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著者
田中 実 Minoru Tanaka
雑誌
人文論究 (ISSN:02866773)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.1-10, 2011-12-10
著者
田中 敏子 佐藤 寛晃 笠井 謙多郎
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
Journal of UOEH (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.217-223, 2019-06-01 (Released:2019-07-09)
参考文献数
13
被引用文献数
1

被解剖者は高度肥満で猪首の20代女性である.ダウン症による精神発達遅滞,難聴,先天性白内障および緑内障による弱視などの障害を有していた.他院において緑内障の眼圧検査に際し,チオペンタール(TP) 350 mgを5分間で点滴静注した深鎮静が施された.静注後10分で検査は終了したが,医師がその場を離れた隙に呼吸が急速に悪化した.直ちに人工呼吸が施されたものの約20時間後に死亡し,医療過誤の疑いで司法解剖に付された.剖検上,特記すべき損傷や疾病を認めず,血清中のTP濃度は0.80 µg/mlであった.TPは超短時間作用型の静脈注射麻酔剤で,患者とコンタクトを取りつつ,少量を頻回に投与して最少量のTP投与にとどめるのが一般的である.この事例は,障害のためにコンタクトの取りづらさが予想されたものの,安易なTPの単回投与によって呼吸停止が生じ,医師不在のために蘇生が遅れたことが死因と判断された.
著者
岩宮 眞一郎 柳原 麻衣子
出版者
The Institutew of Noise Control Engineering of Japan
雑誌
騒音制御 (ISSN:03868761)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.267-273, 1999-08-01 (Released:2009-10-06)
参考文献数
11

外国人が日本の音環境をどのように認識しているのかを明らかにするために, 福岡市内の大学に通うアジア系の留学生を対象とした音環境調査を行った。日本で聞こえ本国では聞くことのない音として,「暴走族の音」「飛行機の音」「カラスの鳴き声」「盲人用音響信号」などの回答を得た。これらは,「お寺の鐘の音」「山笠の音」といったステレオタイプの日本の音, 福岡の音ではない。日常ひんぱんに聞く音である。これらの音が, 外国人にとっての日本の音風景を特徴づけているのである。本国で聞こえ日本ではあまり聞くことのない音としては,「自動車の警笛」「会話」などがあげられた。日本の音環境の全般的な印象は, おおむね, 良好であった。
著者
谷 謙二
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2019年度日本地理学会秋季学術大会
巻号頁・発行日
pp.20, 2019 (Released:2019-09-24)

