著者
サイエンスウィンドウ編集部
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
サイエンスウィンドウ (ISSN:18817807)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-40, 2013

<p><b>目次</b></p><p><b>【特集】 見るから描ける 描くから見えてくる</b></p><p>p.06 画家 安野光雅 「 そうだったのか」という感動から</p><p>p.10 芸術は物の見方を教えてくれる</p><p>p.12 脳から考える 美術の魅力と創造すること</p><p>p.16 本物と向き合えばイマジネーションが膨らむ</p><p>p.18 絵の具作りで豊かな感性を育む</p><p>p.20 植物学者 牧野富太郎 なぜ、どう描いたのか</p><p><b>【連載】</b></p><p>p.02 似姿違質:ゲンゲ VS ムラサキツメクサ</p><p>p.22 人と大地:サウジアラビア/ハーイル</p><p>p.24 いにしえの心:あをによし</p><p>p.25 タイムワープ夢飛翔:人体と天体/革新の2 書、1543 年に出版</p><p>p.26 動物たちのないしょの話:ジャイアントパンダ(アドベンチャーワールド)</p><p>p.28 科学でなっとくクッキング:ハンバーグ</p><p>p.29 カタカナ語でサイエンス!:ハイブリッドは「交雑種」! ? ~自動車のカタカナ語~</p><p>p.30 写真でよむ随筆の世界:しゃぼん玉</p><p>p.32 かがくを伝える舞台裏:『山溪ハンディ図鑑』編集スタッフを訪ねて</p><p>p.33 サイエンスのお仕事図鑑:水処理プラント設計士</p><p>p.34 イチから伝授実験法:溶ける物と溶けない物 その見分け方にチャレンジ!</p><p>p.36 発見!暮らしのなかの科学:パーマやカラーをするとき髪の毛の内部はどうなっているの?</p><p>p.38 せんせいクラブ</p><p>p.40 人と大地 解説:円形農場</p>
著者
深見 聡
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.17, 2004

_I_.はじめに 近年、まちづくりの新たな手法として、地域住民みずからが主体となって行政等と協働のもと「地域資源」を再発見し、それを発信しようというエコミュージアム活動が各地でみられる。まちづくりを進める上で不可欠な交流人口(観光客)の拡大につながるものとして、現代の多様化した観光形態に応えうるものとの期待も高い。 エコミュージアムと従来の博物館との相違は_丸1_主体としての住民の存在、_丸2_対象となる資料の分散範囲をテリトリーとする、_丸3_官民が対等の位置づけにあり、まちづくりに取り組むという3点に集約できる(新井,1995)。国内における動向もほぼこれに沿った形での運営がなされている。その先駆けは1989年の山形県朝日町における研究会発足にあり、2000年にはNPO法人朝日町エコミュージアム協会が誕生している。また、鹿児島県隼人町では地元の志學館と町生涯学習課などと住民が協働して築100年の駅舎を中心とした、決して数年前まで地域資源として一般には注目さえ集めなかった地域が、農産物の販売や散策マップの配布で地域資源が見直された。2004年にはJRの観光特急列車が停車するまでになっている。いずれも成功地といわれる地域に共通するのは、度合いの濃淡はあるにせよ上掲3つの要件を備えていることにある。しかし、これらのほとんどの事例は、農村地域(周辺地域)で展開されている(井原,2003)。エコミュージアムの定義からすれば、都市部での取り組みが少ないのは意外ともいえる。本研究では、都市のなかの過疎地域と言うべき旧中心市街地における活性化の手法としてエコミュージアムに注目し、地域住民の取り組みの模様や意識の実際を、参与観察法にもとづいて把握しその効果と課題を明らかにしていく。_II_.対象地域の概要 鹿児島市南部に位置する谷山地区は、1967年に鹿児島市と合併するまでは谷山市として国鉄谷山駅や市電谷山電停から南側にのびる国道225号沿いおよび周辺は商店街を形成するなど谷山市としての拠点性を持っていた。しかし、合併以後現在まで人口は約4倍の増加をみたが、それは郊外の新市街地の誕生の結果であり、旧市街地の停滞化は著しい。2002年に谷山TMO構想が策定されたものの、まちづくり手法として有効性を発揮するには至っていない。_III_.谷山エコミュージアムの確立に向けた動き エコミュージアムの対象地からみた旧市街地は、周辺地域にはない「地域資源」が存在する。たとえば、谷山地区には鹿児島市内唯一の19世紀建造の石橋が旧街道の河川に架かり、近世から近代にかけて塩田が広がっていたことを伝える塩釜神社がある。また、商店街には樹齢100年を超える保存樹がある。ところが、これらを一体のものと位置づけた固有の資源として、地域住民(とりわけここでは専門的な関心を抱く者を除いて地域住民という)が主体となり積極的に発信、すなわち活用してこなかった。以下、参与観察による成果を示す。住民みずからが「地域資源」を探すワークショップの開催 このような経緯を踏まえて、地元のNPO法人「かごしま探検の会」が常設の組織機能を担い、『たにやまエコマップ』作りをとおしたエコミュージアムの確立を図った。 ワークショップは2003年9月から毎月第2土曜日に計5回開催した。参加者は延べ62名で、その多くは高齢者と小中学生、旧市街地外の谷山地区に居住する者であった。毎回、ファシリテータとなるNPOのスタッフがおよそのルートを提示して、地域資源と感じたものに理由を添えて写真やスケッチに収め、散策後は各自がそれらをブレインストーミングしながら白地図1枚に集結させていった。とくに、子どもの視線がおとなだけでは見つけにくい、何ら変哲のないような空地や河川に棲む生き物に関心を向けさせ、遊び空間を実体験に基づいて記録していたことは特筆すべきであろう。
著者
樫村 雅章
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.183-187, 2006-04-01 (Released:2017-05-19)
参考文献数
9

