著者
小牧 元 久保 千春
出版者
医学書院
雑誌
神経研究の進歩 (ISSN:00018724)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.681-689, 1997-08
被引用文献数
3
著者
中尾 達馬 加藤 和生
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.281-292, 2006 (Released:2006-08-30)
参考文献数
23
被引用文献数
4 2

本研究では,従来の成人愛着研究が暗々裏に仮定してきた「成人愛着スタイルは成人の愛着行動パターンの違いを反映する」という理論的前提の妥当性を実証的に検討した.大学生378名に対して,成人愛着スタイル尺度と本研究で作成した成人愛着行動尺度を実施した結果,以下の2点が示された.すなわち,成人愛着行動を直接的愛着行動(安全欲求を直接的に表現する愛着行動)と間接的愛着行動(自他の適切な心理的距離の調整にとらわれるため,安全欲求を間接的に表現する愛着行動)の2種類に分類した場合に,成人は,(1)「親密性の回避」が低いほど直接的愛着行動をより行い,(2)「見捨てられ不安」が高いほど間接的愛着行動をより行う.また,これらの結果は,愛着スタイルの4分類を用いた分析においても確認できた.以上の結果から,本研究により,上記の理論的前提が妥当であることが実証された.
著者
松橋 崇史 金子 郁容
出版者
日本スポーツ産業学会
雑誌
スポーツ産業学研究 (ISSN:13430688)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.39-55, 2007-09-30 (Released:2010-07-27)
参考文献数
31
被引用文献数
4 5

This study examines the potential importance of what we call "local community strategy" in the realm of management for professional sports clubs. In particular, we focus on J League (soccer) clubs since the year 2000. Activities corresponding to the "local community strategy " are supposed to consist of the following five components.(1) Providing services to a local community through sports(2) Participating in festivals and other similar events of a local community and visits to local shopping malls and other places(3) Creating a system for receiving community volunteers(4) Creating a system for obtaining goods and services form community businesses(5) Establishing rules for obtaining funds from the community This study analyzes data acquired from a questionnaire survey sent to all J League clubs belonging to division 1 (J1) and division 2 (J2), and from interviews with several key clubs. We show that the local community strategy is becoming, explicitly and/or potentially, one of the more important elements of J League club management. For the analysis, we classify J League clubs into three groups, roughly speaking, in accordance with the size of the annual sales of the club. We first show, based on our survey and interviews, the level of activities of each club targeted to a local community. We find that each of the three groups has good reasons for taking local community strategy seriously, and that the reasons, ranging from urgent needs for survival to a risk hedge to deal with uncertainty, differ depending on the group.
著者
土戸 敏彦
出版者
九州大学
雑誌
大学院教育学研究紀要 (ISSN:13451677)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.123-139, 2002

1. Die Neuzeit brachte "Kind als Wunsch" hervor und machte es zugleich zur angeblichen Natur des Kindes. Das ist "die Geburt des Kindes", die Ph. Aries beschrieben hat. Es ist "Erwachsene als Bewegung", der "Kind als Wunsch bzw Norm" erfand. Und entsprechend dem "Erwachsenen als Bewegung" gibt es "Kind als Bewegung", beides ist auBerst schwer zu begreifen. Indem man das "Kind als Wunsch" zum "Natur des Kindes" gemacht hat, wurde das "Kind als Bewegung" sozusagen in der Gegenwirkung verborgen. 2. Fur den "Erwachsenen als Bewegung" ist "das Bose" identisch mit "dem Nicht-machen-durfen". Das heiBt: "Man darf das Bose nicht machen" ist eine Tautologie. Aber das ist gar nicht selbstverstandlich fur das "Kind als Bewegung", dabei entsteht eine Frage "warum?" notwendigerweise. Das Gut und das Bose sind nicht prasent vor dem "Kind als Bewegung", das sie durch das "Spiel" sieht. Fur es sind das Gut und das Bose aquivalent, wahrend der "Erwachsene als Bewegung" das Gut lobt und das Bose tadelt. Diese Verhaltnisse bringen dem "Kind als Bewegung" ein gewisses dynamisches Ungleichgewicht und lassen es murmeln, "das Bose hat einen gewissen Reiz". 3. Das "Kind als Bewegung" kann keine Normen uberhaupt erkennen, geschweige denn akzeptieren, weil Normen zu erkennen und zu akzeptieren dem "Erwachsene als Bewegung" gehort. Erzieht zu werden bedeutet Anerkennung und Akzeptierung der bestimmten Normen. Daher ist es nur "Erwachsene als Bewegung", der erzieht werden kann. Infolgedessen kann man "Kind als Bewegung" nicht erziehen, sondern nur der Teil des "Erwachsenen als Bewegung" in der Kinder kann erzieht werden. Die Moglichkeit der Erziehung beruht nur darauf, daB in der Kinder "Erwachsene als Bewegung" Schritt fur Schritt wachst.
著者
平野 恒夫 生田 茂 山下 晃一 長村 吉洋 田中 皓 長嶋 雲兵 岩田 末廣 村上 明徳
出版者
お茶の水女子大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1994

