著者
堀尾 恵一 李 影
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第25回ファジィ システム シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.116, 2009 (Released:2009-12-15)

本論文では,加速度指尖脈波から被験者の身体的,心理的状態を推定し,その推定結果を2次元平面上で可視化ことを目的とする.加速度脈波から抽出する特徴量として,変曲点の振幅,心拍数,カオス指標などがあるが,個人差や測定環境のばらつきに頑健な特徴量を見つけるため,Stochastic Neighbor EmbeddingやMulti Relational Embeddingの手法を利用する.

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著者
山西 健司
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.43-50, 1998-02-15 (Released:2017-09-22)
参考文献数
15
著者
舟田 裕史 小越 康宏 藤田 智司 帆谷 竜起 齋藤 秀明 荒木 睦大
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第27回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.239, 2011 (Released:2012-02-15)

近年、環境問題に関する問題意識が高まっている。我々のグループも大学の近くの川で清掃活動や環境問題の調査を行ってきた。川底には不法投棄されたゴミがたくさん存在し、その中でもスチール缶が意外と多いことを発見した。 そこで我々は川の清掃を目的とし、川底に沈む空き缶(スチール缶)を回収するためのロボットを開発した。開発したロボットは自動車のような形状をしており、ケーブルを介して陸上から遠隔操作により操縦する。 ロボット先端に取り付けられたカメラ映像を基に、水中の対象となる空き缶まで自動(あるいは手動)で走行し、空き缶の近くまで到達したら、先端に電磁石のついたアームを伸ばして空き缶をキャッチし、アームを戻して車体の回収BOXに収納する。
著者
三好 竜平 宮崎 椋瑚 橋本 康平 石田 祐太郎 渡辺 政彦 宇井 健一 市瀬 龍太郎 我妻 広明 田向 権
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.450-455, 2018 (Released:2019-01-09)

自動運転は,人工知能(AI)によってコンピュータ上で実行される. 事故が発生した場合,自動運転システムは事故の原因を分析するために意思決定の根拠を示すべきである. 本報告では,意思決定の根拠を示す知識ベースAIの統合シミュレータを提案する. シミュレータを構築するには,Autoware,Gazebo,知識ベースAIを組み合わせる. Autowareは自動運転用のオープンソースソフトウェアであり,Gazeboは任意の道路環境をシミュレートすることができる.提案シミュレータを用いて,自動運転のための知識ベースAIの実用性を何度も検証することができる.実験結果は,提案されたシミュレータが意思決定の根拠の提示に成功していることを示している.
著者
宮内 建弥 ジメネス フェリックス 吉川 大弘 古橋 武 加納 政芳
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.415-418, 2018 (Released:2019-01-09)

近年、教育現場においてサポートを行う、教育支援ロボットに対する注目度が高まっている。従来研究において、ロボットは学習者に対して問題の解き方や学習方法の教示のみを行う。しかしながら、学習者がロボットから教示を受けるだけでは、学習者は問題に対して熟考することが難しい。そのため、学習者は問題に対する応用力や、学習に対する探求心の向上を促せない可能性がある。そこで本研究では、認知的徒弟制理論に基づく教育支援ロボットを開発する。教育学の分野において、認知的徒弟制理論に基づき、教師が学習者に対して支援をすることで、学習者の応用力や探求心の向上が促せると報告されている。本稿では、認知的徒弟制理論に基づくロボットが学習支援を行うことで、中学生に及ぼす効果について検討する。
著者
五味 隆志
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.5, pp.909-930, 1995-10-15 (Released:2017-09-24)
参考文献数
55
被引用文献数
1 4
著者
神田 真 松下 裕 酒井 祐輔
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 (ISSN:18820212)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.793-796, 2015

本研究では、ツエーゲン金沢のボランティア募集サイトの問題点を抽出し、募集に有効なサイトのデザイン特性を考察する。まず、現行サイトには1日のスケジュール図、体験談、およびボランティア属性の情報が無いため、これらの情報を取り入れることで問題を解決する。次に、情報提供に優れたサイトのデザイン特性を抽出するために、スクロール数を少なくしたサイトと階層数を少なくした2種類のサイトを用意し、これらの優劣を閲覧者の視線データとログデータから評価する。その結果、スクロール数が少ないサイトでは、ボランティアに興味を有している閲覧者は情報の仕分けを容易に行うことができ、重要な内容を熟読することが示される。
著者
川上 礼次 マッキン ケネスジェームス 永井 保夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.619-622, 2012 (Released:2013-07-25)

