著者
井ノ崎 敦子 葛西 真記子 Atsuko INOSAKI Makiko KASAI
出版者
鳴門教育大学地域連携センター
雑誌
鳴門教育大学学校教育研究紀要 = Bulletin of Center for Collaboration in Community Naruto University of Education (ISSN:18806864)
巻号頁・発行日
no.34, pp.1-8, 2020-02

本研究は,大学生の恋愛の発達と自己の発達との関連を検討することを目的とした。大学生352名を対象に,自己構造の安定性に関する質問紙,恋愛様相尺度,及び主な養育者による被受容感尺度を用いて調査を実施した。交際経験のある203名を対象に適合性の高いモデルにおいてジェンダー差を検討した結果,男性では,自己対象体験不全が自己の発達を阻害するが,自己の発達は恋愛の発達に影響しないことが見出された。一方,女性では,自己対象体験不全が自己の発達を阻害し,自己の発達不全が恋愛の発達も阻害することが見出された。恋愛相談においては,身近な他者からの共感と助言を求める学生が多いことが見出された。これらの結果から,大学生の恋愛の発達と自己の発達が関連するという仮説が部分的に支持された。今後は,主な養育者以外との間での自己対象体験と恋愛や自己の発達との関連を検討することが課題である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.714, pp.34-38, 2002-03-18

行人が思わず目を見張る。2,3階には鉄骨トラスの柱とエレベーターシャフトなどがあるだけで,4階部分は宙に浮いているように見える。通りに面した壁面は,コンクリートの打ち放しで窓は高く,一見しただけでは何の建物なのか分からない。
著者
村上 公久
出版者
聖学院大学
雑誌
聖学院大学論叢 (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.109-134, 2013

ルイス・クラーク探検隊(1804-1806)は,米国において太平洋岸への最初の大陸横断を成し遂げ,現地踏査によって西部域についての多くの情報を得,独立間もない国家の北米大陸西部域についての認識と領土意識の形成に貢献した。第三代大統領トーマス・ジェファソンから任命された二人のヴァージニア州出身の軍人メリウェザー・ルイスとウィリアム・クラークが率いた探検隊は,この地域の植物,動物,地質,および地理の実地調査と,交易と通商のための内陸水路を探る任務を帯びていた。ジェファソンの目標はアジアとの商取引の目的のため太平洋岸に至る水運のルートを見つけることだった。ジェファソンはミズーリ川とその流域に沿ってアメリカ先住民の各部族に米国の主権を宣言し,ルイジアナ購入によって版図に入れられた地域の正確な情報を得ることを重要課題としていた。本試論は,アメリカ合衆国においては広く知られているがわが国では未だほとんど知られていないこの探検隊について,特にアメリカ合衆国を導いてヨーロッパ国家の一植民地から今日の超大国になる道を拓いたトーマス・ジェファソンの関与について観,ジェファソンの領土画定の試みをルイス・クラーク探検隊の派遣を通して探る。
著者
中辻 真 立石 修平 小瀬木 悠佳
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会 (ISSN:09185682)
巻号頁・発行日
vol.93, pp.174, 2021

<p>NTTレゾナントは「教えて!goo」における恋愛相談AIオシエルや、日本テレビ社に提供したキャラクタチャット「AI菜奈ちゃん」など、多くの対話サービスを提供してきました。対話AIは広く普及し、現在では、様々なサービスをユーザが享受する際のインタフェースとして不可欠となっています。本講演では、レゾナントが進める、「音声、映像、言語の3モダリティを統合し、対話、ユーザ代行など、幅広いサービスを支える基盤となるAIアルゴリズムAPIサービスを紹介します。AI suiteにより、クライアント企業様の希望するサービスを迅速に構築できます。今回、本基盤を支えるPersonalized AI技術やマルチモーダル技術も紹介し、映像、音声、言語を統合した対話例とし、「ユーザアバタとAIキャラクタのエンタテイメント会話デモ」と「雑談を交えユーザ代行を行うAI」を紹介します。</p>
著者
特許局 編
出版者
特許局
巻号頁・発行日
vol.明治44年1月至大正3年12月登録 下巻, 1917
著者
村杉 健 大橋 岩雄 羽石 寛寿 地代 憲弘
出版者
公益社団法人 日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会誌 (ISSN:03864812)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.148-153, 1982-06-15 (Released:2018-12-17)
被引用文献数
2