慶應義塾大学HUMIプロジェクト(Humanities Media Interface Project)は,慶應義塾が1996年にグーテンベルク聖書を収蔵したのを契機に創設され,貴重書のデジタルアーカイブに関する研究とデジタル化を実践し,デジタル画像を用いた書物学研究を推進してきた。この10年の間に研究を進めてきた貴重書デジタル化のための手法やその関連技術,海外図書館との貴重書デジタル化協同プロジェクトなどについて,HUMIプロジェクトのデジタル化現場に身を置いて研究や開発に携わってきた著者が,これから12回の予定で連載を担当し,解説,紹介していく。まず今回は,HUMIプロジェクトの創設経緯や活動概要を紹介し,貴重書のデジタル化とその意義や,HUMIプロジェクトと関わりの深いグーテンベルク聖書について解説する。
著者
石井 洋一 佐々木 一郎 碇屋 隆雄 佐分利 正彦 吉川 貞雄
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1985, no.3, pp.465-472, 1985-03-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
65
被引用文献数
4

プロキラルあるいはメソ形構造の 1,4-または 1,5-ジオールからアルケンへの水素移行反応において,Ru2Cl4((-)-DIOP)3 が有効な触媒となり光学活性の γ-または δ-ラクトンを光学収率 ~16.9% で与えることを見いだした。この反応は均一系錯体触媒の反応としては例の少ないエナンチオ場区男仮応に分類される。不斉誘導の方向はジオールの置換基の位置により決定され,γ-置換ジオールは R 体のラクトンを過剰に生成するのに対し β,β'-二置換ジオールはカルボニル基の α-位が S の絶対配置をもつラクトンを優位に与える。またジオールのエナンチオトピックなヒドロキシメチル基の一方を選択的に脱水素して光学活性なヘミアセタールを与える第一の不斉誘導と,ヘミアセタールの異性体問での脱水素速度の違いにより動力学的分割の起こる第二の不斉誘導の両方がこの反応に関与していることが判明した。
著者
山内 拓真 根本 さくら 長野 恭介 中村 祥吾 斉藤 勇璃 宇田 朗子 村井 源 迎山 和司 田柳 恵美子 平田 圭二
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020)
巻号頁・発行日
pp.4C2GS1304, 2020 (Released:2020-06-19)

