著者
工藤 孝幾
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.13-20, 1980-06-01 (Released:2017-09-27)
被引用文献数
1

Certain studies concerning human perception has revealed that vision dominates all the other sense modalities. This study tried to confirm the visual dominance over kinesthesis by taking a case of memorizing an arm movement which was visually monitored, and to record a score in an attempt to demonstrate the degree of visual dominance over kinesthesis. An arm positioning task was selected for this experiment, and its basic procedure of measurement will follow. First, subjects memorized a standard distance by vision and kinesthesis. While moving the right arm for a certain standard distance, they were allowed to observe the movement by vision. But some artificial conflicts were produced between these two sense modalities in this case. Then, subjects attempted to repeat the arm movement for the same standard distance, when the conflicts were removed. How much the reproduced distance was close to the visual or kinesthetic information which were conflicting with each other, was recorded, which was presented in per cent scores. The results indicated the followings: 1) Almost all subjects did not realize the conflicts. While the visual dominance score showed that vision dominated kinesthesis, the score also showed that the dominance, was not complete. 2) The longer the standard distance, the stronger was the visual dominance, which may be interpreted as follows. As the standard distance increased, the kinesthetic matching errors became greater, while the visual matching errors were relatively constant. These trends suggested that when the standard distance became longer, subjects depended on the visual information more strongly than when it was shorter. 3) Individual differences of visual dominance score were examined. The results did not necessarily support the existence of indivisual differences. But, further studies may be necessary to draw any definite conclusions on this matter.
著者
秋山 新平 新津 守 松尾 周也 野崎 太希 山田 惠
出版者
日本磁気共鳴医学会
雑誌
日本磁気共鳴医学会雑誌 (ISSN:09149457)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.30-32, 2020-02-15 (Released:2020-03-13)
参考文献数
8

Six hundred and ninety consecutive MRI images obtained on 1.5 T or 3.0 T devices were reviewed to investigate the prevalence and diagnostic pitfalls of the vacuum phenomenon (VP) of the knee joint. The VP was identified on 13 knees and 7 knees (53.8%) were diagnosed with osteoarthritis. Gradient-echo imaging facilitated the delineation of minute VP within the joint space with susceptibility artifacts.
著者
浅草庵 作
巻号頁・発行日
1802

葛飾北斎画の江戸名所絵本。大本3巻合1冊。当該本は刊記を欠くが、通常、見られるのは享和2年(1802)春、蔦屋重三郎他3軒連記のものである。極彩色摺り。初板は、北斎の本格的な絵本の魁として、寛政11年(1799)春、『東遊』の書名で、蔦屋から墨摺りの絵入り狂歌本として出された。当該本は、その絵丁だけを集めて、順番を改め、彩色を施し、江戸名所絵本として再生させたもの。浅草菴の序は、年記部分を享和2年正月に改変しただけで、あとは初板に同じ。そのため江戸の名所を「なにかしか絵にうつさせ、例の友とちのされことを物して」云々とあるうち、「なにかし」(北斎)に写させたとするのはよいが、仲間の「されこと」(狂歌)を集めたというのは、中身と齟齬がある。絵は、芝神明春景、日本橋以下、人の表情が判別できない、細密な線描による景観図が大半を占める。佃白魚網の千石船、新吉原仲の町の花見、その他、後続の名所絵に与えた影響は大きく、半丁図の日本橋長崎屋の阿蘭陀人図や蔦屋の店頭図は有名である。半井卜養、英一蝶その他、画中の賛も注目すべきであろう。(鈴木淳)
著者
宮之原 綾子
出版者
三輪書店
雑誌
地域リハビリテーション (ISSN:18805523)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.414-415, 2018-06-15

