著者
磯部 勝孝 坪木 良雄
出版者
日本作物學會
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.347-352, 1998-09-05
参考文献数
23
被引用文献数
1

種々のイネ科・マメ科作物のアーバスキュラー菌根菌接種による生育促進について比較検討を行うとともに, 根の形態およびリン吸収の関係について考察した.実験に供試した作物は, オカボ, コムギ, ソルゴー, オオムギ, シコクビエ, インゲンマメ, シロクローバー, ササゲ, アズキ, ダイズの10種である.調査項目は, 1.アーバスキュラー菌根菌の宿主作物への生育促進効果の違い, 2.根の形態, 3.生育に必要な土壌中の有効態リン含有量である.アーバスキュラー菌根菌の接種による宿主への生育促進効果は, イネ科作物よりマメ科作物のほうが顕著であった.また, イネ科作物はマメ科に作物に比べ, 土壌有効態リン含有量が低くても十分な生育を示した.これは, イネ科作物が, マメ科作物に比べ根毛が発達し, 地上部乾物重に対する根長が大きくリン吸収に有利な根系を有し, 低リン下でも高いリン吸収能を示すため, アーバスキュラー菌根菌の感染による宿主作物の生育促進が小さかったと考えられる.又, マメ科作物のほうがアーバスキュラー菌根菌による生育促進効果が著しいのは, アーバスキュラー菌根菌感染率が高いこともひとつの理由と推察された.これらのことから, イネ科作物とマメ科作物を比較した場合, マメ科作物のほうがアーバスキュラー菌根菌の利用価値が高いと言える.
著者
六反田 収
出版者
イタリア学会
雑誌
イタリア学会誌 (ISSN:03872947)
巻号頁・発行日
no.17, pp.63-77, 1969-01-20

Il Chaucer (1340-1400) fu mandato in Italia come ambasciatore per negoziare problemi commerciali e politici, almeno due volte, e vi incontro gli scritti dei tre grandi trecentisti italiani. L'avvenimento significa non soltanto il primo contatto della letteratura italiana con la letteratura inglese, ma anche l'inizio dello scontro della letteratura francese e la letteratura italiana fatto nell'arena, della letteratura inglese, e pertanto deve essere situato piu precisamente nell' ampia corrente della storia delle letterature europee. Eppure dobbiamo ammettere che questo evento e pieno di punti oscuri, speeialmente a causa della scarsita di prove sicure e della taciturnita del Chaucer con riferimento di cio. In questo articolo l'autore cerca di fare una rassegna generale dell' incidente, discriminando con cura i fatti indiscutibili dalle pure congetture infondate, e inoltre cerca di risolvere alcune questioniderivate dal processo.
著者
小西 幸男
出版者
近畿大学
雑誌
生駒経済論叢 (ISSN:13488686)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.193-216, 2006-03-31

EUは加盟国により構成され,EUの環境政策は環境法を通じて加盟国の国内法へと浸透していく。しかし,各加盟国は独立した国であり,それぞれにおいて国内の政策および法体系によって環境政策および行政を行っていることとEUの環境法政策は詳細の実施を各加盟国の裁量に委ねていることから複層に絡み合う二つの環境法政策の間には整合性の問題が存在する。EUの環境政策における整合性がどのように図られるかを解明することによって,EUの目指す環境法政策とはどういったものであるがより明確になるであろう。本論文ではドイツにおける容器包装例の国内施行例がEU環境法に照らし実施されたにもかかわらず,EUから違反事例であると指摘を受けた事件を考察することで,整合性の問題点を検証する。
著者
永谷 康典 武藤 〓章 佐藤 宏 飯島 昌夫
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
薬学雑誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.106, no.1, pp.p41-46, 1986-01
被引用文献数
5

An improved method for the determination of hydroxyproline (Hyp) in animal tissues has been established by modifying Kivirikko's and KISO methods. This method consists of the oxidation of Hyp by the addition of chloramine T at 0°C for 2 h in 0.5 M borate buffer (pH 8.2) containing 1 M KCl. It was confirmed that Hyp was satisfactorily oxidized to an oxidation intermediate, which was stable throughout the process of the oxidation at 0°C for 2 h. The degree of color development with the colorimetric reagent in this method was 2-3 times higher than that in conventional methods, and the reproducibility was invariably good. The present method is very useful for the microanalytical determination (0.05-4 μg/tube) of Hyp.
著者
林 利彦
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.31-54, 1994
被引用文献数
1