本論文では,与えられたゲームシーンに対し自動的にBGMを選曲するシステムについて述べる.本システムは,RPG自動生成システムの一部として機能することが想定されており,自動生成されたゲームシナリオが入力されると,各ゲームシーンの感情状態に合致したBGMをデータベースから選択する.まず,既存RPGにおける各シーンにユーザが感情状態をタグ付けして訓練データを作成する.各シーンに付与されているBGMの音響特徴量を算出し,ニューラルネットワークを用いて,その音響特徴量と各シーンの感情状態の対応関係を学習する.シーンの感情状態を表す指標にはHevnerが定義した音楽心理カテゴリを用いた.予めBGM候補となる楽曲群データベースを用意し,それらの音響特徴量を算出しておく.ゲームシナリオで指定されたシーンの感情状態がニューラルネットワークに入力されると,対応する音響特徴量が得られ,音響特徴量の類似した楽曲がBGM候補群の中から選択される.現在,RPG自動生成システムに組み込んで全体動作を確認しており,被験者実験の準備を進めている.
著者
杉山 純子 スギヤマ ジュンコ SUGIYAMA Junko
雑誌
岐阜大学留学生センター紀要 = Bulletin of the International Student Center Gifu University
巻号頁・発行日
no.2, pp.48-57, 2000-02

In general, there are some differences between sentence final markers (SFMs) used by female and male speakers in an informal Japanese conversation. I have been teaching Japanese literature to advanced learners of Japanese whose L1s are Korean and Chinese. Of many contemporary writers, these young readers seem to prefer Yoshimoto Banana and Murakami Haruki. Although these two writers share similar views about the world and use very clear and simple, but casual expressions, there are some differences between their uses of SFMs, particularly those of female characters in their novels. This article attempts to determine their tendencies toward the use of SFMs by cluster analysis and principal component analysis based on the SFMs in informal dialogues which occur in Yoshimoto's Amurita and Murakami's Norway no Mori [Norwegian Wood]. In this analysis I adopt the method used in Jin and Murakami's study (1993) on comma placement for deducing authorship on the basis of quantitative analysis. The result of my analysis indicates the following three points: 1. Female characters in Murakami's novel use much more feminine SFMs than those in Yoshimoto's. 2. Female characters in Yoshimoto's novel use mainly neutral SFMs, and a few, lightly more feminine SFMs than both authors' male characters. 3. Male characters in both Murakami's and Yoshimoto's novels use neutral SFMs, although Murakami's male characters have a little more masculine tendency than Yoshimoto's. Thus, it can be concluded that Murakami, a male author, gives his female characters a very feminine voice, while he does not give his male characters a very masculine voice. In contrast, Yoshimoto, a female author, selects relatively neutral SFMs for both her male and female characters. A further and more comprehensive study will be necessary to determine differences between female and male authors' attitudes and feelings toward genderrelated speech styles.
著者
榊 和良
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.1139-1143, 2010

