著者
黒田長禮編纂
出版者
ヘラルド社
巻号頁・発行日
1938
著者
篠原 直哉 後川 龍男 深川 敦平 秋本 恒基 上田 京子 木村 太郎 黒田 理恵子 赤尾 哲之
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.70-76, 2009-01-15

福岡県で未利用であったアカモクについて成熟状況と加工品の品質との関係について報告する。福岡県大島地先で2005年12月から2006年4月の間に採取した原藻を時期別に加工し,出来た加工品の色調,粘性,フコイダン含量を成熟段階で比較した。その結果,粘性及びフコイダン含量は成熟と共に増加し,色調は未成熟のアカモクを用いた加工品では鮮やかな緑色をしているが,成熟に伴い緑色から褐色へと変化することが明らかになった。よって,成熟直前の藻体が加工原料として有用であることが示唆された。
著者
黒田 満 斉藤 剛 渡辺 由美子 東 正毅
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.555-562, 1997-03-15
被引用文献数
1

計算機援用の形状設計に有用な,曲率が弧長の区分2次関数となる曲率微分連続な補間曲線の導き方について述べている.弧長によってパラメトリック表現されるこの曲線は,曲率がスパン内に変曲点を持たず比較的変化が少ないという好ましい性質を持っている.汎用の数式処理システムを導入して与点通過と境界条件からなる非線形連立方程式を解いてこの曲線を導いている.記号式も数値と同様に処理できるのでアルゴリズムを簡潔に記述することができるとともに種々の境界条件をデータとして与えることができる.また,導出された曲線の各スパンをG2連続な2クロソイド弧で局所的に近似する方法を示して従来曲線との整合性をとっている.This paper presents a method for obtaining an interpolating G3 curve useful for computer aided design,whose curvature is piecewise quadratic of arclength and so does not have any inflection point in each span.The curve is derived from a system of nonlinear equations based on interpolation conditions and boundary conditions by general purpose computer algebra system.The method describes an algorithm concisely and tries various boundary conditions because it can manipulate symbolic expressions as well as numerical data.A method is also presented for approximating each span of the derived curve as a G2 bi-clothoid for consistency with the conventional curve.
著者
菅野 敏夫 石井 武政 黒田 和男
出版者
公益社団法人 日本地下水学会
雑誌
日本地下水学会会誌 (ISSN:00290602)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.25-32, 1986 (Released:2012-12-11)
参考文献数
11
被引用文献数
1 3

Water level of Lake Kawaguchi in Yamanashi Prefecture had risen more than 3 m above the standard level after the heavy rainfalls in summer of 1983. On that opportunity the authors started to study the hydrogeological conditions around the lake with the use of long-term observation data of the lake water level, groundwater level, precipitation and others (Figs.4 and 5).The area is composed mainly of the Tertiary Misaka Group and the Quaternary volcanic rocks extruded from Fuji Volcano (Fig.1). The Misaka Group and the Kofuji Mud-flow Deposits, one of the effusive rocks of the volcano, constitute the hydrogeological impermeable bed rocks.Although Lake Kawaguchi has no natural mouth for surface discharge, the water is drained off through the man-made tunnels. On the other hand, it is likely that the water permeates through the volcanic rocks into the underground valley about 5 km south of the lake, judging from the contour line of the groundwater level (Fig.2). Figures 2 and 3 indicate that the hydrogeological watershed of the lake occupies only the northern part of the topographic watershed which extends southwards to the top of Mt. Fuji.The lake water is recharged from the surrounding mountains of the Misaka Group. The lake water remarkably rises after the 3 days rainfall reaches more than 200 mm (Figs.6 and 7). When the 3 days rainfall is less than 100 mm, it is invisible. Fluctuations of the lake water coincide with the rainfall pattern (Fig.4). The graph of the accumulation value of the rainfall variation is similar to the fluctuation of the lake water level.
著者
杉浦 俊彦 黒田 治之 伊藤 大雄 本條 均
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.380-384, 2001-05-15
参考文献数
11
被引用文献数
1 4

特殊な形状から近赤外分光分析法による糖度測定の実用化が遅れているブドウ果実について, 比重と糖度との相関関係の有無を検討した.供試した果房の比重は, 水を使わずに体積が測定できる音響式体積計を利用して測定した.それぞれの果房の糖度は全果粒を採取して搾汁し, 屈折糖度計で求めた.1. '巨峰'の果房における比重と糖度の関係は収穫年次や産地が異なっても安定し, 同一直線上にのった.2. '巨峰'の比重と糖度の関係は16°Brix程度から23°Brix程度の広い範囲で高い相関係数(r=0.981<SUP>***</SUP>)が得られ, また回帰線の実測値と推定値の誤差(標準誤差)は0.35°Brixと低くかった.3. 'キャンベルアーリー', 'ネオマスカット'および'甲州'における果房の比重と糖度の間にも高い相関が認められた.4. 比重と糖度の間における回帰直線の傾きには品種間で有意な差はみられなかった.5. 以上の結果から, 比重測定によるブドウ果房の非破壊糖度測定の可能性が示唆され, また比重測定に音響式体積計が活用できる可能性が示唆された.
著者
黒田 圭一 小畠 義樹 久保田 美佳 西出 英一 印南 敏
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.291-299, 1985