近年爆発的に増加するマルウェアが社会問題にもなっている。マルウェアが増加している理由の一つにパッカーがある。パッカーとはソフトウェアが実行可能な形式のまま圧縮や暗号化ができるソフトウェアである。増加しているマルウェアの大部分がパッカーを用い既知のマルウェアとして検知されないように加工が施されている。そのためパッカーをアンパックし復元することができれば爆発的に増加した亜種に対応することができると考えられている。 現在のウイルス対策ソフトでは特徴量を用いたシグネチャによるパターンマッチングが一般的な検知手法であり、それを補助する形でヒューリスティック検知が用いられている。研究ではヒューリスティック検知の一種のデータマイニング手法を用いたマルウェア検知の前段階処理としてマルウェアのアンパックを行い検知率の向上を図る手法を検討している。 本論文では実際にマルウェアを実行させることによって自らアンパックさせる手法を取り入れ、その結果アンパックしたマルウェアはパックさせたマルウェアより検知率が上昇することを明らかにする。
著者
松本 義之
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会誌 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.115, 2016

<p>コンピュータプログラムが市場動向に対応し,自動的に証券売買や為替取引のための注文を繰り返し行い,金融商品の取り引きを行うことをアルゴリズム取引という.このアルゴリズム取引は,1990年代以降にアメリカの金融取引市場から始まり,日本の金融取引市場でも普及してきている.</p><p>アルゴリズム取引では,コンピュータプログラムが自動的に売買を行うため,1秒間に数千回の頻度で売買を行う超高速取引(High frequency trading : HFT)が可能である.2010年5月にアメリカ・ニューヨーク市場のダウ平均株価が数分間に約1,000ドル下落した後,すぐに元の水準までもどる「フラッシュ・クラッシュ」と呼ばれる現象が起きた.この現象は,アルゴリズム取引が原因の一部であると考えられている.また,東京証券取引所の株式売買システムである「arrowhead」は,売買注文の応答を0.5ms 未満で行うことができるが,その取り引きの6割以上はコンピュータプログラムによるアルゴリズム取引であるとされている.こういったコンピュータプログラムによるアルゴリズム取引が市場の不安定要因になっているとの指摘もあり,欧米や日本では規制を行う動きも出ている.</p><p>アルゴリズム取引には人工知能技術も応用されている.証券取引を行うトレーダーの知識を人工知能に学習させ,人間の代わりに証券取引を行うことが可能となっている.これまでは,トレーダーが市場動向を調査し,その分析結果に基づいて証券投資を行ってきた.人工知能技術による取り引きでは,これらの市場分析をコンピュータプログラムが行い,自ら判断して投資を行う.超高速取引のような短期間の売買だけではなく,長期間に渡る資金運用についても人工知能を応用したコンピュータプログラムによるアルゴリズム取引が利用されつつある.</p>
著者
前野 仁 山川 烈
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.17, no.6, pp.719-734, 2005-12-15 (Released:2017-05-02)
参考文献数
26

小型船舶の動特性は, 船の状態(船速, 載貨状況など)や外乱(波, 風, 潮流による外力)の影響のために大きく変化しやすい.従って, 従来から小型船舶用オートパイロットに用いられてきた固定式PIDコントローラでは, 常に良好な保針性能を維持することは難しいとされてきた.また, 従来の大型船舶用適応アルゴリズムを用いるとしても, 小型船舶ではシステム同定や規範モデルの設定が困難なので, 良好な結果は得られない.本研究は, これらの問題を解決するために, システム同定や規範モデルを必要とせず, オンラインで船の動特性の変化に適応できる小型船舶用適応型オートパイロットの実現を目的とする.本研究では, ファジィ理論を用いた教師無し学習アルゴリズムによって, 適応アルゴリズムを構成する.教師無し学習を用いた適応アルゴリズムでは, 制御対象の的確な挙動評価が必要とされる.先ず, 小型船舶に適した船体挙動評価方法として, 位相面軌跡評価(Evaluation with Trajectory On Phase diagram : E-TOP)法を提案する.次に, E-TOP法とファジィ理論を用いた教師無し学習アルゴリズムを組み合わせた, 適応型オートパイロットを構築する.さらに, シミュレータによる動作検証と, 実船を用いた保針性能比較実験の結果から, 本研究で提案するE-TOP法と適応制御アルゴリズムによる適応型オートパイロットが, 安定して良好な保針性能を実現できることを示す.
著者
小林 敬 延原 肇
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.25, pp.135, 2009

同じカテゴリ内の大量のwebページに対してのソーシャルブックマークからその傾向を把握するために、3次元統合視覚化システム「Bookmark Visualizer」を提案する。Bookmark Visualizerは、階層的クラスタリング手法を用いてwebページの大量の3次元データセットを適切に加工・統合し、1つのグラフ上に取得したデータをプロットする。はてなブックマークの8つのカテゴリから2009年5月2日に取得したSBMデータを用いた実験で、提案システムの有効性を検証する。
著者
石井 康夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第31回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.171-174, 2015 (Released:2016-02-26)

