著者
野口 孝文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.222, pp.1-6, 2004-07-17
参考文献数
4
被引用文献数
4

我々は,コンピュータ上に可視化したオブジェクトをダイナミックに組み合わせプログラムすることができるIntelligentPadシステムを用い,教材を自由に再編集できる学習支援システムを作成してきた.また,この学習支援システムを用い,1998年からゲーム作成を課題としたプログラミング教育を続けている.本論文では,オブジェクトの組み合わせをコード化し,自己組織化マップを用い分類する方法を提案する.本方法を適用して,2003年度に学生が作成した作品を分類したところ,分類されたグループの中にそれぞれ評価の高い(面白い)作品が含まれており,プログラミング技術ばかりでなく,さまざまな能力が発揮されていることがわかった.ゲームを課題とした本学習支援システムは,多様な学生を対象としたプログラミング教育に有効であることがわかった.
著者
山口 一章 増田 澄男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.273, pp.39-42, 2005-09-08

頂点に重みがつけられた無向グラフが与えられたとき, 頂点の重みの和が最大となるクリークを求める問題は最大重みクリーク問題と呼ばれている.最大重みクリーク問題の厳密解を分枝限定法によって求める場合, 最大重みクリークの重みの, よりタイトな上界を高速に計算することが重要である.分枝限定法に基づく厳密解法の一つに, ある頂点系列により作成された有向グラフ上の最長経路を求め, それを上界計算に利用する方法がある.本稿は, より良い頂点系列を構成する方法を提案する.計算機実験により提案手法の有効性を検証する.
著者
山口 一章 増田 澄男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.7, pp.1-4, 2005-04-11

頂点に重みが付けられた無向グラフが与えられたときに最大重みクリークを求めよという最適化問題は最大重みクリーク問題と呼ばれている. 最大重みクリーク問題の解法としては分枝限定法によるものが知られている. 分枝限定法において計算時間を短縮するためには, タイトな上界をできるだけ短い時間で計算することが重要である. 本稿では, 高速かつ単純な最大重みクリークの上界計算法を提案し, その有効性を実験的に検証する.
著者
中島 誠
出版者
新日本文学会
雑誌
新日本文学 (ISSN:02877864)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.105-107, 1973-03
出版者
新映画
雑誌
映画評論
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.116-126, 1973-07
著者
佐藤 忠男
出版者
シナリオ作家協会
雑誌
シナリオ
巻号頁・発行日
vol.30, no.8, pp.100-104, 1974-08
著者
池田 昭
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.2-17, 1970-01-30

M. Weber's wiew of Japanese religion is one of the vague problems to grasp because of his few description about it. But fortunately his comparative study of sociology of religion gives us an aid to that. He tried to clear up the cause of "innerweltliche Askese" in Protestantism through the typological method in it. Therefore I think that the knowledge of the frames of reference in his methodology would make possible for us to approach the Japanese religion about which he made only a few descriptions. <BR>He set up three frames in order to understand "innerweltliche Askese" in Protestantism. The first frame is the idea of God, of relief, and of the future life, and the second is the idea of creature, and the third is the idea of way of relief. And he set up various conceptual schemes according to these three frames and characterized the Oriental and the Occidental religions in comparison with Protestantism. He included "Heilandsreligiosiatät" "Sakramentsgnade", "Glaubensreligiositat", "Pradestinationsgnade", "Ritualismus" and "soziale Leistung" in them. Needless to say, he characterized the "innerweltliche Askese" in Protestantism with "Pradestinationsgnade" and a kind of "soziale, Leistung". On the other hand he characterized the Asian religion with the other kinds of conceptual schemes. <BR>As for the Japanese religion he understood it in the same way as he did Asian religion. He characterized it with "Heilandsreligiositat", "Sakramentsgnade", "Glaubensreligiositat", "Ritualismus" and "soziale Leistung". Though he found out great similarity between the Shinshu sect and Protestantism, he approach to it only with the conceptual schemes of "Heilandsreligiositat", "Glaubensreligiositat" and "Gebetsreligiositat". <BR>Speaking about Japanese religion characterized by these conceptual schemes on the level of value theory, it seems to me that it has a value of "Shijyo" and of "Bundan" in my term in accordance with the "wertrational" and the "zweckrational" value in Protestantism. A value of "Shijyo" is the value found in religious action with which they believe in God or Hotoke for itself on the level of emotion. A value of "Bundan" is the value found in religious action with which their daily lives are systematized relatively from the view of the principle of religious ideal. <BR>These concepts that I mentioned above is shown further in my humble work under the title of "Introduction to the study of Japanese mentality". Please refer to it.
著者
佐久間 哲哉 岩瀬 昭雄 安岡 正人
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.63, no.505, pp.1-8, 1998
参考文献数
15
被引用文献数
6

