著者
平岩 新吾
出版者
経営法曹会議
雑誌
経営法曹 (ISSN:09101772)
巻号頁・発行日
no.115, pp.117-123, 1996-12
著者
田中 雅一
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.90, no.2, pp.55-80, 2016

<p>本稿の目的は、侵犯的な宗教性について理解することである。ここで取り上げる供犠は、おおきく聖化と脱聖化の儀礼に分かれる。前者は神に近づき、聖なる力を獲得する道を提示するのに対し、後者は罪や不浄を取り除く。聖化では、神の力が充溢している供物の残滓を分配し、消費する。脱聖化では、残滓に罪や不浄が吸収され、家屋や寺院の外に放置される。しかし、儀礼の目的が脱聖化かどうか不明だが、残滓が摂取されない場合がある。それはヴェーダの神々や、憤怒の相を表す下級の神々を鎮めるための儀礼である。シヴァ神については、残滓はニルマーリヤと言い、これを受け取るのはチャンダとかチャンデーシュヴァラと呼ばれる聖人だけである。彼はシヴァの聖者の一人である。本来忌避すべきニルマーリヤを受け取るのは、侵犯的な信愛(バクティ)の表れの一つと言える。本稿では、供犠の残滓に注目することで規範の侵犯に認められる宗教的性格について考察する。</p>
著者
冨岡 典子 太田 暁子 志垣 瞳 福本 タミ子 藤田 賞子 水谷 令子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.120-130, 2010-04-05

日本においてエイの食習慣が形成された背景および地域性を明らかにすることを目的に,「平成15・16年度日本調理科学会特別研究-魚介類の調理」および『日本の食生活全集』を主な資料として検討した結果,以下のことが明らかになった。エイは,東北,近畿,中国地方の海から遠い内陸部や山間部地域の晴れ食には欠くことのできない食べ物として供されていた。エイの魚肉は尿素含量が高く,魚類としては腐敗しにくい特性を持ち,日持ちのする無塩もの(鮮魚)として調理できること,また,乾物にして保存し,利用できることなど,海から遠い地域でも利用できる条件を満たす海魚であった。エイは,肉,ひれ,骨のすべてが食用になり,軟骨特有のコリコリとした歯ごたえおよび煮もの調理によって形成されるゼラチン質の煮こごりなどの食感は,日本人の嗜好に合い,本草書に記されたエイの食品価値は,民間に伝わったアカエイの肝の薬効とともに高く評価されてエイの食習慣が定着した。
著者
池田 法子
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
no.63, pp.379-391, 2017

本論は、1920-30年代の日本社会で国民統合理念として掲げられた「公民」概念を、マイノリティ集団である聾唖者がいかに受容し、抵抗したか、その様相および葛藤を考察するものである。具体的には、当該時期の障害児教育の発展に貢献した川本宇之介の「公民」教育論と聾教育の関係を整理し、聾唖学校教員や農村部の女性等の様々な立場の聾唖者からの川本の議論に対する対応・反応を考察した。「公民」教育論は、自由や平等といった価値の拡張を理想とする「デモクラシー」を基調に行動する「公民」の育成を目的とし、教育の機会均等の観点から聾教育に連結した。聾学校卒業生・教員の立場では、その理念には共感が示されたが、実際の学校や日常生活場面での手話の合理性や心理的影響に関する反論があった。一方、経済的・精神的自立を重視する「公民」概念は、国家社会に有用な人材たるイデオロギーを含みつつも、労働・結婚の差別に直面した当事者に受容された。This paper examines how the concept of "Koumin – Public Citizen, " which was proposed as an idea of unity of the Japanese people in the 1920s – 30s, was accepted or resisted by a minority group, the deaf. Focusing on Unosuke Kawamoto, who contributed to the development of education for people with disabilities during this period, his idea of "Koumin" education was clarified. Then, the reactions of various deaf people, such as teachers and alumni of schools for deaf children, and a woman living in rural area ware examined. Idea of "Koumin" education aimed to educate people as citizens capable of acting based on "democracy, " which is an extension of the value of liberty and equality. In terms of equal educational opportunities, this concept was connected to the education of deaf children. Deaf alumni and teachers sympathized with the educational idea, but they objected that sign language was the rational and comfortable language for them. The concept of "Koumin" education stressed independence, and was accepted by deaf people who faced discrimination with regard to labor and marriage, involving the ideology of being useful to the Japanese nation.
著者
浅川 直輝
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.844, pp.76-83, 2013-10-03

