著者
いしゐのぞむ撰
出版者
いしゐのぞむ
巻号頁・発行日
2016
著者
大久保 雄
出版者
一般社団法人 日本アスレティックトレーニング学会
雑誌
日本アスレティックトレーニング学会誌 (ISSN:24326623)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.3-11, 2019-10-31 (Released:2019-12-24)
参考文献数
40

Adequate knowledge of trunk muscles is useful to provide the best possible treatment of low back pain, as well as for improvement of athletic performance. Thus, trunk muscle exercises are commonly performed and taught on the athletic field.Muscle function in the neutral zone is important for trunk stabilization. Trunk muscles are classified into a local and a global muscle system. The local muscle system includes deeper muscles with their points of origin or insertion directly or indirectly on the lumbar vertebrae such as the transversus abdominis and the lumbar multifidus. The global muscle system includes muscles that are not directly attached to the lumbar vertebrae, such as the rectus abdominis and the external oblique muscles. Local muscles play a key role in trunk stability and postural responses. Hodges and Richardson reported that the onset of the transversus abdominis is earlier than that of agonist muscles (early activity) during upper limb movement. Moreover, local muscles are partially activated through low-load tasks and postural control such as with walking (tonic activity). In contrast, high-load movements such as running and jumping lead to co-activation of local and global muscles (phasic activity). Adequate training to achieve motor control of the local muscles using specific exercises is important to enhance optimal activation of trunk muscles during various movements. Therefore, I explain progressive trunk muscle training with electromyographic data from motor control exercise to bridge exercises and co-contraction of the trunk muscles along myofascial line.Many studies investigated the effects of core stability training on athletic performance. Some recent systematic reviews revealed that core stability training provides marginal benefits to athletic performance. However, further research is necessary to better understand how trunk stability and stability affect athletic performance.
著者
鈴木 恵輔 加藤 晶人 光本(貝崎) 明日香 沼澤 聡 井上 元 中島 靖浩 前田 敦雄 森川 健太郎 八木 正晴 土肥 謙二
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.611-615, 2020-08-31 (Released:2020-08-31)
参考文献数
10

ジフェンヒドラミンは抗アレルギー薬,風邪薬,睡眠改善薬などとして用いられている。今回,ジフェンヒドラミン4,990mgを内服した急性中毒例に対して血液透析を施行し,血中濃度測定を行った症例を経験した。症例:22歳,女性。意識障害のため当院に搬送され,眼振や痙攣を認めた。現場に落ちていた空包からジフェンヒドラミン中毒を疑い,人工呼吸器管理,血液透析などの集中治療を行った。第4病日には抜管し意識清明となり,本人よりレスタミンUコーワ錠®などを内服したことを聴取した。その後,合併症なく経過し第8病日に自宅退院となった。血中濃度測定を行うと腎排泄だけでなく,効果が乏しいと考えられていた血液透析によってもジフェンヒドラミンが除去されることが示唆された。したがって,重症のジフェンヒドラミン中毒例では血液透析を考慮してもよいかもしれない。
著者
大江 昌嗣
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.73, no.11, pp.790-792, 2018-11-05 (Released:2019-05-24)
参考文献数
6

歴史の小径Z項―木村榮の発見と,その後の物理の探求
著者
Rina Fujita Yuriko Aratake Kyoko Nakata Chihiro Fujii Takayuki Kondo
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
pp.1642-23, (Released:2023-04-07)
参考文献数
9

Objectives The interleukin-6 (IL-6) inhibitor satralizumab is an established treatment for neuromyelitis optica spectrum disorder (NMOSD). Although IL-6 inhibitors are generally well-tolerated, serious infections, including sepsis, can occur. In this study, we compared the sepsis characteristics in NMOSD patients administered satralizumab (NMOSD-satralizumab) to those in rheumatoid arthritis patients administered tocilizumab (RA-tocilizumab), another IL-6 inhibitor. Methods We examined adverse event reports from the Japanese Pharmaceuticals and Medical Devices Agency regarding NMOSD-satralizumab from August 2020 to March 2022 and RA-tocilizumab from April 2008 to November 2019 (term 1) and to March 2022 (term 2). Results We identified 6 sepsis cases in NMOSD-satralizumab, of which 5 (83%) developed from urinary tract infections (UTIs). Although data were unavailable for two patients, three cases had urologic complications in addition to recognized risk factors for serious infections, such as an older age, corticosteroid use, obesity, diabetes mellitus and motor disability. Urosepsis was relatively infrequent in RA-tocilizumab (term 1: 24.2%, term 2: 20.1%). Discussion Safe satralizumab use requires risk factor assessment to minimize the incidence of severe infections. Management of UTIs is also recommended.
著者
小谷 侑輝 齋藤 美松 金 惠璘 小川 昭利 上島 淳史 亀田 達也
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
pp.1914, (Released:2021-06-15)
参考文献数
51

