著者
藤井 大輔
出版者
公益事業学会
雑誌
公益事業研究 (ISSN:03873099)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.17-25, 2007
著者
崎原千尋 さきはらちひろ Sakihara Chihiro 沖縄キリスト教学院大学人文学部英語コミュニケーション学科特任講師アメリカ研究
出版者
沖縄キリスト教学院大学
雑誌
沖縄キリスト教学院大学論集 = Okinawa Christian University Review (ISSN:13498479)
巻号頁・発行日
no.14, pp.57-65, 2017-10-16

アメリカ文学の講義を担当するにあたって、いかにして沖縄の学生たちが黒人文学を身近な歴史や、社会、文化と関連 づけて読み解き、さらに、race(人種)、gender(ジェンダー)、そしてclass(階級)という概念をクリティカルに分析す る視座を身につけることができるのか、ということを常に問い続けて来た。本稿は、このような問いを基点とし、トニ・ モリスンのThe Bluest Eye(1970)を教材とした実践例を取り上げながら、文化研究の手法と「うちなーぐち」を使ったペダゴジカルな試みについて論述する。具体的には、(1)関連づけ:沖縄の歴史的、文化的文脈に関連づけさせ、親近感を持たせること、(2)可視化:視覚教材を用いて問題を可視化させ、分析概念を例示すること、に焦点を当て、学生たちが自ら進んで問題に対して取り組み、主体的かつトランスナショナルな学びが可能になることを示唆する。
著者
角田 晃一 関本 荘太郎 伊藤 憲治
出版者
独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

簡易赤外線トポグラムを用いて、日本語で育った人間と、非日本語環境で育った人間における虫の声の処理機能違い「角田理論」の証明がなされた。 (Acta Otolaryngol. 2016)さらに、現在Science誌やNature誌で盛んに指摘されている、中枢の神経活動測定における再現性の問題に対処すべく被検者の姿勢による脳活動計測への影響の検証を行い、1)姿勢変化の影響が脳生理学研究において再現性に大きな影響をもたらすこと、2)研究にあたっては姿勢の安定が基本であり標準化すべきである。以上の2点を明らかにし、 Neuropsychiatry 2017 7 (7), 739-744 に発表した。
著者
髙橋 尚也 伊藤 綾花
出版者
立正大学心理学研究所
雑誌
立正大学心理学研究所紀要 The journal of the Institute of Psycology, Rissho University (ISSN:24322059)
巻号頁・発行日
no.14, pp.39-50, 2016

大学生が利用している主要なSNS であるTwitter とLINE を利用する際の行動の構造を分析することと、それらの行動と性格特性やインターネット利用時の意識との関連を分析することを目的として、青年101名に質問紙調査が実施された。その結果、SNS 利用行動として「一般的積極利用」「自己アピール」「敏感即応」「スルースキル」「表現法配慮」の5 因子が抽出された。また、これらの行動尺度に基づき、クラスタ分析を実施した結果、3 類型が抽出された。「ヘビーコミット群」は、依存的関与・没入的関与・非日常的関与が高く、インターネットと現実とのバランスが取れておらず、情緒不安定性が高かった。「関係配慮群」は、Twitter とLINE の両方で、スルースキルと表現法配慮が高かった。「義理登録群」は他のクラスタよりほとんどの行動指標で低い値を示した。これらの知見から、SNS 利用における青年の対人関係特性が議論された。
著者
鮫島 正道 酒匂 猛
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.267-271, 1978

1.小型, 中型, 大型の鳥類各7例について, メトミデート平均投量20mg/kgによる体温・呼吸の経時的変化を観察した.<BR>2. 12目13科29種180羽, 体重12g~10kgの鳥類にメトミデートを投与し, その安全と思われる平均値の実験を行なった.<BR>3. 長崎県パーキングガーデンにおいて鳥類19例についてメトミデート麻酔により手術および各種処置を行なった.
著者
杉谷 巌
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.165-170, 2019 (Released:2019-11-25)
参考文献数
11

甲状腺未分化癌(ATC)は稀ながら極めて予後不良なorphan diseaseで,その1年生存率は5~20%程度である。患者の多くは高齢者であり,外科的根治切除,放射線外照射,多剤併用化学療法などによる集学的治療を積極的に行うべきか,quality of survival(QOS)を重視してbest supportive careに徹するべきか迷う場合も少なくなかった。ATCの予後因子研究によって,prognostic index(PI)が開発され,その有用性が国内多施設共同研究レジストリである甲状腺未分化癌研究コンソーシアムにおいて検証された。その結果,腫瘍の進展度(stage)や患者状態と合わせてPIなどの生物学的予後因子を考慮することで,積極的治療が生存期間の延長をもたらしうる群とQOS維持を重視すべき群とを区別したうえでのATCの個別化治療がある程度可能となった。
著者
宮本 達也 中込 宙史 武田 正之
出版者
山梨大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