会社の概要と事業の紹介 弊社は,昭和28(1953)年,鹿児島の天文館に酒屋(卸売)を開業したことに始まります。その後,食品会社,人材派遣会社,イベント企画・研修教育事業会社を運営してまいりました。人材派遣会社では,主にサービス業の人材派遣を,イベント企画・研修教育事業では,観光ガイド「薩摩こんしぇるじゅ」などの企画・運営や企業等の研修事業,飲食店の企画運営を行っています。2016年に就労継続支援A型事業所「就労支援事業所さくら」を開所。主に,グループの食品工場での製造業務,健康食品の企画,製造,通販事業を行っています。 「さくら」を運営する中で見つけた課題や,「さくら」ではできない就労支援を実現するために一般社団法人グッジョブかごしまを2017年10月に設立,就労継続支援A型,B型(多機能)事業所を立ち上げました。
著者
寺本 辰之 早田 亮 大森 眞由美 秦 恭裕 坂尾 良美 加藤 泉 松下 久美子
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.48-52, 2003-01-01

2001年2月9日(現地時間),太平洋ハワイ沖にて,愛媛県立宇和島水産高校実習船「えひめ丸」が,アメリカ合衆国海軍の原子力潜水艦「グリーンビル」に衝突され,沈没する事故が発生した.直ちに知事を本部長とする愛媛県対策本部が設置され,県精神保健福祉センターを中心としたケアが検討された.しかし,地元の被害者が多数いることから,保健所としても早急な対処が必要と判断し,支援活動を開始した. 「えひめ丸」には,生徒(事故当時2年生)13人,指導教官2人,乗組員20人の総勢35人が乗船していた.事故直後,26人が救助艇に避難したが,生徒4人,指導教官2人,乗組員3人が行方不明となった.10月の船体引き揚げ時に,行方不明者9人のうち8人の遺体は収容され,身元確認がされたが,残る生徒1人の遺体は発見されなかった.
著者
大西 美智恵 山内 明子 「えひめ訪問看護研究会」
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.38-43, 2004-01-01

はじめに 午後9時過ぎ,訪問看護ステーションから,「お疲れさま! じゃ,また次回」という挨拶を交わしながら,数人の訪問看護師たちが帰って行く……。平成13年度から,訪問看護実践に役立つ感染防止マニュアルづくりのために結成された「えひめ訪問看護研究会・感染防止マニュアル作成プロジェクトチーム」の仲間たちである。5か所の訪問看護ステーションの訪問看護師と,元民間病院の在宅ケア顧問の看護師,大学の教員等,総勢9名のメンバーである。「現場で使える有益なマニュアルをつくろう」を合い言葉に,愛媛県内すべての訪問看護ステーションの協力を得て作業を進めてきた。今年中に愛媛の訪問看護師たちにマニュアルを届けるため,最終の作業に追われている。 まず最初に,「えひめ訪問看護研究会」(以下,「研究会」と略記)の現在の活動の一端を紹介した。本会はなにものにも束縛されない訪問看護師たちの自主的な会として平成8年に発足した。引き続きその轍を紹介したい。

1 0 0 0 OA 足の裏の計測

著者
斉藤 光市 十束 支朗
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.3_35-3_41, 1983-07-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
5

これまで,足の裏の面積を計測する研究は少い。著者らは,土ふまずと接地足底面積を比較し(土ふまず比の算出),扁平足の数量的な研究を行なった。対象は,山形県南陽市立漆山小学校6年生男女合計24名であり,足底の面積計測には,コントロン社(英国)製作による画像解析装置MOP/DIGIPLANを使用した。次のような結果が得られた。 ① 左・右の足の土ふまず面積を比べると,左足の土ふまず面積は,右側より大である。 ② 土ふまず比は,扁平足と判定された児童ではパーセント値は低く,土ふまずが明瞭にできている児童では高い値を示している。 ➂ Hラインを越えた土ふまずの部分の面積は,いずれも左右差がある。 ④ 接地足底面積については,左・右差はなく,ほぼ一致した値を示している。
著者
樋口 佳子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.36-43, 1993-08-10 (Released:2017-08-01)

