著者
Gobi K. Vengatajalabathy Mizutani Fumio
出版者
社団法人 日本分析化学会
雑誌
Analytical sciences : the international journal of the Japan Society for Analytical Chemistry (ISSN:09106340)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.11-15, 2001-01-10
参考文献数
31
被引用文献数
1 6

Amperometric measurement of superoxide dismutase (SOD) was carried out at cytochrome <i>c</i>-immobilized monolayers and ascorbate oxidase (AOD)/xanthine oxidase (XOD)/cytochrome <i>c</i>- and (AOD, XOD)/cytochrome <i>c</i>-multilayers. Cytochrome <i>c</i> was covalently immobilized on mercaptopropionic acid-containing self-assembled monolayers on gold. A biopolymer membrane of poly-L-lysine confining XOD and AOD was cast on the monolayer of cytochrome <i>c</i>. While both the cytochrome <i>c</i>-immobilized monolayer and multilayer electrodes show anodic current responses to the generation of superoxide radical, the sensitivity of the multilayer system for the detection of superoxide radical was high relative to that of the monolayer system. In the case of the cytochrome <i>c</i>-multilayer electrodes, the generation of superoxide radical near the sensing element, cytochrome <i>c</i>, resulted in high sensitivity for the detection of superoxide. The use of a XOD and AOD-incorporated poly-L-lysine membrane enabled the detection of the generation of superoxide radical in the presence of L-ascorbic acid. Though L-ascorbic acid could scavenge superoxide radical, the biopolymer membrane confined with AOD will oxidize any L-ascorbic acid that permeated into the membrane. By using the multilayer electrodes, one could measure the activity of SOD in the presence of L-ascorbic acid.
著者
熊澤 一将 赤塚 肇 平井 力 尾崎 尚也 石突 光隆 加藤 怜 中村 竜 鈴木 大輔 松下 将士
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
交通・物流部門大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

We report on the results from a survey which aimed to perceive the state of achievement of one - man operation implementation by railway operators. We conducted a questionnaire survey on railway operators carrying out one-man operation. At the questionnaire survey, we investigated things concerning operation handling, response to abnormalities, reasons for setting up various facilities, etc. We calculated the rate of the installation of facilities and the conduction of various kind of operation handling considered to be related to one-man operation, and extracted facilities with a high installation rate at the time of one-man operation. In addition, through hearing surveys, we confirmed that there are differences in the safety confirmation method at door closing and departure, according to the situation of each railway operator, such as transport volume and length of train.
著者
中川 東夫 竹内 義孝 岩﨑 真三
出版者
科学評論社
雑誌
精神科 = Psychiatry (ISSN:13474790)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.557-568, 2017-06
著者
村澤 和多里
出版者
札幌学院大学総合研究所 = Research Institute of Sapporo Gakuin University
雑誌
札幌学院大学心理学紀要 = Bulletin of Faculty of Psychology Sapporo Gakuin University (ISSN:24341967)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.19-33, 2018-10-31

近年,ひきこもりについて,背景にある精神保健的問題を重視した対応が求められるようになってきている。しかし,その背景にある精神保健的問題についての認識は多様であり,また短期間のうちに変化してきている。本稿では,ひきこもりの背景について指摘されてきた精神保健的問題について概観し,それらの相互関係を整理しつつ,ひきこもりについての心理学的理論を包括的に理解するための枠組みについて検討することを目的とした。 検討を通して,ひきこもりに陥る要因とそれが継続する要因を区別すること,ひきこもりを自尊心や安全感が脅かされるリスクに対する本人なりの対処戦略として理解すること,そのプロセスで二次的に生じる症状を区別して論じる必要性があることを提示した。論文
著者
長野 学 中西 修平
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.266-270, 2013-04-15

