著者
三輪 宗弘
出版者
九州大学附属図書館
雑誌
九州大学附属図書館研究開発室年報 (ISSN:18813542)
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.6-11, 2016-08

テキサス大学オースティン校ブリスコセンターでエクソンモービル資料の調査を行った.スタンダード石油会社やソコニーバキューム社の関係の企業資料が一括して寄贈され,利用できる.テキサスの石油やテキサスの政治や産業に関する資料も収集されており,充実している.写真のコレクションも膨大であり,積極的に集めている.テキサス州の地域資料の蒐集の拠点になっている.ジャズ音楽や米国の数学者のコレクションなど特異な分野でのコレクションもある.ジョンソン大統領図書館も隣接しており,池田勇人内閣,佐藤栄作内閣時代の日本関係資料やベトナム戦争関係,公民権運動の資料が公開されている.機密解除されていない資料も多い.
著者
松原 繁夫 伊奈 祐輔
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

クラウドソーシングにおいて,難易度に差がある複数種類のタスクが存在するときに,ワーカがどのタスクを選択するかをモデル化する.
著者
芥川竜之介 著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1917
著者
大野雑草子編
出版者
博友社
巻号頁・発行日
2007
著者
曽和 具之 籾井 雄太 柴田 あすか
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.143-143, 2011

本研究は、イベントやワークショップにおいて、主催者および参加者が各々の学びの体験を振り返り、共有することを援助するメディアツールについて、考察した。研究の特徴としては以下の3点が挙げられる。(1)ワークショップの進行と同時並行で撮影・編集作業を行っている。(2)ワークショップの最後に上映し、体験をその場で振り返ることができる。(3)インターネットに公開し、主催者および参加者が体験の意味づけを長期間にわたって行えるようにしている。 具体的事例として、2011年2月2日から13日に行われた、「第14回文化庁メディア芸術祭協賛展先端技術ショーレース2011」における記録を挙げる。
著者
高村 仁知 山口 智子 林 恵里奈 藤本 さつき 的場 輝佳
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.50, no.11, pp.1127-1132, 1999

スパイスと野菜・肉類を調理して, カレーライスを作るまでの各過程におけるラジカル捕捉活性の変化をDPPH-HPLC法により解析した.カレーに用いられる15種類のスパイスのスクリーニングを行った結果, すべてにラジカル捕捉活性がみられ, 特に, クローブ, オールスパイス, シナモンに高い活性がみられた.野菜類と比較してもその活性は同等以上であった.カレーの調理過程では, 野菜・肉を合わせた具では加熱により活性が増加した.一方, 調合スパイスでは加熱により活性の減少がみられた.カレーではスパイスだけでなく野菜もその活性に大きく寄与していた.本研究のカレーライス1食分は363μmol Troloxeqの活性を有し, カレーライスの全ラジカル捕捉活性に対するスパイスの占める割合は, およそ45%であった.
著者
高岡 朋子 大信田 静子
出版者
北翔大学
雑誌
北海道女子大学短期大学部研究紀要 (ISSN:02890518)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.37-48, 1999

