著者
矢島 有希彦
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.56-69, 1999-03

1 0 0 0 茨城の歴史

著者
茨城地方史研究会編
出版者
茨城新聞社
巻号頁・発行日
2002
著者
五百籏頭 真
雑誌
日赤医学 = The Japanese Red Cross Medical Journal
巻号頁・発行日
vol.66, pp.31-33, 2014-10-16

東日本大震災の猛威に対し「想定外」との悲鳴が発せられた。人事を尽くすべき部分までこの言葉で逃げる傾向が批判され、最近の集中豪雨などに際しては「かつて経験したことのない」という表現が用いられる。いずれにせよ、われわれは百年に1回、千年に1回の大災害活性期に住み合わせているのである。 歴史的に比較すれば、今日の「次なる大災害」への備えは、史上最高レベルである。であるにせよ大災害は容赦なく人々に襲いかかり、「経験したことにない」悲惨をもたらす。起きてしまった悲惨の極みにあっては、人々を救出し手当する社会の組織的対応力を頼みにする他はないであろう。 日赤の皆様の御健闘に期待したい。
著者
松浦 範子
出版者
明治学院大学国際平和研究所
雑誌
プライム (ISSN:13404245)
巻号頁・発行日
no.32, pp.45-56, 2010-10

特集 : 国なき民族の現在
著者
Morgan Michael W.
出版者
Japanese Association of Sign Linguistics
雑誌
手話学研究 (ISSN:18843204)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.13-43, 2005

これまで手話の類型論的研究はごくわずかしかない。これまでの研究は、全言語型論ではなく単独の特徴を中心にした研究である。このことはASLだけではなく、あまり研究されていない日本手話(JSL)についても言える。本稿はG.A.クリモフ(Г.А. Климов)の理論を応用しようと試みたものである。この理論によると、世界の諸言語は全部五つのタイプに属する: 主格・体格言語、能格言語、活格・状態格言語、など。それぞれのタイプは文法上の格役割より30以上の語彙的、形態的、統語的特徴に基づいている。この特徴はすべて意味論上の管理体(すなわちサピアのいわゆる「言語の構造的特質」(structural genius))に起因する。本稿ではこのこれまで典型的にアメリカインディアンの言語に見られる活格・状態格言タイプは、JSLも活格言語として見なすため多くのクリモフの特徴を持っていると論じる。これらのそれぞれの特徴を提示し、JSLデータをこれまで活格・状態格言語と考えられている言語のデータと比較する。本稿の主要な点の一つは、動詞の名刺項(動作主、主語、被動者、近い・遠い目的語、など)との一致と編入の役割を分析して、新しいJSL動詞類型論を提案する。JSLのデータをASL、およびその他の系統的にも地域的にも無関係な手話、並びにJSLが使われる地域に文化的に支配的である日本語と比べる。
著者
藤本 隆弘 房前 浩二 岡本 昌規 高田 光代 藤原 宏美 岩田 昌太郎 合田 大輔
出版者
広島大学附属福山中・高等学校
雑誌
中等教育研究紀要 /広島大学附属福山中・高等学校 (ISSN:09167919)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.145-156, 2004-03-22

本校では1982年より「生涯体育に視点をおいた授業実践」に取り組んできた。「体育の学び方を学ばせ,体育・スポーツの生活化」を目指し,「自ら学び,自ら考え」,自己を成長させていく「自己教育力」の育成をねらいとして実践してきた。今回の授業では,サッカーを通して,個やチームの課題を明らかにし,課題を解決するために意欲的に思考し,工夫する授業に取り組んだ。攻撃戦術(壁パス,オーバーラップ,スルーパス,スイッチプレー)を学習し,ゲームを楽しむために「練習(2対1)-試合(4対4)-課題練習-試合(4対4)-課題練習-試合(8対8)」というプログラムを組んだ。4対4,8対8のゲームの中で相手を意識したプレーを課題として思考し,工夫し,技能を高め,また,攻撃に対しての防御の仕方についてもグループで考え,課題をみつけ,工夫し,学ぶことができた。個・チームが課題解決のために,意欲をもって思考したり,メンバーの特長を把握したり,戦術を考えることができた授業になったと思う。
著者
齊田 光 平澤 匡介 高橋 尚人 石田 樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.I_1013-I_1022, 2017 (Released:2017-12-27)
参考文献数
11

路面において日陰となる時間(日陰時間)が長い区間では,路面凍結や積雪などが生じやすいため冬期の交通事故発生率(事故率)に影響を及ぼしている可能性がある.そこで本研究では,日陰時間と事故率の関係について,札幌市内の一般国道を対象として検証を行った.検証の結果,冬期は日陰時間が長い地点で事故率が大きくなる傾向にあり,冬期の日陰時間増に伴う事故率の増加率は夏期の約2倍であった.また,この傾向は交差点区間で顕著であり,冬期の日陰時間増加に伴う事故率の増加率は夏期の4倍以上に達することが明らかとなった.
著者
伊藤 健太 平川 剛 柴田 義孝
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.401-402, 2015-03-17