近年のゲーム機市場規模は、2007年にピークに到達した後、2008年のリーマンショックと同時に低下しつつある。世界三大ゲームメーカーのソニー(SCE)、任天堂、マイクロソフトは、それぞれ深刻な問題に直面している。その原因は、リーマンショックの影響はもちろん、それよりもっと重要な原因は、パソコンにおけるゲーム市場の継続的な拡大と、2008年以降、携帯電話やスマートフォンの急速な普及だと考えられる。本論では、近年のゲーム機の利用実態を明らかにし、業界の課題や利用者のゲーム機に対する要望機能等を明らかにするため、生活者に対しアンケート調査を実施して実証的な分析を行った。分析手法は単純集計、因子分析、多重応答分析、数量化理論等の多変量解析手法を採用した。過去の研究を調査すると関連する幾つかの研究がある。しかし、近年急激に普及している最新の機種も含めた研究はなく、さらに既に述べたような研究アプローチに基づく研究は少ない。今回の分析結果から、いくつかの興味深い結果を得ることが出来た。
著者
岡本 真彦
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.2-10, 2001
参考文献数
37
被引用文献数
4 1
著者
徳永 弘子 武川 直樹 寺井 仁 湯浅 将英 大和 淳司
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.889-900, 2013-11-15 (Released:2013-12-19)
参考文献数
15
被引用文献数
2 1

本研究では,3人の会話において,話者が次々と交替する順番交替の仕組みを,参与者らが表出する態度とその解釈から明らかにする.これまでの順番交替の研究は,現話者と次話者との間に交わされる発話や視線の方向など直接観測可能な情報を対象に分析されてきた.それに対し本稿では,参与者の視線や表情,しぐさは自己の内部状態が表出された態度であると捉え,態度の表出と順番交替の関係を明らかにする.そのため,順番交替の直前に表出される「話したい」「聞きたい」などの態度を評定し,続いて,次に自分が「話し手になる」「聞き手になる」役割志向態度と順番交替の関係を定量的に分析する.さらに,役割志向態度による順番交替のプロセスを事例分析する.結果,聞き手の役割を志向した参与者が次話者になる場合があるなど,表出された態度が参与者相互に解釈理解されて,場に適した順番交替が選択されていることが示唆された.この分析の結果は,コミュニケーションの構造が視線や仕草など,観測される個々の行動だけからではなく,それらを統合して解釈される態度によって検討されることが必要であることを示唆するものである.
著者
金久保 正明
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.29, pp.185, 2013

近年,所謂「ことば工学」の一環としてシステムに駄洒落を自動生成させる試みが盛んになり,駄洒落に基づくなぞなぞの生成等,様々な応用の他,面白い駄洒落を自動的に絞り込む方法等も模索されている.一方,形態素解析では入力文に対して複数の形態素解析結果が得られることがあり,このとき意図されていなかった解析結果は駄洒落としてみなすことができる.また,駄洒落とみなせる複数の文の間では,共通する読みの平仮名文字列に於ける双方の単語区切り位置が食い違う場合もあり,これらは意外性の高い駄洒落になると思われる.そこで,本論文では形態素解析を類音に拡張し,文節レベルの変換が可能なシステムを提案する.駄洒落の面白さを高めるため,通俗的な名詞群を基本体言とし,他の単語もそれらと連接する可能性の高いもので揃えた.区切り位置の異なる文が生成され易くするため,短い単語を増やし,特に文頭,文末に来る読み一字の単語を多く登録するような工夫をしている.詳細な試験評価により,一定レベルの意外性,面白さを有する変換文の生成が確認された.
著者
山下 利之 長縄 久生
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.827-835, 2012
被引用文献数
1 1

&ldquo;彼は硬いから,アドバイスを聞いてくれないだろうな&rdquo;,&ldquo;発想の転換ができないのは,頭が硬いからだ&rdquo;,&ldquo;彼は頭が硬いから,説得するのが難しいよ&rdquo;,・・・といったように,&ldquo;硬い&rdquo;という表現は日常よく使われる.心理学における心の&ldquo;硬さ(rigidity)&rdquo;とは,このような,融通がきかない,柔軟性がない,一つの考えや行動パターンに凝り固まっているような心の状態を意味する.硬さはパーソナリティ特性を基本としながらも経験により形成されると考えられている.&ldquo;心の硬さ&rdquo;は,自分の中で固定されたイメージに固執して,就職の選択を自ら狭めたり,柔軟に自分の可能性を吟味できないなど,些細な問題が就職活動の妨げになっていることがある.そこで,就職活動の心理的支援として&ldquo;心の硬さ&rdquo;を測定し,その&ldquo;硬さ&rdquo;の特性に応じてアドバイスをフィードバックする支援ツールを作成した.
著者
長屋 竜治 陳 建軍 髙木 昇
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.91-96, 2012 (Released:2013-07-25)

触図とは,紙などの台紙の表面に凹凸を付けることで,触って理解できる図のことである.視覚に障害を持つ学生が数学や理科を学習する際,触図の利用は必要であるが,触図の作成は簡単作業ではないため,盲学校では必ずしも効果的に触図が利用されているとは限らない.このため,教科書などに印刷された数学グラフを自動的に触図に変換するシステムは触図作成の簡素化に有効である.このようなシステム開発には,数学グラフの認識が必須となる.本文では,数学グラフの認識手法に述べる.特に,破線で描かれたグラフの抽出方法について述べる.また,開発した手法の有効性を計算機実験によって評価する.