CTF本戦では、主催者が各チームにサーバーを割り当てる。各チームは、サーバーで動作するサービスの脆弱性を見つけ、そこを突いて他チームのサーバーに侵入し、特定のファイルを奪取することを目指す。他チームのファイルを取得すればポイントが増え、自チー…
著者
坂下 晃祥 田中 秀和 Akiyoshi SAKASHITA TANAKA Hidekazu 花園大学社会福祉学部 花園大学社会福祉学部 THE FACULTY OF SOCIAL WELFARE HANAZONO UNIVERSITY THE FACULTY OF SOCIAL WELFARE HANAZONO UNIVERSITY
出版者
花園大学社会福祉学部
雑誌
花園大学社会福祉学部研究紀要 (ISSN:09192042)
巻号頁・発行日
no.19, pp.79-94, 2011-03

2007(平成19)年に社会福祉士及び介護福祉士法が改正され、より時代のニーズに適合した社会福祉士の活躍が求められている。一方、福祉に関する専門職の資格として、社会福祉士より先に制度化された社会福祉主事については、議論の場に登場する機会が減少し、これまでにもその制度の形骸化が指摘されており、その存在意義が問われている。本稿においては、社会福祉主事任用資格の制定史を振り返り、改めてその意義と課題を探ることにより、今後の議論に活かそうとするものである。
著者
石井 余史子 Bipin Indurkhya 野瀬 隆 乾 伸雄 小谷 善行 西村 恕彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.125, pp.31-38, 1997-12-19
参考文献数
5
被引用文献数
1

こどもが複数の絵からお話を作成できるように、絵を利用してこどもの作文作成を支援するシステム、STEP("Story TElling from Pictures") の改良を次の二点について行った。まず一つめは、こどもの日常生活場面の知識を調べるアンケートを行い、その結果から、こどもの日常生活を表現した絵を作成し、こどもの生活を反映するように、STEPの絵のデータベースの改良を行った。次に二つめとして、こどもがSTEPで遊べるように、お話作成支援の方法にジャンニ・ロダーリの提案する方法を利用した。改良後、作文の不得意な小学一年生の男女各一名にSTEPで遊んでもらった結果、こどもは複数の絵からひとつのお話を作ることができた。In this paper, we describe the modifications to our system, Story TElling from Pictures ("STEP") in which children practice their writing as a game. First, we changed pictures in STEP, from unfamiliar ones to the ones with which children are familiar. In order to do so, we asked 12 children to fill out a questionnaire, prepared pictures using the information from the questionnaire, and used these pictures in STEP. Then, we incorporated some techniques from Gianni Rodari's " The Grammar of Fantasy" into STEP to promote creative writinar in children. In our test, one girl and one bow (first graders) had fun making stories using STEP-we present that data here.
著者
北神 雄太
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.72, pp.563-564, 2010-03-08
参考文献数
4
著者
高木 博史
出版者
沖縄大学
雑誌
沖縄大学マルチメディア教育研究センター紀要 (ISSN:13464264)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.17-25, 2009-03-31

