出版者
専修大学学会
雑誌
専修商学論集 (ISSN:03865819)
巻号頁・発行日
vol.110, pp.177-190, 2020-01-20
著者
NEGISHI Osamu NEGISHI Yukiko
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
Food science and technology research (ISSN:13446606)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.176-180, 1999-05-01
参考文献数
15
被引用文献数
3 13

Abilities of 31 kinds of raw fruits, 33 kinds of raw vegetables, and 2 kinds of raw mushrooms to remove the odor of methylmercaptan were examined. Apple, pear, loquat, peach, plum, prune, apricot, cherry, grape, lettuce, chicory, udo, perilla, peppermint, basil, burdock, potato, eggplant, and mushroom (<i>Agaricus bisporus</i>) showed high deodorizing activity. Highest activities were obtained with burdock and unripe fruits (apple and pear). These green foods are believed to contain large amounts of both polyphenolic compounds and their specific polyphenol oxidases, by which oxidation reaction causes addition reaction of the resulting quinone radicals with SH-compounds such as methylmercaptan. The sequential reactions can be called enzymatic deodorization. Sensory examination or measurement with an odor sensor indicated that eating apple, unripe pear and prune significantly removed bad breath caused by eating garlic. The enzymatic deodorization method has great potential for eliminating bad odors from the environment including bad breath.
著者
藤實 久美子
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要 アーカイブズ研究篇 = The Bulletin of The National Institure of Japanese Literature, Archival Studies (ISSN:24363340)
巻号頁・発行日
vol.52, no.17, pp.1-42, 2021-03-29

徳川幕府・藩のアーカイブズ研究は、幕府の寺社奉行所研究などに牽引されて大きく進 展してきた。そのうえで、今後に期待されるのは、奉行所内部の各部局の実務者レベルの アーカイブズ研究ではないか。もっともそこには公文書と「家」で作成・蓄積された文書・ 記録との関係という複雑さが含まれているのだが、本論文では開国後に新設された江戸の 町奉行所の外国掛下役(同心)および詰所を中心に据えて考える。 まず、旧幕引継書類の請求番号808-23「日記」を分析する。所蔵館(国立国会図書館) はこれをひとつの「かたまり」とする。だが組織体にもとづいて分析すると、各国総領事 館・公使館・仮旅宿・接遇所詰(宿寺詰)が作成した詰所日記20冊をその階層構造から「ア イテム(単体)の集合体」として捉えることができる。 詰所日記の分析からは宿寺詰の勤務体制が明らかになる。また詰所日記は記主が日々替 わるという近世社会の日記の1類型の特徴をもつことに加えて、修正の痕跡が多くみられ る。修正の痕跡は勤務状況を反映している。 つぎに請求番号808-26「外国人買物」ほかを分析する。宿寺の機能と外国掛下役の職 務は多岐にわたったが、そのうち外国人への江戸での商品売渡管理制度を明らかにする。 また綴り帳「外国人買物」の内的秩序を推察し、届書の出所を各宿寺・町奉行所に大きく 分類する。基礎データとして外国人への商品売渡販売者などを一覧表にまとめて示す。 The structural analysis of the documents and records prepared and stored by the departments of Edo Machi Bugyo's offices still requires much elucidation. This paper analyzes the documents and records prepared and stored by minor officials in charge of foreign affairs at magistrate's offices, examining papers inherited from the Tokugawa shogunate that are now held by the National Diet Library. The National Diet Library views call number 808-23 "Diaries" as a single series, but from the perspective of archival science, we found 20 tsumesho nikki for various countries' consulates general, legations, provisional inns, and reception venues for Ansei 6 (1859)–Mannen 1 (1860). By analyzing the contents of the tsumesho nikki, this paper considers the documents and records in the manner of restoration, and discusses the nature of the duties of minor officials in charge of foreign affairs at shuku-tera-tsume from the tsumesho nikki's "sense of noise." Subsequently, in relation to the nature of "Foreigners' purchases" (call number 808-26) and other documents, we confirm the obligation to submit a "toritsuketou shinasho, regular custom list" (todokesho, notification) borne by the headman of the town where the seller and seller's store were located and analyze the contents.

