著者
山田 光宏 安久 正紘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06

自然現象に広範に現れ, 周波数fに対しパワースペクトルが逆比例するゆらぎとして1/fゆらぎがあり, 人に快適感を与えるとして, 扇風機や空調, マッサージ機等の家電製品の制御に用いられている[1]。1/fゆらぎを発生させる方法として, 素子精度が要求されず, 簡単な回路構成で実現可能であるという利点を有するディジタル回路による方法が提案されているが, 1ディケード程度の周波数にわたるゆらぎしか確認されていない[2]。本報告では, ディジダル回路により容易に実現可能なセルオートマトンを確率的に動作させることにより, 自己組織臨界現象[3]と同様に自然に時間発展し, より広範囲な周波数にわたる1/fゆらぎの時系列が得られることをコンピュータシミュレーションにより示す。
著者
宮原 一弘 岡本 敏雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.606, pp.17-24, 1998-03-14
被引用文献数
5

近年のインターネットの発展に伴って, 多くの情報がネットワーク上を流通するようになった.しかしその反面, 必要とする情報を入手するのが困難になり, より個人に適応した情報検索・収集システムへの要求が高まっている.そこで本研究では, 人間の情報に対する興味のモデル化を試みた.日常のWebブラウジングと文書への評価からユーザの興味を同定し, ユーザプロファイルとして獲得・表現する手法を開発した.本稿では, 興味モデルの概要ならびにそれを情報フィルタリング, 協調フィルタリングに適用する手法について述べる.
著者
遠藤 博人 能登 正人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.78, pp.13-18, 2003-05-16
被引用文献数
1

インターネット上での情報流通手段として,E-mail,Instant Message,WWW(World Wide Web),Messanger,chatなどが一般的に用いられている.ユーザはこれらの手段を用いることで新しい情報を得ているが,同一手段上に大量の不要な情報も併存するため,興味のある必要な情報だけを的確に得るためには非常に大きな労力がかかってしまうという問題がある.そこで本稿では,より円滑な情報収集を可能にするために,情報の信頼度とユーザの嗜好性に注目し,送られてきた情報を次々に他ユーザヘ転送するという口コミモデルに基づく情報伝播システムをWeb上に構築し,システムの評価をする.
著者
丹羽 利文 齋藤 洋典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.331, pp.1-6, 2000-09-28

物語において先行呈示される不快情報が, 後続の快情報に対する感情評価と感動評価に及ぼす影響を, 評定課題実験を用いて検討した.刺激材料として, 感動の喚起が想定される物語(原文)を, 不快情報が含まれる文(不快先行文)と, 快情報が含まれる文(快後続文)とに2分割した後に, 快不快の評価が偏らない文(修正文:中立先行文, 中立後続文)を作成した.実験1・2において, 先行文と後続文の組み合せから4種類の物語文(例えば, 不快-快, 中立-快)を構成し, 物語読了後の感情の程度と感動の程度とを調査した.その結果, 感動の評価は, 先行文と後続文の感情情報の操作によって異なった値となることが示され, さらに, 快感情より高いことが示された.このことは, 物語を読む際の感動の評価は, 物語の構造に影響を及ぼされ, かつ, 快感情とは異なる評価であることを示唆する.
著者
三好 浩和 鈴木 俊輔 臼井 旬 奥出 直人
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.35, pp.93-100, 2004-03-23

