著者
小川 進 清原 徹也 阿部 忠行
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.520, pp.135-141, 1995-08-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
25
被引用文献数
3 4 8

街路景観の定量的評価をフラクタルにより試みた. 景観の評価は色彩と形態の2因子で行い, いずれもフラクタル次元を算定した. この結果, 街路景観のフラクタル次元は色彩と形態のいずれも自然景観よりも高く, かつフラクタル性 (相関係数) が低いことが判明した. さらに, CADにより環境調和を考慮した街路景観の修景設計を試みたが, フラクタル性は環境調和を定量的に評価しうる量と考えられる.
著者
野村 尚樹 宮島 昌克 山岸 宣智 藤原 朱里
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.I_1002-I_1012, 2013
被引用文献数
3

近年,我が国では多くの地震が発生し,多くの犠牲者が発生した.地域住民の地震あるいは津波に対するリスク認知が不十分なために被害が拡大したと言われ,多くの地域ではそれらを教訓に自主防災活動に取り組み始めた.しかし,地域におけるリスク認知度に大きな個人差があり,活動の弊害になっていることも事実である.本研究では,2007年能登半島地震を経験した輪島市臨港地域周辺の住民を対象としたアンケート調査を実施し,地域住民の地震津波災害に関する意識を把握し,防災リスクマネジメント研究の1つである防災リスクコミュニケーション研究の基礎的資料とすることを目的とする.
著者
大島 秀則 唐沢 潔 坂之井 和之 青井 透 大森 美香子 平野 景子
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境工学研究論文集 (ISSN:13415115)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.43-50, 2001-11-28 (Released:2011-06-27)
参考文献数
12

The Watarase reservoir is the maximum flatland rservoir in Japan, and is one of the main water resources of metropolitan area. But at this reservoir, musty odorproblem arises frequently by the eutrophication, and it becomes a serious problem in water usage. Though the reed field purification method is being tried as a purification countermeasure, it is also necessary to examine the other method. Kenaf is an annual tropical plant originated from Africa. It is known that kenaf can grow also in hydroculture and that the good activated carbon can be producedfrom the wood-base trunk which can be utilized for the removal of the musty odor. As a result, kenaf may be able to contribute to the water purification in the Watarase reservoir.Then, the author carried out the purification experimentby the kenaf hydroculture system using the reservoir water, and characteristics of the purification were examined.Next they tried to produce activated carbon for water treatment from the core of kenaf. It was found that good activated carbon which removes color and odor (2-MIB) as well as other activated carbons on the market can be produced from kenaf core. Information on the activated carbon was reported.
著者
杉山 和穂 笹谷 康之 小柳 武和
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.287-294, 1987-06-20 (Released:2010-06-15)
参考文献数
8

茨城県にある十王川は、流路延長16.5km、上流の河床勾配1/37、下流の河床勾配1/106で、流量が比較的安定している二級河川である。本研究ではこの十王川を対象に、河川構造物・工作物の建設にともなう河川空間の変化と、河川空間を利用してきた流域住民の行動・意識の変化とが、近代にどの様な関連性を持って推移してきたかについて考察した。その結果、十王川の流域は、昔ながらの川と人との深いつながりがある上流と、石炭洗いの汚濁を契機に川と人とのつながりが薄くなった下流に分かれて、変遷していったことがわかった。また、下流を主とする十王川の近代史は、人々の生活の中に川が深くかかわっていた第一期、水力発電という目的からのみ河川開発が行われた第二期、川が汚水の排水路になりさがり人々の意識が遠ざかっていった第三期、川の再生活動が始まった第四期に時代区分できた。水がきれいだった第一期、第二期に下流の中川根周辺では、落差が大きい等男の子向きの遊びができる男堰、水深が浅く女の子向きの遊びができる女堰があったり、ほていぢくと呼ぶ竹の水防林で、子供が遊んだり、たけのこを採るといった活動が行われ、河川空間の複合利用と使い分けがあった。しかし第四期では、治水、利水、魚釣りといった個別目的に沿って河川改修、利用が行われているが、第一期にみられたような多様な人々の活動を許す河川整備はまだ考えられていない。延長が短い急流河川だから、水質はかなり改善されたが、下流では、人々の川に対する関心は薄らいだままであった。
著者
高橋 修 八谷 好高
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.713, pp.131-144, 2002-08-22 (Released:2010-08-24)
参考文献数
28
被引用文献数
1 1