2008年、沖縄大学において教育研究上の効果をより促進するために学内SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス、以下SNSと略)の運用が試験的に開始された。一方で、沖縄大学人文学部福祉文化学科では、社会福祉士国家資格の合格を目指す学生たち同士が、あるいは、卒業生と在学生などの積極的な交流により国家試験対策等に有益な情報を得る場が求められてきている。そうした意味では、社会福祉士国家試験対策においてこの学内SNSの活用がなされることは、情報交換をする上で有効な一つのツールとしてとらえられるが、学生たちの参加者数の問題など様々な諸課題を抱えている。本稿は、社会福祉士国家試験におけるSNSの活用の可能性と課題を明らかにし、さらなる学内SNSの発展が、社会福祉士国家試験合格のための情報交換、仲間づくりの場として機能していくことに寄与することを目的としている。
著者
植田 恭代
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学文学部紀要 (ISSN:13481444)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.53-70, 2009-09-15

跡見玉枝は本学の学祖跡見花蹊の従妹にあたり、明治・大正・昭和初期にかけて活躍した桜の画家である。その生涯は、玉枝自身の晩年の回想と学園の一次資料である『跡見花蹊日記』からたどりみることができる。玉枝は少女時代に花蹊の許に身を寄せた一時期があり、花蹊の身近に暮らした縁で姉小路家に出入りするようになる。それは、姉小路良子を中心とした公家文化に親しくふれ得た日々であった。また、日記や残された書簡から、桜の師宮崎玉緒と花蹊に交流があることが知られ、さらには玉緒の仕えた主君と花蹊の間にも親交が認められる。若き日の玉枝は、花蹊の豊かな人脈に支えられてあることがうかがえるのである。
著者
稲臣 成一 板野 一男 村主 節雄 頓宮 廉正 安治 敏樹 原田 正和 頼 俊雄 何 黎星 山本 友子
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.29-43, 1981-02-28

県下9ヶ所の定点において,light-trapによる蚊の終夜採集を,4月より9月迄行った。1. 本年の平均気温が平年より上回ったのは6月に入ってからで,4月の降雨量は,平年より少なく,県南では,平年の50%以下であった。6月6日梅雨入りし,7月25日に明けた。8月に台風11号,9月に台風12号,16号が岡山附近を通った。本年の平均気温が,本格的に25℃を越えたのは,7月19日~8月28日の40日間で,昨年より20日間も短くなっている。2. アカイエカの採集総数が,昨年より増えたのは,岡山(保)で1.5倍,瀬戸で1.3倍,成羽で1.6倍,津山で3.4倍であった。一方倉敷,新見では,1/2に減少している。3. コガタイエカの採集総数が,昨年より増えたのは,笠岡で3.5倍,瀬戸で2.9倍,成羽で1.3倍,新見で5倍であった。一方減ったのは,倉敷で1/1.1,岡山(保)で1/1.6に減少している。4. シナハマダラカの採集総数が昨年より減ったのは,倉敷で1/2,瀬戸で1/1.5に,減少した。また岡山(保)では,雌3羽,雄3羽と少なく,西大寺保健所では,雌1羽だけで,岡大・医学部構内では,全然採集されなかった。5. 本年は新たに,岡山市西大寺保健所が定点に加えられ,一方岡大・医学部構内でも採集を行ったが,高い塀で囲まれている関係で,採集数も少なかった。6. 本年の採集蚊数で,アカイエカ,コガタイエカ,シナハマダラカ共に,昨年より増えたのは,笠岡,成羽,津山で共に昨年より減ったのは,倉敷のみであった。瀬戸では,アカイエカ,コガタイエカの増加がみられた。7. 本年は,日本脳炎患者の発生は,疑似患者のみで真性患者の発生は見られなかった。Mosquito collections were done at nine spots in Okayama Prefecture twice a week from April till September in 1979. The day-light type light-trap was used for the mosquito collection and the trap was set all night long. 1. The mean temperature of the day became higher than the average one after June and was higher than 25℃ for 40 days from July 19 till August 28. The term was 20 days shorter than that of last year. The rainly season lasted from June 6 till July 25. Typhoon No. 11passed bv Okayama Prefecture in August and No.12 & No. 16 in September. 2. The numbers of collected Culex pipiens pallens were more than those of last year at Okayama (1.5 times). Seto (1.3 times). Nariwa (1.6 times) and Tsuyama (3.4 times) respectively. While the numbers decreased at Kurashiki and Niimi (1/2 time). 3. The numbers of collected Culex tritaeniorhynchus increased comparing to those of last year at Kasaoka (3.5 times). Seto (2.9 times), Nariwa (1.3 times) and Niimi (5 times). While they decreased at Kurashiki (1/1.1 time) and Okayama (1/1.6 time). 4. In Anopheles sinensis the collected numbers decreased comparing to those of last year at Kurashiki (1/2 time) and Seto (1/1.5 time). Only three femal and three male mosquitoes were caught at Okayama, one female at Saidaiji, and no Anopheles sinensis was caught at the compus of Okayama University Medical School. 5. The numbers of collected mosquitoes were very few at Saidaiji (where mosquito collection was started newly from 1979) and Okayama University Medical School. 6. The collected numbers in all Culex pipiens pallens. Culex tritaeniorhynchus and Anopheles sinensis increased at Kasaoka, Nariwa and Tsuyama. While the numbers in all these three species decreased at Kurashiki. At Seto the numbers of collected mosquitoes increased only in Culex pipiens pallens and Culex tritaeniorhynchus. 7. There was no human case of Japanese B encephalitis in 1979.
著者
塚本 博之
出版者
静岡産業大学
雑誌
静岡産業大学情報学部研究紀要
巻号頁・発行日
vol.9, pp.57-70, 2007