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著者
日本史籍保存会 編
出版者
日本史籍保存会
巻号頁・発行日
vol.水左記 帥記, 1918
著者
梅本 益雄 沢村 秀彦 江藤 良純 片山 仁 大和田 信義
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.1067-1073, 1990
被引用文献数
2

HDTV (ハイビジョン) のスタジオ用VTRは, 画質, ダビング (複製) 性能の点からディジタル記録方式のものが期待されており, BTA規格によるハイビジョン信号を記録するディジタルVTRの仕様がNHKからガイドラインとして提案されている.今回, これに従って, 1.2Gb/sディジタルVTRを試作した.現在, 実用化されているディジタルVTRに比べ, 高速, 高密度記録のため, テープヘッド系における誤り率の確保が重要課題となる.このため, 次の検討を行った. (1) 代表的な信号検出方式の中から, 新たに開発したメタルテープ, 多層化SAFヘッドの周波数特性, 雑音周波数特性に適した方式を求め, 積分検出を採用した. (2) 積分検出の高域補償として5タップトランスバーサルフィルタを用い, 0.345μm/bitの短波長記録で発生する大きな符号間干渉を除去した. (3) シャトルモニタやスロー再生などの可変速再生に対処するため, タイミングクロック抽出用PLLのループ内にテープ走行速度情報を取込む構成とした.
著者
小川 竜一
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.138, no.5, pp.637-644, 2018-05-01 (Released:2018-05-01)
参考文献数
20
被引用文献数
1

Training pharmacy students to become future clinical pharmacists is an important mission in the 6-year school of pharmacy curriculum in Japan. Since 2014, we have conducted an on-campus practical training program to develop basic skills in clinical pharmacy for third-year pharmacy students at Meiji Pharmaceutical University. This training program includes searching for and retrieving drug information; interpretation of laboratory findings, vital signs, and physical examinations; literature appraisal; and professional writing. These training sections are arranged in the above-mentioned order to facilitate effective understanding of each. In the literature appraisal section, each student group is assigned a report on a prospective controlled study of a given drug published in English and reads it critically according to the literature appraisal worksheet. Then the group writes a monograph on the drug described in the report based on the literature and other information. Thereafter, all students are reshuffled into new groups so that students who were assigned different drugs are placed together, in the so-called jigsaw learning method. Students then discuss which two or three drugs in a specific pharmacological class should be adopted in the hospital formulary according to the knowledge gained through this training program series. The themes were novel oral anticoagulants in the 2014 academic year, dipeptidyl peptidase 4 inhibitors in 2015, and 3-hydroxy-3-methylglutaryl-coenzyme A reductase inhibitors in 2016. Although there are some problems that need to be resolved in the future, this approach appears effective in helping students build drug information skills as a basic competence of clinical pharmacists.
著者
山中 進
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学法学部人文社会論集
巻号頁・発行日
no.2, pp.49-62, 2000-07-10
著者
下元 幸夫 山路 昭彦 内田 洋平 大西 健二 上原 謙太郎
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.211-215, 2006-10-10 (Released:2010-06-04)
参考文献数
4
被引用文献数
2 2

2004年に西日本に相次いで来襲した台風は, 瀬戸内海沿岸各地において広範囲にわたる高潮災害をもたらした. これらの台風のうち, 台風0416号では, 潮位偏差のピーク値が台風の最接近時刻から遅れて出現するケースがみられた. 台風の最接近時刻と潮位偏差のピーク時刻に差がみられる現象は, 波浪と高潮の出現時刻においても同様に時間差が生じる可能性を示唆していると考えられる. 一方, 瀬戸内海において波浪と高潮の同時生起特性について研究された例は少ない. 本研究は, あらゆるコースを想定したモデル台風の数値シミュレーションにより, 瀬戸内海沿岸における高潮・波浪の出現特性および同時生起特性について検討を行った.
著者
国学院大学 編
出版者
国学院大学
巻号頁・発行日
vol.昭和4年, 1929
著者
高桑 康雄 平沢 茂
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
視聴覚教育研究 (ISSN:03867714)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.39-54, 1980

