- 著者
 
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             解良 優基
             
             中谷 素之
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 日本教育工学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.38, no.1, pp.61-71, 2014-05-20 (Released:2016-08-11)
 
          
          
          
          - 被引用文献数
 
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             12
             
             
             
          
        
 
        
        
        本研究は,生徒により認知された教師の教授する課題価値と,生徒の課題価値評定との関連を検討し,また生徒の課題価値の内容によって,学習行動への影響が異なるかについて検討を行った.中学生256名を対象に理科の授業について,認知された課題価値の教授,生徒の課題価値を測定し,学習行動の指標として測定した持続性の欠如,エンゲージメント,興味の追求との関連をパス解析により検討した.その結果,認知された課題価値の教授から生徒の課題価値へと影響し,さらに生徒の課題価値の下位尺度により学習行動へと異なる影響がみられることが示唆された.特に,教師が学習内容の日常生活での実用性を教授することは,興味価値,獲得価値,実践的利用価値の3つの価値に促進的に影響し,学習行動によりポジティブな影響を及ぼす可能性が示され,その重要性が示唆された.