著者
小田久五
雑誌
森林防疫
巻号頁・発行日
vol.16, pp.263-266, 1967
被引用文献数
1
著者
牧本 卓史
出版者
岡山県農林水産総合センター森林研究所
巻号頁・発行日
no.27, pp.73-82, 2011 (Released:2013-10-08)

マツノマダラカミキリの捕食寄生者であるサビマダラオオホソカタムシを松くい虫の天敵防除資材として活用する方法を検討することを目的とした研究を行った。和気町のアカマツ林に約1haの試験地を設け,3年間継続的にサビマダラオオホソカタムシを放飼した時の放飼効果と被害の推移を調べた。その結果,周囲にマツノマダラカミキリの発生源となる被害マツ林が存在するこの試験地においては,試験期間を通じて被害率は10%前後で推移し,被害を低減させることはできなかった。しかし,サビマダラオオホソカタムシの放飼により当該林分からのマツノマダラカミキリの脱出数を抑制し,サビマダラオオホソカタムシを徐々に定着させることで,試験地内のマツノマダラカミキリの穿入数や脱出数が減少する傾向が認められた。一方で,マツ材線虫病による枯死率はほぼ横ばい状態が継続していることから,サビマダラオオホソカタムシを活用した松くい虫の防除には,本種による駆除効果をさらに向上させる技術を確立することと併せて,周辺マツ林からのマツノマダラカミキリの飛来数を抑制するための緩衝帯を設けること等,既存技術との複合的な利用技術を確立し,マツノマダラカミキリの生息数をさらに低減させる方策を検討する必要があると考えられた。
著者
喜友名 朝次
出版者
沖縄県森林資源研究センター
巻号頁・発行日
no.52, pp.12-15, 2011 (Released:2012-12-06)
著者
代田 清嗣
出版者
名古屋大学
巻号頁・発行日
2017

identifier:http://hdl.handle.net/2237/26606

1 0 0 0 OA 特集の趣旨

著者
德山 豪
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.2_31, 2019-02-01 (Released:2019-06-24)
著者
中島 徹
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稻田法學 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, pp.379-416, 2019-09-23
著者
田中 哲朗
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2002論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, no.17, pp.140-142, 2002-11-15

「しりとりゲーム」はしりとりを完全情報化して定義したゲームである.完全情報ゲームなので,使用可能な文字の種類,使用可能な単語の集合と開始文字を決めれば,勝敗は決定可能である.「しりとりゲーム」の勝敗に関してはグラフとして表現した時に勝敗が同じで辺の少ないグラフに簡約する方法,文字の種類をnとしたとき,n=3までは定数時間で勝敗を決定可能であることが分かっているが,nを増やしていったときに,効率的に勝敗を決定するアルゴリズムがあるかは分かっていなかった.本論文では,しりとりゲームの勝敗の決定問題が文字の種類nに対してNP困難であることを示した.これにより,文字の種類によらずに,しりとりゲームの勝敗を効率的に求めるプログラムを書くのが困難であることが分かる.
著者
久行 智恵 三原 鉄也 永森 光晴 杉本 重雄
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第31回全国大会(2017)
巻号頁・発行日
pp.3H2OS04b1, 2017 (Released:2018-07-30)

マンガの持つ意味的な情報を機械的に抽出する研究が行われているが、マンガは絵や記号、文字といった表現が多様に組み合わさった表現であり、そこから意味情報を抽出、利用することは困難である。本研究ではマンガのシーンの自動抽出を目的としてコマの属性をLinked Open Dataに基づくメタデータとして記述し特徴量に変換して機械学習を行い、その結果をマンガ画像と紐付けて提供するシステムを構築した。
著者
安田 一弘 坂爪 裕
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2011年春季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.210, 2011 (Released:2011-07-12)

本研究では、製品アーキテクチャのダイナミック・シフトを前提として、HDD用モータの中インテグラル度と外インテグラル度の推移を時系列で数値化し、インテグラル度の上昇・低下局面で、日本電産がそれぞれどのような企業行動を採用し、競争優位性を築いてきたかを分析している。その結果、日本電産は単にモジュラリティの罠を回避するだけでなく、意図的に競争相手を罠に陥れ、低価格戦略やパテント戦略を講じて事後的に追い打ちをかけることで、競争優位性を獲得してきたのではないかという着想が得られた。
著者
橋本 正史
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.534-538, 2016

