行日
no.14, pp.30-36, 2007-03-31

天文分野の学習では、昼間に観察できる対象が少ないために、コンピューターや情報機器を活用して授業を行うことが多い。そこで、宮教大インターネット天文台を利用して、学校を対象に金星と月のインターネットライブ中継を行った。学習時期に合わせて、金星のライブ中継は2005年10月から12月、2006年11月から2007年1月まで、月のライブ中継は2006年10月から2007年1月までの平日の晴天日、10時から15時まで公開した。天体のライブ映像を公開することで、教室の中でリアルタイムの天体観察を行うことが可能となり、初等・中等教育で重要視される体験や対象を取り入れた授業を行うことができる。2005年には、中学校で宮教大インターネットライブ中継を用いて金星の観察を取り入れた授業を行った。授業中に金星の満ち欠けについて、リアルタイムで天体を観察することは、生徒の興味を惹きつける有効な教材であることがわかった。
著者
高田義一郎 著
出版者
至玄社
巻号頁・発行日
1929
著者
津野田 賢伸 高田 雅士 秋田 庸平 田中 博志 佐藤 真琴 伊藤 雅樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.451, pp.37-41, 2005-11-24
被引用文献数
31 7

動的に機能を変更可能なALUを二次元配列状に接続した演算セルアレイをベースとし, 各種ホストCPUと接続可能なディジタルメディア処理向け動的再構成プロセッサであるフレキシブルエンジン(Flexible Engine/Generic ALU array, FE-GA)を開発した.FE-GAは, 自由度の高い内部データ転送を可能とするクロスバネットワーク, 多バンクの演算用ローカルメモリに加え, コンフィギュレーションデータの効率的な2レベルの階層記憶とバックグラウンド転送, および自律的に動作するシーケンス制御を可能とする周辺機能モジュールを備え, 独立性の高いサブシステムとして動作することを特徴とする.