はじめに 糖尿病治療の目標は,良好な血糖コントロールにより,血管合併症の発症や進展を予防することで健康な人と変わらない日常生活の質を維持し,健康な人と変わらない寿命を確保することである.血糖コントロールにおいては,単にHbA1c値を改善することだけでなく,血糖の変動幅を小さくすることや,低血糖を回避することも重要である1). 強化インスリン療法を始めとするインスリン療法は,確実に血糖を低下させることができ,その有用性についてはこれまで多数の臨床研究で証明されている.また,2型糖尿病患者でも診断時にはインスリン分泌能は健常人の約50%程度しか残存していないばかりか,罹病期間が長くなるとともに膵β細胞機能が徐々に低下していくことが,UK Prospective Diabetes Study(UKPDS)で明らかにされている2).特に日本人はインスリン分泌能低下が2型糖尿病患者の主病態とされていることから,外因性インスリンを補うことは理に適った治療法といえる.しかし,インスリン単剤療法ではインスリン増量による低血糖や体重増加をきたしやすいことから患者のQOLやコンプライアンス,ひいては治療意欲の低下を招き,十分な血糖コントロールを得られない場合も少なくない. こうしたインスリン治療の状況をふまえ,さらなる血糖コントロールを目指して,これまでインスリンとさまざまな種類の経口血糖降下薬の併用が試みられてきた.インスリン抵抗性が高度な症例ではビグアナイド薬やチアゾリジン薬などのインスリン抵抗性改善薬を併用することで,インスリン量を減量することが可能である.またSU薬やグリニド薬などのインスリン分泌促進薬を併用することで,内因性インスリン量を増やし,重要なインスリン標的臓器である肝臓への生理的なインスリン供給が増加し,インスリン注射量や注射回数の減量が期待できる. DPP-4阻害薬は血糖依存的に内因性インスリン分泌を増幅させるだけではなく,グルカゴン分泌を抑制する3).また,膵β細胞の保護作用や,肝臓における糖取り込みの亢進など,多彩な効果を示すことが知られている3, 4).2009年にDPP-4阻害薬であるシタグリプチンが国内で初めて臨床使用が可能となって以来,DPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬といった種々のインクレチン関連薬が臨床現場に普及し,2型糖尿病の薬物療法における選択肢は大きく広がった.そして2011年9月,シタグリプチンとインスリンとの併用投与が国内でも可能となった.DPP-4阻害薬は既存の経口血糖降下薬とは作用機序が異なることから,インスリンと併用することで糖尿病治療における有用性が期待されている. 本稿では,海外・国内での臨床研究と当院でのシタグリプチンとインスリンの併用経験を合わせて,DPP-4阻害薬とインスリンの併用療法の有用性について概説する.
著者
足立 茂章 高見 淳史 原田 昇 是澤 正人
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.73-84, 2017
被引用文献数
2

近年,首都圏の鉄道路線においてホームドアの導入が進んでおり,設置路線においては軌道内転落事故や列車接触事故が減少している.一方,ホームドア導入時の列車運行計画では,従来の停車時間にホームドアの稼働時間を付加するため,各駅の停車時間は増加し所要時間も増加することになる.朝ラッシュ時間帯に着目すると,ホームドア導入により,車側付近の旅客接近や混雑が解消され,停車時間の安定化が確認された.また,車側の安全確認が人的作業から支障物センサーに代わり,ワンマン運転化すると,停車中の安全確認時間に変化が確認された.<br> 本稿では,ホームドア導入による運転形態及び駅の特徴を分類することで,その特徴にあった停車時間変化と安定性効果を分析すると共に,ホームドア導入時の列車運行のあり方を考察する.
著者
宮本 和一郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.45, no.448, pp.1024-1034, 1925 (Released:2008-11-20)

1. 本文は波長計校正用として同期音叉の適否を檢せん爲め其正確度を測定したる方法及結果の概要である。2. 測定には筆者考案の時計仕掛廻轉計を用ひた。之れは非常に正確なる廻轉數の讀みを示すものである。3. 測定の結果負荷小なる程正確度大る事、及び交流端子と音叉の脚との接觸間隙大なる程正確度大にして、常に0.2%以下の速度變動率内に保つ事が解つた。而し直流電源の電壓變動する時は同期音叉の正確度は大いに崩れるもの上して蓄電池を電源とせねばならぬ事が解つた。
著者
赤木 泰文 数乗 有 藤田 英明 小笠原 悟司
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1997