2015年4月からスタートした機能性表示食品の中で機能性成分としてルテインとゼアキサンチンがあるが、消費者の認知はまだそれほど高くない。表示例としては「ルテイン、ゼアキサンチンには眼の黄斑色素量を維持する働きがあり、コントラスト感度の改善やブルーライトなどの光刺激からの保護により、眼の調子を整えることが報告されています」というのがある。表示の科学的根拠は何か又安全性はどうかということについて紹介したい。
著者
井上 芳保
出版者
日本保健医療社会学会
雑誌
保健医療社会学論集 (ISSN:13430203)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.44-53, 2018-01-31 (Released:2019-02-26)
参考文献数
17

HPVワクチン接種被害事件では、それまで健康そのものだった女性に必要性が疑わしく、副反応の危険性の高いワクチンが打たれた結果、重篤な被害に見舞われた女性たちの苦しみが続いている。国が公認して接種を進めていったことの責任が問われなければならない。このワクチンは、国会の議を経て2013年4月に定期接種化されたが、2カ月後に中断された。しかし日本産婦人科学会をはじめ医学系の多くの学会が定期接種再開を求めている。膠着状態の続く中、2016年7月には被害者たちによる、国と製薬会社を相手どっての集団訴訟も開始された。本稿はそのような経緯を踏まえつつ、このワクチンの接種が強行されてしまったことの背景にあるものを探ってみる。「病」が医療側の都合でつくられている現実がある。先制医療に対して無防備になってしまう我々の中にある、「正常」への過剰な志向性、すなわち「正常病」の兆候、そして予防幻想が視野に入ってくる。この問題は何も医療だけに限らない広がりを有している。
著者
原口 増穂 牧山 和也 千住 雅博 船津 史郎 長部 雅之 田中 俊郎 橘川 桂三 井手 孝 小森 宗治 福田 博英 森 理比古 村田 育夫 田中 義人 原 耕平 関根 一郎
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.45-49, 1987 (Released:2009-06-05)
参考文献数
11

高アミラーゼ血症を伴ったクローン病の1例を経験した.症例は27歳の男性で上腹部痛を主訴に受診高アミラーゼ血症がみられたため膵炎として治療したが約3カ月にわたって高アミラーゼ値は持続した.アミラーゼ値の正常化後も腹痛が続くためにさらに精査を進め,小腸造影での縦走潰瘍などの典型的な所見と生検によるサルコイド様肉芽腫の証明によりクローン病の確診を得た.高アミラーゼ血症については,ERP,CT,USにて膵炎を疑わせる膵管あるいは膵実質の器質的変化がみられないこと,高アミラーゼ値の持続期間が長いこと,腹痛とアミラーゼ値の相関が乏しいことなどより膵由来のものではないと考えられた.したがって本症例はクローン病に膵炎が合併したものではなく,高アミラーゼ血症を伴ったことについては他の機序,たとえば腸管アミラーゼの関与などが示唆され,興味ある症例と思われ,文献的考察を加え報告した.
著者
今村 幹雄 三上 幸夫 山内 英生
出版者
Japanese College of Surgeons
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.856-860, 1998-10-25
参考文献数
16

当科で扱ったクローン病症例27例中3例 (11%) で高アミラーゼ血症がみられたので, これらの症例につき検討した。症例1は23歳・男性, 小腸大腸型で胃・十二指腸病変も有し, 十二指腸狭窄に対し胃空腸吻合術がなされた。術前, S-Amy 281IU/lと高値を示したが, 上部消化管造影ではバリウムの膵管への逆流は認めなかった。症例2は34歳・女性, 大腸型で, 手術は難治性痔瘻に対しseton法によるドレナージ術を施行した。術後, 外来通院中, 妊娠時にS-Amy 264~273IU/lと高値を呈した。症例3は28歳・女性, 小腸大腸型で, 8年前, 狭窄に対し回腸部分切除と右半結腸切除を受け, 今回, 再燃による吻合部狭窄に対し吻合部切除がなされた。術前, S-Amy 293IU/l, リパーゼ131IU/l, トリプシン2830IU/l, 膵ホスホリパーゼA2 1230ng/dlといずれも高値を呈し, Caは8.1mg/dlと低値を示したが, CTおよびERCPでは異常所見はなかった。全例で腹痛など膵炎の臨床症状はみられなかった。