著者
福永 拓郎
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.5-9, 2011-01-01

各点間に十分な連結度をもつネットワークを低コストで構築することを要求する最適化問題を,ネットワーク設計問題という.ネットワーク設計問題に関する理論研究の最近の進展の中心にあるのが,反復丸め法と呼ばれる手法である.本稿では,この反復丸め法について解説する.
著者
奈良原 光隆 松井 三枝 宮崎 淳 小林 恒之 西条 寿夫
出版者
人間環境学研究会
雑誌
人間環境学研究 (ISSN:13485253)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1-7, 2011 (Released:2011-06-30)
参考文献数
28

The purpose of this study was to examine the relationships between moral conscious and self conscious emotion such as shame and guilt, and to investigate the neural mechanism of moral conscious using near-infrared spectroscopy (NIRS). Healthy adult participants were investigated with NIRS as they were presented brief stories including description of deviant behavior and were asked to image what happened before and after the stories and to write down the added stories of their images. There were three conditions: self deviant condition, other deviant condition and control condition. The story in each condition consisted of content related to social deviant situation. Self evaluation score of shame and guilt in self deviant condition was significantly higher than that in other deviant condition. The results also showed that arousal of self conscious emotion brought an increase of oxygenated hemoglobin concentrations in the prefrontal area. Especially, concentration change of oxygenated hemoglobin in the prefrontal area under self deviant condition increased more than that under other deviant condition. This result showed arousal of self conscious emotion would have been related to activation of prefrontal area. These findings suggest that it will be important to arouse self conscious emotion for production of moral conscious.
著者
岡野 真治
出版者
日刊工業新聞社
雑誌
原子力工業 (ISSN:04334035)
巻号頁・発行日
vol.21, no.8, pp.p65-69, 1975-08
著者
Dōyama Eijirō
出版者
東京大学大学院人文社会系研究科・文学部言語学研究室
雑誌
東京大学言語学論集 (ISSN:13458663)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.83-98, 2013-01-31

熊本裕先生退職記念号 Festschrift for Professor Hiroshi KUMAMOTO
著者
吉田 道也
出版者
九州大学
雑誌
法政研究 (ISSN:03872882)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.429-454, 1952-03-31
著者
Fujita Mari Sasanuma Hiroyuki Yamamoto Kimiyo N. Harada Hiroshi Kurosawa Aya Adachi Noritaka Omura Masato Hiraoka Masahiro Takeda Shunichi Hirota Kouji
出版者
Public Library of Science
雑誌
PLoS ONE (ISSN:19326203)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, 2013-04-03
被引用文献数
19

DNAが切れていないのに発生する染色体断裂の発見 -ヒトの被爆線量を測定する手法に異議あり-. 京都大学プレスリリース. 2013-04-04.
著者
井上 春樹
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.735-745, 2013-01-01 (Released:2013-01-01)
参考文献数
4

静岡大学では,2007年に「BCP」「コスト削減」など,さまざまな課題克服を目的に大学の情報基盤のすべてに対しクラウド化を推進してきた。その結果,2010年10月には「ほぼ目的を達成できたのではないか」という内外からの高い評価を受けた。しかし,その直後に発生した東日本大震災は「単なるクラウド化だけでは自然の猛威の前には何の意味もなさない」ということを嫌というほど思い知らせてくれた。本稿では上記の反省とデータの爆発時代を迎えている現在の情報分野の状況を踏まえ,「どのような大災害が発生しても大学の機能を継続させるにはどうしたらよいのか」を述べ,次に今後のビッグデータ時代へ対応するための新しい情報BCPを提案する。
著者
中村 博一
出版者
文教大学大学院言語文化研究科付属言語文化研究所
雑誌
言語と文化 (ISSN:09147977)
巻号頁・発行日
no.24, pp.285-303, 2011

Nollywood is one of the key issues in the contemporary African media worlds. Since 2001 I have conducted my research on video culture in Sokoto, Northern Nigeria. In this article I trace some developmental processes of popular market literature and video-movie among the Hausa-speaking people, and try to analyze kungfu video-movies produced in Sokoto, as resulting from watching Hong Kong movies for several decades.
著者
小川 一美
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学年報 (ISSN:04529650)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.187-198, 2011-03-30 (Released:2011-11-25)
参考文献数
82

本稿では, 対人コミュニケーションに関する最近の日本の実験的研究を中心に概観し, 取り組むべき課題について言及した。言語的コミュニケーションおよび非言語的コミュニケーションに関する研究をいくつか挙げ, 言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションの融合も含めたマルチ・チャネル・アプローチによる研究の必要性についても研究例を挙げながら論じた。続いて, 3者間コミュニケーションや観察者という立場から捉えた対人コミュニケーション研究など, 2者間コミュニケーション以外の対人コミュニケーションの捉え方についても紹介した。また, 対人コミュニケーション研究にも社会的スキルという概念が近年多く組み込まれるようになってきたが, 構成概念も含めこの両者の関係性については十分な吟味が必要ではないかという問題提起を行った。最後に, 対人コミュニケーション研究の今後の課題として, 会話者の内的プロセスの解明, 文化的背景の考慮, 他分野の研究への関心, well-beingとの関係を検討する必要性などについて指摘した。
著者
河内 敦
出版者
広島大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2007

われわれが先に開発した[o-(フルオロジメチルシリル)フェニル]リチウムとジクロロゲルミレン・ジオキサン錯体との反応により, ゲルマニウム上にo-(フルオロジメチルシリル)フェニル基を二つ有するベンゾシラゲルマシクロブテン1が生成した。化合物1にテトラヒドロピラン中, [2. 2. 2]クリプタンド存在下でフッ化カリウムを作用させると, フッ化物イオンがケイ素原子上を攻撃することでゲルマニウムーケイ素結合の切断が起こり, ゲルミルポタシウム2が選択的に生成した。X線結晶構造解析の結果, 2は求核部位であるゲルミルアニオンの周りを求電子部位であるフルオロシラン三つが取り囲むという特異な構造を有していることが明らかとなった。このように求核部位と求電子部位とが接近していながら, 反応せずに安定に存在していることは驚くべきことであり, 求核性・求電子性の本質を明らかにする上で重要な知見といえる。さらに, 2にBF_3・Et_2Oを作用させると今度は分子内求核置換反応が促進され, ベンゾシラゲルマシクロブテン1が再生した。これは, ホウ素原子の空のp軌道とフッ素原子の非共有電子対とが相互作用することで, σ*(Si-F)軌道のエネルギーレベルが低下し, ケイ素原子上が求核置換反応を受けやすくなったためと説明できる。以上のようにわれわれは, 14族元素間結合の切断-再結合を制御することにより, ベンゾシラゲルマシクロブテン環を可逆的に開環-閉環させることに成功した。このような14族元素間結合の可逆的な切断-再結合反応は過去に類を見ないものである。