著者
権田 克己 酒井 三四郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学
巻号頁・発行日
vol.94, no.357, pp.17-24, 1994-11-21
被引用文献数
1

ソフトウェアの保守やプログラミング教育などではプログラムを理解する作業は大きな負担となっている。この過程を支援する何らかの機構の構築は有用性が高い反面、複雑な問題でもある。本稿では、初等プログラミング教育で扱われる基本的なプログラミング技法をソースコードから抽出することを目的とし、その枠組と抽象概念生成過程について検討する。すなわち、本手法ではソースコードを各命令と基本的に一対一に対応する概念部品と制御, データフロー情報を表現した概念部品とに変換する。その後、これらの概念部品を組み合わせることにより新たに高次の抽象概念を生成する。部品化したフロー情報を使う抽象概念の生成過程について検討を行なう。
著者
荻原 哲也 上野 晴樹
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.133-134, 1995-03-15

我々は,約10年をかけてプログラミング教育向きの統合型知的プログラミング環境INTELLITUTORの開発を行ってきた.理系大学におけるアルゴリズム中心型のプログラミング教育の中で利用されることを意図している.主として,Pascalによるクイックソートプログラムを例題として,システム開発や評価を行ってきた.INTELLITUTORシステムは,プログラム入力支援システムGUIDE,論理ミスの検出,意図の推定,訂正の助言を行うプログラム理解システムALPUS,および,プログラミング知識の教授を行う知的CAIシステムTUTORから構成される.一方,近年,C言語がパーソナルコンピュータ,ワークステーションなどの小型コンピュータの世界で広く普及しつつあることを背景として,Pascalに代わってCの教育が行われるようになってきた.こうした背景に対応するために,INTELLITUTORを両言語対応に拡張しつつある.これにともなって,サブシステムであるALPUSも拡張を行っているが,その方法として,両言語で書かれたプログラムを一度言語独立な抽象表現に書き換えてから理解処理を行うやり方を採用した.本稿では,C言語プログラムを抽象化する方法とその能力の汎用化について報告する.なお,C言語はANSICとする.
著者
蒲池 正幸 程 京徳 牛島 和夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.199-200, 1995-09-20

ソフトウェアを開発,保守する際にはプログラムの振舞いを理解することが必要となる.プログラム中の各部分の理解を積み書ねて,プログラム全体としての動作を理解しなくてはならず手間や時間,そして経験や勘を要する作業となっている.これがプログラムの開発,保守を困難にしている大きな要因の1つだと考える.プログラムの理解を助けるための良い道具があれば,ソフトウェアの開発や保守の手間や時間を大幅に減少できる可能性がある.プログラム依存グラフはプログラムの理解を支援するのに有効だと考える.プログラム依存グラフとはプログラム中の文間に存在する依存関係を有向枝として表したグラフである.プログラム依存グラフは,デバッグ,プログラムの理解,保守,テスト,複雑さ評価などの幅広い応用が可能である.例えばデバッグなら,プログラム依存グラフを使うことでプログラムの中で誤りに関係する箇所だけを抽出し調べるといったことが可能になり,作業を効率化できる.さらにプログラム依存グラフを可視化することで,プログラム中の文間の関係が一目で分かり,プログラムの構造が理解しやすくなる.本研究ではプログラム依存グラフを可視化し,これをデバッグやプログラム理解などのソフトウェア開発の支援に応用する.
著者
神保 至 佐藤 徳幸 大熊 義嗣
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.203-204, 1995-09-20

企業のソフトウェア開発部門では、新規ソフトウェアの開発と比較して、既存ソフトウェアの保守作業工数が増大する傾向にある。これは、そのソフトウェアの不完全な仕様書しか残っていないために、多くの時間がそのプログラムの理解作業に費やされていることが一因である。そのために、最近注目を集めているのがリバースエンジニアリングである。しかし従来のリバースエンジニアリング・ツールの多くは、プログラムに対して構造的な分析のみを行ない、制御フロー図やデータフロー図などを出力するものであった。すなわち、保守作業自体を実施するのに有用な情報が得られる反面、そのプログラムが全体としてあるいは部分的に、どのような機能を果たすプログラムであるか(仕様情報)はわからなかった。このような仕様情報を出力するためには、プログラムの意味的な理解を行なわなければならない。そこで本稿では、プログラミング教育を主な目的とした、アルゴリズムに基づくプログラム理解手法をリバースエンジニアリングに応用し、C言語プログラムのソースコードから設計仕様書レベルの情報を導出するプログラム理解システムについて述べる。
著者
金子 崇之 深澤 良彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス
巻号頁・発行日
vol.98, no.558, pp.9-16, 1999-01-22
被引用文献数
5