『アムリタクンダ』は,既に明らかにしたように,カーマルーパの女神をめぐるマントラを伴う祈願法と,『シヴァスヴァローダヤ』に代表されるナータ派文献にも含まれる呼吸を観察することによる占術を含むタントラ・ヨーガ文献である.13世紀末から14世紀中頃にアラビア語・ペルシア語に訳され,16世紀中頃にはインドのシャッターリー教団のスーフィーの手でイスラーム色を濃くした形でペルシア語で重訳され,中央アジアからトルコ,西アジアからマグリブ世界まで広く伝搬した理由は,寓意文学やその解釈学を発展させたイスラームの伝統を受け継いだ枠物語にある.それは,『トマス行伝』に含まれる「真珠の歌」やイフワーヌッサファー(純粋なる心をもった兄弟)と呼ばれる学者集団による『百科全書』に示された小宇宙観などの影響のもとに,中世イランの哲学者イブン・スィーナーの系譜を継いだスフラワルディーによる『愛の真実に関する論攷』に含まれる「愛」の語る物語を模している.異邦の地への旅を経ての故郷への帰還と「生命の水」による新たな生まれ変わりを核とした寓意的物語を枠として,大宇宙と小宇宙の相即性から説き起こし,「息の学」を媒介として,浄化法やチャクラへの瞑想法をとりこみつつ,本来の自己の認識による救済をめざすありかたが示される.人間の肉体をひとつの町として描き出す枠物語の示す象徴世界は『ゴーラク語録』にも共通性が見出されるが,『ゴーラクシャシャタカ』大本のペルシア語訳にも示されるように,ナータ派文献に示されるヨーガは,霊智による救済を獲得する手段としてスーフィー道と共通性をもつものと理解され,『アムリタクンダ』の翻訳者は,グノーシス的枠物語によって有資格者のためのイニシエーションとして視覚化して見せてくれたのである.
著者
福岡 安則 黒坂 愛衣
出版者
埼玉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
日本アジア研究 = Journal of Japanese & Asian studies : 埼玉大学大学院文化科学研究科博士後期課程紀要 (ISSN:13490028)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.147-165, 2021

2019 年 9 月1 日,私たちは,東海地方のある海辺の 90 軒ほどからなる集落内のご自宅に,中田トヨさん,エツさん,カズエさんを訪ねた(本稿の人名はすべて仮名,以下敬称略)。 トヨは,1923(大正 12)年 7 月生まれ,聞き取り時点で 96 歳。エツは,1928(昭和 3)年 12 月生まれ,聞き取り時点で 90 歳。二人は 5 人姉妹の四女と五女であった。父親の富三郎は,1888(明治 21)年生まれ。富三郎は戦時中にハンセン病療養所「多磨全生園」に収容され,1944(昭和 19)年,脱走。1948(昭和 23)年,再収容。1953(昭和 28)年,全生園にて死亡。 エツは,戦後,近隣の村の青年と婿取りのかたちで結婚,1950(昭和 25)年,1951(昭和 26)年と娘 2 人を産むが,集落内の店屋のおかみの告げ口で,富三郎がハンセン病で療養所に収容されていることを知った夫が「親父は変な病気だっていうじゃないか」との捨て科白を吐いて家を出てしまい,結婚生活は破綻。エツの姉のトヨは,女ばかりとなった一家を支えるため,生涯独身で過ごす。 1951(昭和 26)年 12 月生まれのカズエ(聞き取り時点で 67 歳)は,エツの下の娘である。カズエも近隣の村の青年と婿取りのかたちで結婚するが,1972(昭和 47)年に娘を出産したあと,やはり,店屋のおかみの告げ口で,祖父がハンセン病だったことを夫の一族が知るところとなり,「あんたらの一家皆殺しにしても,べつに罪にならんのだぞ」とまで言われて,結婚生活は破局。 中田家にお邪魔し,冒頭の挨拶で「いろいろご苦労されましたね」と申し上げたところ,エツさんは「いまが,いちばん幸せ」と言葉を返された。 聞き取りの翌日,ちょうど早稲田大学で開かれた「第 35 回日本解放社会学会大会」に参加している最中に,カズエの娘さん(40 代)からメールが届いた。「はじめまして。昨日はお忙しい中ありがとうございました。母が携帯が苦手なので代わりに送らせて頂きました。/わたしは,曾祖父には会ったことはありませんが,お墓に報告に行ってきました。祖母も今までは他の人には話せなかったことが話せてとてもすっきりした表情だったと,母から聞きました。本当にありがとうございました。」 On September 1, 2019, we visited a house in a seaside village which had 90 households in the Tokai region of Honshu to meet Toyo Nakata, Etsu Nakata, and Kazue Nakata (all the names in this paper are pseudonyms). Toyo was born in July 1923 and was 96 years old at the time of hearing. Etsu was born in December 1928 and was 90 years old at the time of hearing. The two were the fourth and fifth daughters of five sisters. Their father, Tomisaburo, was born in 1888. Tomisaburo was sent to the Hansen's disease sanatorium, Tama Zenshoen during the war and escaped in 1944 but confined again in 1948. In 1953, he died at Zenshoen. After the war, Etsu married a young man in a neighbor village in the form of the marriage that a husband becomes a member of a wife's family, and in 1950 and 1951 he gave birth to two daughters. However, the female shop owner in the village revealed to her husband that her father Tomisaburo was confined in a 'leprosarium', and he left her to finish the marriage life by saying, "People say that your father has strange disease." Etsu's elder sister, Toyo, spent her entire life as a single to support her family which had only female members. Born in December 1951, Kazue (67 years old at the time of hearing) is Etsu's younger daughter. Kazue also married a young man in another neighboring village in the same form that Etsu did. But after giving birth to her daughter in 1972, her husband's family learned that her grandfather had 'leprosy' by the same shop owner who had revealed it before. Her husband family even said, "Even if we kill your whole family, we wouldn't be guilty of it," and her marriage life collapsed. When we visited the Nakata family and said "You went through a lot of hardship," Etsu replied, "Now is the happiest time in my life." The day after the interview, we received an email from Kazue's daughter (40s) while participating in the "35th Japanese Association of Sociology for Human Liberation Convention" held at Waseda University. She said in the mail, "How do you do? Thank you for your visit in spite of busy schedule yesterday. My mother is not good at using cellphone so I am sending this email on behalf of her. I have never met my great-grandfather, but I visited his grave to report yesterday thing. My mother told me that my grandmother had never shared her story with other people so far but she feels so good after she told her story to you. Thank you very much."
著者
原 利男 深津 修一 伊奈 和夫
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.78, pp.61-65, 1993-12-15 (Released:2009-12-03)
参考文献数
5
被引用文献数
1 3