ハーズバーグのM-H理論において, 対人関係因子はH因子とされている.しかし, 日本人の労働者にとって, 対人関係因子はM因子的傾向を有している.日本人は労働者を動機づける要因は, たいへん複雑になている.日本人は, 職務に内在する因子と対人関係因子とによって動機づけられる.本研究は, ハーズバーグの最新(1976年)のデータと比較して, それらの対人関係因子について実証的に検討したものである.
著者
松尾 達博
出版者
香川大学農学部
雑誌
香川大学農学部学術報告 (ISSN:03685128)
巻号頁・発行日
vol.65, no.118, pp.33-39, 2013-02

D-プシコースは自然界に僅かしか存在しない希少糖の一つである。本研究では,D-プシコースが菓子食品摂取後の血糖反応を抑制するか否かについて,健常者を対象に検討した。実験1では,20名の男性および26名の女性被験者を摂取する試験食品によって3群(マシュマロ,かりんとう,チョコレート)に分けた。45gの糖質を含む試験食品と5gのD-プシコースあるいはD-フルクトースを含むコーヒーを各群の被験者に摂取させた結果,いずれの試験食品についても被験者の食後血糖値は,D-フルクトース入りコーヒーを摂取した場合に比べて,D-プシコース入りコーヒーを摂取した場合で低値であった。実験2では,男女各5名の被験者に5gのD-プシコースあるいはD-フルクトースを含むケーキ,杏仁豆腐,クッキー,かりんとう,生チョコレートを摂取させた。その結果,杏仁豆腐および生チョコレートについて,被験者の食後血漿グルコースおよびインスリン濃度はD-フルクトース入り食品を摂取した場合に比べて,D-プシコース入り食品を摂取した場合で低値であった。以上の結果から,D-プシコースは菓子食品摂取後の血糖値上昇抑制作用を有することが示唆された。
著者
内閣統計局 編
出版者
東京統計協会
巻号頁・発行日
vol.第四十五回, 1926
著者
内閣統計局 編
出版者
東京統計協会
巻号頁・発行日
vol.第34回, 1915
著者
山下 政司 伊藤 佳卓 相川 武司 横山 徹 北間 正崇
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.59, pp.422, 2021

<p>幾つかの感覚モダリティ刺激により喚起される快感情に伴う生体反応の特徴を調査するため、快感情を喚起する味覚・嗅覚・聴覚刺激を与えた場合の生体反応を計測し解析評価したので報告する。研究は北海道科学大学倫理委員会の承認を得て実施した。書面で同意した21~23歳の健常男性15名の協力を得て実験を行った。快感情喚起の味覚刺激には「生チョコレート」を1粒摂取させること、嗅覚刺激はアロマオイル「オレンジスイート」を試香紙に滴下し、鼻下6cmに設置して嗅がせることとした。また、聴覚刺激としては、10名による事前調査で快感情スコアの最も高い楽曲「恋」をステレオで聴かせることとした。実験手順として、座位安静の被験者に対して前安静90秒の後、各刺激を90秒与え、後安静を40秒取った後、刺激中に喚起された感情につき質問紙に答えさせた。対照を含め、各刺激に対応したセッション中の生体反応を計測し、解析評価した。計測生理量は心電図、連続血圧、サーミスタ呼吸波、指尖光電脈波である。各刺激に対する質問紙結果は、対照に対して全ての刺激で快スコアが高く有意であった。生体反応としては、収縮期・拡張期血圧、脈圧ともに音刺激だけが有意に高くなった。心拍率および呼吸波振幅では味刺激のみが有意に高かった。脈波に違いはなかった。動脈波成分を用いた生理パラメータを試したところ、対照刺激に対して全ての感覚刺激で有意に高くなった。</p>
著者
東京書院 編
出版者
東京書院
巻号頁・発行日
vol.第11輯 下, 1924