デザインパターンと呼ばれる、オブジェクト指向ソフトウェアを設計する際の経験のパターンが注目を浴びている。このデザインパターンに従ってプログラムを書くことは、プログラム理解、再利用、保守を容易にする。しかしながら、このデザインパターンに従って書かれていない既存のプログラムも数多く存在する。本研究では、デザインパターンを意識せずに作成されたプログラムから、偶然利用されたデザインパターンや、少しの修正によってデザインパターンとなるようなクラス構造を抽出する。ソースプログラムのみを入力とし、クラス内マッチング、クラス間マッチングという二つのマッチングを用いて抽出を行う。これによりデザインパターンのメリットをデザインパターンを意識せずに作成されたプログラムに対しても与えることが可能となる。
著者
小西 達裕 鈴木 浩之 伊東 幸宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.83, no.6, pp.682-692, 2000-06-25
被引用文献数
8

本論文では, プログラミング演習における教師支援を目的として, プログラム理解技術の応用により学習者のプログラムを自動的に評価する手法を提案する.学習者プログラムの評価はプログラムの正誤だけではなく, 教師が演習問題を出題する際の教育目標を満たすか否かに基づいて行う必要がある.そのためにまず, 教育目標は演習問題の解答プログラムの標準アルゴリズムとして表現可能であることを示し, その具体的表現手法として拡張PADを提案する.拡張PADは処理順序の任意性やある機能の実装方法の任意性を陽に表現できるため, 教師が記述の詳細度を教育目標に応じて調整できるという特徴がある.次に学習者プログラムと拡張PAD形式で記述されたアルゴリズムの照合手法を提案する.最後に提案した手法に基づいて試作システムを構築し, 初等プログラミング演習のモデルコースを想定してシステムの実用性に関する評価実験を行った結果を報告する.
著者
大場 克彦 井上 信介 二木 敬一 金戸 孝夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.187-188, 1990-09-04

抽象データ型を用いて、代数的仕様記述法で得られるのと等価な木構造図が得られることを示した。この木構造図は、トップダウン設計法で作成するのと同じ手順で作成できるので、従来のプログラミング手法に慣れたプログラマでも、難解な理論を意識しなくても作成することが出来る。しかも、厳密に意味が定義された形式性を有している。このため、この木構造図を使って検証やソースコードの生成が可能である。一般にプログラムが順次、選択、反復の3つの制御構造の組合せで表現できることはよく知られている。抽象度が高いレベルでは順次処理だけでプログラムの構造を表現できるが、具体化した詳細な表現をするためには、選択や反復の制御構造が必要である。文献[1]で示した方法は、抽象度の高いレベルでの可能性を示したもので、より具体的な記述を可能にするためには、選択や反復などの制御構造を含めた記述を可能にする必要がある。本論ではこの点について論ずる。
著者
大場 克彦 金戸 孝夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.185-186, 1990-09-04

信頼性の高いプログラムを開発する手法の1つとして、代数的仕様記述法が注目され始めている。しかし、逐次処理型の実用レベルのプログラムの仕様を、平均的プログラマが代数的仕様記述法を用いて書くのは難しい。平均的プログラマが利用できるようになるためには、難解な基礎理論を意識しなくても、定められた手順に従って記述すれば、厳密であいまいさのない形式的な仕様が得られることが必要である。これを可能にするために、抽象データ型を用いたプログラム設計法について検討した。
著者
大場 克彦 湯浅 太一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. PRO, [プログラミング]
巻号頁・発行日
vol.95, no.92, pp.21-26, 1995-09-19

プログラムの可読性を高め、アルゴリズムの理解を容易にする一方法として、入出力を明確にしたブロックの階層構造で、プログラムを構成することを提案する。まず、データの流れを明確にするブロック化の基準について考察し、プログラミング言語に望まれる機能を提案する。具体的にPASCALにこれらの機能拡張を行い、本提案を具体例に適用してアルゴリズムの理解のしやすさを評価する。
著者
平野 泰宏 三浦 史光 武田 英昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.185-186, 1993-03-01