"人間のエゴイズムの醜さがもたらすものは、自己の破滅である"-ここに主題がおかれ、これ迄にも道徳教材の一つとして広く読まれてきた『蜘蛛の糸』であるが、果たして、本当に芥川龍之介は人間のエゴイズムの醜さを主題に話を展開させたかったのだろうか。釈迦の態度や極楽の無頓着な様子などから、道徳教材としては扱い得ない、作者の批判の眼があるように感じられる。道徳教材化を拒む、読みの可能性を、文体に着目する事で考えたい。
著者
二宮宏之著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2011
著者
坪村 太郎 佃 俊明 松本 健司
出版者
Japan Society of Coordination Chemistry
雑誌
Bulletin of Japan Society of Coordination Chemistry (ISSN:18826954)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.29-42, 2008-11-30 (Released:2009-02-13)
参考文献数
100
被引用文献数
8 9

The study in the area of luminescent d10 complexes has been developing rapidly. The metals with d10 electronic configuration have a closed d-shell, therefore the nature of the complexes are quite different from regular transition metal complexes. The complexes show a diversity of the electronic excited states. This paper reviews the characteristic nature of the d10 metal complexes with interesting examples. Copper(I), silver(I), gold(I), nickel(0),palladium(0) and platinum(0) complexes are discussed. Luminescent copper(I) complexes are classified into two groups; the first includes the complexes bearing halogen ligands, and the second have no halogen ligands. In the second group, the complexes with phosphine and diimine type ligands are mainly discussed. As for the silver(I) and gold(I) complexes, multinuclear complexes are mostly described. For the palladium(0) and platinum(0) complexes, although a small number of works have been published so far, some interesting studies including our works have been described. In addition to the recent studies on the photophysical properties of the complexes, some applications are described in this review.
著者
森下 翔
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.78, no.4, pp.449-469, 2014-03-31 (Released:2017-04-03)

本論の目的は科学実践における存在者の「実在性(reality)」について、人類学的な考察を試みることである。科学が歴史主義的・実践論的に理解されるようになって以来、私たちの持つ科学のイメージは大きく変化してきた。本論は科学実践における実在性をめぐる議論について、近年の実践論的科学論が科学実践における実在性の概念を局所化・歴史化したことを評価しつつ、そのプロセスを「表現と物質性の接続」というスキームへと還元してきたことを批判する。本論では地球物理学の一分野である測地学における「観測」と「モデリング」の実践について記述することを通じて、「観測網」や「図」などの具体的な構成要素と密接に結びついた-「表現」や「物質性」に還元される手前に存在する-存在者のさまざまな実在化の様態を示す。考察では「実在化のモード」という概念の導入を通じてこれらの様態の関係を考察し、実践における存在者の実在形態の多様性を分析する方途を模索する。
著者
武田 千夏
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2020, no.30, pp.500-510, 2020-01-01 (Released:2020-10-03)
参考文献数
41

スタールの小説『コリンヌもしくはイタリア』(Corinne ou de l’Italie, 1807)が今日欧米を中心に再評価される理由は何か.本論文ではこの小説に登場する神話的要素に着目しつつこの問いに答える.先行研究は主にコリンヌを「古代ローマのシュビラ」と結びつけて解釈するがそれはあくまでも女主人公のキャラクター構成に関するものであり,この神話的要素によってこの小説の現代性について読み取ることはできなことを指摘する.本論文はスタール自身が『ドイツについて』(De l’Allemagne, 1813)で分析の対象としたドイツ・オペラの『ラ・サアルのニンフ』をあらためて取り上げ,スタールが中世ドイツに由来する「ローレライ」を19世紀初頭に流行したこのドイツ・オペラの内容に準拠して近代的に解釈し自身の小説に取り入れた具体的経緯について明らかにする.その結果「コリンヌ 」は「特別な才能を持った女性の自由と結婚の間のジレンマ」という極めて近代的な内容を持つ神話の女主人公となり,今日ジェンダーの視点からこの小説が再び注目される直接的理由となった.
著者
神保弁静 編
出版者
神保弁静
巻号頁・発行日
vol.第11輯, 1914