著者
杉山 剛
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2013-01

制度:新 ; 報告番号:甲3775号 ; 学位の種類:博士(学術) ; 授与年月日:2013/1/17 ; 主論文の冊数:1 ; 早大学位記番号:新6148
著者
宮下 智弘
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.89, no.6, pp.369-373, 2007 (Released:2008-08-27)
参考文献数
22
被引用文献数
1

スギ挿し木苗と実生苗の多雪地帯における造林初期の成育特性を比較した。互いに近距離に設定され,環境条件も類似している挿し木検定林と実生検定林の組合せを選択した。挿し木検定林には挿し木苗が,実生検定林には実生苗が植栽されている。選択された挿し木検定林と実生検定林の各組合せにおける同一系統の挿し木クローンと実生後代のデータをデータセットと定義し,三つのデータセットを用いて解析した。挿し木苗と実生苗の5年次生存率は同程度であったが,挿し木苗の10年次生存率は実生苗より明らかに低かった。枯死の原因の多くは,幹折れまたは根元折れであった。実生苗と比べ,挿し木苗の根元曲がりと樹高は小さかった。以上の結果から,挿し木苗は根元曲がりが少ないものの,成長にともなって多発する幹折れのために,生存率は低下することがわかった。挿し木苗の劣った樹高成長は,埋雪期間を長期化する。したがって,多雪地帯における挿し木造林は,雪圧による折損被害のため,生存個体数が少なくなる危険性が高いことが示された。
著者
須藤 靖明
出版者
特定非営利活動法人日本火山学会
雑誌
火山. 第2集 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.1-12, 1975-05-01

The western region of the Aso Caldera is well known to display the considerable activity of earthquakes. Then, the seismic observation was carried out during three months from June to August of 1973. The purpose of this observation was to analyze the nature of earthquakes and to get information on the tectonic structure at the western caldera rim. The 21 hypocenters were located below the western region and the central cone of the Aso Caldera, and the focal mechanism solutions were determined from the P wave first motions. The distribution of epicenters was distinguished into two zones, one was the zone striking from the Tateno Valley to the west and another was the zone striking north to south along the western rim of caldera. These two zones intersect each other at the Tateno Valley where the caldera wall is breached. The hypocentral depths of earthquakes occurring in the former zone were deeper than in the latter zone. The focal mechanism solutions implied that the direction of maximum compressive stress was northwest-southeast for the earthquakes occurring in the former zone, on the other hand, for the earthquakes occurring in the latter zone the direction of maximum compressive stress was northeast-southwest. These appearances were suggesting that these zones were undoubtedly equal to the tectonic lines and that the right lateral strike slip was occurred at each zone.
著者
杉田 洋子 田中 美智 高橋 裕子 佐藤 由紀子 山田 寛
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.421-427, 2001-05-15
被引用文献数
3

In our experiment we asked 201 female college/junior-college students as subjects to judge body silhouettes that consisted of all possible pairs of ten female junior-college students' photographs. We analyzed the data of the pair-wised comparisons in terms of multidimensional scaling and found that the preference of body silhouettes had two dimensions. A multiple regression analysis was also applied to examine the relationship between the somatometric measures of body silhouettes and the two dimensions of preference. As a result, it was found that female college/junior-college students had a tendency to attach importance to the side of the body when they judged silhouettes and they were likely to prefer a body silhouette having a narrow-angled thinner abdomen, and a thicker bust and hips.
著者
熊本 忠彦 伊藤 昭海 海老名 毅
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.167-168, 1994-09-20

我々は,対話によってユーザの計算機利用を支援するシステム(以下,支援システムと呼ぶ)を開発している.ユーザは,何らかの障害/問題が発生したとき,支援システムに助けを求めることができる.支援システムは,ユーザの発話(話し言葉)を理解し,そのときの計算機の状態に合わせて適切な応答を生成する.ある発話意図を話し言葉で表現しようとするとき,その表現方法は多様である.しかしながら,その多様性の多くは,命題情報そのものではなく,モダリティ情報の表現方法に起因しているものと考えられる.従来の意味解析手法は,発話文の命題情報とモダリティ情報を混在して取り扱うため,モダリティ情報の表現において観測される多様性の影響を受けやすい.本稿では,発話文から命題情報とモダリティ情報を個別に抽出し,それらを並列に解析する手法を提案する.但し,抽出されたモダリティ情報を解析する手法はすでに別稿で提案しているので,本塙では,命題情報とモダリティ情報の個別抽出法,および抽出された命題情報の解析手法を提案する.
著者
チュ(崔) ジンギョ(珍景)
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.1200-1203, 2012-03-25

