出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1161, pp.33-35, 2002-10-07

今年3月、野茂英雄、伊良部秀輝、鈴木誠といった日本人大リーガーを中心とするグループが、米独立リーグの球団、エルマイラ・パイオニアーズを買収した。交渉に当たったのは、3選手の代理人を務める団野村である。日本の野球が衰退してしまう 背景には、実業団チームの相次ぐ休・廃部がある。
著者
大川 英明
出版者
関西外国語大学
雑誌
関西外国語大学留学生別科日本語教育論集 (ISSN:24324574)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.37-70, 2011

本稿では大川(2008)に続き、日本語教師のための日本事情の知識のうち、日本の歴史、経済・財政、法律、政治・行政にかかわる情報を扱う。まず、これらの領域に関する基本的な情報をまとめ、次に日本語の教科書でこれらの情報を扱う例を調査し、分析を加える。社会科学の話題を扱う日本語教科書を分析すると、ここで扱う社会科学的な領域のうち、経済・金融や政治・行政が扱われる場合が多く、また歴史の話題はある程度扱われているが、法律関係の話題は少ないことがわかった。また、扱われている内容を分析すると、一時的な事象をニュース的に扱う内容、包括的・総合的に扱う内容、個別的な問題を扱う内容、啓蒙的内容、専門的内容、等、いくつかのカテゴリーがあることを示した。最後に教科書で扱われている話題の具体例をまとめた。
著者
大西 健太 山本 周平 五味 成美 石原 隆史 中込 俊太
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2016, 2017

<p>【はじめに】</p><p></p><p>近年,介護老人保健施設(以下老健)は,在宅復帰への取り組みが強化されている。また医療機関で習得した身体機能から移動方法の確立や,在宅の環境調節等を行い在宅生活を支援している。今回は,Gait Solution Design(以下GSD)とT-Support(以下TS)を併用した機能訓練を実施したことによって歩行の安定性が向上し,在宅復帰に至った症例を経験したので報告する。</p><p></p><p></p><p>【症例紹介】</p><p></p><p>症例は脳梗塞により左片麻痺を呈された70歳代の男性。既往に脳出血による右片麻痺がある。主訴は既往にある右足の感覚鈍麻による歩行不安定性であり,歩行時の不安感を軽減させ,自宅で一人暮らしをしたいというHOPEがあった。他病院で6ヶ月間リハビリテーションを実施され,当施設入所となった。入所時より歩行はT杖で可能であったが,疲労感や不安感の訴えがあり歩行車と車椅子を併用していた。歩行は右下肢立脚期の股関節伸展相が少なく,右足関節は常に背屈,足趾過伸展の状態であった。また,表在感覚は脱失しており,歩行時の不安感から全身的に筋緊張が高い状態であった。</p><p></p><p></p><p>【方法】</p><p></p><p>介入期間は2ヶ月間とし,週3~5回(1回20分)の頻度で実施した。訓練時GSDとTSを使用した歩行訓練を実施した。GSDは右下肢踵接地時からの前脛骨筋の遠心性コントロール,TSは右下肢遊脚期の不随意な股関節屈曲を保証する事で,立脚期における股関節伸展相の誘発を目的とした。評価項目として,10m最大歩行速度およびTime Up and Go test(以下TUG)を計測した。また,川村義肢社製Gait Judge System(以下GJS)を用いて歩行周期における右足関節底屈モーメントのモニタリングを行った。</p><p></p><p></p><p>【結果】</p><p></p><p>歩行速度は初回時0.69m/sec,1ヵ月後1.00m/sec,2ヵ月後1.14m/secに改善を認めた。TUGでは,初回時18.4秒,1ヵ月後14.3秒,2ヵ月後14.7秒と共に改善が見られた。背臥位より見られていた右足関節背屈位および足趾過伸展位は消失した。それに伴い,GJSにおける評価では,歩行時右側下肢荷重量の増加に伴い,右立脚期での底屈モーメントの増大が認められた。</p><p></p><p></p><p>【考察】</p><p></p><p>今回,在宅復帰を目的として歩行に着目した介入を実施し,退院時はT杖歩行自立となり退所された。GSDとTSを併用した機能訓練によって,歩行速度は生活の自立に必要な1.00m/secを超え,さらにTUGも転倒リスクのカットオフ値である13.5秒に近い数値まで改善が認められた。GJSの結果から,この歩行速度の改善には過剰な筋緊張が抑制され,立脚後期における下腿三頭筋が効率的に働いたことが影響していると考えられた。以上のことから,介護老人保健施設においても機能回復に着目した歩行訓練を積極的に実施していく必要性があると考えられた。</p>
著者
中原 理紀
出版者
一般社団法人日本外科学会
雑誌
日本外科学会雑誌 (ISSN:03014894)
巻号頁・発行日
vol.110, no.2, pp.86-89, 2009-03-01
参考文献数
12
被引用文献数
1
著者
片桐 新自
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.1-46, 2021-09-30