平成5年度に引き続き、星間分子の構造と化学反応に関して以下の研究を行った。1.我々が見い出したMgを含む星間分子としては最初の例であるMgNCに対して、さらに精度をあげたACPF/TZ2P+f法による電子状態の計算を行い、回転定数B_0の実測値5966.90MHzに対して、計算値5969.3MHzを得た。異性体のMgNCに対しても同様な計算を行い、実験値5094.80MHzに対して5089.3MHzの値を得た。また、星間分子候補として有力なFeCOの基底状態の分子構造をMRSDCI法で計算し、分光学定数を予測した。(平野)2.新たに見い出されたCOの赤外領域での発光スペクトルをリドベルグ状態間の遷移として同定した。(平野、長嶋)3.FeH,FeCOに関してf関数をも含む基底関数を用い、大規模なMRCIの計算を行った。また、MgC_2の構造と分光学定数をSDCIレベルで計算した。(田中)4.解離性再結合反応HCNH^++e^-→の反応機構を検討し、炭素星周辺でHNC/HCN比が1に近いことを量子化学的に説明した。(平野、長嶋)5.アセチレンシアニドHC_3Nの生成機構に関して、種々の中間体のエネルギーを計算して、C_2H_2またはC_2HとCNからの生成が可能であることを示した。(長村)6.星間反応C(^3P)+C_2H_2→C_3H_2のポテンシャル面をCASSCF/DZPとMP4/6-31G^<**>法で求めた。また、cyclic-C_3H_2からlinear-C_3H_2への異性化反応過程と、cyclic-C_3H+Hへの解離過程がほぼ障壁なしに起こることを明らかにした。(山下)
著者
中尾 幸嗣
出版者
兼六館出版
雑誌
放送技術 (ISSN:02878658)
巻号頁・発行日
vol.65, no.5, pp.123-127, 2012-05
著者
吉野 淳也 屋形 叡 清水 祐一郎 萩野谷 雅春 坂本 真樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

実金属と模造金属を見た時の直感的な印象を、被験者に「さらさら」「ざらざら」といったオノマトペで自由に表現してもらう被験者実験を行った。被験者が用いたオノマトペを、研究室で開発したオノマトペ感性評価システムに入力し、質感評価に関連のある形容詞対尺度ごとに各オノマトペの情報を出力し、解析した。実金属と模造金属の違いがオノマトペによって把握し、金属加飾デザインに活かすことができる可能性について報告する。
著者
岡村 直利
出版者
国際医療福祉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

新しい数値計算技術であるGPGPU技術が素粒子現象論、特にLHC実験に関係する研究に必要な生成散乱断面積を計算するシステムの高速化に応用可能か検証することをめざし、標準模型に含まれる全粒子を含んだ生成散乱断面積を、GPU上で計算するためのサブルーチン集HEGET(HELAS Evaluation with GPU Enhanced Technology)を作成した。HEGETをGPU上でモンテカルロ積分を行うプログラムと合わせて使うことで、従来のシステムと同精度のまま、プログラムの開始から終了までの時間を、多数のjetを含む場合を除いて、遅くても約10倍、最大で100倍程度の高速化を実現した。
著者
林 林
出版者
嘉悦大学
雑誌
嘉悦大学研究論集 (ISSN:02883376)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.181-198, 2011-03-20

本稿では、日本語教育と日本語学習者の立場に立ち、設定事態(従来のいわゆる前提)と焦点(成分焦点と文焦点)との相関から「ノダ」の機能を捉え、「ノダ」は、主に発話者が主観的に設定された事態の関連事項に対する確認を聞き手に言表するマークであるとして、日本語学習者に把握しやすい統一的な解釈を提案する。
著者
横塚裕志
雑誌
デジタルプラクティス
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.26-33, 2012-01-15

ビジネスに貢献するICTとは,どのようなものだろうか.ビジネス戦略と融合したICTを,CIOはどのように決断しているのだろうか.ビジネス戦略とマッチしていないICTでは,どんなに大きな投資をしたとしても,意味をなさないことは言うまでもない.本稿では,ビジネスとICTの融合をどのように決断していくべきかを実際に経験したプロジェクト(東京海上日動の「抜本改革プロジェクト」)を例にとって,検証をしてみる.その上で,ビジネスとICTを融合する能力とは何かを整理する.そして,その能力を身につけていく人材をどのように育成していけばいいかを考える.ビジネスとICTを融合できる能力は,先端技術を深堀りするような技術力とは大きく違っており,ビジネス戦略の骨格を支える経営能力と考えるべきである.
著者
須佐 宏
出版者
和歌山大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2010

