著者
藤沢衛彦, 二反長半 編著
出版者
東京創元社
巻号頁・発行日
vol.1, 1961

北海道から九州,沖縄まで,地方別に伝説のかずかずをそれぞれ歴史伝説,町や村の伝説,物語伝説,わらべうた伝説に類別して収録。 (日本図書館協会)
著者
町田 奈緒士
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人間・環境学 = Human and Environmental Studies (ISSN:09182829)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.17-33, 2018-12-20

トランスジェンダーとは, 自らがある性別に属しているという自己イメージを意味するジェンダー・アイデンティティが, 出生時の性別に一致しない状態として定義されている. 従来のトランスジェンダーに関わる研究では, 性ないし性別違和は, 個人の内部にあるものとして語られてきた. しかしながら, 性とは, 他者との関係のうちに立ち上げられてしまうような側面があるのではないだろうか. 本論文は, 性ないし性別違和を関係論的な視座から捉え直すことを目的とし, 対話的自己エスノグラフィと語り合い法というアプローチを用いて調査を実施した. その結果をもとに, <器>という記述概念を導入し, それと類似概念との整理を行い, 他者とのあいだでどのように性別違和が体験されるのかについて論じた.
著者
鈴木 忠 井清 武弘
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
資源と素材 (ISSN:09161740)
巻号頁・発行日
vol.106, no.3, pp.139-143, 1990-03-25 (Released:2011-01-27)
参考文献数
5

For the purpose of more effective underground communication, UHF radio wave propagation along underground gallery was discussed both experimentally and theoretically. From the experimental results, it became clear that the higher frequency bands, i. e. more than 500 MHz, were favorable for underground use by the reason of the lower propagation loss. To establish the propagation model of UHF radio wave theoretically, both the simple geometrical image source method and the characteristic equation method were discussed to allow for gallery conditions such as timbering methods, cross sectional area and others. Reasonably good agreements were observed between experimental results and theoretical calculation which is based on the simple geometrical image source method.
著者
影山 穂波
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.71, no.9, pp.639-660, 1998-09-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
55
被引用文献数
4

本稿は港北ニュータウンの荏田地区を研究対象として,居住空間が形成される過程をジェンダーの視点から分析した.港北ニュータウン開発では市民参加が目指されたが,地権者は基本的に男性の世帯主であるため,女性が参加する場は用意されていない.区画整理後に入居してきた人は,ほぼ一定の年齢層と所得階層の住民である.彼/彼女たちの居住空間の形成への関わりの一つに地域活動が挙げられる.対象地域では,ライフステージに応じて居住環境に焦点を当てた地域活動が展開されており,地域ネットワークを拡大し,ニュータウンの発展段階に沿って発足・発展・消滅することで,居住空間形成に寄与してきた.その地域活動で中心的な役割を果たしてきたのは主婦である.彼女たちは日常の生活時間・生活空間でジェンダー役割を担い,さまざまな制約を受けながらも,地域活動において自分自身の存在価値を認めるために自分の時間を捻出し,活動に参加している。
著者
久保田 正人 徳田 茂史 谷口 真 野口 泰
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.505-510, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
8
被引用文献数
1

熱や濃度系性能を目的関数にできるCFD逆解析技術を新たに開発した.独自開発手法にスカラー輸送の定式化を加え解法を改良することにより,定常/非定常を問わず熱伝達量や成分流量などの性能に対する表面形状変更感度分布の算出を可能にした.エンジン吸気系ガス分配性能向上などの実機部品で設計への有効性を実証した.
著者
ゲーマン・ジェフリー ジョセフ 飯嶋 秀治 小田 博志 マーティン カイリー・アン ルアレン アン エリス バヤヤナ ティブスヌグエ (汪 明輝)
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、最終報告書の編集にアイヌ民族当事者たちのインプット・フィドバックも含め、当事者たちの声を研究プロジェクトの中心に据えること=アクション・リサーチ研究を目指してきた。先住民族による合同研究会を継続的に実施することにより、先住民族アイヌの「知」を規定する様々な要因を特定できた。また、先住民族同士の合同研究の在り様に関する斬新な理論・方法論を発見した。このようにアイヌ民族の「知」を規定する社会的構造と文化伝承のメカニズムの両面を同時に取り入れた研究として、本研究はこの国初と言って良いであろう。国際発表をしたところで、研究方法は称賛され、注目もされている。
著者
安藤 百福
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1230, pp.30-33, 2004-02-23

45年前、大阪の民家の片隅で生まれた1つの商品が、今年度、過去最高の販売を記録した。日清食品の「チキンラーメン」。即席麺という、日本から世界に広がった一大産業の端緒となった。創業者の開発魂と執念は、日清が業界の王者となった今も絶えることなく社内に息づいている。飢えたように独創的な発想を求め、いまだ続くデフレに抗って基幹ブランドの価値を死守する。
著者
安藤 百福
出版者
関西経済連合会
雑誌
経済人 (ISSN:09108858)
巻号頁・発行日
vol.36, no.12, pp.p56-59, 1982-12
著者
金子 充 臼井 浩子 宇田 詩織 大池 寿人 落合 彩映 神﨑 啓慎 検見﨑 誠矢 山田 南帆 守口 剛
出版者
日本マーケティング学会
雑誌
マーケティングジャーナル (ISSN:03897265)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.20-37, 2015-09-30 (Released:2020-05-12)
参考文献数
25

近年,「○○女子」,「××男子」というラベリングを用いて,特定の趣味や嗜好を有する消費者を呼称することが多く見られるようになった。本稿では,これらのラベリングにより,消費者の消費障壁が低くなるのか,また,消費意向が高くなるのかを検証した。調査の結果,「◯◯女子」,「××男子」というラベリングにより,おおむね消費障壁が下がることが明らかになった。ただし,消費対象となる製品や消費行為の性別イメージが弱い時には,その効果は小さく,また,反対に消費障壁を高めてしまう可能性がある。また,他の消費者と一緒に消費する時や消費頻度が高い時に,ラベリングの効果が大きい傾向が見られた。本稿の結果から,「◯◯女子」,「××男子」というラベリングの効果は一様ではなく,マーケティング・コミュニケーションのターゲティングをより精緻に考える必要があることが示唆される。