著者
角田 幸彦
出版者
筑波大学
巻号頁・発行日
1993

筑波大学博士 (文学) 学位論文・平成5年3月25日授与 (乙第845号)
著者
出 隆
出版者
東京帝国大学
巻号頁・発行日
1937

博士論文
著者
池田 建司
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.182-188, 1999-03-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
23
被引用文献数
3
著者
幾浦 裕之 永崎 研宣 加藤 弓枝
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:21888957)
巻号頁・発行日
vol.2023-CH-132, no.3, pp.1-8, 2023-05-13

日本古典文学資料において,和歌は『源氏物語』とともに最も早くから本文のデジタル化が進んだジャンルである.しかし作品本文の表示方法や検索機能が固定して利用されつづけており,研究者の読解や異文情報をデジタルテキストとして記述する方法も未だ模索されていない.本発表では勅撰和歌集とともに約 1100 年の長い歴史をもつ,歌合(うたあわせ)という和歌の優劣を競う作品形態を,TEI/XML 形式でマークアップする方法について提示する.具体的には中世和歌のひとつの到達点とされる『新古今和歌集』が成立した 13 世紀初頭の成立の『石清水社歌合』を対象とする.中世和歌の基本的な創作方法である題詠(だいえい)の表現形式をマークアップし,マークアップによって和歌作品の読解を深め,可視化し,デジタルテキストとして残すことができる方法を提案する.
著者
山岸 知彦
出版者
日本水処理生物学会
雑誌
日本水処理生物学会誌 (ISSN:09106758)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.19-28, 2015 (Released:2018-03-10)
参考文献数
54

本稿では、都市公園池の整備状況と公園池における水質問題を整理し、今後の水質改善対策における検討課題についてまとめた。富栄養化した公園池では、アオコ(藍藻類の異常増殖)が発生し、景観の劣化、悪臭等の水質問題を引き起こしている。そのために、効果的かつ経済的な水質改善対策が必要とされている。しかしながら、富栄養化した公園池における植物プランクトンの現存量や種組成の変遷に関する報告は、湖沼等と比べると非常に少ない。さらに、公園池に導入されている水質改善手法の定量的効果の評価に関する研究もほとんどない。今後は、生態系に悪影響を与えない、効果的かつ経済的な水質改善対策を展開するために、その基本となる植物プランクトンの種組成の変遷を含めた改善手法の研究が必要である。
著者
池田龜鑑著
出版者
至文堂
巻号頁・発行日
1952
著者
やまだ りよこ
出版者
日本笑い学会
雑誌
笑い学研究 (ISSN:21894132)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.49-55, 2020 (Released:2021-04-19)

日本笑い学会の研究企画の一環として昨年から「聞き書き」に取り組んでいます。ジャンルを問わず制作や研究など活動を通して長く「笑い」に携わり、同時に、歩みそのものが表からは見えない一つの分野の歴史の側面や裏面を物語る・・、そんな方々にお話を聞いておきたい、体験談を記録に残したいと手探りでスタートした「拾遺録」です。 関西の演芸、特に漫才はめまぐるしい時代の変容と呼応して変化を遂げていますが、活動した時代がほぼ重なる大瀧哲雄さんの道筋と現場で得た哲学からは、普遍的な笑芸の本質も垣間見えてきます。通常の研究ノートとは異なる一人語りのしゃべり言葉でまとめていますが、一貫した笑芸への情熱が伝わり、「笑い」の力も間接的に示してくれているように思います。
著者
Masayuki Endo Taisuke Jo Takaaki Konishi Ryosuke Kumazawa Hiroki Matsui Hideo Yasunaga
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.1115-22, (Released:2023-05-24)
参考文献数
32
被引用文献数
1

Objective Recommendations on the timing of Legionella urinary antigen tests for community-acquired pneumonia patients differ among guidelines in Japan, the United States, and European nations. We therefore evaluated the association between the timing of urinary antigen tests and in-hospital mortality in patients with Legionella pneumonia. Methods We conducted a retrospective cohort study using the Diagnosis Procedure Combination database, a nationwide database of acute care inpatients in Japan. Patients who underwent Legionella urinary antigen tests on the day of admission formed the tested group. Patients who were tested on day 2 of admission or later or were unexamined formed the control group. We performed a propensity score matching analysis to compare in-hospital mortality, length of hospital stay and duration of antibiotics use between the two groups. Results Of the 9,254 eligible patients, 6,933 were included in the tested group. One-to-one propensity score matching generated 1,945 pairs. The tested group had a significantly lower 30-day in-hospital mortality than the control group (5.7 vs. 7.7%; odds ratio, 0.72; 95% confidence intervals, 0.55-0.95; p=0.020). The tested group also showed a significantly shorter length of stay and duration of antibiotics use than the control group. Conclusions Urine antigen testing upon admission was associated with better outcomes in patients with Legionella pneumonia. Urine antigen tests upon admission may be recommended for all patients with severe community-acquired pneumonia.
著者
宝来 聰
出版者
国立遺伝学研究所
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1991

PCR法(ポリメラ-ゼ連鎖反応法)の開発によって、極少量の鋳型DNAから標的とするDNA領域を増幅できるようになった。我々は、様々な民族からなる現代人128人のミトコンドリアDNAの、Dル-プ領域の塩基配列を決定している。このデ-タを基に、考古学的試料の解析に適当な233塩基対の多型性の高い領域を選び、2種類のプライマ-を作成した。本年度は、縄文時代の人骨を4個体、北海道の近世アイヌの骨を6個体の合計10検体の塩基配列を決定した。これら考古学的試料からの塩基配列のデ-タと現代人128人のデ-タをあわせた計139人について、相同な190塩基対についての解析を行った。各々の配列間に起きた塩基置換数を推定し、この領域の塩基多様性の度合を求めたところ、2.26%という値になった。次に、推定した塩基置換数を基に、UPG法で遺伝子系統樹を作成した。縄文人4人と近世アイヌ人2人の6人の系統が、系統樹上の最後のクラスタ-に入った。このクラスタ-には、他に15人の現代日本人とマレ-シアとインドネシアからの3人の東南アジア人が含まれる。このことは、日本の原住民である、縄文人と近世アイヌの一部が、現代日本人と東南アジア人の一部と系統的に近い関係にあることを示している。さらに、全ての縄文人と近世アイヌの系統は、より大きなクラスタ-に含まれる。これは、縄文人や近世アイヌが、系統樹の上で早くに分岐した現代日本人とは、系統的に異なることを示している。この観点からみると、縄文人とアイヌで代表される日本の原住民は、現代日本人のグル-プIIに相当することになる。これら原住民では、グル-プIに含まれる日本人と比べて190塩基対の領域の中に、3から8カ所の塩基の違いがある。したがって弥生時代以降に大陸から移住してきた人たちは、現代日本人のグル-プIの一部に該当するかもしれない。
著者
谷田部 恭
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.986-990, 2015-10-20 (Released:2016-01-06)

遺伝子テストによる分子標的薬のための患者選択が日常的に行われるようになっている.その結果を正しく評価するためには分子病理学的な基礎を理解するとともに,それぞれで用いられる手技の長短所を正しく理解する必要がある.腫瘍を形作るがん関連遺伝子変化には,がん遺伝子,がん抑制遺伝子の2種類が存在する.現在,標的となる遺伝子変異のほとんどはがん遺伝子であり,それらの変化は遺伝子変異,遺伝子増幅,遺伝子再構成,タンパク過剰発現に大別される.本稿ではそれぞれの遺伝子変化について概説し,その検出方法・検体について説明を加えた.