著者
長岡 涼太
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.66, no.6, pp.282-283, 2018-06-20 (Released:2019-06-01)

長岡技術科学大学Technical Education Circle(TEC)は,青少年の科学技術教育の推進を目的に活動する学生サークルである。TECは長岡市内を中心に主に新潟県内で実験教室や工作教室を開催し,子どもたちに科学の楽しさを伝える活動を行っている。本稿では,その取り組み内容について紹介する。

1 0 0 0 OA 国際法新論

著者
大野若三郎 編
出版者
有斐閣
巻号頁・発行日
1903
著者
金村 尚彦 今北 英高 白濱 勲二 森山 英樹 坂 ゆかり 新小田 幸一 木藤 伸宏 吉村 理
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.A0521, 2005

【目的】 <BR>我々が行った先行研究では,荷重除去を行った後に,長期に重力下でラットを自由飼育しても,一度変性した機械受容器は正常な受容器までに回復しないのではないかという結果を得た.本研究では,受容器の変性を防止することはできるのかという観点から,荷重運動による影響を比較検討した.<BR><BR>【方法】 <BR>10週齢のWistar系雄性ラット30匹を実験に供した. 4週間懸垂中のラットに対し,時間は1日に1時間,頻度は週5日懸垂を除去し,ケージ内で自由飼育した群を運動群(EXC4W群),その対照群は自由飼育群,4週間飼育した群(CON4W群),4週間懸垂のみを行った群(SUS4W群)を各々10匹とした.懸垂の方法はMoreyの変法で行った.<BR> 飼育期間が終了した後,ラットにペントバルビタールナトリウムを腹腔内投与し,脱血により安楽死させた.靱帯はZimnyらのGairns塩化金染色変法に従って染色を行った.組織標本は光学顕微鏡にて観察し,機械受容器の種類とその数について検討した.<BR>受容器の総数(靭帯体積比)については,一元配置分散分析,多重比較はFisher's PLSD法,定型受容器と非定型受容器の割合については,χ<SUP>2</SUP>検定および多重比較Ryan法を用いた.有意水準は5%以下とした. <BR> この研究は,広島大学医学部附属動物実験施設倫理委員会の承認のもとに行った.<BR><BR>【結果】 <BR>すべての群において,パチニ小体,ルフィニ終末,ゴルジ様受容器,自由神経終末の4タイプの神経終末を認めた.SUS4W群,EXC4W群では,定型受容器 以外に非定型受容器(パチニ小体,ルフィニ終末)を観察した.総数については,CON4W群に比べSUS4W群,EXC4W群に比べSUS4W群(p<0.01)が有意に減少していた.CON4W群とEXC4W群においては有意な差を認めなかった.定型受容器では, CON4W群よりSUS4W群,EXC4W群よりSUS4W群(p<0.01)において有意に減少していた.非定型受容器では, CON4W群よりSUS4W群,EXC4W群よりSUS4W群,CON4W群よりEXC4W群(p<0.01)が有意に増加していた.<BR><BR>【考察】 <BR>長期の荷重除去において機械受容器は,形態学において正常な個数までは回復せず,回復しても変性した受容器の増加を認めたが,荷重運動を行うことにより,受容器の数の減少を防止し非定型受容器の増加を抑制することが可能であるのではないかと考えられた.しかし運動群においても,非定型受容器が観察されていることから,受容器の変性を防止するには靭帯へのより適切な力学的刺激が必要であると考えられる.廃用性筋萎縮の改善だけではなく,機械受容器の変性の防止を考慮した神経・筋協調システムを考慮した運動療法の必要性が実感される.
著者
満 柏
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.29-30, 2018-03-13

