- 著者
 
          - 
             
             高阪 宏行
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 公益社団法人 日本地理学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 地理学評論 Series A (ISSN:18834388)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.84, no.6, pp.572-591, 2011-11-01 (Released:2016-09-29)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 22
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             5
             
             
             3
             
             
          
        
 
        
        
        本研究は,東京都のNTTタウンページデータベースに掲載されている164種類の約25万店舗に対し,近接性と集積量の2基準から商業集積地を設定し,GISを利用して商業集積地の規模,機能構成,分布を解明することを目的とする.東京都では1,143の商業集積地が設定され,規模に基づき5階層に区分された.最高位の商業集積地数は10,高位が13,上位が46,中位が269,低位が805識別された.階層ごとに商業集積地の機能構成を分析した結果,階層の制約を受けて立地する機能が125種類存在した.階層の制約を受けずに立地する店舗種類は39種類見出され,いずれの階層においても店舗の約40%を占めていた.さらに,立地パターンとしては,区部では最高位・高位・上位の商業集積地は分散分布をとり,区部と多摩地域の低位の商業集積地は,集塊分布であった.また,豊島区を例に,供給の地理を商店街レベルと店舗レベルで再現できた.