我々は美術館訪問者が作品とのインタラクションから個性的な見方を深めていくことのできる鑑賞支援ツール群、アトバム、アートテーブル、ペンツールを考案・設計した。このツールから、従来受動的であった鑑賞行為を、能動的で感動と発見に満ちた質の高い美術体験へと変えていき、それを可能にする美術館全体の枠組みを構築する。自分の見方や感想をそのまま記録する装置としてのアトバムと、美術の魅力を部分に分けた画像をちりばめたアートテーブルから新たな見方を発見し、さらに記憶装置を兼ねたペンツールによってテーブル上の画像や、美術を自分の視点からみた画像等をアトバムに取り込み、他人との交流に利用すること等で美術とのインタラクションを実現し、これによって鑑賞の楽しみを増幅する。本稿では、この感動の増幅装置としてのツール群の設計と使用シナリオを構築することで、誰もが楽しめる美術館の枠組みというコンセプトの検証を試みる。We devised and designed the art appreciation assistance system for visitors of an art museum to deepen the unique ways of looking at an art by realizing the interaction between the visitor and the piece of work. By using these tools, we will develop a framework for the art museum which enables the historically passive act of art-appreciation to art-appreciation that is highly active with full of sensation and amazement. Also, using them as a communication tool with the others realizes the interaction between user and the art, which enables the augmentation of human's enjoyment of art appreciation. In this paper, we will verify the concept of art museum where anyone can enjoy through the development of use-scenario and the design of these tools as augmentation devices of the sensation.
著者
久原 哲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.43, pp.49-56, 2000-05-04

当研究室では、全塩基配列が決定され、約6, 200の遺伝子が同定された酵母の遺伝子を用い、それぞれを欠失、もしくは過剰発現させたときの遺伝子発現パターンをマイクロアレイにより調べている。これにより、その遺伝子の他の遺伝子への影響を調べ、さらにこの過程をくり返すことでデータを集積し、遺伝子間の相互作用あるいはネットワークを解明したいと考えている。酵母をはじめ、全塩基配列が決定された生物種では、その機能が不明な遺伝子がいまだ数多く残されていることがゲノムプロジェクトにより示された。マイクロアレイ法のように全遺伝子を含む情報が一度に得られる手法を用いると、今までに機能さえわからなかった遺伝を含めた制御ネットワークを明らかにすることが可能である。このような手法は、医薬の開発、そして生物学に新たな研究領域を開くことになると考えられる。
著者
Grudin Jonathan
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.57, pp.31-36, 1995-06-08
被引用文献数
2

"Computer-supported cooperative work" and "groupware" are terms invented in the mid-1980's to describe the growing interest in using computer technology to support the activities of groups of people. The interest came from researchers and developers who had previously focused on single-user applications such as compilers, word processors, and spreadsheets ; it also came from those who had previously focused on mainframe systems and organizational issues. To understand the work associated with CSCW and groupware in Europe, the United States, and Japan, it is essential to understand the changing nature of systems development from the 1950's through the 1980's. In this presentation I will describe the historical and organizational contexts of CSCW research and groupware development. Who attends the conferences, develops the systems, and identifies with these labels? How and why do their priorities differ? CSCW is often described as an emerging field, but a better metaphor may be a forum or marketplace where people from different places come to browse, shop, and return to their different homes. Communication-understanding each other's work-requires that we understand different histories and cultures. With the phenomenal success of the Internet and World Wide Web and the very respectable achievements of applications such as Lotus Notes, groupware and support for workgroups is changing the face of work. I will conclude by describing a central challenge brought about by these new technologies and the new way we are looking at and using computer and communication technologies. This paper includes original material and work explored in depth in [1-4].
著者
今田 欣一
出版者
朗文堂
雑誌
Typography journal ヴィネット
巻号頁・発行日
no.11, pp.6-176, 2003-12
著者
稲田 勝美 薮本 陽一
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.689-694, 1989-12-05
被引用文献数
6

制御環境下での植物生産に好適な環境条件を明らかにするため, 連続照明下での光質, 恒温下での日長, および連続照明下での変温の影響を調べた。光質については, 赤色光/遠赤色光 (R/F) 比が著しく高い場合を除けば, 赤色光の光量子量が多いほど, また赤色光/青色光 (R/B) 比が大きいほど生長は促進された。日長は長いほど生長は旺盛となり24 h日長 (連続照明) で最大となったが, 乾物生産に対する照明効率は20 h日長で最も高かった。連続照明下で, 日平均20℃, 高低差5℃とした変温を与えると, 恒温下に比べて生長は促進され, レタスでは21.7℃, 16 hと16.7℃, 8 h (16 H/8 L), ハツカダイコンでは20.8℃, 20 hと15.8℃, 4 h (20 H/4 L) または16 H/8 Lの変温下で最も効率が高かった。ハツカダイコンでは, 変温によって増大した乾物はもっばら貯蔵根に分配された。本研究から, R/B比10またはそれ以上, R/F比1〜2の光質をもつランプで日長を20 h前後とし, これに変温を組合せた条件が植物の栄養生長の促進に有効であろうと結論した。
著者
谷下 一夫 棚沢 一郎 山口 隆美 菅原 基晃
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.50, no.456, pp.1945-1954, 1984-08-04
被引用文献数
1