筆者は、1987年から5年おきに7回30年の長きにわたって大学生の価値観調査を行ってきている。その間に1995年に一度、1987年時点で大学生だった若い社会人の価値観調査を行い、学生時代から価値観がどう変化するのかを調べたことがある。今回25年ぶりに、大学を卒業した社会人の調査を実施し、大学卒業後どのように価値観を変化させるのかを明らかにした。7回の大学生調査との比較や、1995年の社会人調査と比較することで、「年代(年齢)」「世代」「時代」の影響によって価値観がどのように変わっているかが明らかになった。仕事上の立場の変化、結婚し子どもを持つことによる社会的立場の変化の影響は、当然ながら多くの項目で見られる。また他方で、年代(年齢)を超えて、同じ時代を生きるものとして同じような価値観の変化をしているものも見られることも明らかになった。
著者
須貝 栄
出版者
国際ビジネス研究学会
雑誌
国際ビジネス研究学会年報
巻号頁・発行日
no.12, pp.139-150, 2006

本研究は、日常的に仕事で異文化相互接触を頻繁に行っている在英日系企業の日本人駐在員と英国人現地雇用員を調査対象者として選び、トロンペナールス・ハムデンーターナー(1997)のジレンマ理論を理論枠組みとして用いて、調査対象者が自国および相手国の国民文化に対して持つ文化的価値を実証的に検討した。まず、先行研究から、「英国人現地雇用員は日本人駐在員より以上に普遍主義的、個人主義的、感情表出的、関与特定的、達成型地位、内的コントロールなどの文化的価値を強調する」という仮説が導出された。次に、仮説を検証するために、本研究は定量的および定性的アプローチから成る混合方法アプローチを2段階で順次に用いる研究デザインを採用した。調査に参加した在英日系企業は、多段サンプリング法によ抽出され実際に接触できた11社であり、質問紙による調査への参加者は最終的に英国人46人、日本人68人の合計114人であった。次いで、この参加者群から11人(英国人8人,日本人3人)、調査協力企業コーディネーター3人、および本研究に強い関心を示した当該企業内部首2人を加えた合計16人がインタビュー調査に参加した。データ分析はX二乗分析を用いて、英国人現地雇用員が日本人駐在員以上に普遍主義的(自己評定)、感情表出的、関与特定的、達成型地位、内的コントロール(以上は他者評定)などの文化的価値を強調するという結果を示した。仮説のほとんどは統計的検定に合格して、先行研究結果と一致しなかった個人主義-共同体主義という最も重要な文化次元(Triandis, 1990)を除いて検証された。この次元が検証されなかった理由は、英国人現地雇用員が相手国文化の価値観から始まるCom-Indを、また日本人駐在員も同様にInd-Comという文化統合的価値を強調したからである。そこで、(1)尺度信頼性、(2)データ属性、そして(3)回答パターンの3点から検討した結果、(3)に含まれる文化統合的価値は、ジレンマ理論に内在する両極的な洗練化された文化ステレオタイプ(例として、個人主義的な英国人対共同主義的な日本人)と一致しなかったので、両極的な回答パターンを基にしたトロンペナールス・ハムデンーターナーの先行研究を追証しなかったと判明した。さらに、文化統合的回答を高頻度で選択する回答者け、異文化対応能力を高度に持つと判明したので、海外駐在員選考に示唆を与える。
著者
松本 邦彦
出版者
山形大学法学会
雑誌
山形大学法政論叢 = Yamagata University, the journal of law and politics
巻号頁・発行日
no.33, pp.35-73, 2005