1990年代の中頃,パキスタンのギルギットから〔根本〕説一切有部教団が伝承した梵文『長阿含経』の樺皮写本が発見された.写本は完全な形で残っていたなら454葉よりなる巨大写本であったが,前半部は痛みが激しく,回収されたのは後半部約250葉と多数の断片であった.写本の予備的な分析の結果,〔根本〕説一切有部教団の『長阿含経』が,第1編「六経品」全6経,第2編「双品」9組のペアー経典よりなる全18経,第3編「戒蘊品」全23経の,3編47経から構成されることが判明した.この中,私は,第3篇「戒蘊品」に含まれる第25経,さらに第27経と第28経の計三経典について,ミュンヘン大学のイェンス=ウヴェ・ハルトマンと佛教大学の松田和信の指導を受けながら,ミュンヘン大学に提出予定の学位請求論文の一部として,それら三経典の解読研究を行っている.その中,第27経と第28経は写本に現れるウッダーナ(項目,目次)から判断して,両方ともLohitya-sutraの同一タイトルで呼ばれていたことが知られる.パーリ長部の第12経(Lohicca-sutta)は,これら二経典の第28経の方に対応し,第27経はパーリ三蔵にも漢訳『長阿含経』にも対応経典の存しない〔根本〕説一切有部独自の経典である.今回の発表では,二つのLohitya-sutraの内容と解読研究の現状を報告し,なぜ同名の二つの経典が同じ『長阿含経』中に存在するのかを考察した.
著者
結城 司
出版者
日経BP社
雑誌
日経メカニカル (ISSN:03863638)
巻号頁・発行日
no.533, pp.72-76, 1999-02

愛知機械工業がCVTの開発に手を染めたのは82年の10月。日産自動車向けの仕事が100%を占めている現状を打破し,せめて20%は日産向け以外の独自製品にしたいという希望からだった。同社の主力製品の一つが手動変速機。しかし,当時すでに自動変速機が主流になりつつあった。愛知機械は,燃費の良い「将来の自動変速機」として,CVTを開発テーマに選んだ。
著者
奥村 キャサリン
出版者
神戸女学院大学
雑誌
神戸女学院大学論集 (ISSN:03891658)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.93-102, 2014-06

会議通訳やコミュニティ通訳など他の通訳のカテゴリーと違い、ビジネス通訳に関する研究は多くない。これまでの通訳研究は、会議通訳に携わる通訳者の認知プロセスやスキルを研究対象としているため、どの通訳カテゴリーにおいても同じような仕事になるという誤解を生む可能性がある。実際には、これらの通訳カテゴリーによって、業務の性質や求めれるスキルは大きく異なる。この事実は、通訳者の間ではよく理解されているものの、ビジネス通訳の性質や必要な能力を明確にする研究がほとんどないため、実務経験のない通訳学習者にとって、ビジネス通訳という職業は未だに謎である場合が多い。本研究では、言語学者のデル・ハイム氏による「SPEAKING モデル」というコミュニケーション能力に関するモデルを用いて、ビジネス通訳の分析を試みる。その上で、日本でのビジネス通訳に必要とされる通訳技術以外のスキルと、通訳者が直面する課題について述べる。本研究により、今後各種の通訳養成コースにビジネス通訳の社会的要素やコミュニケーション要素が取り入れられるようになることを期待したい。
著者
Armitt J. Cojan M. Mannzio C. Nicolini P.
出版者
Japan Association for Wind Engineering
雑誌
日本風工学研究会 会報 (ISSN:18838391)
巻号頁・発行日
vol.1979, no.6, pp.23-48, 1979

この資料は, 英, 仏, 伊3国共同のUHV joint studyの一環として執筆されたもので, 電気学会鉄塔設計標準晦外調査団訪欧の折, C .E. R. L. E. d. F. E. N. E. L. の各所より提供を受けたものである. C. E. R. L. によれば, 1976年のCIGRE, SC-22に提出予定とのととであった.
著者
森 傑
出版者
都市計画協会
雑誌
新都市 (ISSN:00373761)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.20-24, 2013-02-04
著者
Nhlabatsi Armstrong Laney Robin Nuseibeh Bashar
出版者
国立情報学研究所
雑誌
Progress in informatics : PI (ISSN:13498614)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.75-89, 2008-03

セキュリティエンジニアリングとは,様々な資産を危害から守ることに関する技術である。フィーチャインタラクションとは,フィーチャの合成により望ましくないシステムの動作が引き起こされる,という問題のことである。多くの場合,共通のコンテキストにおいて,各フィーチャの動作が競合する,という形で現れる。フィーチャインタラクションは,セキュリティ脆弱性を引き起こすことにより,セキュリティ要求を侵害する可能性があり,攻撃者に利用される恐れがある。本論文は,フィーチャインタラクション問題,およびそのセキュリティ要求への影響について論じている。結論は以下の2 点である。(1) フィーチャインタラクションによるセキュリティ要求侵害は,検知手法については,他の種類の要求とは特に違いはない。異なるのは,このような違反がセキュリティに及ぼす影響の大きさである。(2)フィーチャインタラクションを検知する手法は脆弱性分析の手段として利用できる。