空港着陸帯の地表面には, 航空機を安全に運用するために植生が施工されており, わが国においては, 植物種として主に芝草類の地被植物が用いられている. そして, その管理業務として年に数回の草刈りと刈り取った草の処分が行われている. 空港では植生の施工面積が広大であるため, 植生管理に要する費用が多大なものとなっている. 本研究では, わが国の空港全般における植生管理の実状を調査したうえで, 空港着陸帯における植生管理のコスト縮減を目的に, 空港緑地に適した植物種について検討を行った. その結果, 維持管理のコストを効率よく縮減させるには, 現在使用されている芝草類に固執することなく, 矮生でほふく性能に優れた植物種を新たに導入する必要があることを明らかにし, そのための有望植物種を具体的に見出した.
著者
山根 巌
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.531-540, 1996-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
18

旅足橋は、木曽川中流の岐阜県八百津町において、丸山ダム [関西電力] の設置に伴う補償代替道路として、木曽川支流旅足川の合流点に、1954年 [昭和29年] に架設された「下路型単径間補剛トラス吊橋」である。支間114m、幅員4.5mで、支間の中央二分の一部分の補剛トラス上弦材を主ケーブルが兼用した、合理的な吊橋である。この吊橋は、アメリカの吊橋の大家D.B.Steinman博士の設計により、1926年ブラジルに架設された南米最大の吊橋Florianopolis橋の型式を導入した特異な吊橋であり、世界で5橋架設されているが、我が国では唯一の型式である。現在は、国道418号線のバス路線の一部として、地域交通の要となっているが、洪水防禦を目的とした新丸山ダム [高さ122.5m] の嵩上げ工事の為に、2002年 [平成14年] には撤去の予定となっている。ここでは、旅足橋のこの型式への選定の背景と、吊橋としての歴史的、技術的な意義を検討して報告する。
著者
小野 一良
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:00471798)
巻号頁・発行日
vol.1959, no.62, pp.56-65, 1959-05-15 (Released:2010-08-24)
参考文献数
11

D51型機関車が8番片開き分岐器の分岐線を通過するときに機関車の各車軸のかたより, 分岐線または基本レールが受ける横圧力その他について計算ならびに測定を行つた。この結果を用いて機関車の乗り上り脱線に対する安全度ならびに分岐器の構造上の強度を検討し, またこの対策を論じた。
著者
田辺 建二 山田 忠史 谷口 栄一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.431-439, 2008-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
27

商品のサプライチェーン全体で生じる現象を記述するモデルとして, サプライチェーンネットワーク均衡 (SCNE) モデルに注目し, 製造業者・卸売業者・小売業者・消費市場の4主体で構成されるSCNEモデルの定式化を示し, モデルの性能の妥当性を検討した. モデルを用いて, 仮想ネットワークに対して, 都市内配送効率化や流入規制などの物流施策の効果を比較分析した. また, 複数の流通段階の利用が可能なSCINEモデルを用いて, 複数の流通段階をもつサプライチェーンネットワークの特性について, 輸送費用やEコマースとの関係の観点から基礎的な評価検討を行った. その結果, 物流施策の影響は施策実施箇所のみならず, SCN全体に波及する可能性が示唆された.
著者
森 健二 谷口 正明
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.775-780, 2007-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
6
被引用文献数
2 2

有効アイドリングストップ時間が5秒であるという新たな知見に基づき、信号待ち時にアイドリングストップを行った際に、円滑性を阻害しないエンジン始動のタイミングを検討した。エンジン始動の条件をいくつか設定し、信号交差点を模擬した戸外の実験コースにおいて様々な条件下における車列の捌け具合を観測した。その結果、先頭から3台目までの車両は、対面信号が青になってからエンジンを始動するのでは遅れが発生することが明らかとなった。しかし、これらの車両にあっても、交差側信号の黄開始をトリガーとすること、または青開始を予告することができればこの様な遅れは生じないことが確認された。
著者
紅林 章央 前田 研一 伊東 孝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究論文集 (ISSN:13495712)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.99-116, 2006-06-15 (Released:2010-06-04)
参考文献数
16