データ量nの変化に柔軟に対応でき、検索時間がO(n)となる索引方式であるExtendibIe Hash,Linear Hashなどの動的ハッシュ法が種々提案されている。Extendible Hashはエントリの追加/更新によって溢れたバケットを必ず分割するため、溢れたバケットが分割されるとは限らないLinear Hashよりも安定した検索速度が得られる。しかし、ExtendibIe Hashでは、バケット分割の際に多くのディレクトリエントリを更新する必要があり、クリティカルセクションが長くなるため同時実行性が低下するという欠点があった。本稿では、Extendible Hashを改良し、同時実行性を高めた新しい動的ハッシュ法を提案する。
著者
陸紹珩 著
出版者
聚精堂
巻号頁・発行日
1910
著者
湯田 豊
出版者
神奈川大学
雑誌
語学研究
巻号頁・発行日
vol.4, pp.49-83, 1981

I, 3,1-21。ここでは神々と鬼神たちの争いにおいて「口のなかの息」がウドギータとして鬼神たちを破滅させることが述べられている。人間の感覚器官の機能はすべて悪によって貫かれているけれども, 口のなかの息だけは悪によって貫かれず, 死を超えて存続している。I, 3,1-7において, われわれは口のなかの息がウドギータとして悪・死を滅する呪術性をもっていることを知っている。I, 3,8-21において, われわれはウドギータとしての口のなかの息が死を超えていることを確認することが出来る。口のなかの息, あるいは生気は, アートマンの先駆思想である。そして, この生気がウドギータであることを知る人は食物を食うようになると言われる。Ya evam veda(このように知っている人)は悪, すなわち, 死を征服するという思想が当該箇所のテーマである。I, 3,22-28。ここでは, サーマン(=ウドギータ)は生気として讃美されている。ここでもまた, サーマンを生気であると知っている人は願望を成就することが出来る。ウパニシャッドの特徴の一つは, 知識は力であるという思想である。しかし, それと並んで重要なことは, 不死への希望が認められることである。I, 3,28において, われわれは「わたしを死から不死へ導け!」という祈りがウパニシャッドの中心思想であることを認めなければならない。「わたしを不死にせよ!」(amrtam ma kuru)という祈りこそ, まさにウパニシャッドの理想である。
著者
湯田 豊
出版者
神奈川大学
雑誌
語学研究
巻号頁・発行日
vol.3, pp.121-156, 1980

I, 1,1-2。ここでは, 馬祭祀が問題になっている。馬祀祭に適した馬の頭はあけぼのであるという文句を始めとして, ここでは馬の身体の諸部分と自然現象・自然界との事物との同一視が説かれている。その際, 注意しなければならないことは, 馬と諸事物・諸事象が決して同一ではなく, 両者がある一点において共通していることが示唆されていることである。ここでは, AとBが同一であるということが述べられているのではない。AはBではない。AとBとは決定的に異なっている。ウパニシャッドは, AとBに共通した特定の項目を探求し, それを見いだそうと努めた。わたくしは, 若干のテキストおよびシャンカラの注釈に拠って, 初期ウパニシャッドにおける思考方法を明らかにしようとした。I, 2,1-7。ここでは, 馬祀祭との関連において, 世界の創造が説かれている。ここの箇所で真にユニークなのは, 「初めに」(agre) という表現である。世界の起源は, ここでは飢えとしての死である。死によって創造された世界は, 当然, 死自身から「流出」(srj) したのだから, 死によって制約されている。死にとって最高に特徴的なのは, 時間 (kala) である。われわれのウパニシャッドにおいては, 歳 (samvatsara) が時間の象徴である。すべての事物は死のなかから産み出され, 時の激流に棹さしている。世界存在は死をその本質としている。世界の起源は, 飢えとしての死のなかに求められる。死が人間存在の淵源であることを知ることが, ウパニシャッド的な認識である。それゆえ, 「死はその人の自己になる」(mrtyur asyatma bhavati) という表現は, 死が世界存在の淵源であることの端的な認識にほかならない。ウパニシャッドは, 人間存在が時間によって制約されている事実を実存主義的に解釈しようとしているのである。
著者
羽多野 一磨 大島 裕明 是津 耕司 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.176, pp.157-162, 2004-07-06

近年P2Pネットワークが注目されて久しい.P2Pネットワークはサーバクライアントモデルに比べて,情報共有が容易なモデルであると考えられる.しかしながら,そこでの情報検索は検索の高速化という側面においては研究が盛んであるものの,情報検索という面においてはファイル名とクエリとのマッチングという原始的な手法が主であり,十分とはいえなかった.このため本論文ではP2Pネットワークにおける検索についての問題点を発見し,従来より柔軟な検索手法について提案する.
著者
羽多野 一磨 大島 裕明 是津 耕司 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.71, pp.199-205, 2004-07-13

