著者
Daiki FUKUYAMA Keiji SHINODA Daigo TAKAGI Yasuhiro KOBAYASHI
出版者
Japan Association of Mineralogical Sciences
雑誌
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences (ISSN:13456296)
巻号頁・発行日
vol.117, no.1, pp.220506, 2022 (Released:2022-10-18)
参考文献数
21
被引用文献数
2

The compositional dependence of the intensity and electric field gradient (EFG) tensors for Fe2+ at the M1 sites, Fe2+ at the M2 sites, and Fe3+ at the M1 sites in Ca–rich pyroxene were obtained from Mössbauer spectra of crystallographically oriented single–crystal thin sections of four Ca–rich natural pyroxenes. Components of the intensity tensor (IXX, IYY, IXY, and IZZ) for Fe2+ at the M1 sites in Wo50 Ca–rich pyroxene were almost the same; the averages of the IXX, IYY, IXY, and IZZ components were 0.342, 0.477, 0.039, and 0.681, respectively. Intensity tensor for Fe2+ at the M1 sites of Wo40 Ca–rich pyroxene was different from the Wo50. Whereas principal axes of EFG tensors for Fe2+ at the M1 sites of Wo50 pyroxenes had the same direction, principal axes of VXX and VYY of EFG of Wo40 had different directions from that from Wo50. The difference of intensity and EFG tensors between Wo50 and Wo40 suggests that the intensity and EFG tensors for Fe2+ at M1 sites are dependent on the Ca contents and are independent of Fe contents. Some intensity and EFG tensors for Fe2+ at the M2 sites and Fe3+ at the M1 sites in Ca–rich pyroxene were also obtained. However, the compositional dependence of the intensity and EFG tensors has yet to be clarified, because the number of examples is insufficient.

1 0 0 0 宮城県史

著者
宮城県史編纂委員会 編
出版者
宮城県史刊行会
巻号頁・発行日
vol.第22 (災害), 1962

1 0 0 0 宮城県史

著者
宮城県史編纂委員会 編
出版者
宮城県史刊行会
巻号頁・発行日
vol.第17 (金石志), 1956
著者
今本 恒雄
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.511-520, 1998-06-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
65
被引用文献数
2 5

This review deals with new optically active phosphine ligands which appeared in the literature during past eight years. Emphasis is laid on the utility of these ligands in transition metal-catalyzed asymmetric reactions. New methods for the synthesis of chiral phosphine ligands are also described.
著者
大槻 耕三 田口 邦子
出版者
京都府立大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1988

ビタミンUは別名Sーメチルメチオニンといいアミノ酸誘導体であって、抗消化器カイヨウ因子であり食物では野菜に遊離状で含まれている。本研究では、従来のガスクロマトグラフィーによる間接的定量法とは異っていて、野菜抽出液をLi系アミノ酸分析機に直接インジェクトしビタミンUを直接分離定量することに成功し分析方法を確立した。この方法を用いて各種食品に含まれるビタミンUをスクリーニングしたところセリ科やナス科やユリ科の野菜には湿潤量あたり1〜4mg%、緑茶は乾物量あたり1〜9mg%、アブラナ科の野菜には湿潤量あたり4〜20mg%含有されていた。アブラナ科野菜中でもクレソン、白菜、キャベツは2〜4mg%と比較的少なく、カリフラワー、ブロッコリー、コールラビ、菜の花は10〜20mg%と多く含有されていた。野菜以外では青のり、ほしのりについて分析したところ乾物量あたりそれぞれ7mg%、3mg%であった。その他「あまちゃづる」については乾物量あたり4.5mg%であったがクロマトグラム上で溶出時間が標準ビタミンUからわずかに異なり、他の分析法によるクロスチェックが必要と思われる。次にビタミンUは溶液状でpH1〜6では24時間は安定であったが食品分析表の総アミノ酸分析条件(6NHCl、110℃、24時間)では40%がメチオニンになることが判明した。また逆にペクチンの存在下では約4%のメチオニンがビタミンUに変化することを見い出した。栄養的効果を知るためビタミンUのD型L型の分離をHPLCで試みたところ、市販のビタミンV製剤はDL型であることをクロマトグラム上で明らかにした。天然のビタミンUはこのHPLCにかけたところ、ピークがL型のみが検出された。以上の方法を用いて、市販ビタミンU製剤を実験動物に投与し、尿を採取してD型L型の分析定量を行う予定である。
著者
渡辺 容一郎
出版者
Japanese Association of Electoral Studies
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.20-32,212, 2008-02-28 (Released:2011-05-20)
参考文献数
11