1.はじめに 現在,建材としての膜材の利用形態は多岐に渡り,その音響的利用例も少なくない。膜材の音響特性に関して無限大膜モデルに基づく理論解析1)2)3)により吸音率・透過損失の予測が行われる一方,任意音場の波動音響学的予測を目的とした音響-膜振動連成数値解析手法4)5)が検討されている。本論文では,膜材が建材として使用される場合の大半において音場に及ぼす膜の張力の影響が微小であることに着目し,張力0を仮定した無張力膜モデルに基づき,FEM音場解析における無張力膜要素を提案する。無張力膜要素を用いた解析では膜振動場に対する数値解析手法の適用が不要なことから,張力を考慮した厳密な連成解析に比べて計算に要する記憶容量・時間が大幅に低減する。さらに,無張力膜要素は従来の空気要素・吸音要素と節点音圧未知量のみを介して接続されることから,その取扱いが簡便であると同時に,更なる記憶容量・時間の低減が図られる。本方法は音響管内の理想音場における数値解と理論解との比較によりその妥当性が検討された後,室内音場への適用例として,非通気性膜を有する室内の固有周波数解析,膜を含む多層吸音構造体を有する室内の伝送特性解析を行い,模型実験との比較からその有効性を検討する。さらに,吸音構造体表面において局所作用を仮定する従来の方法との比較検討についても行う。2.無張力膜要素の理諭的導出 厚さ0・張力0および面密度・流れ抵抗を有する無張力膜モデルを想定し,膜振動方程式,流れ抵抗に関する定義式および新たに定義した膜の実効面密度により膜面上音圧と粒子速度の関係を定式化する。次に,膜と多孔質材を含む室内音場を想定し,Galerkin法の適用により積分方程式を導出した後,前述した関係式の代入および変形により膜面の寄与を膜面上粒子速度を含まない形式で表す。ここで,膜面上の節点を膜両面で対を成すように同一座標に配置し,その節点対から構成される膜部分を一種の有限要素(以下,無張力膜要素)とみなすことにより,膜両面の寄与を無張力膜要素の寄与として取り扱うものとする。3.FEMによる解析方法 空気要素・吸音要素・無張力膜要素の3種類の要素を用いて解析領域の要素分割を行い,全体マトリクス方程式を構成する。ここで,全体マトリクス方程式は膜に関する無張力膜マトリクスが従来のマトリクス方程式に加わる形式で表され,その無張力膜マトリクスは面密度に関する実数部と流れ抵抗に関する虚数部から成る。無張力膜要素の適用により膜面上粒子速度に関する適合手続きが不要なことから,各全体マトリクスは各要素マトリクスの単純な重ね合わせにより組み立てられる他,膜面上粒子速度に関する節点未知量の排除および効率的なバンドマトリクスの生成により記憶容量・時間が低減される。無張力膜要素の取扱いに関しては,要素内の膜面位置・節点対に関する情報を予め要素内節点番号の配列に付与し,各節点の内挿関数は空気要素・吸音要素と同様の内挿関数を形式的に用いることができる。4.解析方法の適用と考察 剛壁からなる音響管内に膜と多孔質材を設置した1次元的理想音場を想定し,端部振動面の比放射インピーダンスに関して数値解と理論解の比較を行った。両者は低周波数域でほぼ完全に一致したことから,本方法の妥当性が確認された。さらに,膜が音響管内音場に及ぼす影響を調べた結果,膜面における音圧分布の不連続性,膜の設置による音圧分布の変化が確認された。次に,室内音場への第一の適用例として,非通気性膜を設置した模型室内の固有周波数解析を行い,模型実験との比較検討を行った。膜の設置による室内固有周波数低下の割合に関しては計算値の方が実測値よりやや高い割合を示すものの,膜が室内固有周波数に及ぼす影響の全般的傾向という点では実測結果と計算結果の良好な対応が見られた。従って,膜を有する室内の固有周波数予測に本方法は有効であることが認められた。室内音場への第二の適用例として,膜・グラスウール・空気層から成る多層吸音構造体を有する室内の伝送特性解析を行い,模型実験との比較検討を行った。種々の吸音構造体条件における受音点音圧の周波数応答に関して実測結果と計算結果は良好な対応を示したことから,吸音構造体を有する室内の音場予測に本方法は有効であることが認められた。さらに,吸音構造体表面において局所作用を仮定する従来の方法との比較検討を行った結果,局所作用を仮定する方法によると厚い吸音構造体では大きく予測精度が低下し,今回提案する方法が計算精度においてかなり優位であることが示された。5.まとめ 室内音場のFEM解析における膜材の取扱い方法として,膜の張力0を仮定し,面密度・通気性を考慮する無張力膜モデルに基づく新種の無張力膜要素を提案した。FEM音場解析における無張力膜要素の具体的な取扱い方法が述べられ,取扱いの簡便さ,適用による数値計算の効率化が示された。理論解が得られる音響管内音場への適用から本方法の妥当性が確認され,模型室内音場への適用から膜を有する室内の固有周波数予測,膜を含む多層吸音構造体を有する室内の音場予測における有効性が認められた。さらに,吸音構造体の取扱いに関しては局所作用を仮定する方法による予測精度の低下を指摘し,本方法の優位性が明らかにされた。
著者
Nahid Fatelna Martin Moser Goutanl Chakraborty 白鳥 則郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク
巻号頁・発行日
vol.95, no.267, pp.91-96, 1995-09-29

ベクトル空間モデルは,情報フィルタリングにおいてよく使われている情報獲得モデルである.このモデルでは,ドキュメントとユーザのプロファイルの両方が単語のベクトルとして表現されている.このアプローチの問題点は,ドキュメント中の各単語のベクトルとみなしているため,単語の文脈を考慮していないことである.すなわちこのアプローチでは,異なった概念領域にある多量のドキュメントが選択されてしまうことになる.この問題の解決策として,本稿では任意のドキュメントあるいはテキストが句単語のベクトルの集合でより詳細に表現可能であることを述べる.句と単語の両方を考慮することにより,ドキュメントの内容の概略が与えられる.さらに,システムが句を認識するための新しいアプローチを述べる.本稿で提案したテキスト表現がユーザのプロファイルの生成に使われるとき,より正確にユーザの興味を反映することを示す.このことは領域特有の情報フィルタリングに有効となる.