Distributive justice is concerned with how societies should allocate resources. Although vigorously debated, the relationships between normative theories of distributive justice and actual behavior remain unclear. To examine the empirical bases of John Rawls’s moral argument, we tested whether distribution may be psychologically linked to risky personal decisions via voluntary focus on the worst-off position. Extending Kameda et al. (2016), we asked participants to make three types of decisions (social distribution as a third party, risky choices for self, and the Veil of Ignorance [VoI] task in which participants chose social distribution affecting selves without knowing their own positions) and measured physiological arousal during decision making. Participants’ distributive choices were correlated with risky personal decisions such that those who endorsed the Maximin (maximizing the minimum possible payoff) distribution preferred the Maximin gambles. Preferences in the VoI task statistically moderated this correlation. Pupil dilation associated with arousal was also related to these effects. These converging data suggest that social distribution and risky decisions are intertwined in the human mind, as envisioned by Rawls’s normative argument.
著者
烏力吉図
出版者
新潟大学大学院現代社会文化研究科
雑誌
現代社会文化研究 = 現代社会文化研究 (ISSN:13458485)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.215-232, 2002-07

内蒙古大草原的沙漠化已引起了周围国家的注目。2002年的春天,从内蒙古沙漠地区掀起的黄沙越过大海,刮到了日本列岛。日本各新闻媒体相继报道了有关情况。古称“天苍苍野茫茫,风吹草地现牛羊”的内蒙古大草原为什么变成了无边的沙海,这不得不让人沉思。本论文从经济史的观点上,探讨了内蒙古大草原的沙漠化形成原因,从地区和时间上可分为以下三个内容:阿拉善高原:从汉到唐时期的开垦和沙漠化。鄂尔都斯高原:两汉时期的开垦和三大沙漠的形成;清・民国时期的开垦和三大沙漠的扩大。察哈尔地区和科尔沁大草原:清・民国时期的开垦和沙漠化。
著者
佐藤(佐久間) りか
出版者
国立女性教育会館
雑誌
国立女性教育会館研究紀要 = Journal of the National Women's Education Center of Japan
巻号頁・発行日
vol.6, pp.45-57, 2002-09-01

本稿は,マスメディアによって形成された"強く自由な主体"としての<女子高生>イメージが,同年代の少女たちのセルフ・イメージにどのような影響を及ぼしているのかを,1999~2000年に杉並区と浜松市で実施した質問紙調査とインタビュー調査の結果をもとに分析したものである。少女たちは,マスメディアの<女子高生g&t;イメージが,一部の「ギャル系」と呼ばれる少女たちによって代表されていると見ており,「女子高生=ギャル系」「ギャル系=援助交際」といった画一的・一面的な捉え方に不満を抱いている者が多い。しかし「ギャル系」の強さ,個性,仲間意識に対する肯定的な意見も多く,「ギャル系」に対する共感の存在も確認された。さらに今の時代に「女子高生であること」にどんなよい点があるかを聞いたところ,「自由気ままで楽しく,流行発信などを通じて社会に対して強い影響力を持てる」という回答が多く見られ,そうした"強く自由な"セルフ・イメージの背景に「ギャル系」への共感があることが示唆された。そこで「ギャル系」情報に特化した雑誌3誌の購読者を非購読者と比較したところ,「ギャル系」へのアイデンティフィケーションが強いと思われる購読者の方が,「女子高生であること」をより肯定的に捉える傾向があり,成人男性に声をかけられたり,お金で誘われたりする率も高く,援助交際をより普遍的な現象と捉えていることが明らかになった。しかし,少女たちは自分たちが謳歌している自由や力を,高校時代だけの期限付きのものとして自覚しており,女性として真に"強く自由な"主体形成には必ずしもつながっていない。彼女たちに「今が人生で-番いいときであとは下り坂」と思わせてしまうジェンダーのありようを問題化していくためにも,これまで成人男性と思春期女子が作り上げてきた<女子高生>言説の生成装置に,成人女性がより積極的に介入していく必要があろう。
著者
大沼 俊博 渡邊 裕文
出版者
関西理学療法学会
雑誌
関西理学療法 (ISSN:13469606)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.39-42, 2006 (Released:2007-01-30)
参考文献数
8
被引用文献数
4

We report on physical therapy and its evaluation in patients with impaired deep sensation. Evaluation in physical therapy should be performed not only in the static states but also in the situations and postures causing abnormal actions. In physical therapy, treatment with the patient being aware (use of feedback such as that by visual sensation) provides clues that improve problems. For improvement in impaired deep sensation and recovery of motor function, their association should be considered, and the induction of normal actions is important.
著者
近藤 孝弘
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.14, no.10, pp.10_10-10_21, 2009-10-01 (Released:2011-01-07)
参考文献数
12
著者
田中 伸一郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.126, no.8, pp.546-549, 2006-08-01 (Released:2007-02-06)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