学校において,教育メディアの効率的な管理・利用を目ざして,学校では校内教材センターを設けるべきである。一方,地域における教育機関や教育関係者が教育メディアを利用するために視聴覚教育関係者の間では地域教材センターが構想されている。また,地域に住む人々は誰でも望むときにこれらのメディアを利用して学習しうることを期待している。地域教材センターは戦後各地に設けられた視聴覚ライブラリーを拡充することによって実現されるように思われる。しかし,視聴覚ライブラリーに関する調査や統計によれば,それが多くの問題を抱えていることは明らかである。本研究は,利用者の視点による観察報告を分析することによって,視聴覚ライブラリーが直面する問題を解明することを目的とする。そこで,我々は,大学の学生に任意の視聴覚ライブラリーを訪問し,観察し,その結果を感想文として提出することを課した。感想文の総数は266。得られたキー・ワードはK-J法によって分類・整理した。291の有効なキー・ワードは図1.のように整理される。これによつて得られる結論は次のようになる。(1)最も中心的な問題は,視聴覚ライブラリーに優秀な専門職員,その他の職員を配置する必要があること。(2)視聴覚ライブラリーを設置し,維持するためには十分な予算が確保されるべきこと。
著者
仰木 裕嗣 副島 宗高 川口 義之
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.40, no.157, pp.10-13, 2020

<p>我々は卓球ラケットの動きを観察するために慣性センサをグリップエンドに装着したラケットセンサを開発した.加速度センサ,ジャイロセンサを内蔵するラケットセンサはBluetooth BLE 4.2を用いてタブレット端末から制御される.我々は,このセンサをIoTTT、IoT on Table Tennisと呼んだ.このラケットセンサを用いてラケット軌道,姿勢を算出し可視化した.様々な技術のなかでもサービスは選手自身が自分でボールの回転を唯一自由に制御できることから,今回我々はサービスにおけるラケットの動きを可視化した.得られたデータを用いることで反復した動作の同一性や,上級者との比較,相手を騙す動作との違いなどを選手に提示することが将来的にエビデンス・ベースド・トレーニングに貢献するということを提案した.</p>
著者
岩嶋 孝夫 髙橋 仁大
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.283_1, 2019

<p> テニスラケットのグリップエンド部に装着するだけで様々なデータを取得できるテニスセンサー(以下センサーとする)であるが、その信頼性についての検証はまだなされていない。そこで本研究では、ドップラー効果を応用することで打球データを測定することができるトラックマンを用いて、センサーで得られた球速データとの比較及び検討を行った。測定にあたっては、レベルの異なる男女9名にひとりあたりフォアハンド、バックハンドそれぞれ30球ずつ打球させた。</p><p> その結果、全打球におけるセンサーの球速データとトラックマンによる球速データの間に有意な相関関係が見られた。さらに打球者のレベルや球速域の違いによる相関や誤差について比較、検討しながら、センサーデータの信頼性について考察していく。</p>
著者
齋藤 健治 佐藤 菜穂子 井上 伸一
出版者
名古屋学院大学総合研究所
雑誌
名古屋学院大学論集. 医学・健康科学・スポーツ科学篇 = Journal of Nagoya Gakuin University (ISSN:21875162)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.17-30, 2018

本研究の目的は,野球の打撃において投球コースに対応してバットがどのように動くか,バットスイングの軌跡を曲線の観点から分析することであった。実験参加者8名に,腰の高さに設定したティー台を目標にして,センター,イン,アウトの三つのコースに対応したスイングを行わせた。バット,ティー台,参加者身体等に貼付した反射マーカーの座標を,三次元動作解析装置を用いて計測した。得られた三次元座標値を補間,平滑化した後,バットトップとグリップエンドについて接線,主法線,従法線の三つのベクトル(動標構)を,さらに曲率,曲率半径,捩率,縮閉線を求めた。バットトップとグリップエンドの軌跡曲線の動標構から,スイングの特徴を観察することができた。また,曲率・曲率半径や捩率も振り出しからインパクトまでのバットの動きを分析する上で有用であった。曲率中心の軌跡,すなわち縮閉線は,同様にコースに対応したスイングの違いを示していたが,曲線形状が複雑でその特徴がつかみにくいため,今後のさらなる検討が必要であった。