血液における炭酸ガス拡散係数は,人工肺のガス交換性能を評価するために必要であるが,実測値が全くない.そこで,静止血液試料層を用い,準定常法により炭酸ガスの有効拡散係数を測定した.温度の下降および赤血球濃度,血しょう(漿)たん白濃度の増加とともに,拡散係数が低下する結果を得た.さらに,赤血球内の炭酸脱水酵素の効果により,溶血した血液およびヘモグロビン溶液において顕著な促進拡散が認められた.
著者
岡田 雄一郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1257-1258, 1989-03-15

コンピュータを利用した管理システムでは、データを単に蓄積し管理するだけではなく、データの意味を読みとったり、多様なユーザ・ビューを獲得したりするために、管理データを概念モデルとしてとらえること、つまりデータのモデル化が必要となる。ソフトウェア開発においてもスケジュール管理を支援するシステムが開発されているが、その多くはPERT/CPMなどのスケジューリング手法の機械化であったり、スケジュール表の作成支援であったりし、必ずしもソフトウェア開発におけるスケジュールデータを的確にモデル化したものではない。そこで、本論文ではソフトウェア開発におけるスケジュールデータのモデル化ならびにスケジュールデータのビューについて考察してみた。
著者
村山 綾 清水 裕士 大坊 郁夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.146, pp.7-12, 2006-07-03
被引用文献数
2

集団の相互依存性を検討する際に有用な多段共分散構造分析を用いて,3人集団における会話満足度に影響を及ぼす要因について検討した.大学生72名が3人集団で会話実験に参加し,お互いを知り合えるように会話を進める親密条件,時間内に1つの結論を提出するよう支持される討論条件のいずれかに割り当てられた.分析の結果,非言語表出性の高い個人ほど会話満足度が高くなることが明らかになった.また,集団内でうなずきの量が多いほど会話満足度が高くなる一方で,討論条件において集団内での笑顔の量が多いほど満足度が低くなることが示された.会話条件に関しては,親密条件よりも討論条件で会話満足度が低かった.個人レベルの指標と集団レベルの指標を1つのモデルに組み込む利点について議論を行った.
著者
川端 英之 上甲 聖 津田 孝夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.23, pp.161-166, 2000-03-02

大規模数値シミュレーションの一つである粒子輸送コードに代表される、データパラレル指向の並列化に馴染まないアプリケーションに対し、リダクション演算の検出および並列化変換を中心とした自動並列化を施す処理系を開発した。本処理系の特徴は、その強力なリダクション演算検出機能である。従来のリダクション認識手法では解析が困難であった、多重ループ中に複数存在するリダクション演算の認識、及び、配列リダクション変数の検出機能を持つ。間接参照される配列も解析対象である。リダクション認識の過程で、並列化可能性の検査も同時に行なえる。本処理系のリダクション検出アルゴリズムはSSA形式による表現に基づくもので、直接的で簡明であるため、実装も容易である。粒子輸送コードなどに適用し、本手法の有効性を確認した。Particle Transport Code is one of huge-scale Monte Carlo simulation codes. From the nature of the physical model it reflects, there exist parallelism in Particle Transport Code. However, complicated control structures and numbers of reduction operations contained in multiply nested loops in such a code prevent it from being parallelized easily. In this paper, we present algorithms to recognize reduction operations in multiply nested loops. The algorithms can also detect arrays used as reduction variables which are referenced by subscripted subscripts. Experimental results show the technique is effective.