近年P2Pネットワークが注目されて久しい.P2Pネットワークはサーバ・クライアントモデルに比べて,情報共有が容易なモデルであると考えられる.しかしながら,そこでの情報検索は検索の高速化という側面においては研究が盛んであるものの,情報検索という面においてはファイル名とクエリとのマッチングという原始的な手法が主であり,十分とはいえなかった.このため本論文ではP2Pネットワークにおける検索についての問題点を発見し,従来より柔軟な検索手法について提案する.Recently, P2P network has been drawing attention. It is easier to share information on P2P network model than on server-client model. However, almost all researches study on improvement in the speed of retrieval. On the aspect of the information retrieval, matching file name with query is major, but it is very primitive and not enough to retrieve information efficiently. So, we find the problems of information retrieval on traditional P2P network, and we propose the system which provides more flexible information retrieval than one in the past.
著者
佐竹 聡 川島 英之 今井 倫太
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.85, pp.49-55, 2004-08-04

本稿の目的は、HTMLファイルの情報を人間へ提示するブラウジングロボットの開発である. ブラウジングロボットには以下3つの機能が必要である. 機能1は、ロボットの身体動作および発話内容をHTMLファイルから生成する. 機能2は、ロボットが情報提示するメインコンテンツをHTMLファイルから切り出す.機能3は、リンク情報の検出・提示である. 本稿では、この3つの機能を持つブラウジングロボットシステムCOSHORを提案する. 機能1を持つため、ロボットの身体動作は、キーワードマッチングで定義された行動から選択される.機能2を持つため、メインコンテンツを抜き出すフィルタ関数がWebコンテンツごとに定義される. 機能3を持つため、COSHORはリンクの存在を提示する身体動作を持ち、センサ情報をトリガとしてリンク先のHTMLファイルを提示できる.The purpose of this paper is to develop a HTML browsing robot system. A browsing robot requires follwoing three functions: (1) The robot can create motions and contents of utterances from a HTML file. (2) The robot can retrieve the main contents of a HTML which is exhibited. (3) The robot can detect and exhibit link information. To realize these three functions, this paper proposes COSHOR. (1) COSHOR selects its motion from defined motions by using keyword matching. (2) COSHOR has filter functions for each Web content. This filter function retrieves the main content from the content. (3) COSHOR has the motion which exhibits link information and the sensor detection function which triggers reading new referred page.
著者
中川 俊二 吉村 睦夫 永田 [チカ]子 松岡 茂 池見 酉次郎
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.217-227, 1981-06-01
被引用文献数
1

Spontaneous regression of cancer (SRC) was classified according to the definition by Everson and Cole in 1966 and it was decided to recognize as the proper cases those which met the following requirements. 1) The reduction of a cancer which has been pathohistologically confirmed. 2 ) The reduction of a cancer in spite of unsatisfactory therapy or in the absence of any anti-cancer therapy. 3 ) The long survival of the host body due to extremely delayed progress or prolonged arrest of cancer with no rapid growth of a malignant tumor. 4 ) The long survival of the host body with no cachectic change of cancer in the presence of some anti-cancer therapy or the death of the host body after long survival due to some cause other than cancer. We have collected 35 cases of SRC. We studied each case from pathohistological findings and immunological characteristics (mainly digestive cancer patients) and found some interesting facts. The SRC cases are all primary cancers identified as 17 digestive cancers, 6 lung cancers, 4 vocal cord cancers, 2 liver cancers, 2 rectal cancers, and others. 54. 3% were males whereas 45. 7% were females. The classification of cancer according to histological findings are as follows ; 19 adeno carcinoma, 8 squamous cell carcinoma, 2 hepatoma, 2 carcinoma simplex, 2 scirrhous carcinoma, 1 undifferentiated carcinoma and 1 osteosarcoma. Now* we would like to review pathohistological studies of the organism's reaction to cancer. Watanabe stated that the degree of the lymphocyte infiltration of gastric cancer stroma and the histiocyte reaction of regional lymphocytes are related to the prognosis of cancer (lymphoid stroma). We found many cases of lymphoid stroma as the result of our histological study of the SRC in digestive cases. Psychological evaluation revealed that they had marked tendency to repress their feelings. But after they knew they had cancer, they stopped their bad habits completely and started to live a meaningful life on a day-to-day base by doing service to their surroundings. This can be called what Booth says " an existential shift." It was characteristic of these cases that the patient showed no sign of depression, fear of death and loss of meaning of life after they found their cancer.