平成6年3月,名古屋市科学館と近くの高層ビルの地下電気室で相次いで発生したリアクトルの爆発事故は,「6.6kV配電系統から流入した高調波電流が原因」との調査結果が報告されている。このような高調波障害は,電力用半導体素子を使用したパワーエレクトロニクス機器の増加に伴って発生件数も年々増加し,現代社会の新たな"公害"として早期対応が迫られている。資源エネルギー庁は,平成6年9月30日付けで「高調波抑制ガイドライン」を電力・家電業界に通達し,高調波障害の解決に向けて大きく前進した。欧米においてもIEC555-1000(欧州)やIEEE519-1992(米国)などの高調波規制が施行されている。交流モータの可変速ドライブシステムや無停電電源(UPS)は,AC/DC電力変換器を必要とする。しかし,電源高調波規制に対応した従来の大容量AC/DC電力変換システムでは,1)スイッチング損失が増加する,2)高調波対策機器の価格が高い,3)良好な高調波抑制効果が得られない,などの問題点がある。本研究は,電源高調波規制に対応した大容量・高効率AC/DC電力変換システムの開発を目的とし,三相ダイオード整流回路と直列形アクティブフィルタを一体化した主回路構成と制御法に特長がある。本研究の成果は,以下のように要約することができる。1.直列形アクティブフィルタの制御法を開発し,その有効性をディジタルシミュレーションにより確認した。特に,制御系の遅延がアクティブフィルタの安定性に及ぼす影響について検討し,遅延の影響の少ない新しい制御法を提案した。2.直列形アクティブフィルタ(2kVA)を設計・製作し,ダイオード整流回路(20kVA)と一体化して,新しい制御法の有効性と高調波抑制効果を実験により確認した。3.スイッチングリプルを抑制するフィルタを設計・製作し,その有効性を実験によって確認した。2000年6月に,これらの研究成果をまとめた論文をIEEE/PESCで発表する予定である。
著者
深井,洋一
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, 2007-10-20

天日干しと熱風乾燥の乾燥手法の差異が品質に及ぼす影響を検討した。官能検査では,総合,味および硬さの3項目において,天日干しは熱風乾燥と比べ,有意に優れることが評価された。炊飯品質では,天日干しは熱風乾燥より,食味スコア等の5項目において品質指標が向上する傾向を示した。糊化特性は,天日干しは熱風乾燥と比べて,糊化開始温度が低く,最高粘度は高かった。電子顕微鏡では明確な差の断定には至らなかったが,天日干しと熱風乾燥の澱粉粒の形状の違いが膨潤性に影響している可能性が考えられた。これらのことから,本条件下では,天日干しは熱風乾燥を上回る米の品質を具備している可能性が示唆され,米本来のおいしさを損なわない乾燥処理に起因すると推察した。
著者
中野 平二
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.639-644, 2005 (Released:2005-08-24)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1
著者
岩本 幸治 前田 哲男 井ノ江 政信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.81, pp.9-15, 1992-12-16

AV機器を双方向で制御するAVバスとして、D2B(Domestic Digital Bus)を開発してきた。D2BはIEC規格としても認められている。今回松下電器は、D2Bを搭載した日本市場初のAVシステムである「画王ランド」を発売したので報告する。「画王ランド」におけるD2B制御の特徴として 1)「見る」、「聞く」、「録る」の3つのキーワードで統一したボタン名称および簡単操作を、1つのシステムリモコンにより実現。2)TV上OSD(On Screen Display)に機器状態および警告等を表示させる対話型操作。3)各機器がマスターとなりシステムを制御するマルチマスター制御。が挙げられる。