著者
沖林 洋平
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Suppl., pp.133-136, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)
参考文献数
6

本研究では,知的好奇心と授業に対する興味および授業内容の定着度の関係について検討した.本研究では,学習者が主体的に考える活動として,動画視聴や関連する課題を行った後,グループでの意見交流を行った.受講者を対象として,知的好奇心尺度と大学生用興味尺度および授業内容定着度調査を実施した.その結果,特殊的好奇心と興味対象関連の知識が内容定着と関連が見られることが明らかとなった.また,特殊的好奇心と授業内容定着度の関係について,興味対象関連の知識の調整効果がみられた.本研究により,興味対象関連の知識は特殊的好奇心と授業内容の定着に関連することが示された.
著者
永田 智子 鈴木 真理子 稲垣 成哲 森広 浩一郎
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.31, no.Suppl., pp.161-164, 2008-02-10 (Released:2016-08-04)
参考文献数
4
被引用文献数
4

現職教師がデジタル・ティーチング・ポートフォリオを作成する活動とそのためのブログ環境を設定し,実践,評価した.実践では4名の現職教師が理科の授業についてブログに書き込みを行った.実践に参加した現職教師へ行ったインタビューから,本ブログ環境はおおむね使いやすいものであり,活動は授業の振り返りに役立つことがわかった.それに加えて,教師が実践や振り返りを継続するために,「日々のデータの蓄積」「蓄積されたデータの再利用」「他教師との比較による刺激」「実践継続の励み」「課題の提示」という機能が必要であり,ブログ環境や支援活動に組み込む必要があることがわかった.
著者
山口 莉奈 正田 悠 鈴木 紀子 阪田 真己子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.125-135, 2017

<p>本研究では,体育科教員がダンス授業に対して抱く「ダンス指導不安」にいかなる特徴があり,そうした不安が教員歴やダンス指導経験によっていかに異なるのかを調べた.調査1では,体育科教員を対象にダンス指導に対する不安を自由記述により調査した.その結果,ダンス指導不安 が5つのカテゴリーから構成されることが示され,理想の授業を実現するダンス技術がない不安や生徒との関係に対する不安が抽出された.調査2では調査1のカテゴリーを基に評定尺度を作成し,調査1とは別の教員に回答してもらった.その結果,ダンス指導不安が調査1と対応する 4因子により構成されることが確認された.調査1と同様に,生徒がダンス教育に求めているレベルやニーズを理解しながらも,それに対応するだけのダンス技術がないと感じている教員の葛藤が認められた.さらに,そうした教員の葛藤は,ダンス指導経験の有無に関わらず同程度に認 められることが示唆された.</p>
著者
赤堀 侃司
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.265-273, 2008-12-20 (Released:2016-08-05)
参考文献数
12

ICTの活用と学力の関連について,諸外国の研究を調査して,総括的に述べている.本総説を述べるには,学力の定義や,ICTの活用に関わる多様な要因について言及する必要があるが,ここでは,小学校から高等学校までの教科の学力,ICTの利用頻度や形態などの要因に限定して述べている.本総説では,OECDのPISA調査,イギリスのBectaの調査,アメリカテキサス州の調査を中心にして考察した結果,ICTの活用は,全体的に教科学力の向上に効果的と言えるが,統計的な有意差は,特定の学年や教科に限定される.ICTの活用の仕方と,教育理念,授業形態,教員の指導力,技術支援体制,教材,ICTの環境などとの関連については,フィンランド,シンガポール,中国への訪問調査によって事例的に述べている.
著者
時任 隼平 寺嶋 浩介
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.15-29, 2018-07-10 (Released:2018-07-10)
参考文献数
38

