著者
喬旦 加布
出版者
北海道大学大学院文学研究科
雑誌
北海道大学大学院文学研究科研究論集 (ISSN:13470132)
巻号頁・発行日
no.12, pp.103-136, 2012

チベット人地域のうち,本稿ではチベット高原東北のアムド
著者
中本 敦 伊澤 雅子
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.111-119, 2013-11-30

亜熱帯に位置する沖縄県には、多数の熱帯花木・熱帯果樹が街路樹や庭木として植栽されている。しかしこのような人為的な植栽が送粉共生系や種子散布共生系に与える影響についてはほとんど研究がなされていない。本研究では沖縄島に多数植栽されているデイゴErythrina variegata L.の花の花蜜分泌と訪花者の訪花の日周変化に関する調査を行った。デイゴは昼行性の鳥類によって媒介される鳥媒花であることが知られているが、沖縄島では鳥類に加えて昆虫類やオオコウモリなどによって訪花されていた。デイゴは朝に開花し、日中にのみ花蜜を分泌し、開花した花の約60%ではメジロZosterops japonicas(Temminck & Schlegel)に代表される日中の訪花者によって、夕方までに花蜜が枯渇していた。花蜜を有していた残りの40%のうち、30%の花でクビワオオコウモリ(Pteropus dasymallus Temminck)の夜間の訪花による花蜜の枯渇が観察された。植栽木は絶滅危惧種であるクビワオオコウモリの都市部での餌資源を補う資源として機能する反面、送粉を担っていたオオコウモリが訪れる機会を他の植物から奪うことで、本来の送粉共生系や種子散布共生系に悪影響を与える可能性がある。熱帯を起源とする脊椎動物媒の植物の多い沖縄県では、街路樹や公園などの植栽には、鳥類やオオコウモリが介在したネットワークを考慮した樹種選定を行う必要があるだろう。
著者
古舘 嘉 フルダテ ヨシミ Furudate Yoshimi
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.268, pp.62-77, 2014-02-28

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第268集『文化における想起・忘却・記憶』三宅晶子 編" Remembering , Forgetting , and Memory in Culture " Report on Research Projects No.268

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著者
津田利八郎 編
出版者
明治協会
巻号頁・発行日
1906
著者
川本 智史
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.74, no.637, pp.697-702, 2009-03-30

This paper will investigate the relationship between the court ceremonies of the Rum Seljuk dynasty and architecture in medieval Anatolia. Until now, the study of the architectural history of the era has concentrated on the records and interpretations of visual elements such as ornamentation of buildings. Here, however, I will employ textual sources to reveal the functional elements of Rum Seljuk-era architecture. The text especially provides us detailed informations on court ceremonies, including descriptions of the buildings and spaces where they were conducted. The lack of written architectural documents in medieval Anatolia enhances the importance of the text.
著者
三好 彰
出版者
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部言語学研究室
雑誌
東京大学言語学論集 (ISSN:13458663)
巻号頁・発行日
vol.36, 2015-09-30

研究ノート Source Materials and Remarks嘉永3年(西暦1850)に編纂に着手したが中断してしまったのが英和辞書『エゲレス語辞書和解』である。中断の理由は一流の英語遣いだった編纂者が次々に起こる外国との交渉事への対応に追われて英和辞書の編纂に手が回らなくなったためと従来簡単に片づけられてきた。ところが見出し語の構成に統一性が見られないし、邦訳語の質がほぼ10年後に刊行された『英和対訳袖珍辞書』と比べて見劣りする。とりわけ言語関係の邦訳からは言語学の理解の低さが目立つ。開国前の嘉永年間では英和辞書を作るだけの英語力が身について居らず、それが『エゲレス語辞書和解』中断の理由と考える。The English-Japanese Dictionary titled "Egeresugo Jisho Wage" was started to be compiled in 1850, but it was not completed. Hitherto it has been believed that the compilers, who were excellent English Scholars in Japan, were too busy in dealing with foreign issue s to complete the dictionary
出版者
毎日新聞出版
巻号頁・発行日
vol.49(37 増刊), no.2702, 1970-08
著者
SPILLMANN Franz
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.48, no.571, pp.196-201, 1941-04-20
被引用文献数
2

本化石はエクアドル國太平洋岸サンタ・エレナ半島, ラ・リベルター附近の崖に露出するデルタ堆積中の化石帶に發見さる。本化石帶の時代はPleistoceneに屬し, 筆者はβ化石帶と呼ぶ。化石帶の厚さ約50cm, アスファルトの存在により化石は茶褐色を帶ぶ。隨伴せる動物群は主として草原性にしてNeohippus・Protauchenia・Smilodon・Protolycalopex・Palaeospeothus・Palaeoodocoileus・Megathrium・Mylodon・數種の小型齧齒類・其他鰐・龜・多數の昆蟲・現棲種の鳥類・蛇・蛙等發見さる。化石は大臼齒を完全に有する左側下顎骨1個及び3個の分離せる下顎臼齒にしてCaviidae科の亞科Hydrochoerinaeに屬す。著者は本化石によりProhydrochoerus sirasakaeなる新屬新種を創れり。現生Hydrochoerus屬は水中及び濕地に棲息し, 短頭, 短躯四肢短し。齒隙は主顎に於て齒列より短し。Protohydrochoerus屬は草原性にして, 頭骨及び四肢長く, 齒隙は齒列より長し。Hydrochoerus及びProtohydrochoerusに於てはlamellaeに狹き連絡あるもProhydrochoerusは純然たるelasmodontなり。齒隙及び齒の構造より見てProhydrochoerusはHydrochoerus及びProtohydrochoerusの中間型なるべし。本稿をエクアドル・エスメラルダス州に於て調査に從事中不幸にも犠牲となりし故白坂虎吉技師の靈に捧ぐ
出版者
Sampson Low, Marston
巻号頁・発行日
1911

2 0 0 0 OA 国史叢書

著者
国史研究会 編
出版者
国史研究会
巻号頁・発行日
1916
著者
長谷部 一気
出版者
香川高等専門学校
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

超対称な高次元の非可換幾何の数理を確立し、それをトポロジカルな物理系に応用する研究を行った。平成23年度は、非可換幾何の高次元、超対称の数理的構築を球、双曲多様体について行った。その数理的研究と並行して、超対称な量子スピン系、非エルミート量子力学への応用した研究を行い、端状態、隠れた秩序といったトポロジー的構造を明らかにした。平成24年度は、超対称な量子スピン系の研究を更に深化させ、量子エンタングルメントといった最近の提案された概念の実現について研究を行った。平成25年度は、非可換幾何をトポロジカル絶縁体(特にAクラス、AIIIクラス)に適応し、その物理を解析した。