著者
松浦 誠
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2018年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.000067, 2018 (Released:2018-06-27)

1.研究目的 奈良県天理市は,天理教の本部が所在し,市域には数多くの天理教施設が立地する。そのため,天理市は日本を代表する宗教都市であるとされる。天理市の都市形態や天理教景観については多くの先行研究がある。西田(1955)は,宗教都市のモデルケースとして市制直後の天理市の都市計画について分析を行った。研究のなかで地形図を用いて都市の拡大の様子を明らかにするとともに,詰所にも着目し,その件数と収容可能人数の増加を示した。シュヴィント(1978)は,天理市を紹介するなかで天理教信徒の様子や教団施設,中心商店街の特色について論じている。桑原(1970)は天理市と天理教の関係性に着目するなかで,明治後半に三島の市街地化が急速に進んだ一方で旧市街の丹波市の成長が止まっていることや,詰所が教会本部から周囲に移動していることを地籍図から明らかにした。また,商店街の業種調査から門前町の特色を確認し,旅館がほとんど存在しないがゆえに詰所の機能が徹底していることを裏付けた。浮田(1975)は奈良県内の他都市と比較することで,天理市の特色を確認した。 上記の先行研究では,主に天理市の宗教都市としての特徴について論文執筆当時の状況をもとに明らかにしている。都市の形成過程について触れたものもあるが,天理教施設の分布から都市の形態に着目するにとどまり,その景観的特徴の変遷については明らかにされていない。一方,建築学においては,五十嵐(2007)が天理教建築の変遷や様式の特徴について論じ,天理教建築は入母屋屋根・千鳥破風という様式であり,大正期に建築された神殿のデザインを模倣し,現在まで取り入れられていることを明らかにした。 本研究では、天理教関連施設の立地展開を含めて,天理教景観の変遷を明らかにすることを目的とする。対象とする期間は大正期から昭和30年代とする。期間の設定理由は資料的制約もあるが,最初期の天理教主要施設の建設が終了した時期からおやさとやかた建設期までを含んでおり,当初の景観から現在の様式の景観が成立するまでの変遷を追うためである。なお,天理教景観とは,①信仰にかかわる施設②教団運営にかかわる施設③信者の子弟の教育施設④信者等の宿泊施設によって構成された景観と定義し,位置を含めて考察する。2.研究資料 大正期から昭和戦前期までの天理教施設の分布と景観を分析する資料として,天理教道友社編輯部編『天理教地場案内』1921,天理教綱要編纂委員会編『天理教綱要』1929-1931,1933-1934,天理教教庁総務部調査課編『天理教職員録』1936に掲載された天理教本部周辺の案内図と中川東雲館『天理教写真帖』1915の写真を用いる。また,天理教施設のなかでも信徒等の宿泊施設である詰所に着目し,景観的特徴について「天理市都市計画図1/3,000(1953年1月測図,1962年3月修正)」や二代真柱・中山正善の講話をもとに明らかにする。3.結果と考察 天理教景観は,大正期から昭和戦前期にかけて,信仰にかかわる施設や教団運営施設が神苑及びその周囲に位置し,それらを取り囲むように詰所が立地,教育施設が外延部に位置するという形態であった。そして,天理教施設のなかでも特に詰所の分布が教会本部から離れる形で広がったことにより,天理教景観も拡大した。また,詰所は囲いや広い敷地など,一般の民家とは異なる特徴をもっていた。しかし,詰所の建物に関する基準はなく,本来は統一性がなかったが,現在はおやさとやかたに用いられている屋根様式を取り入れることで,特徴的な天理教景観を構成している。 詳細は,発表で報告する。
著者
安野 眞幸
出版者
弘前大学教育学部
巻号頁・発行日
1996-03

平成6,7年度科学研究費補助金(一般研究(C))研究成果報告書 ; 課題番号06610299
著者
塚田嘉信 編
出版者
塚田嘉信
巻号頁・発行日
vol.昭和篇, 1965
著者
塚田嘉信 編
出版者
塚田嘉信
巻号頁・発行日
vol.大正篇, 1965
著者
塚田嘉信 編
出版者
塚田嘉信
巻号頁・発行日
vol.補遺篇, 1966
著者
武田 典子 内田 直
出版者
公益財団法人 パブリックヘルスリサーチセンター
雑誌
ストレス科学研究 (ISSN:13419986)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.20-25, 2013
被引用文献数
2