本記事に「抄録」はありません。
著者
佐藤 正寛 高吉 慎太郎 岡 隆史
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.72, no.11, pp.783-792, 2017-11-05 (Released:2018-08-06)
参考文献数
48
被引用文献数
2

「磁性体の磁化の向きを限界まで素早く変えたい.」これは次世代情報素子のコアとなりうるスピントロニクス技術であるのみならず,多数スピンの非平衡統計力学として基礎物理学的にも重要な概念である.近年この問題に対して,光を用いた戦略が盛んに議論されている.レーザーパルスの整形・変調,メタマテリアルやプラズモニクスなど光科学分野の実験の進展は目覚ましい.そのような最先端の光技術を上手に使えば,スピンの集団運動にとっての量子力学的な限界速度であるピコ(10-12)秒という時間スケールで磁化を制御できるのだ.この「超高速スピントロニクス」の実現には,磁性体と光との結合様式(光・物質結合)や時間変化する外場中における量子系の時間発展(量子ダイナミクス)を理解する必要がある.しかし,多自由度を取り扱う固体物理分野では量子ダイナミクス研究の進歩が遅れていた.その一因として,多自由度の協調現象を扱う基本的な枠組みが整備途上であり,平衡系で慣れ親しんだエネルギーや固有状態などの議論の足がかりを失うことが挙げられる.レーザー中の多体系の解析では「非平衡系の相転移とは何か? それをどう特徴付けるべきか?」などの疑問の解消が望まれる訳である.実はこの問題は,磁気共鳴,量子化学,量子光学などのダイナミクスとの関わりが避けて通れない分野においては限定的ながら解決されている.レーザー電磁場を時間について周期的な外場とみなすと,系は離散的な時間並進対称性を持つ.このときエネルギーや固有状態といった概念が復活するのだ.この「フロケ理論」,そして回転枠などへの「ユニタリ変換の方法」を使うと,時間依存ハミルトニアンが駆動する多体系ダイナミクスを静的な有効ハミルトニアンで理解できるのである.望みの物性が実現するような動的状況を与える外場をフロケ理論の有効模型からさかのぼって設計することを,物性を操るという意味を込めて「フロケエンジニアリング」と呼ぶ.多体系のフロケエンジニアリングは,冷却原子系や電子系で発展してきたが,近年磁性体の制御にも適用されはじめている.例えば,標準的な磁性絶縁体に円偏光レーザーを照射し磁化を生成・成長させる方法が提案されている.これはレーザー周波数のエネルギースケールに対応する大きな静磁場が有効模型に現れることに由来する.レーザーによるスピン流生成は超高速スピントロニクスの主要テーマの一つであり,特異な光・物質結合を持つマルチフェロイクス(強誘電磁性体)が注目されている.この系ではスピンはレーザーの磁場成分だけでなく電場にも応答する.あるクラスのマルチフェロイクスに円偏光レーザーを照射するとベクトルスピンカイラリティ(またはジャロシンスキー・守谷相互作用)が生じることが有効模型・数値計算から示唆される.これを利用したスピン流の生成,およびその検出方法について,現実的な実験セットアップの理論提案もなされている.レーザーを用いた物性制御は従来型秩序にとどまらず,系のトポロジカル秩序をも変化させられる.その具体例としてキタエフ模型への円偏光レーザー印加の研究がある.有効模型に生じるホッピング項がスピン液体基底状態にギャップをもたらし,系をエッジ状態を持つトポロジカルな状態へと変化させることが予言される.
著者
宮尾 益知
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.989-993, 2018-12-18 (Released:2019-01-21)
参考文献数
16

発達障害は1980年代初めのDSM-Ⅲからわが国において認知されるようになり,2005年の発達障害者支援法を機に注目されるようになってきた.精神科の領域においても発達障害の併存障害として二次障害として精神疾患が考えられるようになり,小児期における発達障害の治療に注目が集まるようになってきた.筆者は小児神経科医としててんかん,脳性麻痺,変性疾患などの治療に携わり,2002年の成育医療研究センターの開院が発達障害の勃興期にあたっていたり,発達障害と直接かかわり合うようになった.てんかん,錐体外路疾患などの神経生理学と薬理学,脳性麻痺を基盤としたリハビリテーション医学,同部門の児童精神科医,臨床心理士などとの共同作業として発達障害に対する独自の治療体系をつくり上げた.既存の治療だけにこだわらず,発達障害の病理,病態から推測される治療法として「代替医療」も積極的に取り入れ有効性を確認してきた.