高齢化社会を迎えるにあたり,高齢者が健康的な日常生活をおくるための「装い」の問題は重要である。しかし高齢者の被服はその購買力の弱さから冷遇されており,快適な衣生活を送るのには不充分である。そこで高齢者の体型の変化や機能の変化に対応し,シルエットやデザインも考慮した被服すなわち「高齢者に優しい衣生活」を目指し,基礎的研究として60歳以上の高齢健常者を対象に,購入した服種,既製服に対する問題点と要望,および被服をどのように捉えているかの意識調査を行った。結果を以下に述べる。1)高齢者の被服を取り巻く環境としての基本属性の質問をする。被験者145名で男女別内訳は男性60名,女性85名,年齢は60歳以上で30名,70歳以上38名,80歳以上5名であった。家族構成は夫婦2人暮らしが73名で50.3%,高齢者の全国平均と比較して高い数値を示した。もともと北海道の一世帯人数が少ないこと,被験者が都市近郊に居住している健常者であったことなどが原因として考えられる。つぎに仕事の有無では無職が100名と多く,この人達は公的年金で生活していると考えられるが医療費は2万円以下,趣味にかける費用として5千円から1万5千円までが多く,被服費はおよそ1万5千円程度かけていると思われる。2)被服の購入時期は「目的はなく欲しいと思ったときに購入する」が38.5%で最も多く,男女差として「行事の時に購入」がわずかに女性が多かった。購入方法では,女性は「自分で購入」が多く,男性は「配偶者と購入」が多く,男女差が見られ被服の調達は主に女性が担っていることが分かった。3)ここ一年間で購入した服種は,男性は「ズボン」「ポロシャツ」,女性では「ブラウス」「ズボン」であった。男性にポロシャツが多いのは仕事をしていないから,よりカジュアルなスタイルを求めているためと思われる。一方女性のシャツは着安いが,下着感覚という発想からか高齢者はブラウスが多かった。4)サイズ的には普通体型が多いが,60歳以上の体型区分は定められていないため,男女共に周経項目,長経項目に対するサイズの不適合が多く,既製服に対する不満度は高かった。特に女性は周経項目がきついという高齢者が7割以上をしめていた。5)高齢者の被服行動では,「無難な色彩の洋服を着用」し「その場にふさわしい服装をこころがける」に高い評価が現れ,つぎに高い評価の「上下の組み合わせを考えて幾通りにも着用」「洋服の趣味ははっきりしている」などにより,高齢者は慣習性を重視しながらも,おしゃれで賢い被服行動をしていた。さらに高齢者の好みに合う洋服は少なく,年寄り扱いされることへの「抵抗感」もあることがわかった。男女差の特徴としては,女性のほうが被服の心理性に関する項目に高い評価があり,「装い」に対する意識が強いことが判明した。6)既製服に対しては「保温性,通気性があり,薄手で軽く体の動きに合う素材」のもので,かつ「扱いが簡単なもの」を要望している。高齢者は身体的特徴に適合した被服すなわち高齢者の身体に優しい被服を望んでいることが分かった。以上高齢者の被服環境の実態と意識を調査した結果,高齢者の被服環境は決して快適なものとは言えず,体型に合わない被服の着用を余儀なくされている。高齢になっても「おしゃれ」心は持続しており,今後高齢化社会を迎えるにあたり,「高齢者に優しい被服」を提供するのには,体型の変化や機能の衰えをカバー出来る柔らかい素材で,サイズ調節のしやすいデザインの既製服の量産が望まれるところである。
著者
原田 勝弘 田中 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1150, pp.99-101, 2014-12-22

ヘッドマウントディスプレー(HMD)を使ったゲームのデモ映像が、2014年の東京ゲームショーで大反響を呼んだ。プレーヤーが大学生の家庭教師になって、女子高生の部屋に勉強を教えに行くという設定の「サマーレッスン」だ。来場者の人気が過熱して、展示が1日で…
著者
MIN Byongseok KIM Seungjong MANDAL Mrinal JEONG Jechang
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.88, no.8, pp.3443-3450, 2005-08-01
被引用文献数
1

Animation video is becoming very popular with the availability of low cost computing resources. The cell animation is a popular method, used for producing animation video. In order to efficiently encode these videos, conventional video codecs, such as AutoDesk Animation Pro FLC, Intel Indeo 5, and MPEG-4 can be used to achieve high compression. However, when cell animation videos are compressed at very low bit rate by these traditional codecs, objectionable artifacts, e.g., false color, blurred contours, and blocking artifact, are severely occurred. In this paper, we propose an efficient compression method for cell animation images. The proposed method employs hybrid coding scheme which includes intraframe and interframe coding modes. The intraframe mode consists of color quantization, adaptive differential pulse code modulation, forward classification, and Golomb-Rice coding. The interframe coding consists of block-based techniques and exploits the characteristics of motion. Simulation results show that the proposed method provides superior performance over AutoDesk Animation Pro FLC, MPEG-1, Intel Indeo 5, and MPEG-4 standards.
著者
重田 美和 増田 洋子 関口 由紀 畔越 陽子
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.41 Suppl. No.2 (第49回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1327, 2014 (Released:2014-05-09)