現在、喫煙行動が健康に害を及ぼすことは広く認識され、社会全体へ浸透している。公共の乗り物内では禁煙は当然、建物内では喫煙場所の限定、もしくは分煙、外に出れば条例で歩きタバコやポイ捨て禁止など、数年前とはうって変わって喫煙者にとって厳しい社会となった。その甲斐あってか、近年の成人喫煙者は全国的に減少傾向をみせている。しかし未成年、特に中・高・大学生の喫煙行動は確実に増加している。本学部においても喫煙学生が年々増加傾向にある一方で、特に女子学生の喫煙者の増加、および喫煙状況も大変気になるところである。女性の喫煙者は男性と比較して、その死亡率は3割〜5割高いという報告があるからである。また、学内には所構わずタバコの吸い殻がポイ捨てされ、毎日事務局の職員や大学で契約した清掃会社の職員が拾っているという、高等教育機関とは言い難い光景が見受けられる。昨年度まで学内にあった5ヶ所の喫煙所が、平成18年度からは1ヶ所になったことも原因のひとつであろう。今後は学生への喫煙マナーに関する教育や禁煙指導の必要性が一層高まると考えられる。このプロジェクトを発足するに当たり、まずどのような喫煙経験を持つ学生が入学してきているのか、またその喫煙に関してどのような認識でいるのか、これら現状把握が急務であると考え、入学生全員にアンケート調査を行った。まず、平成18年度情報学部入学生236名全員に喫煙経験の有無、性別、年齢、国籍を調査した。次に喫煙者には、喫煙開始年齢・喫煙のきっかけ・一日の平均喫煙量・喫煙の状態・罪の意識の有無・禁煙への意識・家族の喫煙環境・タバコの害・未成年の喫煙について、また吸わない学生には、家族の喫煙状況・周囲での喫煙に関する意識・今後の喫煙・タバコの害・未成年の喫煙について調査した。その結果、喫煙者は30名(男29名・女1名)、非喫煙者は206名であった。この30名の喫煙者をその環境や意識の違いでいくつかのパターンに分けクロス集計し、さらに深く分析した。また喫煙に関しての認識度や、現在は非喫煙者でも今後喫煙者と成りうることなど、アンケート調査から読み取れる傾向をここに報告する。