著者
安田 進 兵動 正幸
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土と基礎 (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.103-104, 1989-04-25
著者
中村 律子 宮前 淳子
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.157-168, 2008

本研究では,高齢者が自身の心身の健康をいかに認知しているかについて検討することを目的とした。Eriksonの心理社会的発達理論を参考に「健康生活認知尺度」を作成し,その尺度を用い,高齢者に半構造化面接法による調査を行った。その結果,高齢や身体的障害がそのまま主観的健康観に影響するのではないことが明らかとなった。また,高齢者の心理社会的発達を促すために,人生の振り返りを支援することの重要性が示唆された。
著者
安蔵 靖志
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.301-301, 2012-02-15

俳優の細川茂樹氏の呼びかけによって,情報処理学会とのコラボレーションによるスマートフォンアプリ共同開発プロジェクトがスタートした.「家電取説アプリ」の開発で合意.ユーザインタフェースや技術面などを検討した結果,キーワードやカテゴリでの検索からダウンロードまで実現するベータ版を制作し,オープンソースとして多くの開発メンバを募ることとなった.
出版者
[東北農業試験研究協議会]
雑誌
東北農業研究 (ISSN:03886727)
巻号頁・発行日
no.56, pp.191-192, 2003-12

岩手県の主要野菜である雨よけほうれんそう栽培では、土づくりとしてたい肥等の有機物施用が一般的となっている。しかし、土壌養分の過剰蓄積が起こりやすい施設野菜栽培土壌では、たい肥施用が土壌養分の動態や作物に与える影響について、不明な点が多い。そこで、本試験では、岩手県に多量に存在するオガクズ牛ふんたい肥(以下、たい肥)を雨よけほうれんそうに4年間連用し、たい肥の効果を検討した。
著者
細井 厚志
出版者
名古屋大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2007

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)積層板は,高強度・高剛性など優れた機械的特性を有し,かつ軽量であるため,航空機の1次構造材料に適用されるなど,今後は自動車や高速鉄道車両など,金属に替わる構造材料としての適用が期待されている.CFRP積層板は一般に疲労に強い材料として知られているが,10^7サイクルを超える超長寿命域における損傷成長挙動について十分な評価は未だなされておらず,構造材料としての長期信頼性が確立されていない現状にある.これまでの研究で,高サイクル疲労領域におけるCFRP積層板の損傷進展挙動は,従来と異なる破壊形態を示すことを明らかとした.しかし,従来と異なる損傷の進展挙動については,未だ定量的評価はなされていなかった,そこで,本研究では,高サイクル疲労領域における実験データを蓄積するとともに,高サイクル疲労領域におけるCFRP積層板の損傷をモデル化し,その進展挙動について定量的に評価を行うことを目的とした.まず,負荷応力レベルに依存したCFRP積層板の損傷形態の違いについて定量的に評価を行った.層内樹脂割れ(トランスバースクラック)を考慮した層間剥離進展について,単位長さ当たりの損傷進展に伴い解放されるエネルギを導出した.さらに,Paris則を応用して損傷進展速度と損傷進展に伴い解放されるエネルギの関係について,トランスバースクラック進展及び層間剥離進展のそれぞれを定量的に評価した.その結果,低エネルギレベル(低応力レベル)域では層間剥離が進展しやすく,高エネルギレベル(高応力レベル)域ではトランスバースクラックが進展しやすい結果を得た.この結果は,実験結果とよい一致を示した.また,破断応力の20%を最大応力に設定した疲労試験では,繰返し数3×10^8サイクルまで,損傷は観察されなかった.
著者
多田 由美 杉本 真理子 泉 政文 綱島 夢美 萩原 こまき Yumi TADA Mariko SUGIMOTO Masafumi IZUMI Yumi TSUNASHIMA Komaki HAGIWARA
出版者
神戸芸術工科大学
雑誌
芸術工学2013
巻号頁・発行日
2013-11-25