The number of depressive patients is increasing in Japan. Depression is commonly treated with antidepressants and/or psychotherapy, the potential use of exercise as an alternative or complementary treatment for depression has recently received considerable attention. There are a number of physiological reasons why exercise may improve depression. The scientific evidence from prospective cohort studies supports the overall conclusion that regular participation in exercise is associated with reduced depressive symptoms. The results of randomized controlled trials indicate that participation in exercise programs reduces depressive symptoms in people diagnosed as depressed, healthy adults, and medical patients without psychiatric disorders. The results of two meta-analyses have demonstrated that effect sizes in intervention studies for depressed people are large. However, the evidence is not always consistent. Despite some inconsistencies in research findings, in the UK, guidelines which include exercise as a management strategy for depression; NICE guidelines have recommended structured, supervised exercise programs for mild to moderate depression. Further studies that are methodologically robust are required to determine more accurately the effect of exercise on depression. Optimal physical activity dose for reducing the depressive symptom should be extensively studied to for the prescription of appropriate exercise to improve mental health.<br>
著者
神谷 俊次
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.91-99, 2020-02-29 (Released:2020-03-05)
参考文献数
34

思い出そうとする意図がないにもかかわらずふと想起される自伝的記憶は不随意記憶と呼ばれている.本研究では,言語連想課題における連想の流暢さと不随意記憶の生起との関係について検討した.研究1では,197名の大学生が連想課題中に生起した不随意記憶を報告した.また,彼らは,連想語の検索が自動的であったかどうかについて評定した.その結果,連想語が自然に思い浮かんだ場合に不随意記憶が生じやすかった.研究2では,26名の大学生が大学構内を実験者とともに散歩する間に生起した不随意記憶を報告する統制されたフィールドインタビューに参加した.さらに,参加者は,実験室で言語連想課題にも取り組んだ.統制されたフィールドインタビューで収集された不随意記憶数と実験室内の連想課題において産出された連想語数との間には有意な正の相関が認められた(r=.53).これらの結果は,不随意記憶が記憶ネットワークにおける連想を基礎としており,言語連想と共通したメカニズムをもっていることを示唆している.

1 0 0 0 蔵漢大辭典

著者
張怡蓀主編
出版者
民族出版社
巻号頁・発行日
1993
著者
三井 宏隆
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.163-169, 1977-02-01 (Released:2010-11-26)
参考文献数
10

対面事態での相互作用は一種のコミュニケーション・メディアの形態であると考えて, その特性を他のメディアと比較することによって検討した。第1実験では「学生生活」をテーマとするインタビュー事態が設定され, 面接者は対面, TV電話, 電話の各メディアを用いて未知の被験者と面接した。実験結果からは, 対面の場合面接者が必要とする情報を集めるまでの時間が他のメディアと比べて有意に長かった。また, TV電話・電話を用いた場合にはインタビーへの乗りの悪さがみられた。第2実験ではディセプションの巧拙に関わる問題をメディアの点から検討した。被験者は作業中に入室してきたサクラ (対面条件), またはかかってきた電話 (電話条件) によって実験目的を知らされる状況に置かれ, その影響は実験者が現われるまでの待ち時間として操作された。従属変数は第1回目と第2回目の作業量の差であった。実験結果からは, メディアの相違は作業量の増減の方向として示された。また, 対面条件ではディセプションに疑惑を示す被験者が多かったが, その影響は電話条件にのみ有意であった。
著者
福田 友之
出版者
弘前大学國史研究会
雑誌
弘前大学國史研究 (ISSN:02874318)
巻号頁・発行日
no.80, pp.64-87, 1986-03-20
著者
戸川 達男
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
BME (ISSN:09137556)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.156-160, 1988-03-10 (Released:2011-09-21)
参考文献数
15

臨床検温は水銀体温計によって確立され今日に至っているが, 電子体温計をはじめ, いろいろな体温計測機器が臨床に導入されるようになり, 検温の方法が変わりつつある. しかし, 多くの体温計測機器は完成度が低く, 問題が多い. 検温法の見直しとともに, 完成度の高い機器の開発が望まれる.
著者
増田 大祐 福岡 信之 後藤 秀幸 加納 恭卓
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.597-601, 2007 (Released:2007-10-24)
参考文献数
16
被引用文献数
5 13

‘高系14号’の甘味の向上を図るため,3,5,10,13℃下で20日間の貯蔵が糖含量や甘味度におよぼす影響を調査した.その結果,スクロース含量は3℃と5℃の貯蔵温度で,グルコース,フルクトース含量は10℃,13℃の貯蔵温度で急速に増加した.また,マルトース含量は処理温度に関係なく,処理後の日数経過に伴って低下した.この結果,蒸しイモの甘味度は5℃と10℃の貯蔵温度で最も高かった.しかし,5℃以下の温度では処理後に腐敗の発生が顕著であったため,短期間で甘味の向上を図るには10℃で貯蔵することが有効と考えられた.