文部省海外学術調査で, パキスタン(1988年)とネパール(1992年)におけるハヤトビバエ相を調査する機会を得た.人糞との係わりの強いParalimosina属について調べた結果, 14種を見いだした.その内, 6種が新種であった.また, P. japonica Hayashiがネパールより初めて見いだされ, P. altimontana (Rohacek)及びP. marshalli Rohacek et Pappの雌が初めて発見された.新種は以下の通りである : P. albipes Hayashi, sp. nov. (ネパール);P. biloba Hayashi, sp. nov. (ネパール);P. cavata Hayashi, sp. nov. (パキスタン, ネパール);P. confusa Hayashi, sp. nov. (ネパール);P. megaloba Hayashi, sp. nov. (パキスタン, ネパール);P. similis Hayashi, sp. nov. (ネパール).なお, P. eximia種群は本属中特異なグループであり, 非常に複雑であるため, 充分時間をかけて再検討する必要があり本論文中には含めなかった.
著者
林 利彦
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.61-64, 1989
被引用文献数
1 1

著者は1988年7〜9月にかけてパキスタンのハヤトビバエ類の調査を行った.今回Opalimosina属を調べた結果, パキスタンから1新種, 2新記録種を発見したので報告する.本属は従来この地域からは知られていなかった.
著者
宗方 比佐子
出版者
桜花学園大学
雑誌
桜花学園大学研究紀要 (ISSN:13447459)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.77-88, 2000-03-31

職業興味の構造に関する研究は,長い間Holland(1966)のRIASECモデルを中核としで展開されてきたが,最近になって2次元モデル,8角形モデル,球形モデルなど,いくつかの新しい理論展開がみられた。本稿では,職業興味構造に関する理論モデルの変遷を概観し,筆者らがこれまでに実施した職業興味調査の結果を,RIASECモデル,2次元モデル,8角形モデルのそれぞれの理論枠組のもとで再分析した。各モデルの適用可能性を検討し,日本の研究に適用する際の問題点を明らかにした。加えて,日本における職業興味研究の今後の課題を提示した。
著者
安永 隆
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.358-361, 1964-07-30
被引用文献数
1

Three days wetting at 20-25℃ of wheat eals at "hard dough" stage resulted in the increases in the activity of proteolytic and amylolytic enzymes and in sulfhydril content, which were available for approximate estimation of the susceptibility of various wheat varieties to wet damage, if the test plants had not been wetted for some days preceding the treatment. By this procedure, some varietal differences in susceptibility to wet damage were shown. Among the nine varieties examined, Aoba-Komugi was more, and Norin No. 50 was less susceptible than the others. On varieties having stronger inclination to sprout under humid climate, more rapid increase in the activity of α-amylase occurred by the moist treatment than on those showing less sush characteristics, while such trend was not found in the activity of proteolytic enzyme.
著者
比屋根 真一 真境名 元次 比嘉 明美 儀間 靖 新里 良章 生駒 泰基
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.74, pp.39-42, 2008-05-15

沖縄本島南部地域のサトウキビ畑における曝気処理水の散布時期と量を求めるため,ジャーガルにおいてタンクモデルを適応した.本モデルによる土壌水分量のRMSEは2.5%であり,タンクモデルによる土壌水分量や水収支量の推定は可能であると判断した.過去30年間の降水量をタンクモデルに入力し,作土層からの浸透水の発生時期を検討すると,梅雨時期の5〜6月と台風等の豪雨が認められる8〜9月に多く認められた.月あたりの浸透水量と降水量の関係を検討すると,両者の間に統計的に有意な正の相関関係が認められ,浸透水量=0.8061×降雨量-71.776の関係式が得られた.この式から浸透水が認められない降水量は89mm/月となった.日あたりの降水量と浸透水量の関係から,土壌水分の違いによる作土層から浸透水が認められない降水量は,初期しおれ点付近では27.2mm/日,圃場容水量から数日後のそれは4.5mmとなった.以上より,タンクモデルを用いてジャーガルにおける曝気処理水の散布時期と量が明らかとなった.