2種類の魚油多価不飽和脂肪酸濃縮油を異なった投与法によりラットに与えたとき, 投与法の違いが各濃縮油の血清, 肝臓の各種脂質濃度に影響するかどうか検討した。ラットは成長期のSprague-Dawley系の雄を用いた。試験に用いた2種の多価不飽和脂肪酸濃縮油は, 純度66%エイコサペンタエン酸濃縮油 (EPAconc) と純度76%ドコサヘキサエン酸濃縮油 (DHAconc) であった。各濃縮油はラットに2週間投与した。濃縮油投与法は, 0.5%コレステロール (chol) を含む基礎飼料に各濃縮油を3%レベルで添加した飼料を摂取させる方法と, あらかじめ基礎飼料のみラットに摂取させ, 摂取飼料の3%相当の濃縮油を単独に胃内へ胃管で注入投与する方法の2種の方法を用いた。対照群には5%オリーブ油を投与した。各濃縮油を飼料に添加投与したとき, EPA-concは血清の中性脂肪 (TG) を抑制する作用がDHA-concやリノール酸より明らかに強かった。しかし血清, 肝臓, 心臓中のchol濃度に対しては上昇抑制作用が弱かった。一方DHAconcの血清TGの上昇抑制作用はほとんどみられなかった。胃管投与法では, EPAconc, DHAconcともに飼料への混合投与の場合と作用の傾向はよく似ていたが, EPAconcのTGに対する作用は強まり, cholに対する作用は逆に弱まった。血清PLは両投与法において同程度の低下を示した。血清と肝臓中の過酸化脂質 (TBA値) はEPAconcの飼料への添加投与では上昇したが, 胃管投与では上昇しなかった。DHAconcはどちらの投与法においても著しい上昇傾向を認めた。このように試料濃縮油の投与法の相違によりそれらの血清, 肝臓等の脂質への作用は一部異なった場合もあったが, 全般的にみて似たような傾向を示した。
著者
北林 行雄 郭 立新 黒田 靖子 加藤 ジェーン 川田 勉 中山 剛
出版者
富山大学
雑誌
富山大学工学部紀要 (ISSN:03871339)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.43-48, 1998-02
被引用文献数
2

Cognitive property of Japanese surnames having peculiar intimacy to each of Japanese as an individual label was investigated. The frequencies of 5778 surnames taken from directory of a society including 30,000 members were investigated. Twenty subjects assessed the intimacy of surnames sampled from above mentioned 5778 surnames. Average scale values of intimacy for sampled surnames were found to be proportional to logarithms of frequencies . As a result of factor analytic study of intimacy, two factors were extracted. Quantitative relationship among frequencies and those factors was examined.人間による外界の認知は,機械認識と異なり,認知が能動的であることが特徴である。テレビカメラやマイクロホン等を通した機械的な情報の取り込みは,全く無選択的であるのに対し,視覚や聴覚による認知は極めて選択的であり,認知を行なう人間にとって必要のない情報は無視される。この現象は,聴覚の世界では,古くからカクテルパーティ効果として知られ,その機構の解明が試みられてきたが,まだ完全には明らかでない。この効果は,パーティなど,周囲で大勢の人の話し声がする場合でも,誰かが自分の名前を云うと聞こえたり,離れたところで話している人に注意を集中するとその人の話を聞くことができるといった聴覚における選択的認知に関するものである。また,視覚の世界でも,眼の網膜の解像度の特性は均一でなく,中心か(fovia)と呼ばれる部分を中心に視角にして+3度程度のごく狭い範囲だけが解像度特性が高く,それをとりまく周辺部は解像度が低い替わりに動きに対して敏感であるといわれている。したがって,人聞は外界の視覚的情報を得ようとする場合には,見ようとする対象に頭の運動と眼球運動を組み合わせ,かつ,レンズとして作用する水晶体の焦点を調整して,中心か上に像を結ぶような,能動的な活動が必要となる。近年,人工知能の世界で,人間の認知機構を計算機に取り入れ,計算機による外界の認識を柔軟なものにしようとする研究が行なわれている。我々も,こうした研究の一貫として,人間の姓のもつ認知的特徴に着目し,これを材料として認知の能動性の一貫を解明しようと考えた。姓は個人のラベルとしての特性を持ち,その認知は特定の個人にとって特別な意味を持っている。すなわち,自分の姓は非常に高度な親近性を持ち,カクテルパーティ効果に代表されるように,認知される度合も他の人の姓よりはるかに大である。したがって,姓の持つ特性を明らかにし,これと認知特性との関係を調べることにより,人間の認知特性の一側面を解明できるものと考える。その研究の第一歩として,本報告では,日本人の姓の出現頻度を調べ,同時に,個々の人聞にとっての姓の親近度の特性を明らかにし,頻度と親近度の関係付けを行なった。これをベースとして姓の認知特性の研究を進めたい。
著者
黒田 卓
出版者
富山大学総合情報基盤センター
雑誌
富山大学総合情報基盤センター広報 (ISSN:13490796)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.24-25, 2012-03