まんが表現における作画技術教育の前提として必要なのは、まんが表現史的な視点である。手塚治虫系のキャラクター表現に関しては、田河水泡とディズニーの作画方法を構成主義的に解釈した「ミッキーの書式」に基づくことが指摘されているが、本報告では少女まんが領域における「ミュシャの書式」(すなわちヨーロッパの19世紀末から、アール・ヌーヴォー、アール・デコなどの挿絵や広告画の援用・解釈に基づく「書式」)の所在について仮説的に述べる。1901年、与謝野晶子『みだれ髪』の表紙に藤島武二がミュシャふうの意匠を採用し、近代女性文学における「私」と「ミュシャ」的表象が結びつく。そして1970年代に少女まんが領域で「内面の発見」がなされた時、それを主導したいわゆる「24年組」によって再度「ミュシャの書式」が再受容された。「ミュシャの書式」は一見、キャラクター的、非歴史的に見えながら、日本近代の少女まんがを含む女性表現では近代的自我や身体性、政治性を包摂しうる表象として出発し、「24年組」の背後にある近代史的文脈を理解することはまんが教育として重要である。
著者
滝澤 久夫 木内 政寛 三澤 章吾 吉岡 尚文 森田 匡彦
出版者
富山医科薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1997

調査した5つの地域の人口10万人当たりの年間死亡者数(他殺死亡率)は、秋田、茨城、千葉の3地域が0.7〜0.8であって、札幌の0.44、富山の0.58に比べて高かった。男女別に他殺死亡者を比較してみると、他殺死亡率が低い地域では特に男性の死亡が低いことが分かる。年齢別の死亡を見ると、何れの地域でも10歳以下と40歳前後にピークがあるが、秋田での嬰児殺による死亡は0.22で、他の地域に比べて極めて高い。家族内で発生した他殺死亡は、嬰児殺が多いために秋田が高くなっているが、これを除けば、地域間でそれ程大きな差異は見られない。他殺の背景で最も多いものは、秋田の嬰児殺を除けば、何れの地域でも喧嘩・口論である。喧嘩・口論を背景とする他殺死亡が多いのは茨城と千葉で、これらの地域で他殺死亡率が高い原因となっている。殺害の方法は鈍器または鋭器損傷、および窒息が一般的である。このうち窒息は嬰児殺が多いために秋田で高くなるが、嬰児殺を除けば地域間にそれほどの差異はない。しかし、鋭器と鈍器を加えた死亡は茨城と千葉で高く、それは喧嘩・口論が多いことと関連していると考えられる。人口10万人当たりの年間他殺加害者数を他殺死亡率と同様にして計算すると、その数値は他殺率を僅かに下回るものとなる。これを男女別に見ると、札幌の男性加害者の割合が著しく低く、札幌で他殺死亡が少ない原因になっていることが分かる。一方女性の加害者は秋田と札幌で多いが、その原因は秋田の場合は嬰児殺であるが、札幌では様々な殺害の背景がある。殺害の場所は茨城と千葉で自宅の割合が低くなり、また関係者が県内である割合が低くなる。更にこれらの地域では、外国人が関係する事件が見られる。
著者
折笠 成宏 村上 正隆
出版者
(公社)日本気象学会
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.1033-1039, 1997-12-25 (Released:2009-09-15)
参考文献数
8
被引用文献数
4 22

低濃度の氷晶からなる巻雲を測定するために新型の雲粒子ゾンデを開発した。このゾンデは倍率の異なる2台の小型ビデオカメラを搭載しており、粒径7μm-5mmの粒子の映像を1.6GHzのマイクロ波を通して地上に伝送する。従来の雲粒子ゾンデでは、サンプリング体積が小さいために、雲粒子の数濃度が低い雲の粒径分布が正確に評価できなかった。この点を克服するために、吸引用の小型ファンを付加することによって十分なサンプリング体積を確保した。また、周囲の気圧変化やゾンデの上昇速度によるサンプリング体積の変化を室内実験によって評価した。捕捉率の理論的計算から、10μm以上の粒子が全て捕捉されると考えられる。強制吸引式雲粒子ゾンデによる巻雲の観測例から、10μm以上の氷晶の粒径分布を250m間隔で精度良く決定できることがわかった。この雲粒子ゾンデの観測結果は、巻雲の生成や維持の機構を理解するのに有益な情報を与える。
著者
小林功介 辻本拓也 安本匡佑 羽田久一 太田高志
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.207-209, 2013-03-06