本研究の目的は,学校改善を担うスクールミドルの成長発達に寄与する教職経験の具体を明らかにする事である.学校改善に取り組む2つの公立高校を研究事例とし,スクールミドル5名を対象にインタビュー調査を実施した.複線径路等至性アプローチを用いて分析した結果,スクールミドルは校務分掌の一環としてパイオニア径路とフェロー径路のいずれかを経た経験を持つ事が明らかとなった.具体的には,パイオニア径路の教師は分掌内で学校改善案を発案し分掌内外の教師との関係調整等を行い,フェロー径路の教師よりも強くリーダーシップを発揮している可能性が示唆された.また,フェロー径路の教師はパイオニア径路の教師とは異なる役割を自律的に担った経験等を経ていた.径路進行の際には受験指導等を重視する学校文化との衝突が生じ,スクールミドルは同僚グループによる協力体制を形成した上で先輩教師からの支援を受けた経験を経ている事が明らかとなった.
著者
森本 康彦 喜久川 功 宮寺 庸造
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.227-236, 2011-12-20 (Released:2016-08-08)
参考文献数
15
被引用文献数
2

eポートフォリオを扱う既存システムは,eポートフォリオ間の関係の管理が困難なため,収集した学習成果物や学習記録と評価活動との対応が取りにくく,学習と評価が切り離されてしまう傾向がある.その結果,学習者は,自身の学習プロセスを把握しにくくなり,eポートフォリオの再利用の促進の妨げとなっている.本研究では,この問題点を解決するシステムの実現を目的とし,eポートフォリオを用いた学習と評価に必要なエビデンス群を有意味な単位で蓄積するための形式的な枠組みを有するeポートフォリオ蓄積文法と,開発した蓄積文法に基づくシステムを開発した.蓄積文法を導入することで,有意味なルールに則り,学習と評価を切り離さずに好ましい構造を保ちながら機械的にeポートフォリオを扱うことが可能なシステムの実現が期待できる.システム評価の結果から,本システムは,学習と評価の一体化を損なわずに,学習プロセス把握,eポートフォリオの再利用を支援し,学習者のリフレクションの誘発を促進することが示された.
著者
太目 弘樹 森本 康彦 丸山 浩平 北澤 武 宮寺 庸造
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Suppl., pp.193-196, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)
参考文献数
7

本研究では,e ポートフォリオを活用した授業において,学習者の学習プロセスの振り返りを促進することを目的とする.具体的には,学習者が作成・収集したe ポートフォリオを活用して,自身の学習プロセスを通して何を学び,どのように変容したかをストーリー立ててまとめる「ストーリー・ポートフォリオ」を提案し,ストーリー・ポートフォリオ作成が学習プロセスの振り返りに与える影響を検証する.その結果,ストーリー・ポートフォリオの作成を付加した際には, 学習者の学びの気づきや状況を想起させ,何がどう変容し成長したかの振り返りを促進させる効果があることが示された.
著者
大前 佑斗 高橋 弘毅
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Suppl., pp.065-068, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
6

近年,集団型教育における内省活動の重要性が指摘されている.教育効果が生じていた/生じていない受講者の特徴を把握することができれば,よりよい内省を行うことが可能となる.そのため本論文では,決定木を活用し教育実施前後のデータから,教育効果が生じた/生じていない受講者の特徴を言語化する手法を提案した.高校生らに行われた教育に対し提案手法を適用した結果,教育効果が生じた/生じていない生徒の特徴の言語化が確認された.提案手法を活用することで,良好な教育効果が生じた/生じていない受講者の特徴を言語的に把握することが可能となる.
著者
佐藤 朝美 松河 秀哉 椿本 弥生 荒木 淳子 中村 恵 松山 由美子 堀田 博史
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.S43039, (Released:2019-08-13)
参考文献数
6

本研究では,保護者が子どもの成長や学びについて深く考えるために,デジタルストーリーテリングワークショップを開発し,その効果を明らかにすることを目的とする.園で撮影された写真を用いた活動をデザインし,実践した結果,子どもの成長だけでなく,保護者自身,園や先生の役割についての振り返りが促されていた.また保育者からは,本WSのDST作品や保護者の対話に対して,「子どもを共に育てる」気持ちを共有できたというポジティブな見解が示された
著者
胡 啓慧 野中 陽一
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Suppl., pp.153-156, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
5

