2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1913年03月17日, 1913-03-17
著者
戸嶋 孝 荒井 修亮
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.25-32, 2000-01-15
参考文献数
18
被引用文献数
1

対馬暖流域5漁場におけるマダイ1歳魚の耳石断面のストロンチウム濃度を, 波長分散型EPMAで分析した。その結果, 耳石断面のストロンチウムの相対的な濃度の変動には, 変動幅が小さくほぼ一定の値で推移する場合と, 耳石の成長過程において一時的に顕著な増加を示す場合の概ね2つのパターンが確認された。長崎県沿岸では, 前者の変動パターンを持つマダイのみが確認されたが, 秋田県沿岸のマダイでは, 両方の変動パターンがそれぞれ同数出現した。さらに後者の変動パターンについては, 秋田県沿岸だけでなく, 京都府沿岸や石川県沿岸で漁獲されたマダイでも確認された。
著者
櫻川 智史
出版者
静岡県工業技術研究所
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2009

熱中症とは、温度と相対湿度が高い場合に起こる様々な病的症状の総称である。これまで、熱中症はスポーツ活動や労働作業時の問題として取り上げられてきたが、近年では日常の生活活動時にも多く発生している。特に、高齢者は若年層に比べて体温調節機能が低下していることや、水分をあまり補給しないことで脱水症状に陥りやすく、日常生活の中で熱中症を発症するケースも多く見られている。しかし、高齢者施設での熱中症の危険性を数値で評価している事例は少なく、具体的な問題点や対策法も提示されているとはいえない。本研究では、夏期暑熱時の高齢者施設における熱中症の危険性に着目し、気温(乾球温度)、相対湿度、黒(グローブ)球温度等を用いた暑さ指数(WBGT)を指標とし、木造および鉄筋コンクリート(RC)造施設内の温熱環境を評価した。評価対象は、静岡市内の特別養護老人ホームとした。当該施設は、木造平屋建とRC造4階建により構成される。夏期暑熱時(7~9月)の各棟共用部分における測定の結果、RC造棟では、冷房の強弱により急激に温湿度が変化した。木造棟では、空調による制御が比較的容易であり、温湿度やWBGTの急激な変化は認められなかった。しかし、空調をしないと木造でも熱中症の危険性は高くなり、注意を要した。空調の使用で熱中症の危険は回避される一方、冷房を嫌う高齢者も数多く観察された。特に、リウマチ罹患では冷風による痛みを危惧し、毛布・靴下の着用や、極端に冷房を避ける傾向が認められた。高齢者と若年者では単なる温度感覚差のみならず、生理的な特性(発汗機能など)も大きく異なるため、高齢者の熱中症の危険性は増大する。夏期暑熱時においては、室内であっても高齢者の特性に配慮した熱中症の対策が必要となる。また、年間を通した温湿度計測においても木造棟はRC造に比べ湿度変化が小さかった。
著者
伊藤 裕子
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.647-661, 2012-12-01 (Released:2012-12-01)
参考文献数
29

電子カルテのような医療における情報基盤の整備は,国民に対する質の高い医療の提供のために国家政策として10年以上行われてきたが,まだ不十分である。本稿では,「病院内の電子カルテなどの医療情報基盤の整備の有無」に何が関連するのかを検証するため,勤務医を対象にしたアンケート調査(2010年実施)の結果を再分析した。その結果,病院における電子カルテなどの医療情報基盤の整備の状況は,病院の規模や開設主体によって差があることが示唆された。現在,医療情報基盤の整備が進んでいる病院は,経費の問題もあるため中規模以上の病院であるが,日本の病院の8割以上は小規模病院である。今後,病院内の電子カルテなどの医療情報基盤の整備を進めるためには,学術情報に関して一部で既に実施されているように,地域内の複数の医療機関が連携することによって経費を分担することや,地方および国の行政が医療情報基盤整備のために経済的な支援をすることが必要と考えられる。
著者
佐藤 真理恵
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.44-57, 2008-12-31

A classical Greek noun, prosopon originally means both face and mask. This paper takes advantage of the reason why this term connotes both of them, which seem directly-opposed ideas by our means. Prosopon is consisted of prefix pros and noun ops, and signifies the thing towards etes literally. It is, to sum up, appearance as surface-front, and dislocates structure of binomial confrontation between face and mask. Nevertheless, it is also impossible to disregard the rest of prosopon which is beyond description in just an aspect above-mentioned of it. Because, prosopon which need the others and is given by the exterior, is fated to be read by someone confront, for indeed its character it is open for and exists in the exterior. And, from a point of view of the watching it, these surface prosopon is a field presence and absence crossing. However, in the other side, in the ancient Greek texts, the action that restores its primary mean as appearance has applied to a moment for conquer a fear of death. Anyway, different from a modern concept, prosopon in the ancient Greek is heteronomous, the face that could not but start from the character of surface-front.
著者
稲垣 佑哉
巻号頁・発行日
2010-03-25