This study is made for demonstrating the construction projects about bridges on Ome-Street in Okutama Town in Tokyo. These can be classified into three periods. In the first period, from 4 to 10 years in Showa Era, the Civil Department of Tokyo Prefecture made the street wide. In the second, from 12 to 13 years in Showa Era, the waterworks bureau of Tokyo City built the street to transport the construction materials of the Ogouchi-Dam. In the third, from 31 to 32 years in Showa Era, the waterworks bureau of Tokyo Prefecture built the street in the areas which were under water by building the Ogouchi-Dam. In the first, six long-span bridges were all different, and short-span bridges were rainforced concrete arch bridges. In the second, three bridges were designed by Masayosi Kabashima, Jun Masuda, Katsutake Naruse, famous technicians of bridges. In the third, five arch bridges designed by Katsutake Naruse and Samon Honma were all different.
著者
松本 修一 朴 泰輝 川嶋 弘尚
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.991-998, 2010 (Released:2017-11-29)
参考文献数
11
被引用文献数
3 3

地球温暖化対策の一手法として,自動車から排出される二酸化炭素量をエコドライブ走行を行うことによって削減しようという試みがある.エコドライブ走行は,発進時における緩やかな加速や,走行時の加減速を減らすなどの運転行動によって低燃費を実現する手法である.エコドライブ走行の有効性に関する検討は,単一車両による評価がほとんどであり,複数台の車群に関しては未だ不十分である.本研究では,ドライビングシミュレータと交通シミュレータを相互接続した実験環境を用いて,一般街路における車両追従時のエコドライブ走行が燃料消費量削減に与える影響などを定量的に評価する.
著者
西野 保行 小西 純一 中川 浩一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.253-258, 1995-06-09 (Released:2010-06-15)
参考文献数
16

わが国における鉄製鉄道橋梁については、トラス橋及びプレートガーダーについては、その記録も多く、またかなり系統的設計がなされたため、その現況ならびに歴史的経緯についても、かなり明らかになってきている。この中にあって、第1次世界大戦のために、大形鋼板が入手しにくくなった時代において、突如として出現したラチス桁は、ヨーロッパにおいてはかなり一般的な存在ではあったけれども、わが国の鉄道用鉄 (鋼) 製桁の流れの中においては、異流に属するものであった。それでもその使用範囲は北海道から中国地方に及んだが、本格的採用とはならず、その後は撤去による減少を重ね、現在は3橋梁を残すのみとなっている。また橋梁架設時の仮桁として使用されたものも現存している。本論文は、その現況から入って、過去の使用状況を中心として、その歴史的経緯を探ろうとするものである。
著者
西澤 泰彦
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.147-158, 1999-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
42
被引用文献数
1

The first dry dock in Japan is No.I Dock of Yokosuka Dock Yard and was built up in 1871 by French civil engineers. After that more than thirty dry docks had been built in Japan until the end of Meiji period. Now one of them is designated as a cultural asset, and another one is registered as a cultural asset by Japanese Government. So we need systematize a history and building technology of them. For that purpose, this paper tries to understand over the general state of them by following three steps. Firstly it makes a list of dry docks built up in the Meiji period, secondly we collect each material of them, thirdly, we visit to see existent dry docks.This paper indicates the characteistics of all the dry docks built in Meiji period from the folowing three view points:1) original technology for building dry docks was introduced by French engineers, 2) most of them were built of stone, 3) some of them are located in specified area, Kanagawa, Nagasaki, and the Inlands Sea.
著者
松原 淳 山川 仁
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.250-257, 1986-06-25 (Released:2010-06-15)
参考文献数
9

大都市の機能のなかでは都心へ集中するものと郊外へ拡散するものがある。このうち郊外へ拡散する離心的機能を見せるものは住宅・学校・工場である。東京圏においては関東大震災以後急速に市街地が拡大したが、それには大正後期から昭和10年ぐらいまでに現在の路線網をほぼ完成した民営鉄道の役割が大きい。そこで本論では太平洋戦争前の郊外宅地開発と学校の郊外移転・増設についてその足となる民営鉄道との関係をを調査した。宅地・学校の郊外立地は交通の便が多大に影響する。そこで民営鉄道が沿線に宅地を開発し、本格的に鉄道と結び付けて宅地の分譲をしたのは大阪の箕面有馬電軌が最初である。東京では宅地開発会社である田園都市株式会社が分譲した宅地の足として鉄道が建設されるという新たな形態が生れた。民営鉄道の沿線開発にはこの二社に代表される二つのパターンがあり、どちらも市街地の拡大に対応したものだった。民営鉄道は旅客誘致策の一つとして学校の誘致を行い、土地開発会社である箱根土地株式会社は「学園都市」として開発を行った。また, 学園が郊外移転の際に資金捻出のために周辺宅地を開発分譲し学園町を作り出した。しかし、東京圏の学園町は欧米の学園都市と違い、ただの「学園のある町」にとどまる場合が多い。
著者
白木 達朗 中村 龍 姥浦 道生 立花 潤三 後藤 尚弘 藤江 幸一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境システム研究論文集 (ISSN:13459597)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.135-142, 2006-10-10 (Released:2010-06-04)
参考文献数
30
被引用文献数
1