本研究は「紀伊万葉」に代表されるようなご当地ソングを小学校の歴史学習とも関連づけながら、子どもたちの興味・関心を誘い,古典学習の教材としてどう活かしていくかの研究である。取り上げた歌は、山部赤人が和歌浦の地で読んだ「和歌浦 潮満ち来れば 潟を無み 芦辺をさして田鶴鳴き渡る」の歌。4年生と1年生で実践を試みた。4年生では、教材化にあたって、実際に見たことのある景色を事前にデジタル画像として保存し、子どもたちのつまづきや気づきに合わせて提示できるようにした。また,子どもたちが実際に足を運んで記録してきたデジタルデータも保存できるようにした。また、音声言語として声に出して読むことが児童の古典理解を大きく助けるものだと考え、個々の音読データを記録し、自己の読み声も確かめられるようにもした。1年生では、親子体験プログラムという計画を立て、撮ってきた画像を使った万葉クイズや親子暗記対決などをし、親子で楽しみながら少しずつ身近なものになるよう心がけた。1年生にとって意味理解は難しいが、ことばのリズムとして体得するにはちょうどよく、1年生の子どもであっても、容易にこの歌を覚えて暗唱できるようになった。親子で行った歌会では、1年生が★なみのおと こころにひびき 気もちいい けしきもよくて すてきなじかん(まりん)★かたおなみ みんなできたよ たのしいな あそんでいたら しおがひいたね(たいが)★かたおなみ 大きいうみが ありました こんどはなつに いってみたいよ(こうせい)などの歌を詠むことが出来き、和歌浦を身近に感じると共に、五七五七七のリズムを楽しみながら身につけていく機会を持つことができた。
著者
土屋 了子
雑誌
アジア太平洋討究 (ISSN:1347149X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.97-125, 2003-03
著者
阿部ちひろ 伊藤彰則
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2012-MUS-96, no.3, pp.1-6, 2012-08-02

本稿では,Ngram 言語モデルをもとに歌詞候補文を生成する作詞補助システム 「patissier」 への実装を想定した,歌詞テキストの特徴分析結果を報告する.作詞においては,音韻やアクセントなど技巧的な側面の考慮とともに,楽曲のテーマや歌詞のストーリー設定も重要な要素である.より歌詞らしい候補の生成を目的として,コンテンツ投稿サイト 「ピアプロ」 に投稿された歌詞テキストを用い,一般に歌詞らしさと呼ばれる特徴の定量的検討を行った.また,CSJ (日本語話し言葉コーパス) や blog 記事との比較から,主に使用される単語の違いにより,歌詞とその他の文章は統計的に区別可能であることが示唆された.さらに,3 種類のモデルを用いた歌詞生成実験により,それぞれ異なった傾向を持つ文が生成されることが確かめられた.
著者
濱崎 雅弘 沼 晃介 田中 克明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

社会が抱える問題の複雑化に伴い,異分野越境型プロジェクトの重要性が指摘されている.本稿では筆者らが関わる,美術・社会学・工学の三分野のメンバーから構成される研究プロジェクトにおけるコミュニケーションとコラボレーションの履歴を俯瞰することで,異分野越境型プロジェクトがどのように進展しうるのかについて考察する.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1930年04月10日, 1930-04-10
著者
薄木 成一郎 西本 隆
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.103-108, 2012 (Released:2012-10-04)
参考文献数
10
被引用文献数
2

僧帽弁置換術(MVR)後に利尿剤服用中にもかかわらず治療抵抗性の胸水貯留を認め,五苓散追加投与にて改善した症例を経験した。症例は60歳の男性で,MVR 施行2年後でフロセミド60mg 及びスピロノラクトン25mg/日を服用中であったが,労作時呼吸困難と共に右胸水を認め,穿刺排液を2度行い,スピロノラクトンを50mg/日に増量するも,胸水の再度の増加を認めた。そこで,五苓散7.5g/日を追加し,胸水量の減少,安定化を認めた。このように,心不全に伴う胸水が利尿剤にてもコントロールが難しい時,五苓散追加投与が選択肢に成り得ると考えられた。
著者
星野 政憲
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.560, pp.74-77, 2010-09-01

もしあなたが、ネットワーク機器のデフォルト設定は推奨設定だと思っていたら考えを改めたほうがいい。デフォルト設定が原因でトラブルに見舞われることは少なくないからだ。重要な機能のデフォルト設定は、コンフィグレーション表示だけではなくマニュアルにも当たるべき。事前のチェックがトラブル防止につながる。