1 0 0 0 OA 山恋ひ

著者
宇野浩二 著
出版者
新潮社
巻号頁・発行日
1922
著者
吉高 淳夫 西田 謙太郎 平嶋 宗
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.1467-1476, 2009-05-15

人の視線には,興味や関心などの心的な状態が現れることが知られている.このため,視線からこれらの情報を抽出し,人とコンピュータとのインタラクションを円滑にする視線インタフェースや,インタラクティブシステムの操作性に対するユーザビリティ評価で利用する試みが行われている.しかしながら,傾注状態(何かを見ている状態)の検出に関しては,傾注の有無を視線の停留時間により判別するにとどまっているのが現状である.傾注には,対象が単に視界に入っている状態,視界中から興味の対象となる物体を探す状態,特定物に傾注して詳細な情報を得る状態など複数の状態があると考えられ,傾注の状態をより細かく識別することは視線に基づくインタラクションの高度化に貢献すると考えられる.本論文では,傾注状態をさらに分類して認識することを目標とし,複数の注視状態があることが知られている絵画鑑賞活動に着目する.絵画鑑賞における眼球運動には,視界中から興味の対象となる物体を探す「拡散的探索」と特定物に傾注して詳細な情報を得る「特定的探索」がある.本論文では注目時の状態のうち,「特定的探索」時の視点を検出する手法について検討し,停留時間に加えて停留の発生頻度を用いる検出法について考察した.さらに,この検出手法を実装し,小規模ではあるが実験的に本手法の有効性を確認し,本手法が傾注状態を複数の状態に分類できる可能性を示した.
著者
小澤 真希子 岸野 友祐 津山 悠 川畑 健 牛草 貴博
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.75, no.11, pp.e199-e204, 2022 (Released:2022-11-30)
参考文献数
13

夜間行動を主訴として行動診療科に来院した高齢犬24頭を対象とし,後ろ向き調査を実施した.夜間行動の要因疾患は認知機能不全症候群(CDS),皮膚疾患,腫瘍性疾患,クッシング症候群/下垂体腫瘤が多かった.対象症例の約5割でCDSが夜間行動の要因疾患として診断されたが,身体疾患は8割以上で診断され,身体疾患の診断率がCDSの診断率を上回った.夜間行動として運動と発声をともに示した犬ではCDS保有率が約9割であったが,運動のみあるいは発声のみ示した犬では4割以下であった.追跡調査の結果,夜間行動は約6割の犬で死亡時まで継続したが,要因疾患の治療で完治に至った犬も約2割認められた.本研究の結果から,高齢犬の夜間行動は身体疾患の関連するものが多く転帰は保有疾患ごとに異なるため,鑑別診断がきわめて重要であることが示唆された.
著者
Takumi KAWAGUCHI Akinobu KATO
出版者
Center for Academic Publications Japan
雑誌
Journal of Nutritional Science and Vitaminology (ISSN:03014800)
巻号頁・発行日
vol.68, no.Supplement, pp.S73-S75, 2022-11-30 (Released:2022-11-25)
参考文献数
27

Evidence-based Clinical Practice Guidelines for Liver Cirrhosis were updated in 2021 by The Japanese Society of Gastroenterology/Japan Society of Hepatology. In the guidelines, the flowchart for nutritional therapy was revised based on accumulated evidence. In particular, sarcopenia is incorporated as an assessment for nutritional status. In addition, late evening snack is repositioned as a 1st-line nutritional therapy. Furthermore, recent study demonstrated unforeseen pharmacological actions of branched-chain amino acids including improving sarcopenia and prognosis. In this mini-review, we summarize the updated points for nutritional therapy for patients with liver cirrhosis.
著者
竹内 真一
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.264-272, 2016-05-01 (Released:2017-07-01)
参考文献数
9
被引用文献数
1

1 0 0 0 音樂通解

著者
東儀鐡笛著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1907

1 0 0 0 音楽通解

著者
東儀鉄笛著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1908
著者
杉谷代水作歌 東儀鐡笛作曲
出版者
修文館
巻号頁・発行日
1906

