著者
横山 信二
出版者
広島大学法学会
雑誌
広島法学 (ISSN:03865010)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.266-230, 2010-06
著者
今井 直重
出版者
奈良学芸大学
雑誌
奈良学芸大学紀要 人文・社会科学 (ISSN:04695569)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, 1961-03

This treatise is aimed at the clarifying the structure of sovereign power of several states' constitutions in the world. But at present there are more than one hundred states on earth. So it is very hard to explain that of everyone of them. Widely dividing we can see three groups of states on the globe, that is, they are monarchic state group, federal state group and socialist (peoples' democratic) state group. At first, as monarchic state group, I picked up the constitutions of Norway, Sweden, Belgium, Netherlands, Denmark, The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland and Japan. Next as federal state group, I took up The United States of America, Suitzerland, Mexico, Australia and The Union of the Sovret Socialist Republics. At last, as socialist republic group I dealt with The Union of Soviet Socialist Republics, The Peoples' Democratic Republic of China, Yugoslavia, Bulgaria, Czechoslovakia, Albania, Hungry, Poland, Democratic Peoples' Republic of Korea and so on. In federal republic, generally speaking, sovereign powers are devided between the federal republic and its constituent states. That is to say, some items of its sovereign powers provided by the constitution are vested in the federal republic and the rest powers in each constituent state, and the people of each state. In monarchic states, as a rule, all sovereign powers reside with the monarchs. But as an exception, for example, in Belgium, sovereign powers reside with the people, and the King and the Diet as the highest organ of the state, jointly exercise legislative power. Especially in Japan, sovereign powers reside with the people who is soereign and the Emperor shall perform only such acts in matters of state as are provided for in the constitution and he shall not have powers related to sovereign powers (legislation, administration and judicature).In socialist republics the sovereign powers, without exception, belong to the people, (the people means proletarian people, working people, namely, workers, peasants and intelligentsias) If there are any men who are not proletaria, they are not the people in socialistic meaning and so they are not the sovereign people. So that, they are excluded from the people. But the Diet (the Supreme Soviet of the Union) is the highest organ of the Union and superior to all state organs, that is, the cabinet and the courts of justice. So the Diet directs all other state organs (even the cabinet or- the courts of justice) In this point the socialist republic has a remarkable characteristic.
著者
粕谷 進
出版者
帝京短期大学
雑誌
紀要
巻号頁・発行日
vol.2, pp.179-193, 1966-07-01
著者
岡部 悟朗
出版者
鹿児島大学
雑誌
法学論集 (ISSN:03890813)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.5-18, 2011-03
著者
西 平等
出版者
關西大學法學會
雑誌
關西大學法學論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.399-411, 2015-07-10

平成26年度関西大学在外研究による成果である。
著者
浜下 昌宏
出版者
神戸女学院大学
雑誌
女性学評論 (ISSN:09136630)
巻号頁・発行日
no.12, pp.127-148, 1998-03

The story of "Dojoji"can be traced back to about one thousand years ago. At first it must have been only a legend, then a Buddhist priest adopted it in a collection of stories for Buddhism teachings. Even at this stage, there have been discovered several versions of the story different from one another in detailed descriptions, e.g. descriptions of the heroine. Handed down from generation to generation, it now has many versions in Noh and Kabuki. Thus,as a genre of artworks, the story has varied in many ways, and we generally know it as the love romance of "Anchin and Kiyohime." In this paper, I firstly show the genealogy of the story of "Dojoji" from legend to artistic forms of work, and analyse motifs inherent in the story such as the serpent, the metamorphosis, the woman and the monk, the Kumano region, the strong passion of the woman for love, flight and chase, and the bell of the Dojoji temple. Then, I emphasise the horrible elements in the story such as the atmosphere of the dark Kumano mountain forest, the mystic custom of worship of Gods of Kumano by pilgrimage, the sudden courting from a woman of the lodging on the way, unbelievable rage of the woman against the young priest for his "treachery,"the terrific figure of the serpent, the decisive pursuit by the woman to the end, and the killing of the man by burning and melting the bel. Finally, I inspect the various metamorphoses of the woman by examining the development of the legend into artistic forms of art, minute descriptions of the heroine and also a performance by an actor, in particular, that of Kabuki. By playing the role of the woman, an actor can show many facets of the character of a woman, typically embodied in the lady in the story of "Dojoji."
著者
横井 孝 大高 洋司 大橋 直義 小林 健二 大友 一雄 恋田 知子 小山 順子 宮間 純一 木越 俊介
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.49, pp.1-16, 2017-10-16