2012年10月の就職内定率が6割を切り、就職難と叫ばれて久しい。多くの就職活動生(以下就活生)は、いくつもの企業の選考を受けてもなお内定を獲得することができず、その代わりに数多の「不採用通知メール(通称 お祈りメール)」を受け取っている。 本研究では、お祈りメールが就活生に与える虚しさに着目し、これを題材にしたインタラクティブコンテンツを開発することで、就職難という昨今の世相の皮肉的な表現を試みている。神社の参拝を模したお祈りのジェスチャーに反応して、映像と音楽に併せて加工したお祈りメールの文面を提示する作品である。 なお、このコンテンツは今年10月30日から1週間に渡って開催された東京デザイナーズウィーク2012に出展され、閲覧者の好意的な反応を多数得た。
著者
Youichi SAITOH
出版者
社団法人 日本脳神経外科学会
雑誌
Neurologia medico-chirurgica (ISSN:04708105)
巻号頁・発行日
vol.52, no.7, pp.451-456, 2012 (Released:2012-07-25)
参考文献数
36
被引用文献数
1 3

The use of electrical motor cortex stimulation (EMCS) for post-stroke pain was established in Japan and has spread globally. EMCS has been used for the treatment of neuropathic pain, Parkinson's syndrome, and recovery of motor paresis. Since 2000, repetitive transcranial magnetic stimulation (rTMS) has been developed for the treatment of various neurological disorders. rTMS is a non-invasive method with almost no adverse effects. In the USA, rTMS of the left dorsolateral prefrontal cortex was approved for the treatment of major depression in 2008. rTMS of the primary motor cortex (M1) has been studied worldwide for the treatment of neuropathic pain, Parkinson's disease, motor paresis after stroke, and other neurological problems. New methods and devices for rTMS therapy are under development, and rTMS of the M1 is likely to be established as an effective therapy for some neurological disorders. The present review discusses EMCS and rTMS of the M1 concisely.
著者
王 卉歓 中谷 直司 小池 竜一 厚井 裕司 朴 美娘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.3125-3136, 2007-09-15
参考文献数
24

近年スパムによる被害に対抗するため,ベイズ学習アルゴリズムを用いたスパムフィルタが注目されている.また,同様にメールを媒介として多くの被害をもたらすコンピュータウイルスにおいても,既存の手法では対応困難な未知ウイルスに対し,ベイズ学習アルゴリズムを用いたウイルスフィルタの研究が行われている.しかし,ベイズ理論に基づくウイルスフィルタに関する研究は,十分な検討が行われたとはいえない状況である.そこで本論文では,現在スパムフィルタとして広く用いられているPaul Graham 方式,Gary Robinson 方式,naive 方式の3 種類のベイズ方式を用いたスパムおよびウイルスフィルタとしての性能に関する考察と,メールに対しスパム検出と同時にウイルス検出を行ううえで実装コストの面で有利になる,スパムとウイルス両方のフィルタで高い性能を示す新しいベイズ方式の提案を行う.実験により提案方式は従来方式によるベイジアンフィルタよりも,同等あるいはより低い誤検出率を維持したまま,より高い検出率をスパムとウイルス両方において実現可能であることが示された.The spam filter that used Bayes learning algorithm was paid attention in recent years as the countermeasure for damages of spam. In computer virus that causes a lot of damage through the medium of mail, the existing technique is difficult to take the countermeasure against the unknown virus. Some researches including us have studied and developed the virus filter that use the Bayes learning algorithm. But it seems that the enough research has been not done until now. In this paper, we compare the performance of spam filters and virus filters that use Paul Graham method, Gary Robinson method, naive method which have previously shown a good performance and widely have been used as spam filter. We also propose the new Bayes method that shows best performance of both spam filter and virus filter. It has advantage that we can detect a number of virus and spam mails at the same time in respect of the mounting cost. As the result, it is possible that the proposed method outperforms three original methods in exterminating both spam and virus with the same or lower false detection rate.