1.はじめに 旧版地形図をWebサイト上で配信・閲覧する「今昔マップ旧版地形図配信・閲覧サービス」は,2005年にWindowsソフトとして開発を開始し,2009年にインターネットダウンロード,2013年にWebサイトとして開発を継続している(谷 2005,2009,2017)。2022年から実施の高校の必履修科目「地理総合」においては,防災などの単元で新旧地形図の読み取りが地理的技能として位置づけられており,これまで以上に旧版地形図が活用されることが想定される。そこで,今昔マップでは,従来の大都市地域だけでなく,収録範囲を47都道府県の県庁所在地まで広げるとともに,機能面でも改良を行っている。2.データセットの追加と利用状況 今昔マップは当初は首都圏のみだったが,3大都市圏,政令指定都市と範囲を拡大し,2019年6月の津と山口の公開により,全県庁所在地を網羅し,現在37地域の地形図3,759枚が収録されている。収録範囲の拡大にともない,2014年には1000件/日程度だった「今昔マップ on the web」のアクセス数は,2018年以降は6000件/日を超えるようになっている。3.システム面での改良 「今昔マップ 旧版地形図配信・閲覧システム」は,地図タイルを配信するタイルマップサービス,WindowsPCにインストールして使用するデスクトップソフト「今昔マップ3」,Web上で閲覧する「今昔マップ on the web」から構成される。このうち「今昔マップ3」は大きく変化していない。 タイルマップサービスについては,限られたサーバ容量の中でデータセットを追加するため,ファイル容量の削減に努めた。まず,従来256色(8ビット)で保存していたカラー地形図画像を,16色(4ビット)に減色した。これにより,カラー画像の場合はファイルサイズが半分近くまで減少した。また,海域が広い図面は,細かな青色ドットのためファイルサイズが大きくなっていたため,海部を白抜きにして加工し,ファイルサイズを縮小した。さらに,当初は独自に色別標高地図タイル画像を作成しており,重ねられるようになっていたが,地理院地図の色別標高図を使用することにして独自の標高タイル画像は削除した。サーバのデータ容量の削減により,データセットの追加が可能となった。 「今昔マップ on the web」については,状況の変化に伴いシステムを大きく変更した。まず2016年には,スマートフォン等で位置情報を使用するためSSLで呼び出せるようにした。さらに,公開開始時にはGoogle Maps APIを利用したシステムだったが,2018年に無償使用の範囲が縮小したため,オープンソースWeb地図ライブラリ「Leaflet」を使用することにし,JavaScriptのプログラムを全面的に書き換えた。それまではデフォルトでGoogleマップが右側に並べて表示されていたが,Leafletになってからは地理院地図がデフォルトとなった。しかし,Googleマップで利用できるストリートビューは古い街道の現状を見る際などで有用なため,右クリックで当該地点のGoogleマップにリンクするメニューを作成した。Googleマップだけでなく,YAHOO!地図やMapion等の地図サービスにもリンクしている。また,Leafletに変更した際に,それまでの1画面または2画面表示に加え,4画面に分割して表示できるようにした。 昭和戦前期の一部地形図では,軍関係施設などが消されるなどのいわゆる戦時改描が行われている。戦時改描図は,図郭外の定価欄が( )で括られているとされており,今昔マップ収録地図においてもそうした図面が51枚含まれる。戦時改描図は,知らない人が見ると改描を信じてしまう可能性がある。そこで今昔マップでは,定価欄が( )で括られている図面の上にカーソルがある場合は,図幅情報として地図上に注記することとした。具体的に地図上で改描されている箇所はわからないものの,改描の可能性を注意喚起することはできめるだろう。 文 献谷 謙二 2005. 時系列地形図閲覧ソフト『今昔マップ』(首都圏編)の開発.埼玉大学教育学部地理学研究報:25,31-43.谷 謙二 2009.時系列地形図閲覧ソフト『今昔マップ2』(首都圏編・中京圏編・京阪神圏編)の開発 .GIS-理論と応用:17(2),1-10.谷 謙二 2017.「今昔マップ旧版地形図タイル画像配信・閲覧サービス」の開発.GIS-理論と応用:25(1),1-10.
著者
Shohei Yamamoto Ken Mishina Akihiro Maruta
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Communications Express (ISSN:21870136)
巻号頁・発行日
vol.8, no.12, pp.507-512, 2019 (Released:2019-12-01)
参考文献数
14
被引用文献数
9

Eigenvalue communication is a promising technology that can overcome capacity limitations caused by the Kerr nonlinearity in optical fibers. In this letter, we propose an artificial neural network-based demodulation method for optical eigenvalue-modulated signals using on-off encoding. The proposed method has a power margin improvement of 9.2 dB at the bit error rate of 3.8 × 10−3 compared with the conventional inverse scattering transform-based demodulation method in numerical simulations.
著者
Kiran Gupta P. P. Baruah
出版者
Applied Microbiology, Molecular and Cellular Biosciences Research Foundation
雑誌
The Journal of General and Applied Microbiology (ISSN:00221260)
巻号頁・発行日
pp.2019.09.001, (Released:2020-01-24)
参考文献数
55
被引用文献数
1