本研究は地産地消による環境負荷の変化を評価することを目的とした. キャベツとトマトに着目し, 地産地消によるCO2排出量削減効果を生産と輸送工程を考慮して推計した. その結果, キャベツは年間で12, 000tのCO2排出量を削減する可能性が示唆されたが, トマトは6, 000tに留まった. 生産の時期をずらす旬産旬消の効果を推計した結果, トマトは冬春から夏秋に一人当たり150gの消費量をシフトすることによって13, 000tのCO2削減効果が示唆されたが, キャベツは同程度のCO2削減効果を得るためには2, 000gを夏秋から春ヘシフトしなければならないという結果になった. 農業からのCO2排出量を削減するためには, 産地や季節を考慮した適産適消が有効である.
著者
芝 定孝 平田 雄志 八木 俊策
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
水工学論文集 (ISSN:09167374)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.245-250, 1999-02-10 (Released:2010-08-25)
参考文献数
10

Cloud droplet formation is an important process in water cycle between the earth and the atmosphere. In order to investigate the nonsteady growth of cloud droplets due to the condensation of the atmopheric water vapor on (NH4) 2 SO4 particles, a mathematical model has been constructed and the nonsteady growth has been simulated numerically with use of the mathematical model. The mathematical model is constituted by the conservation laws of water mass and heat energy and the state equation of ideal gas. As the speed of time variation of droplet heat QW is very fast compared with that of droplet mass mw, droplet temperature Ta can be treated as in steady state. The equilibrium droplet size ae is dependent on the 3/2 power of the initial radius aso of cloud condensation nucleus (NH4) 2SO4. The larger as0 is, the more the droplet grows in its equilibrium size ae. It takes much time for large condensation nucleus to attain the equilibrium size ae. It also has been cleared that Kelvin's equation is not always applicable to estimate the cloud droplet siz
著者
紅林 章央 前田 研一 伊東 孝
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究論文集 (ISSN:13495712)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.75-94, 2005-05-15 (Released:2010-06-04)
参考文献数
63
被引用文献数
1

In this study, the authors listed the concrete arch highway bridges that were built in Japan before World War II. And we classified them into the three types of arch bridges, single span, multi span deck types and through type, in addition, arranged chronologically and classified them into the areas, the structures, the designs and the designers. Next we analyzed characteristics of ages, areas, structures and designs of them. Based on this study, we found that those were built in Nagasaki, Kobe, Kyoto and Tokyo City in Meiji Era at first, Aichi and Ehime in Taisho Era, and next, those had made rapid progress though Reconstruction Program in Tokyo after Kanto-Earthquake and Urban Planning in Osaka City, and after that, the techniques of building spread in Kanto and Tohoku. And we made clear that most of spandrel-filled arch bridges were built below about 30m, and about 40 Melan-arches were built, and arch-rib structure as many as arch-ring structure were built, almost arches were built the fixed arch, most arcade-structure of arch-spandrel had been built for 10 years since 1927, and fixed arch-spandrel pediment changed to pasting stones then changed to concrete walls.
著者
神吉 科夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.153-164, 1998-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
33

In this paper, the abolishment of 4 waterworks (Aoyama, Se Dkawa, Mita and Honjo) at Edo in 1722 is chazussed by use of historical literatures on Kyoho Reformation, the disasters (fire, flood damage) occurred during 1590-1722 at Edo and the old maps related to the water supply districts. The abolishment of 3 waterworks (Aoyama, Senkawa and Mita) was carried out for the agricultural development at Musasino hill and in thes water supply districts people could get drinking water by the wells. The abolishment of waterworks (Honjo) was carried out for the reduction of the governmental mense.