膀胱上皮細胞にPiezo1が発現しており、膀胱伸展刺激を感知し、尿意や蓄尿機能の調節を担っているのではないかと考え、研究を行った。マウス膀胱上皮にはPiezo1が発現していた。またPiezo1は伸展刺激に応答して細胞内にCa2+の流入させることが分かった。またPiezo1阻害薬であるGsMTX4は、膀胱上皮におけるPiezo1を阻害し、伸展刺激反応を鈍化させ、蓄尿に有利に働くことが分かった。
著者
原 歩 吉岡 政洋 伊藤 貴 西澤 雅彦 市川 雅 高橋 重人 緋田 めぐみ 竹森 政樹 石原 直毅 日比 紀文
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.98, no.12, pp.1379-1383, 2001-12-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
20

症例は71歳,女性.他院での種々の検査の結果,特発性再発性アフタ性口内炎と診断されていた.本症例は約2年6カ月の間,再発するアフタ性口内炎に対して副腎皮質ホルモンの投与を受けていた.著者らは本症例のアフタ再発時にマレイン酸イルソグラジンを投与した.アフタは1週間で消失し,継続投与にて1年6カ月の間,アフタは再発していない.本症例はアフタ性口内炎に対するマレイン酸イルソグラジンの有効性を示唆した.
著者
今村 太郎 西 明紀 高橋 敬一 宮ノ下 明大 宮ノ下 明大
出版者
農林省食品総合研究所
雑誌
食品総合研究所研究報告 (ISSN:03019780)
巻号頁・発行日
no.70, pp.19-22, 2006-03

コメグラサシガメ(半翅目: サシガメ科)の25、27.5、30、32.5、35℃における生活史パラメーターを算出した。カメムシはヒラタコクヌストモドキの幼虫を餌として育てられた。温度が25℃から35℃に上昇するとともに、内的自然増加率(r m)は0.0081から0.0275へと増加した。35℃が今回の試験に用いた温度範囲では最も個体群増殖に適していることが分かった。
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.436, pp.80-82, 2018-10

背景としては、大きく分けて3つある。まず、「好景気の期間が長過ぎる」(たぱぞうさん)という点だ。08年のリーマン・ショックを起点とすると、景気拡大局面は10年目に突入している。
著者
渡部 晃平 日鷹 一雅
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.101-105, 2013-05-30 (Released:2017-08-01)

マダラコガシラミズムシは、環境省レッドリストで絶滅危惧II類(VU)とされる止水性水生昆虫であるが、その発生動態に関する詳細な報告はない。本研究では四国南西部の水田において、本種成虫の発生動態について定量的な調査を行った。春先から盛夏にかけての調査期間を通して994個体の成虫が採集され、本種は生息環境の一つとして水田を利用していることが確認された。特に、調査水田内に設営された"いで"と地域で呼ばれる明渠から高密度で生息が確認されたことから、水田環境のうち明渠が本種の生息環境として重要であると考えられた。また、今回施用した水稲用箱施用殺虫剤(殺菌剤プロベナゾール10%、殺虫剤ベンフラカルブ8%)の本種成虫への影響は特に認められなかった。

1 0 0 0 皇道發揚

出版者
皇道發揚會
巻号頁・発行日
0000
著者
守本 倫子 川城 信子 土橋 信明
出版者
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.208-213, 2003-06-10
参考文献数
6
被引用文献数
2 2

小児の声門部異物1例および声門下異物2例を経験したので,文献的考察を含め報告する。1例目は9カ月男児,プラスチック片の声門部異物で,発症当日に摘出された。2例目は1歳1カ月の女児で突然の咳嗽のため他院で仮性クループとして治療を施されたが,発症翌日喘鳴が増悪してきたため当科受診した。エビの尻尾が声門下に嵌頓しているのを認めたため摘出した。3例目は2歳8カ月の女児,ピスタチオナッツの殼による声門下異物を認め摘出したが,喘鳴が続くため喘息の診断のもと7カ月間治療を行った。その後の再精査の結果,殼の一部が残存していたことが判明し,摘出したところ喘鳴は消失した。小児では十分な問診が行えず,診察の協力も得られないため,喉頭異物の発見が遅れることがある。したがって小児の喘鳴,嗄声,咳嗽では異物の可能性を念頭に置き,喉頭ファイバーと頸部単純X線写真による異物の検索は必須である。また,異物摘出後も喘鳴が持続する場合は異物残存の可能性を考慮し,再検索する必要がある。
著者
馬渕 浩司
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.103-113, 2003-11-25 (Released:2011-07-04)
参考文献数
19