茎茶と煎茶の香気成分をGC及びGC-MSで調べ,また呈味成分は熱湯浸出液の13C-NMRスペクトルを測定し,その差異を比較・検討した。茎茶にはリナロールとゲラニオールが煎茶より多く含まれていたが,緑茶の主要香気成分であるネロリドール,インドール及びシスージャスモンなどは少なかった。茎茶は煎茶に比較してカテキン類,カフェイン,しょ糖などの含量が少なく,テアニンとキナ酸カリウム塩が多く含まれていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1205, pp.162-165, 2003-08-25

今年6月中旬、米ニューヨーク市で開かれたテレビアニメや映画などのキャラクターのライセンス展示会は熱気に包まれていた。ポケットモンスター、ドラゴンボール、ウルトラマン…。ミッキーマウスで有名な米ウォルト・ディズニーのブースと並んで、日本のアニメやゲームなどのキャラクターのブースには、米国や欧州のビジネスマンが多数集まっていた。
著者
西村 昌記
出版者
Japan Society of Family Sociology
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.165-176, 2012
被引用文献数
2

ストレスプロセスモデルを用い,高齢者を介護する配偶者のストレスとその性差について検討した.対象は配偶者を介護する60歳以上の主介護者314名(女性206名,男性108名)であった.分析モデルは介護者の年齢と活動能力,1次ストレッサー(被介護者のADL障害,認知症に関連する行動),2次ストレッサー(介護負担感),心理社会的資源(情緒的サポート,介護統制感),精神的健康から構成されている.構造方程式モデリングによる同時分析の結果,1次ストレッサー,2次ストレッサー,精神的健康の相互の関連には男女に共通性が高く,これらと心理社会的資源との関連にはやや性差があることが示唆された.すなわち,男女とも情緒的サポートと介護統制感が介護負担感を低下させ,精神的健康に寄与するという媒介効果が示された一方,女性にのみ介護統制感が精神的健康に寄与するという直接効果が認められた.