●メッセージ本文研究の近未来と集積の意味と●研究ノート「近世職人尽絵詞」影印・注釈の出版道成寺文書概観――特に「縁起」をめぐる資料について――ホノルル美術館リチャード レイン コレクションの「鉢かづき」●トピックス〈日本バチカン国交樹立75周年〉研究集会「バチカン図書館所蔵切支丹関係文書の魅力を探る」特別展示「伊勢物語のかがやき――鉄心斎文庫の世界――」関連のお知らせ日本文学資源の発掘・活用プロジェクト始動子ども霞が関見学デー津軽デジタル風土記、はじめの一歩――調印式・記念講演レポート――第41回国際日本文学研究集会プログラム総合研究大学院大学日本文学研究専攻の近況●表紙絵資料紹介山崎龍女筆「業平涅槃図」
著者
山口 智
出版者
一般社団法人 日本東洋医学系物理療法学会
雑誌
日本東洋医学系物理療法学会誌 (ISSN:21875316)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.9-16, 2019 (Released:2020-05-20)
参考文献数
19

日常の鍼灸臨床で膝関節痛を有する患者を取り扱う頻度は高く、その大半が退行性病変である 変形性膝関節症(膝OA)やoveruse syndrome であるスポーツ障害が大半を占めている。膝OA の 疫学では有症状患者数は約800 万人と言われ、超高齢化社会において年々増加している。 膝OA の病態は、軟骨の変性に起因し、関節周囲の筋緊張や筋腱付着部の循環障害が疼痛の原因 とされている。患者の症状の経過や理学検査を十分実施し、病態の把握や適応の有無などを鑑別 し必要に応じて専門医に診療を依頼することを忘れてはならない。 当科における膝OA の鍼灸治療は、膝関節周囲の筋腱付着部や靭帯、神経、関節裂隙などの圧痛 部位などを基本とする病態に基づく組織選択性であり、こうした部位への鍼灸治療で疼痛の改善 やQOL の向上を期待する。圧痛や筋緊張の改善と鍼治療の効果は正の相関を示し、関節の変形の 程度により、その効果に差異が認められた。また、軽度膝OA に対する鍼治療効果は疼痛の軽減と QOL の向上に寄与することも示唆された。 膝OA に対する鍼灸治療の効果については、海外から優れた論文が報告されていることから、 OARSI にてその有効性が示された。しかし、最近国内外において、こうした有効性が疑問視され ており、整形外科専門医との共同研究など、質の高い臨床研究を推進しなければならない。
著者
荻原 眞子
出版者
北海道立北方民族博物館
雑誌
北海道立北方民族博物館研究紀要 (ISSN:09183159)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.135-138, 2004

【追悼】アンナ・ヴァシーリエヴナ・スモリャーク先生が昨2003年6月23日に亡くなられた。享年84才。先生は1993年に北海道立北方民族博物館(以下、同館)で開催された第8回北方民族文化シンポジウム「北方針葉樹林帯の人と文化」に出席され、「アムール川流域およびサハリン先住民における民族起源と社会構造に関する諸問題」という報告をされた。もう10年余も前のことになる。爾来、先生は折に触れ、このときの日本での思い出を懐かしがられ、よく口にされていた。筆者がお目にかかった最後は1999年の初夏、モスクワの民族学研究所であった。ちょうど、第3回ロシア人類学・民族学学会と国際シャマニズム会議とが同時に開催され、シャマニズム会議の初日が研究所で行われたときのことである。先生は明るい性格の、おしゃべりのお好きな方で、こと、学問の話になると時と場所におかまいなく次からつぎへどこまでも尽きることなく関心を拡げられた。それは、日本からの国際電話でも同じことで、投げかけられた問題にお答えするには、そのためだけにモスクワヘお訪ねするしかないと思う程である。お教え願いたいこと、お聞きしておきたいことがたくさんあった。今一度、お目にかかれずじまいになったことが、残念で悔やまれる。スモリャーク先生はソヴィエト時代の民族学界を担われた重鎮の一人で、特に、アムール・サハリン地域の民族学では多大の業績を残された。先生の研究者としての学問形成については、モスクワ大学の民族学部においてS.A.トカレフ、M.O.コスヴェン、N.N.チェボクサロフ、M.L.レーヴィン、G.F.デベッツという鉾々たる民族学者や人類学者の教えを受けられ、また、A.P.オクラードニコフの指揮するアムール川沿岸での考古学調査などにも参加されたことを記すに止めよう。フィールドワークは1957年のウリチ、ニヴフの調査にはじまり、60~80年代を通じ調査対象はアムール川地域のナーナイ、オロチ、ウデゲ、サハリンのニヴフ、ウイルタ、さらにはエヴェンキ、カムチャトカのパレオアジア諸族に及んでいる。主著の一つで基盤的な研究であったのはモノグラフ『ウリチー古今の生業、文化および習俗」(1966) であるが、先生の関心はアムール・サハリン地域の歴史民族学にあり、方法としては多岐多様にわたる個別の問題を取りあげ比較検討を重ねながら烏瞰的にこの地域の民族関係を見通し、究極的にはその民族起源を解明することにあったと云って誤りではなかろう。ところで、スモリャーク先生は1993年に来日された折に、ご自分のフィールドワークの成果の一部である写真と録音テープを同館に寄贈された。写其(プリント)167点は同館の尽力により『A.V. スモリャーク氏寄贈資料目録~ニブフ・オロチ・ウリチ・ナーナイ~』として刊行された。この冊子が呼び水となり、2001年には表記の浩瀚な写真集が出版された。先生はこの寄しき因縁をたいへん喜んでおられた。本書には、民族学者としての生涯においてもっとも充実していたと思われる時期にフィールドワーカーの目で撮られた写其の、おそらくは、大部分が収められている。調査期間は通常最低でも3ヶ月であったという[Батьянова 2000: 24] 。本書の一端をここに紹介し、先生への追悼の意を表したいと思う。
著者
渡邊 絵都子 吉岡 純希 吉野 友美 本田 真美
出版者
日本重症心身障害学会
雑誌
日本重症心身障害学会誌 (ISSN:13431439)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.319, 2018