平成23年(2011年)3月11日,東日本を中心とした日本の観測史上最大規模の震度7の地震とそれによって引き起こされた津波によって,東日本の太平洋沿岸地域は壊滅的な被害に見舞われた。これにより発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響を受け,被災地だけでなく,全国的に電力不足が発生し,関東エリアでは計画停電が実施される事態となった。本学は幸いなことに被災は免れたが,総合情報基盤センターの立地条件も呉羽山活断層帯や神通川流域の氾濫予測地域に位置し,今後のBCP(事業継続計画)対策の重要性を再確認させられる事態となった。本稿では,大震災時に総合情報基盤センターが実施した支援と,今後のBCP対策についての検討状況について述べる。
著者
黒田 眞司
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(B)2009-2011

1 0 0 0 OA 朝鮮旧書考

著者
黒田亮 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1940
著者
野村 佳絵子 黒田 浩一郎
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.449-467, 2005-03-31 (Released:2009-10-19)
参考文献数
14
被引用文献数
1

日本では, 1970年代の半ば頃から, 人びとの健康への関心が高まり, それまでよりも多くの人びとが健康を維持・増進するための行動を心がけるようになったといわれている.周知のとおり, これらの現象は「健康ブーム」と呼ばれている.医療社会学では, このような「ブーム」の背景に, 「健康至上主義」の高まりを想定している.しかし, 「健康ブーム」も「健康至上主義」の高まりも, それらの存在を裏付ける証拠はいまのところ存在しない.そこで, 本論では, 書籍ベストセラーが人びとの意識や関心を反映しているとの仮定のもとに, 健康に関するベストセラーの戦後の変遷を分析することを通して, 人びとの健康についての意識の程度やあり方の変化を探った.その結果, 健康に関する本のベストセラーは1970年代の半ばに初めて登場したわけではなく, 1950年代後半から今日まで, そう変わらない頻度で現れていることが見出された.また, 「健康ブーム」といわれる時期の初期およびその直前には, 医学をわかりやすく解説する啓蒙書がベストセラーになっていることが発見された.したがって, 1950年代後半から今日まで, 人びとの健康への関心の程度にはそれほど変化がないということになる.また, 「健康ブーム」とされる時期に特徴的なことは, 健康への関心の高さではなく, むしろ, 健康に良いと信じられていることに対する批判的な意識の高まりではないかと推測される.
著者
黒田 和孝
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.143-167, 2006-09-20 (Released:2007-08-10)
参考文献数
206
被引用文献数
3 3
著者
中村 茂和 松井 繁幸 杉山 典 黒田 博通
出版者
静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター
雑誌
静岡県畜産技術研究所中小家畜研究センター研究報告 (ISSN:18826415)
巻号頁・発行日
no.2, pp.43-48, 2009-02

微粉砕したモウソウチクに乳酸菌を添加してサイレージ化した竹粉サイレージ資材を肉用鶏および採卵鶏の飼料中に所定割合添加し、それら排せつ物から揮散するアンモニア態窒素揮散量や硫黄系化合物濃度について測定した。その結果、竹粉サイレージ資材を添加した試験区の排せつ物におけるpHや水分率等は対照区とほとんど同じであり、資材添加による明らかな違いはみられなかった。更に、排せつ物の主要な臭気成分であるアンモニア態窒素揮散量についても同様、対照区に対する明らかな低減効果は認められなかった。一方、排せつ物のpHとアンモニア態窒素揮散量との関係では、肉用鶏および採卵鶏のいずれの場合においても正の相関関係が認められたことから、供試排せつ物のpHは、揮散するアンモニア態窒素量の多少に影響することが推察された。また。硫黄系化合物の濃度は、いずれも対照区に対する有意な違いは認められなかったが、肉用鶏の場合、竹粉サイレージを2.5%および5%添加した時のメチルメルカプタン濃度や硫化メチル濃度は対照区に比べて低くなる傾向がみられ、採卵鶏の場合、10%添加において、測定した全ての硫黄系化合物濃度は対照区に比べて低くなる傾向がみられた。このことから、肉用鶏の場合、飼料中に竹粉サイレージ資材を約5%添加することにより、また、採卵鶏の場合は、約10%添加することにより、排せつ物から揮散する硫黄化合物の濃度低減の可能性が示唆された。
著者
黒田 日出男 藤井 貞和 坂輪 宣敬 米倉 迪夫 玉井 哲雄 久留島 浩 宮崎 勝美 小島 道裕 杉森 哲也 藤川 昌樹 山口 和夫 藤原 重雄 佐多 芳彦
出版者
立正大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2005

中近世風俗画の高精細デジタルコンテンツの蓄積、画像史料研究用プラットフォームの開発、合戦図屏風研究用の語彙集積とデータベース化、研究成果公開の一端として博物館・美術館の展覧会での展示、絵画史料学的研究の飛躍的向上など。