ものを見ることは情報処理である。視覚範囲が画面とオーバーラップのとき、画面以外の部分、つまり認識対象外のものが視覚範囲に入り、情報処理の妨げとなる。このとき、アンバランスの感覚が生じる。これは「均衡」が求められる理由だと思う。ゲシュタルトの視覚原理によれば、脳は視覚対象を体制化しようとする。その結果、画面には多くの情報グループが現れる。体制化した情報グループは視線を誘導し、視覚範囲をきめる。ゆえに、情報グループのあり方が画面の均衡感を決める。すべての情報グループに位置、形状、大きさなどのデーターがとれるので、画面の均衡度合いも数値化することが可能で、計算できると思う。
著者
金村 米博 市村 幸一 正札 智子 山崎 麻美 渋井 壮一郎 新井 一 西川 亮
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.7, pp.436-444, 2015
被引用文献数
1

&emsp;近年, 髄芽腫の分子遺伝学的診断および国際コンセンサス4分子亜群分類 (WNT, SHH, Group 3, Group 4) は, 腫瘍特性解析, 腫瘍分類, 臨床的リスク評価, 新規治療法開発に大きなブレークスルーを引き起こしている. 国内では, 日本小児分子脳腫瘍グループ (JPMNG) が組織され, 全国から試料を収集し, 国際的コンセンサスに基づく小児脳腫瘍の遺伝子診断実施体制の構築が開始されている. 髄芽腫の分子遺伝学的診断は, 今後の診療および研究において, 重要かつ不可欠な手法になると思われ, 本邦のJPMNG研究は, 現在いまだに完治が困難な髄芽腫の診療水準のさらなる向上と予後改善に大きく貢献し得ると考える.
著者
松岡 浩史
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Human Studies (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.85-104, 2015-03-13

本稿は『ハムレット』に表象される狂気を同時代の一次資料を援用して分析し、作品の悲劇性を論じるものである。第一に、亡霊の表象史を概観し、ハムレットに描かれる亡霊が、セネカの系譜上のプロローグ・ゴーストから、幻覚の可能性を包摂した内在的な存在へと変遷していることを述べ、悪魔と幻覚にかんする言説と作品との関連性を指摘した。第二に、前述の悪魔、そして幻覚の作用因として想定されていたメランコリーについて、四体液学説の観点から論じ、メランコリーという術語の多義性に基づいて概観したうえで、作品に登場する二種類の狂気について分析を加え、同時代の医学理論では説明不可能な領域が開けていたことを指摘した。第三に、同時代の診療記録を分析し、シェイクスピア時代は女性の社会ストレスが圧倒的に高く、また相対的に自殺率の高い時代であったことを指摘し、狂気が『ハムレット』の劇世界において多層的に表象されていると結論した。
著者
Takeshi Sase Yasuo Kuwasawa Takashi Ogino
出版者
Japan Council for Renewable Energy
雑誌
グランド再生可能エネルギー国際会議論文集 (ISSN:24340871)
巻号頁・発行日
pp.90, 2018 (Released:2019-03-07)

Storage battery is utilized in the grid, in the household, combined with solar power generation, fuel cell, for accumulating overpowered electricity and emitting it while it runs short. But we have very little information of energy loss with storage battery, during accumulating and emitting electricity, by transferring direct current to alternating one and reverse process. The authors have evaluated saving energy and energy loss of fuel cell and storage battery combined system. It says that not only fuel cell trait, whose efficiency is high at full load, but also storage battery trait, which loses some electricity during accumulating, emitting and transferring, should be evaluated. In addition to that, we have tried to evaluate saving energy and energy loss of solar power generation and storage battery combined system. We have got lots of information on these issues.
著者
小牧 瞳 伊藤 晃一
出版者
千葉大学大学院人文公共学府
雑誌
千葉大学大学院人文公共学府研究プロジェクト報告書 = Chiba University Graduate School of Humanities and Study of Public Affairs Research Project Reports (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.324, pp.41-52, 2018-02-28