Abstract The geographical distribution patterns of two closely-related wrasses, Pseudolabrus eoethinus and P sieboldi, on the Pacific and Sea of Japan coasts of southern Japan were examined. Relative frequencies of the two species were sur-veyed in 53 localities (six bordering the Sea of Japan), based on 586 specimens, 91 photographs and a total of 724 minutes of diving observations. Although the distri-butions of the two species broadly overlapped, P. eoethinus was exclusively distrib-uted along the southernmost parts of the peninsulas projecting into the Pacific Ocean, such as Kii Peninsula and Izu Peninsula, except in some protected areas (e.g. around the Koza River mouth near southernmost Kii Peninsula and within the Shimoda City harbor, southernmost Izu Peninsula). On the other hand, P. sieboldi was exclusively distributed in the innermost parts of bays opening to the Pacific (e.g. Sagami and Osaka Bays), and in the Seto Inland Sea and Sea of Japan. These geographical distribution patterns of the two species suggested that P. eoethinus preferred relatively warm, saline waters strongly influenced by the Kuroshio Cur-rent, whereas P. sieboldi preferred relatively cold, less saline waters not or only weakly influenced by the current. It was inferred that the two closely-related wrasses were able to coexist partly by differences in their preferred habitats.
著者
平野 敏明
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.A21-A30, 2015

湿地再生のための新たな池の造成が越冬期のチュウヒ <i>Circus spilonotus</i> の探餌飛行におよぼす影響を検証するために,栃木県南部の渡良瀬遊水地において2004年および2014年の10月中旬から11月と2015年の1月から2月に,再生湿地と隣接するヨシ原における探餌飛行および狩り行動の頻度と探餌飛行の利用時間の調査を行なった.池の造成前の2004年には,探餌飛行の頻度はヨシ原の方が再生湿地より有意に高かった.一方,造成後の2014年には,チュウヒはヨシ原より再生湿地を有意に多く利用した.同様に探餌飛行時間でもチュウヒは有意に多く再生湿地を利用した.この季節,再生湿地の池にはチュウヒの主要な食物資源であるカモ類やカイツブリ類,オオバンが多数生息し,狩り行動も再生湿地で有意に多く行なった.しかし,カモ類がほとんど生息しなくなった2015年1月から2月には,再生湿地とヨシ原で探餌飛行の頻度や利用時間に有意な違いはなかった.したがって,越冬シーズンを通してチュウヒの採食環境を創出するためには,食物資源であるカモ類など大型の鳥類が長期にわたって多数生息できるような池の構造や水位および植生の管理が必要と考えられた.
著者
山尾 幸久
出版者
史学研究会 (京都大学文学部内)
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.900-922, 1973-11-01

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著者
Takaharu Yamanaka Takanori Iwai Ryogo Kubo
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Communications Express (ISSN:21870136)
巻号頁・発行日
vol.10, no.6, pp.301-306, 2021-06-01 (Released:2021-06-01)
参考文献数
8

In networked control systems, the quality of performance (QoP), such as in terms of consistent tracking errors, must be maintained at a constant level. A QoP-aware sleep mechanism in network interfaces can reduce the amount of traffic or the communication rate while maintaining the QoP. However, in a QoP-aware sleep mechanism with a fixed sleep period, the sleep period cannot be entered effectively when the length of the steady-state period is changed; e.g., when the command frequency is changed. This study proposes a variable sleep period control method to reduce the communication rate while adapting to the tracking error. The simulations confirm that, when compared to methods with a fixed sleep period, the proposed method reduces the communication rate regardless of the command frequency.
著者
橋本 大二郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1102, pp.139-142, 2001-07-30

5月10日、高知県では背任容疑で現職、元職員合わせて5人の逮捕者を出してしまいました。特定の企業に対し、回収の見込みがないにもかかわらず10億円の融資を行ったというのが直接の容疑です。 融資先は1994年に設立された縫製関連企業の協業組合「モード・アバンセ」。