日本では地震や土砂災害などの自然災害,降雪や路面凍結による交通障害や交通事故が多発している.災害発生時には広範囲で迅速な状況把握や監視が必要である.また,平常時の通勤通学や災害発生時における災害対応や被災地支援において,目的地の状況把握や目的地までの道路状況把握は重要である.加えて,センサデータ収集技術や無線ネットワーク,DTN,ITSなど様々な技術が発展し注目を集めている.本研究では,これらの技術を組み合わせ,劣悪な通信環境を考慮しセンサデータを用いた複数車両による道路状況監視システムを構築する.このシステムにより,複数センサデータを収集,選択,利用した道路状況監視,車両間での情報共有,ウェブアプリケーションによる情報提供を実現する.
著者
村上,好央
出版者
東京動物學會
雑誌
動物学雑誌
巻号頁・発行日
vol.71, no.8, 1962-08-15

The life history of Oxidus gracilis was observed at Niihama district (Ehime Prefecture, Japan) during the year 1959 and 1961. The results were as follows: 1. The animals pass through seven larval stadia and sexual maturity occurs in the eighth stadium. Sex differentiation takes place in the larvae of the fourth stadium. Male animals develop a pair of very minute gonopod-bud appears at the position where the eighth legs had grown in the former stadia. The gonopod-bud scarcely grows during the stadia from the fifth to the seventh. However, it changes abruptly to a pair of complete gonopods at the eighth stadium. 2. The animals may be divided into two strains according to their breeding season. a) Strain breeding in Spring: The adults begin to crawl out of hibernation in early spring, and lay eggs from April to May. The larvae of this strain become adult at the end of November and then hibernate. b) Strain breeding in Autumn: The animals hibernate at various larval stadia as the fifth, the sixth or the seventh, and become mature in the early summer of the nest year, and lay eggs in autumn.
著者
安楽 誠 小田切 優樹 上釜 兼人
出版者
崇城大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

慢性腎不全モデルを利用した検討において,天然糖類であるシクロデストリン(CD)において,その包接能による尿毒症物質インドキシル硫酸の血中濃度低下が観察された.さらに天然多糖であるキチンを部分的に脱アセチル化したカチオン性高分子であるキトサンナノファイバー(CSNF)においてもキトサン粉末と比較して顕著なインドキシル硫酸の血中濃度低下に加えた血中抗酸化効果も観察された.そこで,CDとCSNFを素材とした薬物含有ゲルを作成した結果,CDの包接能による薬物の高い封入率とCDNFとCDの静電相互作用による薬物の徐放化が観察された.今回作成した複合ゲルの腎不全などの病態への応用が今後期待される.
著者
秋月 千典 山口 和人 荒井 智康 金井 欣秀 大橋 ゆかり
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1698, 2017 (Released:2017-04-24)

【はじめに,目的】理学療法の臨床場面では介入前と介入後に関節可動域を測定し,その変化量により介入の効果判定を行うことが日常的に行われている。しかし,関節可動域測定に含まれる測定誤差についての検討が乏しいことから,万能ゴニオメーターを用いた関節可動域測定が介入前後で生じる関節可動域の変化をどの程度捉えることができているのかは明らかにされていない。また,年齢,性別,body mass indexなど関節可動域に影響を与える因子は検討されているものの,関節可動域測定の測定誤差に影響を与える因子の検討は少なく,特に測定に対する習熟度は測定誤差に影響を与える重要な因子であると考えられるにもかかわらず,これまでに検討されていない。そこで,本研究では,万能ゴニオメーターを用いた関節可動域測定に含まれる測定誤差の種類とその程度をBland-Altman methodにより定量的に明らかにするとともに,その測定誤差に習熟度が与える影響を明らかにすることを目的とした。【方法】本研究では,関節可動域測定を習得した大学生45名(2年次から4年次まで各15名)と臨床経験3年目までの理学療法士21名(1年目7名,2年目8名,3年目6名)を測定者とした。測定者には,右膝関節に電気角度計が貼付されている被測定者の右膝関節屈曲の関節可動域を万能ゴニオメーターにより測定することを求めた。被測定者はこれまでに右膝関節に整形外科的疾患の既往がない健常若年男性1名とし,研究を通して同一の人物とした。本研究では,電気角度計による測定値を基準値,その基準値と万能ゴニオメーターによる測定値の乖離を誤差とし,誤差の種類とその程度をBland-Altman methodにより検討した。その際,関節可動域測定法に関する講義あるいは実習を受講してからの年数を習熟度として操作的に定義し,習熟度が測定誤差に与える影響を検討した。【結果】絶対測定誤差は習熟度が上がるにつれて減少し,習熟度の有意な主効果が認められた(p<0.001)。また,Bland-Altman methodによる検討の結果,万能ゴニオメーターによる測定値には系統誤差は含まれていなかった。さらに,測定値に含まれる偶然誤差の程度は習熟度が上がるにつれて減少し,手技を習得した直後の学生が14.7°,臨床経験3年目の理学療法士が4.1°であった。【結論】万能ゴニオメーターによる関節可動域の測定には偶然誤差のみが含まれており,偶然誤差の程度は習熟度に影響を受けることが明らかとなった。偶然誤差は複数回の測定値を平均することで減少させることが可能であるため,習熟度が低いうちは複数回の測定を行うことが測定誤差を小さくするために有効であることが示唆された。また,習熟度は間接的に練習量を反映するため,関節可動域測定の正確さを向上させるためには練習量を増やすことが有効であると考えられる。今後は,より効果的に習熟度を上げるための練習方法の開発について検討する必要がある。