Cyanobacteria are an important component in the rice field ecosystem and are a well known source of natural biofertilizer. Pesticidal application for the control of pests in rice field soil has led to several environmental problems, and poses a great threat to these beneficial microorganisms. Studies on the impact of pesticides on the diazotrophic growth and survivability of these microorganisms have recently gained much attention. The present paper describes the effects of an iterated use of the insecticide deltamethrin (2.8% EC) on the growth and nitrogen fixation capacity of the filamentous cyanobacterium Calothrix sp. (strain GUEco 1002). This organism has shown a varying degree of sensitivity to the insecticide. For evaluating the deltamethrin toxicity, the test organism was subjected to varying concentrations of deltamethrin i.e. 17.5 ppm, 35 ppm, 70 ppm and 140 ppm based upon LC50 for 20 days. The data obtained in the laboratory revealed that the treatment of the test organism with deltamethrin (17.5–140 ppm) negatively affected its growth, pigments, protein and nitrogen content in a time dose dependent manner. In contrast, carbohydrate content significantly increased with increasing concentrations of deltamethrin, this effect being more prominent at 140 ppm treatment (38%). At this high level (140 ppm), the test organism showed a significant decrease in dry weight biomass (46%), chlorophyll-a (72%), carotenoids (57%), phycocyanin (67%), protein (69%) and nitrogen content (61%) over the control. A little, but insignificant, stimulatory effect on nitrogen content was recorded at 17.5 ppm of the insecticide which however, was the opposite in the case of growth, pigments, carbohydrate and protein content.
著者
齋藤 款文 小林 稔彦 高島 俊
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2015 (ISSN:24243124)
巻号頁・発行日
pp._1A1-M09_1-_1A1-M09_4, 2015-05-17 (Released:2017-06-19)

As one field of sports, there is a game of bike trial. Riders operate mountain bicycles with various advanced techniques. The purpose of this research is to create a bike trial robot that can operate a mountain bicycle and perform various maneuvers such as bike wheelie and etc. The bike-trial robot is able to clear level differences and ditches which other wheeled type robots cannot clear such obstacles and also cannot intrude into narrow spaces. Therefore, it is possible to use the bike-trial robot in the way of means of mobility for disaster sites. In this paper, in order to verify whether the robot can do Wheelie, it is studied that the robot model is created and simulated of wheelie in simulation soft. And, the prototype physical model of bike-trial robot for experiments is designed and constructed on a scale of two to five.
著者
福原 敏行
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.209-218, 2015
被引用文献数
1

健全な(病徴のない)イネやピーマンなどの植物(作物)から約15 kbp(千塩基対)の直鎖状2本鎖RNAが頻繁に検出される.これらの2本鎖RNAは,宿主植物のゲノムDNAからの転写物ではなく,巨大な単一のオープンリーディングフレーム(ORF)をコードし,プラス鎖に切れ目(ニック)を有するユニークな2本鎖RNAウイルスであることが塩基配列および分子系統解析により判明し,新たなウイルスとしてEndornaviridae科Endornavirus属に分類された.これらのエンドルナウイルスは,一般的な1本鎖RNAウイルスとは異なり,全ての組織で一定の低コピー数(細胞あたり約100コピー)で検出され,宿主に明確な病徴を与えない.また,日本晴品種などの栽培イネから検出されるエンドルナウイルスでは,花粉や卵から95%以上の高率で次世代に伝播する.すなわち,一般的なウイルスが爆発的に増殖し宿主に病気を引き起こし水平感染するのに対し,エンドルナウイルスは,宿主植物と共生関係を保ち,宿主に病徴を与えず,花粉や卵から効率よく次世代に垂直伝播する究極の共生ウイルスといえる.
著者
上白石 実
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.719, pp.36-52, 2008-04
著者
林 品章
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.5_75-5_84, 2002-01-31 (Released:2017-11-08)
参考文献数
39

「台湾戦後の視覚伝達デザイン表現の発展」は、時期により二部に分けられる。前編は1945年から1970年まで、後編は1970年から1970年までである。本論文は前編である。本研究は、台湾の戦後の視覚伝達デザインに関連するさまざまなデザイン活動と表現の様相を系統的に歴史の骨組みとして整理することを目的とする。内容構成としては、台湾のデザイン学界と業界共通の認識に従い「ポスター」「挿画(イラスト)」「商標と標誌(ロゴ)」「パッケージデザイン」「広告デザイン」の五つの項目に分けた。 研究の結果は次のようにまとめられる。(1)台湾の戦後は政治的影響を受け、視覚伝達デザインの表現も保守的な傾向が見られる。(2) 1960年以降、政治経済が安定するに従い、また政府関係機関と民間企業の仲立ちもあって、日本や西欧から現代デザインの理念が大量に持ち込まれた。デザイナーらの積極的活動と相まって、デザイン表現も高度かつ専門的水準に達するようになった。