1 0 0 0 常闇

著者
坪内逍遙作歌 東儀鐵笛作曲
出版者
修文舘
巻号頁・発行日
1906
著者
中村 大輝 松浦 拓也
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 44 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.539-542, 2020 (Released:2020-11-27)
参考文献数
7

本研究では,教育分野における授業実践の効果量分布がどのような分布に従うのかを検討した.過去のメタ分析における効果量を対象に,正規分布,指数正規分布,混合正規分布のフィッティングを試みた結果,正規分布の予測力が相対的に低いことが示された.また,指数正規分布によるモデリングを事例的に示した.本研究の結果は,効果量分布に正規分布以外の分布を仮定したモデリングを行うことで,将来の授業実践の効果量分布に関する予測力を高められる可能性を示唆している.
著者
孟 瑶 矢島 猶雅 有村 俊秀
出版者
社団法人 環境科学会
雑誌
環境科学会誌 (ISSN:09150048)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.137-145, 2022-05-31 (Released:2022-05-31)
参考文献数
11

本研究の目的は,ごみ袋有料化による非資源ごみの減量効果と資源ごみの分別促進効果に,リバウンド現象が現れるか,及び各分別実施による学習効果の有無を再検証することである。日本の市区町村は,自治体によってごみの排出量に大きな差異がある。これを考慮しない場合,「平均的」な自治体でのごみ袋有料化の効果を過大もしくは過少に評価する可能性がある。よって,本研究では,2009年から2016年までの全国781市区町村のパネルデータを元に,「小排出都市」と「大排出都市」を定義し,これらを含めた場合とそうでない場合の回帰分析結果を比較した。本研究の分析結果は,以下の3つにまとめられる。第一に,資源ごみ排出量に対する効果において,これらの都市を含めた場合とそうでない場合でごみ袋有料化政策の効果の検出のされ方が異なることがわかった。また,有料化政策のリバウンド効果は確認されなかった。第二に,非資源ごみ排出量に対する効果では,両都市を含めた場合とそうでない場合で大きな変化はなく,徐々に排出量が増加するリバウンドが見られた。しかし,両都市のみで分析するとこのリバウンドは確認できない。第三に,分別品目によって学習効果の出方が異なることがわかった。
著者
藤原 優花 中村 聡史
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2022論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, pp.120-128, 2022-08-25

オンラインゲームにおいて,聴覚や視覚のハンディキャップにより,自身の実力と関係ないところで不利になる人がいる.特定の色が見えづらい色覚多様性者は,色の情報の読み取りに時間がかかるため,色による判断が迫られるゲームにおいてハンディキャップを背負っている.色覚多様性者のゲームプレイを支援するために,色覚タイプに合わせた配色を使用する色覚サポートのような配慮も行われているが,全ての色覚タイプに対応しておらず,サポートする部分にも限界がある.我々はこれまでの研究において,D型模擬フィルタを実現し,選択肢の中で異なる1色を選択してもらう実験や背景色を考慮した実験を行い,一般色覚者とD型色覚者両者にとって識別しやすい色や両者にとって識別する時間が近い色を明らかにした.しかし,実際のゲームにおいて有効かどうかを明らかにしていなかった.そこで本研究では,これまでの我々の研究で得られた結果から仮説をたて,Among Usを用いた実験を実施し,色のハンディキャップにおける制御が可能かに関する検討を行った.その結果,配色次第では一般色覚者も色覚多様性者もゲームの有利不利制御が可能であることがわかった.
著者
大堺 利行
出版者
日本ポーラログラフ学会
雑誌
Review of Polarography (ISSN:00346691)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.101-107, 2017-10-10 (Released:2017-10-12)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

In 1935, Karl Fischer (KF) proposed a titration method for water content determination. Since then, KF titration has been extensively applied in the determination of water in various samples, including liquids, solids, and gases. The present article describes the reaction mechanism, the two different methods (i.e., volumetry and coulometry), and their instruments and advantages/disadvantages. As an example, an application of KF titration is described in the study of the coextraction of water with hydrophilic ions to water-immiscible organic solvents (e.g., nitrobenzene).