本研究では,一人一台の情報端末を導入した二つの中学校を対象として,キーボード入力スキル,ソフトウェアの基本的な操作スキル,情報活用の実践力に関する調査を行った.学校間,学年間における比較により,一人一台の情報端末の活用は生徒のキーボード入力スキルを向上させることが明らかとなった.また,スキル習得のためのトレーニングを行うことで更に向上させることが可能であることが明らかとなった.これらのスキルには関連性がみられなかったことから,それぞれにトレーニングが必要となる可能性が示唆された.
著者
坂井 裕紀 柄本 健太郎 向後 千春
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.S41067, (Released:2017-09-29)
参考文献数
11

近年,従業員の仕事の質の向上に注目が集まっている.また,ゲーム要素を取り入れた方法への関心が世界的に高まっている.このような背景から本研究では,仕事にゲームの要素を付与する方法を教育する「ゲーミフィケーション研修」を開発し,実施した.その結果,研修を受講した従業員は,仕事中のポジティブ感情の表出を肯定的に捉え,ゲーム要素を仕事に付与し,自律的な行動が促進され,仕事の質を向上させる可能性が示唆された.
著者
中尾 教子 堀田 龍也
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.30, no.Suppl., pp.133-136, 2006-12-20 (Released:2016-08-03)
参考文献数
5

学校の情報化を支える専任的外部人材に求められる業務を明確化,体系化するために,4分類135項目からなる標準化リストを開発した。これを用いて,3地区12名の専任的外部人材の業務を分析した結果,地方自治体や担当校ごとの業務バランスの違いや個人の業務特性を指摘することができた.このことにより,開発された標準化リストには,業務評価を行う際に,一定の識別力があることが確認された.
著者
田村 知子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.29, no.Suppl, pp.137-140, 2006-03-20 (Released:2016-08-02)
参考文献数
23
被引用文献数
1

カリキュラムマネジメントについて定義し,その構造のモデルを開発した.その前提として,まず先行研究における論点を整理して,教育課程経営とカリキュラムマネジメントの異同を明らかにした.さらに,教育課程経営の機能化を阻害してきた要因に着目して,従来の教育課程経営論には含まれなかった文化的要因(カリキュラム文化と組織文化)をカリキュラムマネジメントの構成要素として取り入れることの妥当性を指摘した.
著者
山森 光陽 伊藤 崇 中本 敬子 萩原 康仁 徳岡 大 大内 善広
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.501-510, 2018

<p>児童の授業参加や課題従事行動を,観察対象学級の児童全員について即時的・経時的に把握するために,身体の揺れ,すなわち身体が1秒間に繰り返し運動する回数(周波数)を指標とすることが有効と考えられる.本研究は,授業参加や課題従事行動を加速度計で計測された3軸加速度から求めた周波数で把握できるようにするために,授業中の児童の様々な行動と,それらの行動に伴う身体の揺れの周波数との対応を示すことを目的として実施された.小学校第3,5学年を対象に授業を模した活動を実施し,一般的な授業に近い形で様々な行動を起こさせ,各々の動きに伴う身体の揺れを加速度計で即時的・経時的に計測し,それらの周波数を求めた.行動の種別ごとに,各々の児童がとり得る周波数の最大値の範囲を一般化極値分布に当てはめて検討した結果,当該行動をとっているかを判断するための周波数の範囲が示された.さらに,課題従事とは見なせない児童の行動の周波数はほぼ0Hz であるか2.5Hz を上回るかのいずれかになることも示唆された.</p>
著者
牧村 真帆 山内 祐平
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.Suppl., pp.173-176, 2009-12-20 (Released:2016-08-06)
参考文献数
4

ワークショップのデザインプロセスのうち,初期段階のアイディアの生成過程における実践家の思考過程を明らかにすることを目的とし,6名の実践家を対象に,思考発話法と半構造化インタビューを用いて実験を行った.案の生成と下見時の空間体験との関係について分析を行った結果,新たな案が生まれる際に,空間がそのきっかけとなっていることが明らかになった.また,デザインプロセスにおいて既出の案が別の案へと展開される際にも,多くの場合空間に関する気づきや解釈がきっかけとなっていることがわかった.
著者
高橋 純 佐藤 和紀 大村 龍太郎
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Suppl., pp.097-100, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
6

