出版者
札幌博物學會
雑誌
札幌博物学会会報
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, 1912-09-20
著者
鄭 栄桓
出版者
明治学院大学国際平和研究所
雑誌
PRIME = プライム (ISSN:13404245)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.36-62, 2017-03-31

特集 : 国境 ・ 国籍の壁と軍事化の現在/Feature: The Barrier of Border/Nationality and Militarization
著者
Kakui Keiichi Fukuchi Jun Shimada Daisuke
出版者
Springer
雑誌
Parasitology Research (ISSN:09320113)
巻号頁・発行日
vol.120, no.6, pp.2357-2362, 2021-06
被引用文献数
7

Nectonema, the only horsehair worm (Nematomorpha) genus found in marine environments, was previously known to be parasitic only in decapod crustaceans. We report Nectonema sp. as the first record of a marine nematomorph parasitic in isopod crustaceans. This is also the third record of marine nematomorphs from the North Pacific. Six infected isopods (Natatolana japonensis) collected from 1425 m of depth in the Sea of Japan each contained one to seven (mean 2.33) nematomorphs in the body cavity in the pereon. There was no correlation between the host body length and number of parasites. For Nectonema sp., we describe and illustrate morphological features of the parasitic juvenile stage and present nucleotide sequences for the cytochrome c oxidase subunit I gene (COI or cox1; 451 nt), 18S rRNA gene (1777 nt), and region spanning the internal transcribed spacer 1 (ITS1) and the 28S rRNA gene including the 5.8S rRNA gene and ITS2 (1218 nt in total). In an 18S maximum-likelihood tree that included 24 nematomorph species, Nectonema sp. grouped with N. agile from the northwestern Atlantic; the 18S gene from these two taxa was divergent by 11.8% K2P distance, suggesting that they are different species. Nectonema species may have a broader range of host groups than previously suspected, but may have been previously misidentified as nematode parasites.
著者
廣澤 愛子
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.319-327, 2004-02-27

スケープゴートとは、ある集団に属する人がその集団の正当性と力を維持するために、特定の人を悪者に仕立てあげて攻撃する現象を指す。少数民族の迫害(ホロコーストなど)はこの一例であるし、より卑近な例を挙げると、学級におけるいじめや家庭における虐待も同様であろう。従来、虐待やいじめについては「トラウマ」という視点から論じられることが多いが、本論では、「スケープゴート」という視点から論じた。そして、虐待やいじめの被害者(児)の心理療法を通して筆者が感じたことを中心にして、スケープゴートにされるという経験が当人にどのような影響を及ぼし、その中で彼らがどのように自らのアイデンティティを築いていくのかについて考察した。具体的には、スケープゴートにされるという経験が及ぼす影響について、①スケープゴートとの同一化、②実存的な孤独、③「集合的な影」を見続けること、の3点から論じた。そして、彼らが自ら築いていくアイデンティティについて、①辺縁を主体的に生きること~スケープゴートからトリックスターヘ~、②基盤のなさを受け入れること、③「影」との新しい関係、の3点から論述した。
著者
兒嶋 昇 升 佑二郎
出版者
法政大学スポーツ健康学部
雑誌
法政大学スポーツ健康学研究 = Bulletin of Faculty of Sports and Health Studies Hosei University (ISSN:21853703)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.73-80, 2018-03-30

本研究では、実際にシャトルを打つスマッシュ動作とシャトルを打たない素振り動作を比較し、動作様式の違いを明らかにすることを目的とした。被検者は全日本学生バドミントン選手権3位のチームに所属する男子選手7名とした。各被験者にスマッシュと素振りを行わせ、その際の動作様式をMAC3D Systemのカメラを用いて撮影した。ラケットヘッドが背面を通る局面において、ラケットヘッド速度はスマッシュの方が素振りよりも有意に高く(p<0.05)、より床に近い地点を通過していた。一方、インパクト時には素振りの方がスマッシュよりも有意に高い値を示した(p<0.05)。また、肩関節外転角度において、動作初期から中期にかけて素振りの方がスマッシュよりも有意に高い値を示し(p<0.05)、インパクト時にはスマッシュの方が素振りよりも有意に高い値を示した(p<0.05)。これらのことから、素振りを行う際には、ラケットヘッドが背面を通る局面に着目し、より床に近い位置を通過するようにラケットを振ること、インパクト時においては肩関節外転角度を増加させ、打点を高くすることが重要であると考えられた。
著者
川合 安
出版者
北海道大學文學部
雑誌
北海道大學文學部紀要 (ISSN:04376668)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.1-40, 1994-10-21
著者
田中 伸明 上垣 渉 TANAKA Nobuaki UEGAKI Wataru
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.309-324, 2015-03-31

明治5[1872]年の学制発布に始まった我が国の公教育において、中等数学教育が内容に亘って厳密に統制されたのは、明治35[1902]年の中学校教授要目制定による。この教授要目では、我が国の数学教育を、算術、代数、幾何、三角法という4つの分科で構成し、これら4つの分科には相互の連絡を持たせず、各々に固有の目標と内容を備えさせたのであった。こうした数学教育における分科主義は、菊池大麓と藤沢利喜太郎の2人の数学者の教育思想に大きく依るものであり、中学校のみならず、高等女学校、師範学校という当時の中等教育全般に亘る著しい特徴といえる。しかし、やがてこのような分科主義的構成への批判が高まり、9年後の明治44[1911]年には、教授要目が改正されるに至る。本研究においては、中等学校数学教科書の「使用教科図書表」を資料とし、明治40年代の学校現場における教科書採択状況を捉えることから、菊池・藤沢の影響が徐々に減退していったことを明らかにする。さらに、採択校数が増減した教科書の内容を検討することで、我が国の中等学校数学教育における分科主義からの脱却と、新たな統合主義の思潮を見出すこととする。すなわち、当時の中等学校数学教科書の様相に、菊池・藤沢がなした統制からの離脱傾向を捉え、明治44年の教授要目改正に至る前史を明らかにするものである。