画像工学における物体移動速度ベクトルの推定の技術は,異なる2フレーム間の物体の変位の推定,動画の圧縮などに応用される.この物体移動速度ベクトルの推定は.その解が一意でないため不良設定問題に属する.例えば,画素値が単色である領域においては,単なる画素値のマッチングでは一意に解が決定できない.また,画像中のノイズや歪みによって解が不安定になることもある.この不良設定問題を解く既存方法としてSmoothnessconstrains(連続性による制約)[1]やDis-continuityconstrains(不連続性による制約)[2]など,物体移動速度ベクトルに各種制約条件を導入する手法|正則化理論|が広く用いられている.そのような標準正則化理論の一つとして位置づけられるマルコフ確率場によるアプローチにおいて「移動物体の速度ベクトル推定」は最小エネルギーを探索する組み合わせ最適化問題とみなすことができる.最小エネルギーの主な探索手法として,シミュレーテッド・アニーリング法(SA焼きなまし法)や反復条件付き最大化法が知られている.しかし,SAは大域的最適解にたどり着くことが証明されているが,膨大な計算時間を要する.一方,反復条件付き最大化法は高速で解を見つけることができるが,その解が必ずしも高精度とはいえない.これらの問題を解決するために,Zhangら[3]によって提案されたマルコフ確率場に基づく平均場解法がある.この手法は以下にあげる2つの大きな特徴をもつ. 移動速度ベクトルに連続性/非連続性の制約を導入. 画像復元/分割やセンサーフュージョンにおいて有用である平均場近似の導入.これら2つの特徴によって,Zhangらの手法は高速/高精度な解の探索が可能とされている.しかし,マルコフ確率場モデルに対し,平均場近似に基づく反復解法を構成した場合,正則化項の不適切な規格化に起因する「平均場の発散」が生じるといった問題が生じる.また,エネルギー関数に確率モデルをマクロに特徴つけるハイパーパラメータが複数組み込まれているが,それらの値が何ら理論的根拠もなく「アド・ホック」に設定されているといった問題がある.画像は,物体や背景の模様や,ノイズなどによって各々特性が異なるものである.そのような特性の異なる画像に対して一意に固定されたパラメータでそれぞれ最適な解を得ることは難しい.そこで本研究では,正則化項に新たなハイパーパラメータとなるスケーリング係数を導入し、発散回避を試みる.さらに、アド・ホックに設定されているハイパーパラメータの値を各画像に対して適切に推定することで,より高精度になることを目標とする.特に,周辺尤度に関するハイパーパラメータの勾配で構成されるボルツマン・マシン学習方程式を平均場近似,および,マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いて数値的に処理することで,ハイパーパラメータと確率場を同時に推定する方式を提案し,その性能を「精度」「計算時間」の観点から詳細に評価する.
著者
篠原善一謹撰
出版者
[書写者不明]
巻号頁・発行日
1890
著者
武久 康高
出版者
比治山大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、戦後台湾のサブカルチャーの分野において、「桃太郎」がどのように表現され、いかなる意味を担っていたのか調査したものである。結果、1960年前後には「桃太郎」が反共政策へと利用され、また、新たな物語を創造するための素材となっていたこと、1970年になると、「日本」との関連を示すために使われていることが分かった。一方、戦後日本で新たにつくられた「桃太郎」は、旧植民地の存在を忘却した上で成立していたことを指摘した。

2 0 0 0 OA 瓜哇の旅

出版者
日本郵船
巻号頁・発行日
1927
著者
本間 元康 栗林 大輔 長田 佳久 栗山 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.393, pp.11-14, 2012-01-13
参考文献数
21

視線一致(アイコンタクト)は対人交流を促進する上で重要であるが,アイコンタクトの知覚精度に関する研究は乏しい.本研究では,対面する二者におけるアイコンタクトの知覚範囲体積および瞳孔径を測定し,個人特性との関連を調べた.アイコンタクトの知覚範囲は非常に広く,アイコンタクトへの注意は瞳孔径を拡大させることが明らかとなった.さらにその知覚範囲は性格の外向性および社交性不安障害傾向と関連が認められ,外向性が低く社交性不安障害傾向が高い個人ほどより広い範囲で視線が一致したと過大視する傾向があることを示唆した.