汎用のソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下,SNS とする)やスマートフォンのビデオ撮影機能を活用して,模擬授業ビデオやコメントを投稿したり振り返ったりした.受講者の全てが日常的なコミュニケーションに活用するSNS を用いたため,アカウントの作成も不要であり,すぐに模擬授業の演習を行うことができた.回数を重ねるごとに受講者の模擬授業に対する自信や理解が高まり,こうした講義形態は,自分の授業改善につながったなどの評価を得た.
著者
中田 英利子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Suppl., pp.177-180, 2018-12-20 (Released:2018-12-21)
参考文献数
8

本研究では評定時期が学生による授業評価に与える影響を検討した.シラバスどおり進行した授業を対象に大学生248名にシラバスどおり授業進行したかを評価する際に想起した事象などを回答させた.その結果,評価対象回1週間後にその内容が想起されやすいこと,評定時期により評定値に差はないが対象回直後と1週間後は当日の内容から評価するが2週間後は教員の性格などから評価すること,1週間後と2週間後はノート参照せずに評価することが示された.以上から,対象回1週間後であれば,適切な授業内容を想起して対象回当日の情報から正確に評定できるという授業評価の妥当性と信頼性とが比較的担保できる可能性が示唆された.
著者
奥本 素子
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.395-405, 2011-03-30 (Released:2016-08-07)
参考文献数
12
被引用文献数
2

本研究は,人文系研究科に属する博士課程の大学院生を対象に,分野を越境した研究の学びについて調査したものである.本研究の目的は,研究者を目指す大学院生がどのようなきっかけで学際的研究交流体験に参加し,どのような経験を経て分野を越境した学びに到達しているのか,について示唆を得ることである.本研究ではインタビュー調査による定性的データを元に学際的研究交流体験を仮説モデル化し,そのモデルの妥当性を質問紙調査による定量的データを元に検証した.その結果,他分野の学生との人的ネットワークが学際的研究交流の動機付けになっていることが明らかになった.さらに学際的研究交流の体験において学生は,失敗を経て,改善点や工夫を行い,体験の成功にいたっていることが分かった.そのため,学際的研究交流は単発的体験よりも,継続的体験から効果が得られるものだということが分かった.
著者
山添(池下) 花恵 河合 隆史 宮尾 益知
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.13-16, 2008
参考文献数
11
被引用文献数
1

本研究では,学習障害児の視覚的な認知特性に着目し,コンピュータ上での視覚的訓練方法を考案した.具体的には,漢字1文字を字画に分解し,再構成させる方法(分割・再構成法)である.漢字を細分割化し,視覚的に字画の形状を区別できるようにすることが,小児の書字スキルにどのように影響するかを調べた.学習障害児に,分割・再構成法による書字学習と視写法による書字学習を行い,訓練効果を比較した.その結果,短時間の訓練において,習得した漢字の構成に関する記憶は,分割・再構成法で長期間保持されることがわかった.視覚性の記憶が優位な学習障害児において,本法を用いた学習の有効性が示唆された.
著者
佐藤 朝美 椿本 弥生 朝倉 民枝
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.229-239, 2013

子どものNarrative Skillの発達には,家族としてのNarrative(Family Narrative:FN)が重要な役割を果たすという.親自身が家族としての経験の意味づけを家族内コミュニケーションにおいて行っていくことが,子どものNarrative Skillにおけるストーリーの意味づけの行為に影響する.本研究では,Family Narrative Consortiumが作成した指標を手がかりに,Digital Storytellingを活用した家族内コミュニケーションの活動をデザインし,FN向上の支援を行った.実証実験の結果,活動により,FNの向上が観察された.一貫性とインタラクションが特に向上した家族には,相手の発言を受け止め,意見を出し合いながらテーマに対する家族の意味を構築している様子がみられた.また,この活動自体の家族にとっての意味を考え,ワークシートの記述を詳細に行っていた.