はじめに 2004年4月にイラクでおきた国際協力活動家の高遠莱穂子氏と今井紀明氏、ジャーナリストの郡山総一郎氏ら日本人3人の「人質事件」では、被害者とその家族に対して一部の政治家とメディアから集中的に批判・非難がおこなわれた。これについては、「在外邦人保護」をめぐる法的側面から、日本社会論について、またその重要な舞台の一つとなったインターネットについて、など各方面から分析・考察がおこなわれている。この「イラク人質事件」においては「自己責任」論が脚光を浴びたが、国際協力活動にたずさわる当のNGOの側がこの事件をどう受け止めていたかに着目すると、そこには単純な責任の有無ではとらえきれない状況が見受けられるように思われる。本稿は、「イラク人質事件」をめぐる言説について、被害者たちがおこなおうとしていた活動の側面つまり「NGO」「ボランティア」「国際協力」等の側面から整理をおこなうものである。なお文中で引用・参照する文献については、単行本は著者名・発行年『書名の一部』、新聞・雑誌記事は筆者名・掲載誌の発行年「記事名の一部」のような略号で示し、末尾に文献リストを付した。
著者
大橋 正
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.7-8, 2016-03-10

コンピュータの一部分の電源が維持されるサブユニットと電源が切断されるメインユニットで構成されるコンピュータのハードウェア(FPGAデータ)及びソフトウェアの現機能を変更して機能を拡張(アップグレード)又は縮退(ダウングレード)する為の構成情報及び拡張/縮退のエンティティ(FPGAデータ又はソフトウェア群)をウェブ上の管理元からダウンロードして所与のコンピュータのハードウェアやソフトウェアの機能拡張又は機能縮退を可能ならしめるサステイナブル・コンピュータのアーキテクチャの構成及びその作用について検討した研究。
出版者
日経BP
雑誌
日経コンストラクション = Nikkei construction (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.769, pp.34-35, 2021-10-11

ダム工事の自動化にめどを付けた鹿島が、次にクワッドアクセルを導入する現場として選んだのは山岳トンネルだ。削孔、装薬、ずり出し、アタリ取り、コンクリート吹き付け、ロックボルト打設─の6工種全ての自動化を目指す(図1)。 山岳トンネル工事の全自…
著者
藤井愛子
雑誌
サイエンスキャッスル2018
巻号頁・発行日
2018-11-21

<考察・展望>タコの吸盤のように、吸盤の中に小さい吸盤があるからこそ、強力な吸盤となる。また、生のタコは吸い付く力が強い一方で、熱を通したタコの吸盤は、たとえ同じ構造が残っていても、吸い付く力は無い。これは柔らかさの違いによるものであり、タコの吸盤の構造と、同様の柔らかさを持つ物質を利用することで、強力な吸盤を作ることができると考える。
著者
独立行政法人科学技術振興機構
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
JSTnews (ISSN:13496085)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.11, pp.3-7, 2014

「サイエンスアゴラ」の季節がやってきた。テーマは『あなたと創るこれからの科学と社会』。東京・お台場の日本科学未来館とその周辺を会場に、11月7日から3日間開催する。今年は日本人3人がノーベル物理学賞に決定との朗報が10月に飛び込んだ。研究者の倫理や不正が厳しく問われ、大震災と福島原発事故から3年余の対応へも不信が渦巻いたまま。科学技術と社会のあり方をめぐる光と影が色濃く投げかけられた年でもある。昨年までの科学に親しみ楽しむ雰囲気に加えて、科学者と研究者が積極的に参加し、市民と政策決定者、メディア、産業界などとの新しい交流の場へと成長させるのが今年のねらい。「それぞれの未来に関わる科学と社会との関係とは何か」「より良い社会の変革にはどんな取り組みが必要か」をみんなで考える。JSTnews編集部いち押しの企画・展示も紹介する。

1 0 0 0 OA 1.抗HIV薬

著者
藤倉 雄二 川名 明彦
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.99, no.7, pp.1574-1582, 2010 (Released:2013-04-10)
参考文献数
15

抗HIV薬の進歩は著しいものがあり,これまで抗HIV効果に加え,副作用の軽減,服薬しやすさが追及されてきた.このことにより治療の選択肢が拡がっている.本稿では概ね日本で2005年以降に承認された比較的新しい抗HIV薬に関する知見と,最近の診療ガイドラインの中におけるこれらの位置付けをまとめた.また,新しい機序の抗HIV薬であるインテグラーゼ阻害薬(ラルテグラビル)やCCR5阻害薬(マラビロク)についても言及した.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1917年05月23日, 1917-05-23