【はじめに,目的】女性性機能障害(Female Sexual Dysfunction;以下FSD)は,第2回国際性医学国際会議により「性的欲求や興味の障害」,「性的興奮障害」,「オルガズム障害」,「ワギニスムス(腟痙攣)」,「性交疼痛障害」,「性嫌悪障害」に分類されており,その中でもワギニスムスと性交疼痛障害(以下性交痛)は苦痛が大きく,受診動機となりやすい。また,性機能障害は男性に比較し有意に女性に多く,性交痛は男性の4倍以上であることが報告されている(Laumann et al.1999)。ワギニスムスや性交痛の原因は,腟潤滑液の減少,腟の不随意収縮(骨盤底筋群のスパズム),骨盤底筋群のうっ血や慢性的緊張である。先行研究では,理学療法介入により性交痛を有する女性の71%で疼痛が半分以下に軽減,62%で性生活の改善,50%で全体的なQOLが向上したとの報告がある(D.Hartmann et al.2001)。当院の女性泌尿器科ではFSDの治療として理学療法が重要な役割を担っている。しかし,本邦ではFSDに対する理学療法は周知されていないのが現状である。そこで今回は,当院のFSD患者数の推移を調査することと,FSDに対する骨盤底トレーニング中心の理学療法効果について検討することを目的とした。【方法】2006年4月から2013年3月までの7年間に,当院女性泌尿器科を受診したFSD患者と骨盤底トレーニングを受けたFSD患者を対象に,患者数の推移をカルテから後ろ向きにデータ分析した。また,2011年4月から2013年3月の2年間に骨盤底トレーニングを受け,質問票に対する回答の同意と全項目回答を得られたFSD患者11名(平均年齢39.8±10.3歳)を対象に,①Female Sexual Function Index(以下FSFI)日本語版,②Visual Analog Scale(以下VAS),③骨盤底筋群筋力測定(Oxford Grading System:以下OS)④自由回答形式の質問票を初期評価と最終評価で実施,比較検討した。介入内容は,transvaginal palpation(経腟触診)または腟ダイレーター(腟挿入練習として使用する棒状のプラスチック製品器具で4段階の太さがある)を使用し性交痛に対する系統的脱感作療法,骨盤底のマッサージとストレッチング,骨盤底筋群の随意運動および協調運動の学習が主であり,これを月に1回のペースで施行した。また,次の来院までに自宅で行うトレーニングプログラムを指導した。【倫理的配慮,説明と同意】研究の内容を十分に説明した上,同意が得られた者を対象とした。【結果】骨盤底トレーニングを受けたFSD患者は,1年目6人,2年目4人,3年目4人,4年目9人,5年目16人,6年目32人,7年目26人であった。FSFI合計点は指導前平均12.4±9.9,指導後平均23.3±5.9で,「性欲」,「性的興奮」,「腟潤滑」,「オルガズム」,「性的満足」,「性的疼痛」の6つ全てのドメインで初期評価に比較し最終評価では有意に高値(改善)を示した。疼痛評価のVASは指導前平均94.6±3.2,指導後平均41.8±25.0で,初期評価に比較し最終評価で有意に低値(改善)を示した。骨盤底筋群筋力評価のOSは指導前平均2.4±1.1,指導後平均3.8±0.7で,初期評価に比較し最終評価で有意に高値(筋力向上)を示した。自由回答形式による質問では,「精神的にも楽になった」などの意見が多数を占めた。【考察】FSDで受診する患者は年々増加傾向であるが,治療対象となることが十分に周知されているとは言い難く,潜在的FSD患者は多数存在することが推測される。今後積極的な情報提供が必要であると考える。性交痛とワギニスムスはFSDの各症状に影響を与えるとされており,これに対する理学療法介入がFSFI全てのドメインスコアに有意な改善をもたらしたと考えられる。骨盤底筋群の筋力および随意的コントロールが向上したことで筋弛緩効果をもたらし,性交痛の改善に繋がったと推察された。また,骨盤底トレーニングのみならず,問診での十分なカウンセリング,生活習慣の見直しや,自宅での系統的脱感作療法の指導などが性に対する恐怖の脱感作を導き,良好な結果に繋がったと考えられる。【理学療法学研究としての意義】骨盤底トレーニングは,骨盤底機能不全によって女性に特異的に起る様々な症状が対象となり得るものであり,FSDに対しても有効な治療手段の1つであることが示唆された。今後本邦においても理学療法分野として発展させていく必要がある。