はじめにデジタル・ホスピタル・アートとは患者や医療者のニーズに合わせたデジタルアートの実践によりケアの支援を目指すものである。背景当クリニックでは、一般診療・発達専門外来などに加え、重症心身障害児の日中ショートステイを実施している。その活動の一部で個々のニーズに合わせたデジタルアートの実践を行っている。方法方法1:楽器の音によってプロジェクションマッピングされた映像が反応したり、児童が選んだカードの模様が投影されることを実施した。方法2:カード型のRFIDを利用し、近づける動作に伴い音やキャラクターが出てくるデジタルアートを実施した。結果症例1:クリスマスイベントとして実施し、児童のプロジェクションマッピングへの注目は高く、カードの選択では首を振ったり、視線を背け明確な意思を示した。症例2:カード型のRFIDによって反応する因果関係は理解し、自分好みの反応を何度も繰り返し楽しむ様子と周囲に共感を求める場面がみられた。症例3:RFIDのカードを保持できない児童には指に引っかけ、上肢を能動的に動かせるよう環境設定することで介助なく、何度も上肢を動かす様子がみられた。まとめ重症心身障害児(者)の多くは、非言語コミュニケーションを使っているが、自身で明確な意思を表出したり、身体的に行動することが難しいことから、受け身的な活動やコミュニケーションになりやすい。自己決定・自己選択がなされるかは、本人の動機を満たすためのどのような選択肢があり、どのようにしてその中から選択をし、選択を行った結果、どのようなことが引き続き起こり、その変化が、自分にとってどのような意味を持つかによって左右される。個々に合わせたデジタルアートを提案することで、自分で操作し、相互が共感し合う活動場面を設定する中に、コミュニケーション行動が発達する重要な要素が期待される。
著者
北本 尚子 本城 正憲 津村 義彦 大澤 良
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1932, 2021-04-20 (Released:2021-07-12)
参考文献数
32

サクラソウ Primula sieboldii E. Morrenは、落葉樹林の林床や草原に生育する多年生の準絶滅危惧種である。地下芽によるクローン成長と種子繁殖を行う。地下芽により増えた株をラメット、同一の遺伝子型を持つラメットの集まりをジェネットと呼ぶ。異型花柱性の他殖性であり、柱頭が葯よりも高い位置にある長花柱花ジェネットと、低い位置にある短花柱花ジェネット間で受粉しないと種子が生産されない。長野県にある筑波大学山岳科学センター八ヶ岳演習林には、サクラソウの自生地が存在する。保全と研究を目的として、 1990年から一部の局所個体群について、断続的に個体数や花型が調査されているが、全域での調査は行われていないため、保全上重要となる個体群動態に関するデータが不足している。そこで、演習林全域におけるサクラソウの個体数を 2006年と 2018年に調査し、 1990年の調査記録と比較した。その結果、ラメット総数は 28年間で大きく変わらなかったものの、開花ラメット数は 2006年の 2833に対し、 2018年は 1518と有意に減少していた。この傾向は、開花ジェネット数においてさらに顕著であり、 2006年は 939ジェネットが開花したのに対し、 2018年は半分以下の 434ジェネットでしか開花が観察されなかった。開花ジェネット数の減少により、花型比の偏りが顕著となり、どちらかの花型が 1ジェネット以下となっている局所個体群が全体の 4割にあたる 12群で観察された。このような局所個体群では、種子繁殖の失敗や次世代の遺伝的多様性の減少が生じている可能性がある。