[要旨] 本稿は、千葉大学教育学部藤川研究室で12年にわたり継続されている「読書会」と呼ばれる活動についての報告である。本「読書会」では、哲学書等の難解な文献を参加者で一文ずつ解釈するとともに、担当者が次回の「読書会」までに、「読書会」の中で行われた議論を論文調にまとめる、「プロトコル」と呼ばれるものを作成する。藤川研究室では、この「プロトコル」作成という営みを大切にしてきた。前半は、現在行なっている「読書会」の様子の記述し、「読書会」発足の経緯と、現在までの変遷をまとめた。後半は、本読書会と、世間一般に呼ばれている典型的な読書会と、大学等で一般的に行われている文献購読形式の演習との違いを、ゲーミフィケーションの知見を用いて比較検討した。他の読書会のゴールは文献を読み、議論することであるが、当「読書会」は「プロトコル」作成が一つのゴールと認知されており、それが参加者のモチベーションを支えている。
著者
老山 由美
出版者
日本教育行政学会
雑誌
日本教育行政学会年報 (ISSN:09198393)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.59-70, 1996-09-27 (Released:2018-01-09)

In this paper, I examine supervisory functions and work of supervisors in boards of education through the analysis of some surveys. The survey is concerned with the work of supervisors in the three levels of boards of education in Kyoto and Osaka prefectures. I gained some findings from this survey as follows; 1 The work of supervisors depends on the characteristics of their organizations, the head office of the prefectural board of education, its branch offices and offices of the local boards of education. 2 The supervisory function of each office depends on the structure of supervisory administration, the size of offices of the local board of education, and the relations among each office. 3 Office work related to supervision occupies around 70 percent among all kinds of their work. On the contrary direct supervision on subject and teachers' activities occupies only a small part. 4 There are some differences of characteristics between office work related to supervision and ordinary office work. I submit two ideas on the reform of supervisory administration from the above findings; 1 It should be made clear what functions are done in each of the three levels of boards of education with respect to supervisory administration. 2 Though it was recognized that direct supervision would be most important for performing work as a supervisor, office work related to supervision should be paid much more attention. Therefore, it is necessary and important for supervisors to be certified and trained, focused on the expertise of office work related to supervision.
著者
坂下 史
出版者
東京女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は、近代イギリスの民間団体のひとつである農業協会の諸活動に、従来とは異なる角度から光を当て、その社会的な役割や意味を解明する。農業協会の多くは18世紀半ば以降に地方都市に設立され、情報の結節点になったとされる。その活動は狭義の農業振興にとどまらなかった。これは当時の農業が、農学として学問の一部を構成し、食料増産や産業振興を通じて経済に直結し、さらに国家や人類社会の福利の問題にも連なる分野であったことに関係する。本研究は、農業協会の活動から、工業化、都市化、国民国家化の時代に都市と農村を繋いだ交流圏の機能を明らかにするとともに、それを支えた地域社会の知識人の姿を浮かび上がらせる。これによって工業、都市、国家に偏重した従来のイギリス近代像の相対化に寄与することを目指す。本研究は、研究期間を通じて、次の四点を主たる内容として研究を進める。a.)当該時期のイギリスにおける改革全般と農業協会の活動に関する文献・史料の収集、b.)事例研究の対象である「バースおよび西イングランド農業協会」の活動を解明するための文献・史料の収集、c.)研究協力者との定期的な研究交流、そして、d.) 研究成果の順次的な公表、である。これまで、上記のうちのa.)、b.)を順調に進め、c.)に関しても28年度には研究者招聘を実施した。d.)については業績欄を参照。29年度の実績は次の通り。a.):関連二次文献の調査収集。電子データベースを利用したパンフレットと定期刊行物の調査。b.):英国の図書館、文書館での調査。「バースおよび西イングランド農業協会」関係の史料に加えて、全国の農業協会を束ねることを目的にロンドンに設立された「農業委員会Board of Agriculture」の議事録および文通記録の手稿文書の調査も行った。c.):研究協力者とはイギリスで面談し引き続き研究交流を実施した。