出版者
有斐閣
雑誌
ジュリスト (ISSN:04480791)
巻号頁・発行日
no.208, 1960-08-15
著者
三浦 賢 菅原 真司 三木 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.56, pp.19-24, 2003-05-09

近年、インターネットの普及などにより、ネットワークを通じた、より高度なサービスが求められている。そのアプリケーションの一つとして、ネットワークゲームのような3次元仮想空間を共有するシステムの開発が盛んに行われているが、現在のシステムでは、大規模なサーバ群に対する設備投資、維持費などが提供者側のスケーラビリティを制限している。本稿では、peer-to-peerモデルを適用するためのアルゴリズムを提案し、それらの負荷特性を従来のclient-serverモデル仮想空間分割方式と比較し、有効性を検討した。その結果、グループ親分担型は各ユーザに負荷を公平に分散していることが分かった。
著者
中村 義人 田村 亮 関谷 和之
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.319-327, 2006-06-01

W杯の地域ブロックの割当出場枠を各国代表チームの強さのランキングに基づき,ランキングへの整合性と競争的(民主的)配分との観点から議論する.各国代表チームのランキングはFIFA公表のランキングを用いるとともに,独自に集計したデータからBradley-Terry modelに基づき最尤法と最小χ二乗法で導出したランキングを用いる.第18回W杯後,オーストラリアがアジア地域に加入することが決定している.オーストラリアのアジア加入で生じる地域ブロック再編にともなう出場枠に関して述べる.
著者
荻原 桂子
出版者
九州女子大学・九州女子短期大学
雑誌
九州女子大学紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:09162151)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.63-72, 2006-09

漱石は、自己の内なる狂気と対峙し、狂気を作品に相対化して描くことで、人間の生の根源にある心の実体を描き出そうとする。漱石は、『行人』の前作『彼岸過迄』で、「自分はたゞ人間の研究者否人間の異常なる機関が暗い闇夜に運転する有様を、驚嘆の念を以て眺めてゐたい」(「停留所」一『漱石全集』七巻、三九頁)と述べている。漱石の文芸創作の課題は、「人間の異常なる機関が暗い闇夜に運転する有様」を相対化して描くことである。『行人』は、その最も実在的な、人間の暗闇を映し出し、狂気を極限にまで相対化して描いた作品である。『行人』にある「即ち絶対だと云ひます。さうして其絶対を経験してゐる人が、俄然として半鐘の音を聞くとすると、其半鐘の音は即ち自分だといふのです。従つて自分以外に物を置き人を作つて、苦しむ必要がなくなるし、又苦しめられる懸念も起らないのだと云ふのです」(四四『漱石全集』八巻、四二七頁)は、西田幾多郎の「自己の意識状態を直下に経験した時、未だ主もなく客もない、知識とその対象とが全く合一している」(「第一編 純粋経験 第一章 純粋経験」『西田幾多郎全集』一巻、一頁)状態と響き合うのである。夏目漱石と西田幾多郎は、ともに明治という時代とともに青春を過ごし、和魂洋才のなかから、独自の境地を切り開いたのである。
著者
阪本 英男 加藤 敏春 岸本 和一郎 多田 幸生 村上 明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.29, no.12, pp.1151-1157, 1988-12-15
被引用文献数
1

靴はそのデザインに多様な形状が要求される.近年においては デザインに対する仕様の変化する期間が短くなっているため このような需要動向に即応できることが望まれる靴の製造工程においても靴CADシステムが導入されているが 三次元でのデザインを作成するための機能については不十分である.筆者らは 靴用CADシステムにおいて靴のデザイナによるデザインの作成作業を支援するための三次元カーソル機能の開発を行い 三次元のグラフィックディスプレイ上で実現した.本報告では 作業の対象であるラストの曲面形状をその三次元形状測定点から創成する過程 三次元カーソルの動きをモデリング曲面上のみに拘束するための処理手順 システムのハードウェア構成について述べるまた 実際に三次元カーソルを用いてデザイン曲線を作成した例を挙げる.
著者
池田 光男 小浜 朋子 久住 亜津沙 篠田 博之
出版者
一般社団法人日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.26-35, 2004-03-01
被引用文献数
5

白内障手術を69歳で受けた筆者の一人を被験者として、物の見え方、携帯電話の見え方、および色の見え方を手術前後で検討した。手術前の物の見え方は、たとえば人の顔が判別できないとか、文章中の文字に分からないものがあるとか、あるいはグレアが嫌であるとかの不具合がはっきり経験された。携帯電話については手術前は画面が明るすぎる、画面のなかの区分けがはっきりしないなどの不具合があったが、手術後にはそれらは消滅した。色の見え方については手術後に青色の物体が目立つとか新鮮とかの驚きはあるが、手術前の不具合としては自覚しなかった。しかし光覚感については手術前はそれが高く、照度レベルの低いところで黒っぽい色つきの物体の色が見えないという不具合が経験された。つぎに色の見え方に関する3つの実験を行った。白内障の左眼と眼内レンズの入った右眼とで同じ色に見える白票の決定、JIS標草色票のシートで同じ色に見える全領域の決定、N8の参照刺激と同じ明るさに見える白票の輝度の測定である。いずれの実験でも白内障の眼では彩度が低下することが示唆された。また白内障眼による見えの色は、明るいところでは、青系が大きく黄方向へ、黄系はわずかに青方向へ移勤し、暗いところでは黄系が大きく青方向へ、青系はわずかに黄方向へ移動した。しかしいずれにおいても赤や緑方向への移動は見られなかった。
著者
松藤 和夫 斎藤 隆文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.70, pp.25-30, 1999-08-23
被引用文献数
5

本研究では、実写画像から三次元のモデリングを行う際の手がかりとして、消失点を抽出する手法を提案する。三次元空間内の平行直線群を二次元平面に透視投影すると、必ず一点で交わる。しかしこの消失点は、無限遠点あるいは非常に遠くに位置する可能性があるため、誤差のある直線群から最も適切な交点を求めることが難しい。そこで、無限平面を有限の円形領域に変換し、その上で投票によって消失点を抽出する手法をを提案する。これにより無限遠の消失点と有限距離の消失点を統一的に扱うことができる。This Paper proposes a method that extracts vanishing points from a photograph for image based modeling. By perspective projection, parallel lines in 3D space cross each other at single point on the projected 2D Plane. But such vanishing point, however, can exist at an infinite point or so far from the image area. Thus, it is difficult to extract the most appropriate crossing point from lines with error. We propose a transformation which converts infinite plane to a limited circular region, where vanishing points are extracted by voting. It enables to unity the extraction process of both infinite and finite distance vanishing points.