2005年総選挙でブレア労働党に三度敗北したイギリス保守党は, 2回目となるOMOV党首選挙を実施した。その結果, 議員歴4年 (当選2回) にすぎない党内若手モダナイザーのキャメロンが, ベテラン党内右派・トラディショナリストのデーヴィスに大差で勝利した。これは, 前回 (2001年) の党首選挙と比較してみると, 全く正反対ともいえる結果であった。そこで本稿は, イギリス保守党員の政治観に関する筆者独自の調査分析をも踏まえて, (1) キャメロンの勝因, (2) キャメロン選出の意義について検討した。彼の勝因は, 「党大会」演説と巧みなメディア戦略 (イメージ管理) によって「政権奪回可能な党首」の演出に成功した点, そして党内外の情勢変化に党員の多くが反応した点などに求めることができる。結果的にキャメロンは, イギリス保守党史上初めて「下院議員, 党員 (党大会), メディアの合作でつくられた党首」として位置づけられる。
著者
中野 雅徳 藤島 一郎 大熊 るり 吉岡 昌美 中江 弘美 西川 啓介 十川 悠香 富岡 重正 藤澤 健司
出版者
一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
雑誌
日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 (ISSN:13438441)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.240-246, 2020-12-31 (Released:2021-04-30)
参考文献数
17

【目的】聖隷式嚥下質問紙は,摂食嚥下障害のスクリーニング質問紙であり,15 の質問項目に対して重い症状:A,軽い症状:B,症状なし:C の3 つの選択肢がある.「一つでも重い症状A の回答があれば摂食嚥下障害の存在を疑う」という従来の評価法は,高い感度と特異度を有している.本研究では,回答の選択肢をスコア化し評価する方法を新たに考案し,従来の評価法と比較する.また,本法を健常者に適用し,嚥下機能が低下した状態のスクリーニングツール開発のための基礎資料を得ることをあわせて行う.【方法】聖隷式嚥下質問紙開発時に用いた,嚥下障害があるが経口摂取可能な脳血管障害患者50 名,嚥下障害のない脳血管障害患者145 名,健常者170 名を対象に行った調査データを使用した.選択肢を,A:2 点,B:1 点,C:0 点,およびA の選択肢に重みをつけ,A:4 点,B:1 点,C:0 点としてスコア化した場合の合計点数に対して,カットオフ値を段階的に変えそれぞれについて感度,特異度を算出した.ROC 分析により最適カットオフ値を求め,このカットオフ値に対する感度,特異度を従来の方法と比較した.また,健常者170 名のデータについて,年齢階層ごとの合計点数に解析を加えた.【結果】ROC 分析の結果,A:4 点としてスコア化し,8 点をカットオフ値とする評価法が最適であることが示された.本評価法は,感度90.0%,特異度89.8% であり,従来法の感度92.0%,特異度90.1% に匹敵するものであった.健常者における年齢階層別の比較では,75 歳未満と75 歳以上で明確なスコアの差が認められた.【結論】スコア化による聖隷式嚥下質問紙の評価法は,A の回答が一つでもあれば嚥下障害の存在が疑われるという従来の評価法とほぼ同程度の感度,特異度を有していた.一般高齢者では,75 歳以上になるとスコアが有意に高くなることが確認され,嚥下機能が低下した状態を評価するためのスクリーニングツール開発の基礎資料が得られた.